東京と日本の中央駅。東海道・山陽・東北・上越・山形・秋田・北陸の各新幹線、東海道・中央・総武・東北の各線、山手線や京浜東北線などの電車が、一日あたり3000本以上行き交い、100万人以上の利用者で終日賑わう。駅弁はJR東日本やJR東海の子会社のもので約100種類とも、エキナカの商品を含め400種類以上とも、デパ地下の弁当を含め1000種類以上とも言われ、さらに全国各地の駅弁も集まり、こちらも日本最大。1914(大正3)年12月20日開業、東京都千代田区丸の内1丁目。
2006(平成18)年の東京駅弁デビューか。東京都心で芸能人に人気がある高級焼肉チェーン店と東京駅のキヨスクがタイアップした、韓国風焼肉弁当。見るからに高級そうな厚手の専用紙箱に透明のトレーを入れて、白御飯に焼肉6切れを載せる焼肉丼と、キムチ、茎ワカメ、大根ナムル、金時豆を詰める。価格は発売時で2,100円、2011年時点2,300円、2014年4月の消費税率改定で2,365円。
メインの牛肉は、厚みがあるうえに見るからに凄い霜降り。常温下でもかじると豊かな肉汁と脂味を出してきて、口の中で溶ける様は、その品質の良さが知れるもの。容器も風味も価格も焼肉駅弁の枠をはみ出しており、これが駅弁だと思われると全国各地の牛肉駅弁が厳しい評価を受けかねない。胃腸への重さも加え、食べたいけど購入を自粛しそうな弁当。
専用の紙箱に貼られる食品表示ラベルには、販売者が江崎グリコ、加工所が旭紙工とある。これは添付の口臭ケアタブレット「ブレオ」のものであり、弁当に対するものは商品名を記したプラ製の白帯に印字されていた。
※2019年11月補訂:写真を更新2017(平成29)年3月14日に購入した、東京駅弁のパッケージ。上記の2019年のものと、紙箱や内容器や中身や値段や味は変わらない。当時はグリコ「ブレオ」の添付がなく、食品表示ラベルは紙箱に貼付し、商品名のプラ帯がなかった。
2016(平成28)年5月28日に購入した、東京駅弁のパッケージ。焼肉店の店内と外観の写真を掲載した、叙々苑特製焼肉弁当史上最も派手なデザインだったと思う。中身は発売当時も上記の2017年のものも、容器の構造を含めて変わらない。
2006(平成18)年10月14日に購入した、東京駅弁のパッケージ。10年後のものとだいたい同じ意匠だが、細部はいろいろ異なる。容器や中身や味は変わらない。
2015(平成27)年の発売か。上記の「叙々苑特製焼肉弁当」の廉価版と考えられる。容器は共通で、中身もほぼ共通で、中身の霜降り牛カルビが普通の牛焼肉になり、価格が約4割オフ。つまり、よくある牛肉駅弁を韓国風にしたもの。これでも値段も味も分量も、十分に高額で高級な牛肉駅弁。値段は1,400円、1,500円、1,600円と諸説ある。
2013(平成25)年2月の鶴屋百貨店の駅弁大会で、東京駅弁「叙々苑焼肉弁当」などとともに実演販売されたお弁当。牛肉を商品名どおりの熊本あか牛サーロインの一枚物に差し替えた以外、容器や中身は東京駅弁と同じである。霜降りの脂身を味わう通常版と違い、こちらは柔らかい赤身を味わうもの。デパートでの実演販売に即し、調製元の所在地と連絡先が百貨店のそれになっている。