中日本高速のサービスエリア弁当「速弁」の第2弾として、2007(平成19)年3月21日に発売。2007年6月時点で全国一売れる速弁として、北陸自動車道南条サービスエリアの「みけつ国の幸若桜三昧」とともに新聞で紹介された。当時で一日40子から50個が売れていたという。調製元は石和温泉の旅館の関連会社。
大きくて花柄が賑やかだが強度が不安な正方形の容器を、不織紙の風呂敷で包む。中身はキノコ載せ白御飯とシジミ御飯、フジザクラポークの西京焼、地鶏炊き、馬刺しやマスくん製、湯葉や山菜の天ぷらなど。ポップコーン状になった稲穂も添える見栄え重視で、しかし安っぽい容器とスカスカな中身で見栄えを落とし、個性的なおかずで関心を呼ぶ。1年間ほどの販売か。
※2017年3月補訂:終売を追記中日本高速のサービスエリア弁当「速弁」の第2弾として、2007(平成19)年3月21日に発売。2007年4月の旅行総合見本市「旅フェア2007」で「食べてみたい速弁アンケート」の第1位を獲得している。
強度に不安のない木目調の長方形の容器を、赤いプリント柄の布製風呂敷で包む。中身は松茸御飯と栗御飯、甲州ワインビーフの西京焼、エリンギやパセリの天ぷらに有頭海老、湯葉や煮貝や百合根の揚げ物、マスくん製に玉子焼など。容器や包装、見栄えや風味、弁当らしさのすべてにおいて上の「甲斐」を凌ぐ印象。サービスエリアで高くて冷めた速弁なるものをわざわざ購入するのであれば、こちらを選ぶべき。1年間ほどの販売か。
談合坂サービスエリアは、中央自動車道で最も東京側に位置するサービスエリア。マイカーも観光バスも立ち寄る重要な拠点であるため混雑が激しく、渋滞の名所であるため交通情報を通した知名度もある。平成に入りサービスエリアの移転拡張や上野原・大月間の線増という大改造が施された。
※2017年3月補訂:終売を追記JR新宿駅から中央本線特急列車と富士急行線を乗り継いで約2時間。駅名のとおり河口湖から徒歩約10分の位置にある富士急行線の終着駅で、富士山五合目や新宿方面など各地へのバス路線が集まる、観光地の交通結節点である。駅弁が2010年3月に生まれたが、2度の撤退で今は何もない。1950(昭和25)年8月24日開業、山梨県南都留郡富士河口湖町船津。
2016(平成28)年10月15日の発売か。調製元はJR小淵沢駅の駅弁屋。従前から河口湖駅のエキナカのカフェの店頭で実施されていた、小淵沢駅弁の主張販売の取扱商品に加わったのではないかと思う。水色のパッケージには、大月駅と河口湖駅を結ぶ富士急行の観光列車「フジサン特急」のイラストや停車駅付き路線図などが描かれる。
中身は、白御飯を牛肉煮、錦糸卵、シイタケ煮、ニンジン煮、山菜、ダイコン桜漬けで覆うもの。食べる部分だけ見れば、肉の味は良くても量が少なくて淋しい、三流の牛肉駅弁。肉と具を仕切るバランの形状がお見事で、これは外国人に人気の観光地にふさわしい。2017年までの販売か。
※2021年3月補訂:終売を追記2010(平成22)年3月21日の河口湖駅構内イベント「春の富士急のりものフェスタ」で売られた、富士急行線内では初めての駅弁。ボール紙でできた長方形の箱に透明なふたをして、駅弁の名前やおしながきなどを書いたモノクロの掛紙を巻く。
中身はミルキークイーンの白御飯の上にフジザクラポークの味噌焼きを貼り、河口湖産の赤玉卵を使った玉子焼を収め、鳴沢菜のなたわり漬けを添えるもの。山梨県産の食材をふんだんに使ったという。見栄えにこそ工業製品の雰囲気があるが、分量も常温での味もやや上品な感じ。
掛紙には「富士登山電車」の文字とマークがある。京王電鉄から買ってきた中古車を、デザイナーを入れて徹底的に車内を改造し、2009年8月に登場した観光列車。車内で駅弁の販売はないが、床や椅子や窓枠に明るい木材を使用した車内、アテンダントの乗務、車窓案内や下吉田駅での観光停車など、富士山麓の鉄道移動を彩る仕掛けが詰まる。
価格は2010年の発売時で800円、2014年4月の消費税率改定で830円。2017年時点で富士急行の公式サイトには掲載され続けているが、販売を終えているようで、予約でも買えない。2018年から2019年までは、買えた日もあったらしい。
※2021年3月補訂:現況を追記2010(平成22)年6月18日に購入した、河口湖駅弁の掛紙。絵柄も中身も、上記の2014年のものと変わらないが、調製元の社名が変わった。
富士急行の観光列車「富士山ビュー特急」の運転開始に合わせて、2016(平成28)年4月23日に発売か。駅ではなく、同列車と「富士登山電車」の車内でのみ売られるお弁当。紅白のおむすびと、焼サバとかまぼこと玉子焼と筑前煮を、竹皮で包み、富士山ビュー特急のイラストを描いた掛紙を巻く。
掛紙には商品名として「こむすび弁当」の名称が見える。日本の味覚が詰まった和風のお弁当とのことで、観光列車のイメージに合わせ、掛紙の絵柄はその列車のデザイナーによるもの。食事のためというよりは、そんな雰囲気を味わう軽食。なお、2017年6月23日からしばらくの間、販売を休止すると発表されている。2018年に終売か。
※2021年3月補訂:終売を追記甲府駅から特急ふじかわで約50分。身延町は山梨県の南部で富士川が流れる人口約1万人の、日蓮宗総本山の身延山久遠寺の門前町。駅弁は駅開業時の1920(大正9)年から玉屋がいなりずしを販売していたが、2005年頃に売り止め、2016年4月に駅そば屋が富士駅弁の富陽軒に交代した。1920(大正9)年5月18日開業、山梨県南巨摩郡身延町角打。