東京駅から電車で約25分。横浜市は神奈川県の東部で東京湾に面した、人口約380万人の港町。東京の衛星都市として人口日本一の市であるほか、異国情緒とウォーターフロントで多くの観光客も集める。駅弁は、大正時代からの駅弁屋がコンコースやホーム上や駅周辺各地に駅弁売店を構え、「シウマイ弁当」は日本一売れる駅弁とされる。1915(大正4)年8月15日開業、神奈川県横浜市西区高島2丁目。
横浜駅の夏期限定駅弁の2023(令和5)年版で、今回も6月16日から8月31日までの販売。掛紙の絵柄や容器は、2017年から7年間変わらない。今回の中身は、枝豆とちりめんじゃこの炒り煮を載せた白御飯、とうもろこしの寄せ揚げ、鶏のピリ辛焼き、くきわかめとえのき茸ととびこと寒天の酢の物、筍煮、人参煮、蓮根煮、大根なす漬け、夏みかんわらび餅、シウマイ2個。玉子焼を蓮根煮に差し替えたのは、世の鶏卵不足の影響かもしれない。印象に変化はない。価格は50円もアップ。
横浜駅の夏期限定駅弁の2022(令和4)年版で、今回も6月16日から8月31日までの販売。掛紙の絵柄や容器は、2017年から6年間変わらない。今回の中身は、枝豆とちりめんじゃこの炒り煮を載せた白御飯、とうもろこしの寄せ揚げ、鶏のピリ辛焼き、くきわかめとえのき茸ととびこと寒天の酢の物、筍煮、人参煮、玉子焼き、茄子しば漬け、夏みかんわらび餅、シウマイ2個。印象に変化はない。
横浜駅の夏期限定駅弁の2020(令和2)年版で、今回も6月16日から8月31日までの販売。掛紙の絵柄や容器は4年間変わらない。今回の中身は、枝豆とちりめんじゃこの炒り煮を載せた白御飯、タチウオの黄身揚、トウモロコシの寄せ揚げ、ニンジンとタケノコとがんもどきの煮物、タケノコ煮、くきわかめと寒天とエノキタケととびこの酢の物、玉子焼、ナスの漬物、夏みかん風味わらびもち、シウマイ2個。印象に変化はない。
横浜駅の夏期限定駅弁の2019(令和元)年版で、今回も6月16日から8月31日までの販売。掛紙の絵柄や容器は前年と変わらず、価格は30円のアップ。今回の中身は、枝豆とちりめんじゃこの炒り煮を載せた白御飯、タチウオ磯辺揚、鶏照焼、トウモロコシの寄せ揚げ、ニンジンとタケノコの煮物、くきわかめと寒天とクラゲととびこの酢の物、玉子焼、きゅうりと高菜とナスの漬物、夏みかん風味わらびもち、シウマイ2個。印象に変化はない。
横浜駅の夏期限定駅弁の2018(平成30)年版で、今回も6月16日から8月31日までの販売。前年と価格や掛紙の絵柄は変わらないが、中身の印象が変わった。ちりめんじゃこと青菜の炒り煮を載せた白御飯、アジ南蛮和え、枝豆入り真丈、コンニャクとニンジンとレンコンの煮物、タケノコ煮、くきわかめと寒天とカニ風味蒲鉾とカニの酢の物、玉子焼、ナスの漬物、黒糖わらび餅、シウマイ2個。酸味がかなり勝り、特にナスの漬物が刺激的に酸っぱい、普段の崎陽軒とはちょっと違う感じ。
横浜駅の夏期限定駅弁の2017(平成29)年版で、今回も6月16日から8月31日までの販売。掛紙の絵柄が少し変わり、価格は20円アップ。中身は枝豆とちりめんじゃこの炒り煮を載せた白御飯、アジの香味和え、とうもろこしの寄せ揚げ、くきわかめと寒天とカニ風味蒲鉾ととびこの酢の物、玉子焼、タケノコやコンニャクなどの煮物、きゅうり漬、夏みかん風味わらび餅、シウマイ2個。御飯の上を除き、前年とほぼ同じ。
横浜駅の夏期限定駅弁の2016(平成28)年版で、今回も6月16日から8月31日までの販売。前年と、掛紙と掛紙はまったく、中身はほとんど同じ。ちりめんじゃこと青菜の炒り煮を載せた白御飯、アジ蒲焼き、とうもろこしの寄せ揚げ、しんじょう煮くきわかめと寒天とカニの酢の物、玉子焼、タケノコやレンコンなどの煮物、キュウリの漬物、夏みかん風味わらび餅、シウマイ2個。
横浜駅の夏期限定駅弁の2015(平成27)年版で、今回も6月16日から8月31日までの販売。掛紙の絵柄をあまり変えないまま横長を縦長に変え、容器がほぼ正方形から長方形に変わった。中身は前年にそっくりで、ちりめんじゃこと青菜の炒り煮を載せた白御飯、アジのごましょう油焼き、磯のり入りこんにゃく煮、枝豆入りがんもどき煮、くきわかめと寒天と風味蒲鉾ととびこの酢の物、とうもろこしの寄せ揚げ、玉子焼き、タケノコやレンコンなどの煮物、なすの漬物、夏みかん風味わらび餅、シウマイ2個。価格は10円アップの680円。酸味で爽やかなおべんとう夏も、ここ数年は良く言えばしっとり、悪く言えばじめっとした感じ。数年前はからっと乾燥していた気がする。
