東京駅から電車で約25分。横浜市は神奈川県の東部で東京湾に面した、人口約380万人の港町。東京の衛星都市として人口日本一の市であるほか、異国情緒とウォーターフロントで多くの観光客も集める。駅弁は、大正時代からの駅弁屋がコンコースやホーム上や駅周辺各地に駅弁売店を構え、「シウマイ弁当」は日本一売れる駅弁とされる。1915(大正4)年8月15日開業、神奈川県横浜市西区高島2丁目。
2000(平成12)年12月に発売。現在のものは2019(令和元)年7月のリニューアル。横浜駅の中華駅弁の最高峰であり、日本の中華駅弁の最高峰でもあると思う。赤く華やかな絵柄の掛紙に龍が舞う。中身は俵飯に海老チリ、酢豚、豚肉と野菜の炒め物チンジャオロース、カニカマやクラゲなどの酢の物、鶏唐揚でなく油淋鶏(ユーリンチー)とシウマイ3個。常温で食べるのに本格中華の香りがする、幕の内タイプの駅弁。価格は2019年のリニューアル時で1,080円、2022年10月から1,120円、2023年10月から1,160円。鳥インフルエンザの流行による鶏卵不足により、2023年5月8日から酢の物の錦糸卵がなくなっている。
※2023年10月補訂:値上げを追記2022(令和4)年2月20日に購入した、横浜駅弁の掛紙。2020年のものと同じ。よくよく見比べると、アレルゲン品目の数と調製元のURLが少し異なった。中身や味や値段は、まったく同じ。
2020(令和2)年5月26日に購入した、横浜駅弁の掛紙。下記の2019年のものとの違いは、製造者のみ。ここでは横浜駅前の本社工場となっている。本社工場と横浜工場で弁当の調製をどう分担しているかは分からない。
2019(令和元)年8月3日に購入した、横浜駅弁の掛紙。絵柄の中身も値段も、上記の1年後と同じ。よく確認したら、この掛紙では製造者が崎陽軒の横浜工場になっている。2017(平成29)年7月に、従前はシウマイを製造していたこの工場に、弁当製造ラインを新設したという。
2018(平成30)年9月24日の調製と思われる、横浜駅弁の掛紙。下記の「横濱中華弁当」と同じものなので、掛紙に記されなくなった価格はおそらく1,100円。製造者が崎陽軒の横浜工場である。横浜工場と本社工場で、弁当の構造や味に違いを感じたという話は、まだ聞かれない。
従前の横浜駅弁「横濱中華弁当」を、2016(平成28)年11月1日にリニューアル。といっても見てのとおり、リニューアル前とほぼ変わらない。中身は俵型に型押しした白御飯、エビチリ、酢豚、チンジャオロース(細切り肉野菜炒め)、ユーリンチー(鶏唐揚のようなもの)、春巻、ザーサイ、クラゲとカニカマと錦糸卵の酢の物、シウマイ2個。シウマイの種類が変わったことと、掛紙右下の黄色いアイコンが赤くなったことが変化か。見た目も味も、ほぼ同じ。価格は2016年のリニューアル時で1,080円、2018年9月から1,100円。2019年7月に上記のものへリニューアル。
※2019年11月補訂:終売を追記従前の横浜駅弁「横濱中華弁当」を、2014(平成26)年8月1日にリニューアル。中身は俵型に型押しした白御飯、エビチリ、酢豚、チンジャオロース(細切り肉野菜炒め)、ナスと鶏挽肉の炒め物、鶏肉揚、春巻、ザーサイ、クラゲとカニカマと錦糸卵の酢の物、特製シウマイ。黒い容器が赤くなり、掛紙が黒くなり、白御飯が俵型になり、メインでない具がちょっと入れ替わっただけ。あまり変わらないが、これがよい。
スクウェア・エニックスの家庭用ゲームソフト「ファイナルファンタジー」シリーズの誕生30周年を記念し、2017(平成29)年6月前後に横浜みなとみらい地区で展開されたイベント「ファイナルファンタジー30周年×横浜」の一環で、同年6月10日から16日まで横浜高速鉄道みなとみらい駅の崎陽軒売店で1,550個が販売された、ファイナルファンタジー版の中華弁当。
容器と中身と価格は、横浜駅弁「横浜中華弁当」とほぼ同じ。いくつかの具を抜き、シウマイを1個増の3個にして、ゲームキャラクター柄の磁器の醤油入れ「ひょうちゃん」を入れたもの。味もやはり、横浜中華弁当と同じ。選べる掛紙が「ブレイブエクスヴィアス」とこの「メビウス」の2種類、選べないひょうちゃんが「チョコボ」とこの「モーグリ」の2種類。
みなとみらい駅での販売は大人気で、駅弁売店の開店待ち行列ができたとか。そのため、同年6月24日から7月17日までの土休日に、横浜市内の観光施設「横浜人形の家」での1,750個の追加販売が実施された。今回はその際に購入。ひとり2個、行列がさばけてからの販売でさらに2個を買い、掛紙を各2枚、チョコボ3個とモーグリ1個のひょうちゃんを得た。
2017(平成29)年6月24日に購入した、記念弁当の掛紙。詳細は上記のとおり。この掛紙では「ファイナルファンタジー」シリーズのゲームキャラクターのうち「ブレイブエクスヴィアス」が描かれる。
