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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR西日本 奈良(なら)駅 JR-West Nara Station
2018(平成30)年12月訪問 GoogleMap「奈良駅」

駅名標 駅舎 駅構内

大阪駅からも京都駅からも快速列車で1時間弱。奈良市は奈良県や奈良盆地の北端に位置する、人口約35万人の古都。約1300年前に75年間ほど都が置かれ、当時の歴史ある寺院その他の建造物が保護あるいは復元される観光地。駅弁は2001(平成13)年になくなり、駅に駅弁のような商品はないが、首都圏その他のスーパーでの駅弁販売では、全国ブランドの柿の葉寿司などが奈良駅の駅弁を名乗り売られることがある。1890(明治23)年12月27日開業、奈良県奈良市三条本町。

山葵の柿の葉壽司(1,100円)Wasabi no Kakinohazushi
2023年1月11日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 11, 2023

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

スーパーやデパートの駅弁催事で、近鉄奈良駅の駅弁として売られる商品。2023年1月の京王百貨店の駅弁大会では、JR奈良駅の駅弁として輸送販売された。実態は東京や大阪そして通信販売で手広く売られる商品であり、東京駅や新大阪駅に羽田空港などでも買える食品であり、駅弁であるどころか属地性もない商品であるが、現物や食品表示では大和吉野あるいは奈良吉野を名乗り、近鉄奈良駅にも店舗があるらしい。

中身はつまり、柿の葉寿司。簡素な紙箱に、さばをわさび茎混じりの酢飯に合わせて柿の葉で巻いた寿司が2個、同じくさけが2個、えびが2個、焼さばが2個入る。わさびは香りだけで刺激はなく、その点で安心して食べられる。

近鉄奈良駅には、京都駅や大阪難波駅を結ぶ特急列車が発着する。2駅先の大和西大寺駅では、伊勢志摩方面や橿原神宮前駅乗り換えで吉野へも特急で行ける。しかしJR奈良駅には特急が来ない。奈良県内のJR線に特急は走らない。1965年3月に名古屋駅〜奈良駅〜東和歌山駅を結んだ、奈良県内で国鉄史上初の特別急行列車「あすか」は、利用不振という当時の国鉄特急にあるまじき理由で1967年9月限りで廃止、以後も博覧会や新線開通などの理屈で臨時特急列車を走らせるも、定着しない。ここでも国鉄やJRと私鉄の立場が、他の県とは異なる感じ。

販売駅
近畿日本鉄道 近鉄奈良(きんてつなら)駅 1914(大正3)年4月30日開業  奈良県奈良市東向中町
調製元
株式会社 中谷本舗 奈良県吉野郡上北山村河合353番地 0120-724-288 https://www.izasa.co.jp/

柿の葉壽司(1,080円)Kakinohazushi
2022年4月29日にそごう横浜店のスーパーで購入 Apr. 29, 2022

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

スーパーやデパートの駅弁催事で、近鉄奈良駅の駅弁として売られる商品。以前はJR奈良駅の駅弁を名乗っていた。実態は東京や大阪そして通信販売で手広く売られる商品であり、東京駅や新大阪駅に羽田空港などでも買える食品であり、駅弁であるどころか属地性もない商品であるが、現物や食品表示では大和吉野あるいは奈良吉野を名乗り、近鉄奈良駅にも店舗があるらしい。

中身はつまり、柿の葉寿司。簡素な紙箱に、さばを酢飯に合わせて柿の葉で巻いた寿司が2個、同じくさけが2個、たいが2個、あじが2個入る。市販の柿の葉寿司として特徴が感じられない標準品であり、その点で安心して食べられる。

日本の旅客鉄道は、官設鉄道や国営鉄道をルーツに持つJR各社が、主な駅や路線を押さえる。しかし奈良県はそうではなく、近畿日本鉄道が、近鉄が主な駅や路線を押さえる。JR奈良駅より近鉄奈良駅のほうが乗客が多く、大阪へ行くにも京都に行くにも近鉄が便利。後に国有化される現在のJR各線が、山や池を避けて先に狭軌で汽車をゆっくり走らせたのに対し、後発となる現在の近鉄線は、生駒山地をトンネルで抜いたり巨椋池跡のど真ん中を突っ切り、標準軌で電車を速く走らせて乗客を獲得した。

