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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR西日本 今庄(いまじょう)駅 JR-West Imajo Station
2021(令和3)年12月訪問 GoogleMap「今庄駅」

駅名標 駅舎 駅構内

福井駅から普通列車で40分前後。南越前町は2005年1月に今庄町と南条町と河野村が合併してできた、人口約1万人の宿場町。今庄は江戸時代まで、現在の関西と北陸を隔てる峠道が3本も集まり、陸上交通の要衝として栄えた。明治時代に鉄道が開通すると、山中峠越えの機関車を付けたり外す鉄道の町となり、職員や旅客で賑わい栄え、駅弁が売られ、立ち食いそばが親しまれた。1962年6月の北陸トンネルの開通で、今は静かな山間の集落。1896(明治29)年7月15日開業、福井県南条郡南越前町今庄。

【掛紙】上等御辨當(40銭)Joto Obento
調製年月日不詳 1910's

掛紙

1910年代、大正10年代のものと思われる、昔の今庄駅弁の掛紙。収集者は1920(大正9)年のものとしていた。今庄駅は1962(昭和37)年6月に北陸トンネルが開通するまでは、山中峠越えのための機関車を付けたり外す駅であり、急行列車を含む汽車が長く停まり、駅弁が売られ、駅そばが親しまれた。トンネルの開通で汽車と旅客の賑わいは消え、駅そば屋は福井駅に、駅弁屋は石川県の大聖寺駅に移転した。

販売駅
北陸本線 今庄(いまじょう)駅 1896(明治29)年7月15日開業 福井県南条郡南越前町今庄
調製元
大K屋 今庄駅構内 連絡先の記載なし

【掛紙】葛饅頭(20銭)Kuzumanju
1927年4月22日調製 Apr. 22, 1927

掛紙

1927(昭和2)年4月22日の調製と思われる、昔の今庄駅弁の掛紙。15銭の価格が20銭に訂正されている。駅弁屋とは異なる構内営業者が、おそらく立ち売りで販売した、駅売り銘菓となろう。

販売駅
北陸本線 今庄(いまじょう)駅 1896(明治29)年7月15日開業  福井県南条郡南越前町今庄
調製元
本家豊岡 今庄駅 連絡先の記載なし