従前の横浜駅弁「横濱中華弁当」を、2008(平成20)年8月1日にリニューアル。容器と掛紙は従前と同じものを使う。中身は白御飯に鶏黒酢風味、エビチリ、肉野菜炒め、エビカニ団子、春巻き、イカの玉子揚げ、クラゲとカニカマと錦糸卵の酢の物、シウマイ1個など。雰囲気は変わっていないが、中身はかなり変わった。崎陽軒の駅弁という点では、シウマイが2個から1個に減ったのに値上げされたことが先に気になったが、中華駅弁の老舗であり最高峰の実力は変わらない。価格は2010年の購入時で1,000円、2010年9月1日の値下げで990円、2014年4月の消費税率改定で1,020円。2014年8月に上記へリニューアル。
※2014年8月補訂:値上げを追記2009(平成21)年6月から8月まで実施されたJRグループの観光キャンペーン「横浜・神奈川デスティネーションキャンペーン」に伴い、同年7月限りで横浜、桜木町、関内の各駅で販売された、復刻版中華弁当。1978(昭和53)年から1996年まで販売されたものを再現したという。
赤い正方形の容器を、やはり赤い柄の掛紙で包み、ひもで珍しい形にしばる。中身は白御飯に酢豚、肉団子、中華クラゲ、海老団子、シャーヨーペン、海老南蛮揚、シナチク、ザーサイ、シウマイ3個など。中華弁当に長ける調製元だから、味も雰囲気も安心できる。懐かしいという話題や記事は見なかったが、キャンペーンと駅弁売店に彩りを添えた。
従前の横浜駅弁「横濱中華弁当」を、2007(平成19)年8月1日にリニューアル。毎年のようにリニューアルされる崎陽軒のフラッグシップ。今回は御飯が日の丸になり、おかずはエビチリ、カニ団子、キス南蛮揚、イカ塩炒め、鶏あんかけ、酢の物。ザーサイとシウマイ2個も添付し、価格は20円下がった。
今回の掛紙の背景絵柄は、大観覧車コスモクロック、マリンタワー、横浜ベイブリッジ、ランドマークタワー、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル、中華街の門、赤レンガ倉庫、客船か。横浜観光の中心地はすでに、かつての関内地区からみなとみらいに移り、番手に付けていたイゼザキその他の根岸線の線路の西側は、ガイドブックにあまり載らなくなった。2008年8月に上記商品へリニューアル。
従前の横浜駅弁「横濱中華弁当」を、2006(平成18)年8月1日にリニューアル。容器や掛紙や内容は、列記すれば変化を読み取れるし、大きい点では3個の通常版シウマイが2個の特製シウマイに置き換わったが、全体的な雰囲気に変化はない。価格も据え置き。中華料理の雰囲気を駅弁で手軽に味わえる、全国的に類例が少ないが横浜では定着した中華駅弁。
前作も前々作も抽象画だった掛紙の絵柄は、今回はシウマイ御弁當のように具体的な建造物を描いた。コスモクロック、ランドマークタワー、ベイブリッジ、中華街の媽祖廟(まそびょう)を描いた新掛紙に、スケールの大きな美しさを感じる。2007年8月に上記商品へリニューアル。
従前の横浜駅弁「横濱中華弁当」を、2005(平成17)年4月15日にリニューアル。黒いふた付き容器に中華風の赤い掛紙を巻いてゴムで留める。中身は胡麻振り御飯に海老マヨネーズにかじきまぐろ中華揚や五目XO醤炒めやザーサイなどにシウマイ3個。以前と比較して見栄えが向上するとともに奇抜さが取れ、より安心して買える商品になったと思う。2006年8月に上記商品へリニューアル。
2000(平成12)年12月に発売。「シウマイ御弁當」でおなじみのシウマイと俵飯に、海老チリソース・豚肉炒め・唐揚げ・海老団子を加えた。殻付きの海老には閉口するが素材はいずれも確かで、特に香り高い海老団子はシウマイを凌ぐ逸品。崎陽軒では「シウマイ御弁當」に次ぐナンバー2の存在として売り出した。2005年4月に上記商品へリニューアル。
正方形の大きな専用紙箱を使用、トレーに入った中身は、炒飯、肉団子、焼売各種、春巻、春雨、ザーサイなどで商品名どおり。見栄えは特に美しいわけではないが、箸でつかみにくいほどパラパラの炒飯に10種類もの中華おかずは、食べ甲斐があった。調製元の公式サイトによると、JRCPで東京や新横浜、膳まいで東京、横浜、鶴見の各駅に進出したようだが、アイテム数を見ると軸足は羽田の空弁に置かれている模様。
なお、2007年末頃に京急連絡口脇の弁当売店が撤去されたため、この弁当は現在は横浜駅では買うことができない。
※2011年2月補訂:現況を追記上記の弁当の2013(平成25)年4月時点での姿だと思われる。この頃には横浜駅やその周辺では買えなくなっていたと思うが、こうやってJRCPの駅弁売店では買えた。新横浜駅でも売られていた模様。容器は市販の仕出し弁当向けボール紙製容器に掛紙をかけるタイプに変更、中身はチャーハン、焼売、春巻、肉団子、鶏甘酢あんかけ、カニかまぼこ揚、中華春雨、エビチリ、蒸し鶏、ザーサイなどで、これはほぼ変わらない。価格も同じ。