横浜駅の夏期限定駅弁の2014(平成26)年版で、今回は半月短く6月16日から8月31日までの販売。掛紙の絵柄はアサガオがくっきり。中身はあまり変わらず、ちりめんじゃこと青菜の炒り煮を載せた白御飯、アジのごましょうゆ焼き、磯のり入りこんにゃく煮、枝豆入りがんもどき煮、くきわかめと寒天ととびっこの酢の物、とうもろこし揚げ、玉子焼き、タケノコやレンコンなどの煮物、きゅうりとみょうがの漬物、夏みかん風味わらび餅、シウマイ2個。価格は20円アップの670円。
横浜駅の夏期限定駅弁の2013(平成25)年版で、今回も6月1日から8月31日までの販売。アサガオが海辺に咲く図柄の掛紙を使用、中身は前年にそっくりで、茎わかめのごま和えを押し付けた白御飯に、アジ南蛮和え、ホタテのトマト煮、薩摩揚げ、イカ酒塩煮、ニンジンやレンコンなどの煮物、キュウリ漬、コンニャクとカニカマと海藻の酢の物、玉子焼、夏みかん風味わらび餅、シウマイ2個。価格は2012年の秋版から、10円アップの650円。
横浜駅の夏期限定駅弁の2012(平成24)年版で、今回も6月1日から8月31日までの販売。前年とまったく同じ図柄の掛紙を使用、中身は茎わかめのごま和えを押し付けた白御飯に、アジ南蛮和え、エビ磯揚げ、ニンジンやレンコンなどの煮物、キュウリ漬、トビッコとちりめんじゃこと海藻の酢の物、玉子焼、笹かまぼこ、夏みかん風味わらび餅、シウマイ2個。
横浜駅の夏期限定駅弁の2011(平成23)年版で、今回も6月1日から8月31日までの販売。今回は中身を一新し、ゴマ入りシソの実刻み漬けを振り掛けた白御飯に、タチウオ南蛮漬、こんにゃくと茎ワカメと錦糸卵の酢の物、春雨入りきんちゃく煮、エビ茶揚、ニンジンとレンコンの煮物、花わさびお浸し、玉子焼、かまぼこ、タケノコ煮、びわシロップ漬、シウマイ2個。掛紙の背景は風鈴に変わり、値段は2010年9月の価格改定を受けて10円の値下げ。
横浜駅の夏期限定駅弁の2010(平成22)年版で、今回も6月1日から8月31日までの販売。2009年版と比べて、練り物が笹蒲鉾に、マグロ炒めが花わさびおひたしに、甘味がわらび餅に変わるなどの変化は見られるが、価格と掛紙を含めてほぼ同じさわやか系。
横浜駅の夏期限定駅弁の2009(平成21)年版。2008年版と比べて、掛紙の絵柄がアジサイからアサガオに代わり、今回の中身はちりめん青菜飯、アジ南蛮和え、枝豆のつみれ、鶏肉山椒揚、マグロ炒め、ししとう揚げ、タケノコ煮、レモン風味のアンズ、シウマイ2個など。昨年のスタミナ系からさわやか系に戻った。物価高騰の時期は終わったのに、価格はまた20円の値上げ。
横浜駅の夏期限定駅弁の2008(平成20)年版。2007年版と比べて容器や掛紙は共通だが、御飯が穴子飯にグレードアップ、おかずも一新されて鶏あんかけ、アジ南蛮、マグロ炒め煮、里芋などの煮物、しそアンズなど。シウマイ弁当と共通の食材である、シウマイと玉子焼とタケノコ煮は今までと同じ。酸味ベースのさわやか弁当から油味ベースのスタミナ弁当へ切り替わった印象。価格は春と同様、40円アップの630円。
横浜駅の夏期限定駅弁の2007(平成19)年版。今回は掛紙のデザインも内容も前年とほぼ同一で、煮物の食材がちょっと違うかなと思うくらいしか変化がない。こうやって収集を続けていると、ネタ切れかという感想が出るが、期を重ねて定番品の域へ達したと見なすべき。同社の廉価版幕の内駅弁を駆逐してしまった。
横浜駅の夏期限定駅弁の2006(平成18)年版。小ぶりな正方形の容器に、アジサイを描いた掛紙をかけて、空色の輪ゴムでしばる。中身はあまり変わらず、ちりめん生姜御飯、豚肉は梅風味、枝豆団子や玉子焼や煮物類にシウマイが二個など。シウマイ弁当とこの季節駅弁は品切れが少ない感じで、横浜駅弁ナンバー2の地位は完全に確立された感じ。
横浜駅の夏期限定の駅弁の2004(平成16)年版。小ぶりな正方形の容器に、朝顔を描いた掛紙をかけて、空色の輪ゴムでしばる。中身は大幅に変わり、ちりめん生姜御飯、酸味の強い豚しゃぶ、イカ団子や玉子焼や煮物類にシウマイが二個など。暑いときでも食べたくなるさっぱりとしたおかずというコンセプト、万人受けするとは思えない酸味の強さで個性を演じる。価格が今期から10円アップ。
横浜駅の6〜8月の夏期限定の駅弁。写真は2001(平成13)年版で、夏らしい空色の掛紙をかけた小ぶりな正方形の容器の中身は、白御飯とシウマイ2個、サラダ・鰻蒲焼・海老団子・イカのネギ風味揚げ・ピリ辛鶏唐揚とキャベツサラダ。箸袋にはパリパリした青じそのふりかけが付いている。一品一品が小ぶりながら素材の味を生かしていて高級感がある、量も風味も女性向けの駅弁。