東京駅から新幹線で3駅35分。小田原市は神奈川県の南西部で相模湾に面する人口約19万人の城下町かつ宿場町。関東地方の西の出入口として、戦国時代や江戸時代に歴史の舞台となった。駅弁は明治時代に国府津駅で創業した、東海道本線では最古の駅弁屋が健在だが、実態はJRや小田急の子会社が近隣のものを含めた駅弁を集めて売る。1920(大正9)年10月21日開業、神奈川県小田原市栄町1丁目。
2007(平成19)年には販売していた模様で、下記の駅弁「まぐろステーキ丼」のリニューアルか。円形の加熱機能付き容器を、中身の写真を描いた赤い紙箱に収める。中身は白御飯の上にゴーヤー炒めを載せ、マグロの豆板醤焼きと竜田揚げをひとつずつ置き、ニンニクの芽を添えるもの。これはうまいB級グルメ丼。駅弁大会向けの商品であり、現地に置かれることはほとんどない模様。駅弁屋の公式サイトでの紹介もなく、しかし駅弁催事業者のホームページには載っている。2009年までの販売か。
※2015年9月補訂:終売を追記2005(平成17)年の下半期の新作。円形の加熱機能付き容器を、中身写真を載せたボール紙の箱に詰める、小田原駅弁らしからぬ催事受けしそうな外観。中身は白御飯の上に岩海苔を散らし、マグロステーキを二個貼ってガーリックバターを載せ、舞茸と人参を添えるもの。世にも珍しいマグロの加熱式駅弁。
御飯との相性が良すぎるから、高額駅弁の満足感を味わう前に食べ終わってしまい、この創作料理は駅弁に向かないかもしれない。駅で買っておいしかったという評価と、駅弁催事で買ってがっかりしたという評価が入り混じる感じ。2006年までの販売か。
※2015年9月補訂:終売を追記2006(平成18)年秋の駅弁催事で発売した催事用商品。駅弁ではなく「駅弁屋の味」。実在の駅弁屋が作っているようだが、駅売りはないようで、パッケージにも「こちらの商品は駅では販売しておりません。」の注記もある。
約11センチ四方の容器の中に白御飯を詰め、神奈川県三崎漁港で揚がったというマグロをフレーク、角煮、味噌焼の3種でたっぷり貼り付ける。小田原駅弁に同種商品を思い当たらないが、コンセプトが地元離れしているわけではない。この弁当をベースに現地販売駅弁が出ても、悪くないと思う。この半年のシーズンで売り止めたのではないかと思う。
※2015年9月補訂:終売を追記