東京と日本の中央駅。東海道・山陽・東北・上越・山形・秋田・北陸の各新幹線、東海道・中央・総武・東北の各線、山手線や京浜東北線などの電車が、一日あたり3000本以上行き交い、100万人以上の利用者で終日賑わう。駅弁はJR東日本やJR東海の子会社のもので約100種類とも、エキナカの商品を含め400種類以上とも、デパ地下の弁当を含め1000種類以上とも言われ、さらに全国各地の駅弁も集まり、こちらも日本最大。1914(大正3)年12月20日開業、東京都千代田区丸の内1丁目。
東京駅構内の商業施設「グランスタ」の、地下1階の食品売り場「スクエアゼロエリア」内のお弁当・惣菜ゾーンのリニューアルに合わせて、2024(令和6)年4月24日に発売。このエリアの2007年10月の開業時から人気の惣菜店「eashion」で、一日50個限定で売られるという。
中身の見栄えを確保しながら上げ底の工夫で内容量を削減しコストを抑えられることを売りとする商材である、今時の惣菜弁当向けプラ容器に、商品名と同心円を描く青い掛紙を巻く。この容器に白飯を薄く塗り、薄くスライスした佐賀県産牛をミルフィーユのように1枚1枚ロール状に巻いて焼き上げたロールステーキを2枚貼り、フライドガーリックを振り、ヤングコーン、ブロッコリー、パプリカ、ガーリックソースなる醤油だれのカップを添える。牛ステーキには思えないけれど、焼肉の味と香りがする平たいハンバーグが面白い、駅弁屋で売られる駅弁にない味。
2016(平成28)年11月までに発売か。グランスタダイニングで一番人気を続けるイベリコ豚重の、新しい味。見た目の中身は通常版と同じ。掛紙を色違いとし、豚肉を「ピリ辛ごま仕立て」とした。たしかに豚肉の味が、ほのかにピリ辛ごま仕立て。
東京駅構内の商業施設「グランスタ」地階の食品売り場で販売されているお弁当。ふたつの区画を持つ容器の両側に白御飯を詰め、一方に味付豚肉を、もう一方に牛肉ハンバーグを載せる、豚丼とハンバーグ丼の組合せ弁当。ここの人気商品「スペイン産ベジョータイベリコ豚重」と同じ場所でともに販売。スペイン産ベジョータイベリコ豚重の部分は同じ味で、山形育ちのハンバーグも、控えめなビーフと焼きの香りに、ふわふわないしボソボソの固め方が、味と食べやすさで白御飯と車内食に合う感じ。
東京駅のデパ地下で一番人気の弁当「スペイン産ベジョータイベリコ豚重」の別バージョン。下記の通常版のタレ味の掛紙を、緑色から赤黒く変え、味付けを八丁味噌にした。商品名と、にゅるにゅるした豚肉の豚丼であることに、変わりはない。
2007(平成19)年10月25日にオープンした東京駅構内の商業施設「グランスタ」の地下食品売り場で、2009年までに発売されたお弁当。駅弁でもデパ地下弁当でも使われるタイプの、黒いトレーを接着した長方形の容器に透明なふたをして、商品名と宣伝文を印刷した緑色の掛紙を巻く。中身は白御飯の上を豚焼肉で覆い、インゲンのごま和えと玉子焼を添えるもの。
にゅるりとした光沢ある豚肉の食感や味付けは個人的に苦手な感じたが、調製から時を経ているようでも温かみが残り、これはうまい弁当だとは思った。2009年には一年間で8.9万個を販売し、以後も年に12万個以上を売るとされる。2019年にはここで10年連続売上第1位の弁当と紹介された。価格は2009年時点で1,000円、2014年時点で1,100円、2022年時点で1,188円。
※2023年1月補訂:写真を更新し解説文を一部手直し2012(平成24)年2月17日に購入した、東京駅弁の掛紙。上記の2022年のものと、まったく変わらなくて驚く。容器も主な内容も同じで、ガリが当時インゲンのごま和えだったくらいの違い。
2016(平成28)年8月に、東京駅の地下食料品売り場「グランスタダイニング」に入居する弁当店「eashion」で発売。昭和世代の懐かしアイテムである、デパートの大食堂でお子様ランチを乗せていた0系新幹線電車型容器によく似た形をしている使い捨て容器を使う。中身もチキンライス、チーズハンバーグ、スクランブルエッグ、スパゲティ、鶏竜田揚、ポテトサラダ、エビフライ、ポテトフライなどを詰めて、昭和の懐かしいお子様ランチの姿をしていた。
東京駅構内の商業施設「グランスタ」で買えたお弁当。2014年頃から土用の丑の日の頃にのみ販売か。紙帯には「鰻」としかないが、食品表示での商品名は「愛知県三河一色産鰻のまぶし重〜三味〜」。ここでイベリコ豚重が大当たりした、eashionの商品。タレでどす黒くなった御飯を、これまた濃い色のウナギ蒲焼きで覆う。ふたに貼り付けた「鰻まぶしの食し方」のとおり、名古屋名物のひつまぶしのような食べ方を推奨し、そのためのワサビの小袋と、だしの大袋を詰める。ヤワな容器と、分量もタレもたっぷりの飯とウナギを見ると、そのまま鰻丼として食べ切りたくなる。ウナギはまるで鶏照焼スライスのような形状で千切りにされ、実分量以上のボリューム感があった。
2007(平成19)年10月25日の東京駅地下1階商業施設「グランスタ」のオープンと同時に発売か。鉄板焼プレート風のプラ製トレーに透明な上げぶたをして、商品名を書いた掛紙を巻く。中身は白御飯、ハンバーグ、ポテト、ニンジン、インゲンという、ガチなファミレス風ハンバーグステーキ。山形県産の牛肉と黒豚を使ったそうで、ハンバーグのジューシーさは駅弁にないもの。一方でデパ地下弁当らしくて駅弁らしくないとも言える。
駅構内や鉄道用地内の業務施設を整理または移転し、その跡地を商業施設に変えて収益と集客を図る、いわるゆエキナカ。東京駅では1階に続いて地下1階でも「グランスタ」の名前でそれを手掛け、惣菜店全店で駅弁を売るという話を小耳にしたため期待していたが、開業後に訪問したらNREの駅弁売店「駅弁屋 極」を除き、どう見てもデパ地下の惣菜屋がブースを連ねていた。国鉄時代に親しまれていた大丸地下の食品売り場がアップデートのうえ改札内にも出現した印象。たしかにそのほうが、普通のお客さんには便利かも。
東京駅の待合せ場所シンボル「銀の鈴」の設置50年を理由に、2017(平成29)年6月1日から18日まで東京駅構内の商業施設「グランスタ」で展開されたキャンペーン「銀の鈴フェア」の期間中に販売されたお弁当。正六角形の容器に、商品名とフェアの鈴のマークを描いた掛紙を巻く。中身は豚丼が3等分で3種類。甘辛醤油煮、うま味噌味、坦々風のピリ辛ごま味で、ここでの人気駅弁「スペイン産ベジョータイベリコ豚重」が入る。ここのいつもの味で違う風味な、豚丼づくしのお弁当。