60元、80元、100元の3種類がある台湾駅弁の排骨飯の、正八角形の容器を使う80元のバージョン。60元のものは紙容器で、80元や100元のものは、正八角形や円形の木製のエコ容器に透明なふたをかけたものとなる。高鐵の台中駅で買ったが、調製元から本来は台鉄の台中駅の駅弁だと思われる。
中身は白御飯に排骨と煮玉子、さらに小魚の揚げ物、ブロッコリー、キムチのようなものなどを載せる、つまり60元の排骨飯にいくつかの副菜を追加したもの。だから、味はたいして変わらない、というか、同じ。
同じ名前の駅で、同じ台中市内の駅でも、台鉄の台中駅と高鐵の台中駅は別の場所にある。高鐵の台中駅の最寄り駅は、台鉄の新烏日駅である。
高鐵の台中駅のコンコースで見つけた弁当売店「Royal Host」で買ったお弁当。日本のファミリーレストランチェーンのロイヤルホストと同じロゴを掲げ、「日式弁當」つまり日本風弁当という商品を販売していた。冷凍保存容器のような円形プラ製容器に白御飯を詰め、牛肉と温キャベツとコーンと半分のゆで卵を載せたもの。
アツアツなのでうまい気がするも、これには台湾という感じも、駅弁という感じもない。店頭の見本写真では、ベンツのマーク状の容器に飯と肉と菜が美しく盛り付けられていたので、見栄えの面でも期待外れ。
台鉄弁当タイプの耐油防水紙製容器に、竹箸を置いて輪ゴムでしばる。中身は白御飯の上に野菜炒め、タクアン、煮玉子、豚肉を載せる排骨飯。まるごと1個に見える煮玉子は半身だし、豚肉はパサパサプニュプニュしているし、おかずの分量は少なく、風味も貧弱。各地の駅弁群と違い、腹を満たすだけのC級グルメ。容器等に駅名や鉄道や調製元に関する情報がまったくないので、台湾にはまだあるらしい、モグリの車内販売である可能性も感じる。
2006年の訪問時で最近に週末のみの運転へ縮小された、西部幹線の下りキョ光号のリクライニングシートで寝ていたら、深夜の2時40分頃に弁当販売のおじさんが来たため、条件反射的に購入してしまった。
台鉄の弁当に共通の素材と大きさの紙箱に、集集線を走るSL列車と思われる絵画を描く。中身は白御飯の上に煮玉子1個、昆布巻、高菜炒め、たしか漬け物、豚肉揚げを載せる、ややシンプルな排骨飯。
高菜が緑鮮やかだったり、妖しい車販弁当より上質な紙箱を使い、紙ナプキンも付いてきて、他より10元高価なぶんだけ、良いものに仕上がっている。彰化駅で購入したが、パッケージの記載事項から判断して、台中の駅弁だと思われる。
台鉄の弁当に共通の素材と大きさの紙箱に、台湾南東部にかつて広く分布したサトウキビ運搬鉄道の蒸気機関車と思われる絵画を描き、台湾の駅弁としては珍しい食品表示ラベルを貼る。中身は白御飯の上に煮玉子1個、高菜炒め、タマネギ炒め、骨付き豚肉揚げを載せる、シンプルな排骨飯。
何度食べても骨付き揚げ豚は食べづらく、これを竹箸一膳でこなす台湾の方々は器用だなと思うし、お箸そのものに不慣れな外国人はとても対応できないと思う。嘉義駅で購入したが、パッケージの記載事項から判断して、高雄の駅弁だと思われる。
日本の牛乳パックに使われるような素材の紙を容器に使う。中身は白御飯の上にスペアリブを載せる「排骨飯」で、こちらは味付け卵があり、他に何か分からない食材も載っていた。この駅弁は駅舎内の薄汚い売店で購入。隣に明るくきれいなセブンイレブンがあり賑わっていたが、売店に客はなかった。
その駅舎は日本統治時代の1941(昭和16)年に完成、地下鉄と台湾新幹線の乗り入れに伴い訪問時に工事中で2002年3月に完成した仮駅舎と引き替えに取り壊しの予定であったが、博物館としての保存が決まり、82メートルほど移動して2003年8月29日に再公開。今後は地下駅舎の完成後に元の位置へ戻されるという。新幹線は2005年に開業し、2010年にこの駅に乗り入れる予定とか。