販売駅
近畿日本鉄道 近鉄奈良(きんてつなら)駅 1914(大正3)年4月30日開業  奈良県奈良市東向中町
調製元
株式会社 中谷本舗 奈良県吉野郡上北山村河合353番地 0120-724-288 https://www.izasa.co.jp/

柿の葉壽司(1,160円)Kakinohazushi
2022年4月29日にそごう横浜店のスーパーで購入 Apr. 29, 2022

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

スーパーやデパートの駅弁催事で、近鉄奈良駅の駅弁として売られる商品。以前はJR奈良駅の駅弁を名乗っていた。実態は東京や大阪そして通信販売で手広く売られる商品であり、東京駅や新大阪駅に羽田空港などでも買える食品であり、駅弁であるどころか属地性もない商品であるが、現物や食品表示では大和吉野あるいは奈良吉野を名乗り、近鉄奈良駅にも店舗があるらしい。

中身はつまり、柿の葉寿司。簡素な紙箱に、これは「夏限定」として、さばをわさび風味の酢飯に合わせて柿の葉で巻いた寿司が2個、同じくさけのゆず風味が2個、たいのしょうが風味が2個、あじの赤しそ風味が2個入る。市販の柿の葉寿司として特徴が感じられない標準品であり、その点で安心して食べられる。

販売駅
近畿日本鉄道 近鉄奈良(きんてつなら)駅 1914(大正3)年4月30日開業  奈良県奈良市東向中町
調製元
株式会社 中谷本舗 奈良県吉野郡上北山村河合353番地 0120-724-288 https://www.izasa.co.jp/

【終売】松花弁当(840円)Syoka Bento (end of sales)

正方形の容器が中で4分割。梅干し御飯、錦糸卵が載った酢めし、湯葉・エビ・生麩・里芋、魚・蒲鉾・蓮根・卵焼・デザートで4区画。ひとつの容器に2種類の御飯を詰めることは、以前は珍しかった。魚とデザートは季節により変化するという。2001(平成13)年の夏に駅弁屋の廃業で幻の駅弁となった。

販売駅
関西本線 奈良(なら)駅 1890(明治23)年12月27日開業 奈良県奈良市三条本町
調製元
株式会社 精宏軒 奈良県奈良市三条本町5−2 0742(22)3459

【掛紙】特殊和風松花弁当(800円)Tokusyu Wafu Syoka Bento
調製年月日不詳

掛紙

1980年代、昭和60年前後の、4月3日8時の調製と思われる、昔の奈良駅弁の掛紙。東大寺の大仏殿昭和大修理の落慶を記念して1980(昭和55)年に発売された、白飯とちらし寿司で2種の御飯に、煮物が主体のおかずが2区画の松花堂弁当。保存状態が悪く掛紙が汚れているが、東大寺長老狭川明俊大僧正の書が特徴。

販売駅
関西本線 奈良(なら)駅 1890(明治23)年12月27日開業 奈良県奈良市三条本町
調製元
株式会社 精宏軒 奈良県奈良市三条本町5の2 (23)7725

【掛紙】上等御辨當(35銭)Joto Obento
調製年月日不詳 1928

掛紙

記載された内容から、1928(昭和3)年のものと思われる、昔の奈良駅弁の掛紙。右上に記された「御大禮御日取」が、この年に京都などで行われた昭和天皇の即位の礼の日程であるため。雅楽に使う大太鼓(だだいこ)の絵柄がみえる。

販売駅
関西本線 奈良(なら)駅 1890(明治23)年12月27日開業 奈良県奈良市三条本町
調製元
月の家 奈良駅 212番

【掛紙】上等御辨當(35銭)Joto Obento
調製年月日不詳 1920's

掛紙

おそらく1920年代、大正時代末期か昭和時代初期のものと思われる、昔の奈良駅弁の掛紙。この当時の近畿地方にのみ見られたと思う、名刺ほどのサイズしかない、とても小さな掛紙。第二次大戦前の掛紙しか見たことがない月乃家は、第二次大戦後の掛紙しか見たことがない精宏軒と同じではないかと思うが、そんな資料を見たことがない。

