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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

香茸弁当(800円)Koutake Bento
 

2002(平成14)年3月21日に三段峡駅で発売した、香茸と山菜を使ったお弁当。廃線問題に揺れるJR可部線の活性化策の一環として、三段峡駅前の旅館兼食堂が駅弁として販売を開始したもの。購入には2〜5日前までの予約が必要。

なお、可部線可部・三段峡間は2003年11月までの廃止が確実になった。だからかどうか、2002年中にこの駅弁は販売されなくなったそうだ。

販売駅
可部線 三段峡(さんだんきょう)駅 1969(昭和44)年7月27日開業 2003(平成15)年11月30日限り廃止 広島県山県郡戸河内町大字竜川
調製元
セントラル三段峡 広島県山県郡戸河内町1729 08262(8)2719

JR西日本 三次(みよし)駅 JR-West Miyoshi Station
2014(平成26)年11月訪問 GoogleMap「三次駅」

駅名標 駅舎 駅構内

広島駅から芸備線で約2時間。三次市は広島県の北部で中国山地に位置する、人口約5万人の城下町や宿場町。盆地に四方から高速道路と鉄道が集まり、鵜飼いや自動車産業で知られる。駅弁は国鉄時代から2000年過ぎまで幕の内などが売られていたが、人知れず消えた。1930(昭和5)年1月1日開業、広島県三次市十日市南一丁目。

【終売】盛り合わせ弁当(545円)Moriawase Bento (end of sales)
2014年11月2日に三次駅の仮設売店で購入 Nov. 2, 2014

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

改築中の三次駅のキヨスクで買えたお弁当。浅く平たいプラ製容器に日の丸御飯を盛り、焼鮭や鶏唐揚や海老天などのおかずも盛る、スーパーの惣菜コーナーで売られるようなお弁当。訪問時には他に「鮭弁当」「高菜弁当」が、同じ値段や容器と似た中身で売られていた。調製元は地元のスーパーマーケットチェーン。2015年2月のキヨスクの閉店で、駅では売られなくなったのではと思う。

※2023年7月補訂:終売を追記
販売駅
芸備線 三次(みよし)駅 1930(昭和5)年1月1日開業 広島県三次市十日市南一丁目
調製元
株式会社 はなわ 広島県三次市十日市東4丁目9−5 0824(62)8700

【掛紙】御辨當(150円)Obento
調製年月日不詳 1960's

掛紙

1960年代のものと思われる、昔の三次(みよし)駅弁の掛紙。現在も三次の観光資源の一つである、馬洗川の鵜飼いが描かれる。三次駅の駅弁は、1987年の国鉄分割民営化の後にも存在していたようだが、紹介例に乏しいまま末期は惣菜弁当のようになり、現在は販売されていない模様。

販売駅
芸備線 三次(みよし)駅 1930(昭和5)年1月1日開業 広島県三次市十日市南一丁目
調製元
環翠樓支店 所在地の記載なし 2043番

JR西日本 呉(くれ)駅 JR-West Kure Station
2020(令和2)年2月訪問 GoogleMap「呉駅」

駅名標 駅舎 駅構内

広島駅から電車で約40分。呉市は広島県の南西部で瀬戸内海に面した、人口約21万人の港町。第二次大戦までは海軍が、戦後は海上自衛隊が拠点を構える軍港であり、造船や鉄鋼など軍需産業で発展した臨海工業都市である。駅弁は国鉄時代から21世紀まで存在したが自然消滅。1903(明治36)年12月27日開業、広島県呉市宝町。

瑳峨の小倉庵(231円)Saga no Ogura An
2010年7月31日に呉中央桟橋ターミナルの売店で購入 Jul. 31, 2010

掛紙 中身
掛紙 外観 中身 中身

これは駅弁ではなく、そもそも駅で買った商品でもないが、地元で親しまれているパンということで、ここに収蔵。大きさは並で重さは特上のあんパンがひとつ、不透明の白い袋に収まる。通常のあんパンは内部に空洞があるが、このあんパンは生地とつぶあんとの間に一切の隙間がない。表面が蜜でべたつくほど甘く、生地はふっくらしっとり。その分だけ値段は張るが、忘れられない味。1936(昭和11)年創業という製造者の会社名のユニークさが、ネット上で話題になっている。

販売駅
呉線 呉(くれ)駅 1903(明治36)年12月27日開業 広島県呉市宝町
調製元
有限会社 メロンパン 広島県呉市本通7丁目14−1 0823(21)1373

JR西日本 備後落合(びんごおちあい)駅 JR-West Bingo-Ochiai Station
2014(平成26)年6月訪問 GoogleMap「備後落合駅」

駅名標 駅舎 駅構内

広島駅からJR芸備線の普通列車を乗り継いで3時間前後。芸備線が木次線を分ける、山陽と山陰を結ぶ鉄道の要衝として、昭和時代は鉄道の町があり、駅弁も売られた。高速道路の整備で鉄道が廃れ、1990(平成2)年に駅弁や売店がなくなり、1997(平成9)年3月に駅員が撤収し、2002(平成14)年3月に急行列車が廃止。今は駅前も無人になり、駅と道のある秘境と化した。1935(昭和10)年12月20日開業、広島県庄原市西城町八鳥。


JR西日本 尾道(おのみち)駅 JR-West Onomichi Station
2023(令和5)年4月訪問 GoogleMap「尾道駅」

駅名標 駅舎 駅構内

広島駅からJR山陽本線の電車を乗り継いで約1時間半。尾道市は広島県の南東部で瀬戸内海に面した、人口約13万人の港町。商港と造船で栄え、平地の乏しさで斜面に上がった独特の市街地が、大正時代の文学作品や昭和時代の映画の舞台となり、年に約600万人もの観光客が訪れる。駅弁は1920年代から1980年代まで売られ、調製元の撤退後は2010年代まで、三原駅や福山駅の駅弁が売られた。1891(明治24)年11月3日開業、広島県尾道市東御所町。