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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 会津川口(あいづかわぐち)駅 JR-East Aizu-Kawaguchi Station
2024(令和6)年10月訪問 GoogleMap「会津川口駅」

駅名標 駅舎 駅構内

会津若松駅からJR只見線で約2時間。会津川口駅がある金山町は、福島県の西部に位置する人口約2千人の町。町域を横断する只見川に沿って国道と鉄道が通じ、水力発電施設が立地する。一日で約40人ほどの利用者しかいない駅に、駅員がいて売店もあり、惣菜を買うことができた。2024年時点で、弁当の販売はなくなっている模様。1956(昭和31)年9月20日開業、福島県大沼郡金山町大字川口字森ノ上。

勝[カツ]ロール(海苔巻き)(500円)Cutlet Roll
2014年9月28日に会津川口駅舎の売店で購入 Sep. 28, 2014

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

下記の会津川口駅弁!?を買った4年後に、この駅を再訪して買えた商品。今までのトンカツの太巻きと紅生姜に、手まりずしサイズの鶏飯ボールを3個追加したものに進化していた。価格は200円アップ。

只見線は2011年7月の豪雨災害により鉄橋が何本も流され、以後はこの会津川口駅と只見駅の間で列車の運休とバス代行輸送が続いた。そのため約半世紀ぶりに、会津川口駅は終着駅となった。今は過疎化や車社会化などで、駅前や駅周辺に商店がない、飲料自動販売機や公衆電話さえ無いことも珍しくないが、ここでは駅に小さな売店があり、駅前ではパン屋さんが営業していた。

只見線の会津川口と只見駅との間は、福島県や周辺の自治体が、約90億円の復旧費の3分の1を支出し、JR東日本から鉄道施設を譲り受け、毎年3億円の負担をすることで、2022年10月に復旧した。一日3往復の列車本数は県とJRで覚書により維持され、JRは只見駅の線路を減らして増発をできなくした。この頃までに山から見下ろした列車の写真が広く知られ、客が集まり団体旅行にも組み込まれ、昼間の列車は超満員、1往復限りの臨時列車が走れば即完売の人気が続く。

調製元は会津川口駅近くの食堂「おふくろ」で、カツカレーミックスラーメンで知られる人気店。この商品は2023年までは会津川口駅の売店で買えたようだが、2024年からは現存不詳。他の調製元の姫ます寿司や、2023年発売の霧幻峡駅弁は、2023年までに消えてしまった模様。駅や駅前でおにぎりやパンは買える感じ。

※2024年10月補訂:鉄道の復旧と駅弁の現況を追記
販売駅
只見線 会津川口(あいづかわぐち)駅 1956(昭和31)年9月20日開業 福島県大沼郡金山町大字川口字森ノ上
調製元
長谷川三起男(民宿・食堂 おふくろ)福島県大沼郡金山町大字川口字下町601 0241(54)2429

【終売】勝[カツ]ロール(海苔巻き)(300円)Cutlet Roll (end of sales)
2010年7月24日に会津川口駅舎の売店で購入 Jul. 24, 2010

掛紙 中身
掛紙 外観 中身 中身

ずんぐりむっくりの海苔巻きが1本分、6切れにカットされて透明なプラ製の惣菜容器に収まる。その中身は、5ミリ角しかないけれどサクサク感が抜群な棒状の甘辛なトンカツを芯に、レタスと白御飯と海苔を巻いたもの。まさかここでこういうものを買えるとは思わなかった。食品表示ラベルによると地元の個人が、箸袋によると民宿・食堂「おふくろ」が調製しているようで、こうやって駅構内の売店に卸してあれば、只見線で唯一の駅弁と呼べるかもしれない。

販売駅
只見線 会津川口(あいづかわぐち)駅 1956(昭和31)年9月20日開業 福島県大沼郡金山町大字川口字森ノ上
調製元
長谷川三起男(民宿・食堂 おふくろ)福島県大沼郡金山町大字川口字下町601 0241(54)2429