販売駅
関西本線 奈良(なら)駅 1890(明治23)年12月27日開業 奈良県奈良市三条本町
調製元
月乃家 奈良駅前 112番

【掛紙】御鮨(20銭)Osushi
調製年月日不詳 1920's

掛紙

おそらく1920年代、大正時代末期か昭和時代初期のものと思われる、昔の奈良駅弁の掛紙。上記の「上等御辨當」と同じく、名刺サイズほどの大きさしかない、小さな掛紙。

販売駅
関西本線 奈良(なら)駅 1890(明治23)年12月27日開業 奈良県奈良市三条本町
調製元
月乃家 奈良駅前 112番

柿の葉すし(1,029円)Kakinohasushi
2004年10月16日にフーデックスプレスの駅弁大会で購入 Oct. 16, 2004

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身

スーパーの駅弁催事で奈良駅の駅弁として売られた柿の葉寿司。現物では「本場奈良吉野の味」を名乗るも、駅弁とは名乗らない。簡易な容器を、中身を写真で紹介したフルカラーのボール紙枠にはめる。中身は普通のいわゆる柿の葉寿司が10個。しかしその中身はさば・さけ・穴子・小鯛・さんまが各2個という変わりもの。調製元と商品の実態は、主に東京や大阪、あとは名古屋や奈良で売られるもの。

食品表示上の調製元所在地である奈良県吉野郡上北山村は、ハイキングの名所である大台ヶ原を擁する高原と原生林の村。近鉄奈良駅から近鉄電車を3本乗り継いで約2時間、吉野線大和上市駅からバスを2本乗り継いでさらに約2時間かかる。これは奈良の都が奈良県の北端に、上北山村が南端にあるからで、熊野までは直線距離で30kmくらい、村を流れる北山川も熊野川水系である。ただ、弁当に記載の電話番号は田原本町のもの。

調製元
株式会社 いざさ 奈良県吉野郡上北山村河合353 07443(3)3448

桜ずし彩々(1,029円)Sakurazushi Saisai
2006年3月26日にフーデックスプレスの駅弁大会で購入 Mar. 26, 2006

掛紙 中身
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駅弁催事でよく見る、駅弁でない柿の葉寿司の桜ずし版。同じ構造の容器を使い、パッケージ写真と中身を、桜の葉で巻いた鯛ずし、鮭ずし、海老ずし、さよりずし、赤かぶ漬ずしの各2個ずつへ替えたもの。個人的に食品の桜花や桜葉が苦手なので、風味や品質のレベルは判断できない。

購入箇所の駅弁催事では単に吉野名物として販売していたが、これを奈良駅弁として売ったスーパーもあった模様。こういう形で疑義駅弁が創られることもある。もっともこの業者の催事出品商品は、どこで作ってどこで売っているのか分からないのだが。

調製元
株式会社 いざさ 奈良県吉野郡上北山村河合353 07443(3)3448

謹製五目ちらし寿司(880円)Kinsei Gomoku Chirashizushi
2010年5月30日に東京駅の駅弁売店で購入 May. 30, 2010

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丸いプラ製の容器を、商品名と中身の写真を印刷したボール紙の枠にはめる。中身は酢飯の上にボイル海老、鮭切身、鶏照焼、アナゴ、山菜、イクラ、刻みシイタケなどを、少しずつ少しずつ置くちらしずし。

この調製元の弁当は、東京駅の駅弁売店「膳まい」や「駅弁屋旨囲門」でよく見掛ける。その際には奈良駅の駅弁だと掲示されることが多く、今回もそう書いてあったのでここに収蔵した。はたして奈良駅で実際にそれらの弁当が購入できるのだろうか。なお、他のブランドや所在地の商品でも同じ電話番号に出会っている。

調製元
株式会社 笹八 奈良県吉野郡上北山村西原 0120-724-288