banner 汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車
 旅の友「駅弁」。実際に食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

あか牛メンチカツサンド(650円)2021年1月30日に特急あそぼーい!の売店で購入
Akaushi Mince Cutlet Sandwiches

掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2020(令和2)年8月8日の豊肥本線全線開通に合わせて発売。熊本駅と別府駅を結ぶ観光特急列車「あそぼーい!」の車内で販売されるサンドイッチ。朝の別府行き列車の立野駅で、車内の売店に入荷する。

耳あり食パンにマヨネーズを塗り、あか牛を使う牛メンチカツのソース漬け、レタス、紫キャベツの千切りをたっぷり挟んだサンドイッチを、ラップに包まれて惣菜向けプラ容器に収まり、鉄道の短距離きっぷのようなデザインで商品名と値段を表示したシールを貼る。中身は1切れでも、とても分厚く食べ応えあり。カツサンドなのに肉が従にも思えるみずみずしさ。調製元は阿蘇カルデラ内の豊肥本線宮地駅近く、阿蘇神社の門前町にある古民家レストラン。

平成時代に二度の長期運休に見舞われている豊肥本線は、今回は2016(平成28)年4月の熊本地震により不通。立野駅〜赤水駅で阿蘇外輪山の斜面が大きく崩れ、線路と国道57号の約200メートルを消し去ったうえ、黒川に架かる国道325号の、全長約200メートルの阿蘇大橋を破壊した。被災後に道路はほどなく国により、ミルクロードと俵山トンネルルートで複数の迂回路が整備されたうえ、崩壊現場を迂回する約4kmのトンネルを含む、延長約13kmの復旧ルートも示された。一方で豊肥本線については話題も発表もなく、代行輸送も平日の通学輸送に限り実施、経路は寸断され、復旧なのか廃線なのか不明なまま時が経過した。

調製元
有限会社 阿蘇はなびし 阿蘇はなびし食品加工研究所 熊本県阿蘇市一の宮町宮地1861 0967(22)0896 http://www.aso-hanabishi.com/

くろちゃん弁当(980円)2021年1月31日に特急あそぼーい!の売店で購入
Kurochan Bento

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2020(令和2)年8月8日の豊肥本線全線開通に合わせて発売。熊本駅と別府駅を結ぶ観光特急列車「あそぼーい!」の車内で販売されるお弁当。朝の別府行き列車の立野駅で、車内の売店に入荷する。

おしゃれな軽食向けに見えるパルプモールド容器を固定する黄色いスリーブには、あそぼーい!のキャラクター「くろちゃん」がたくさん描かれる。中身は白飯を牛豚そぼろ、桜でんぶ、錦糸卵、高菜で覆い、エビフライ、タコさんウインナー、パスタ、とり天、スマイル型のポテト、プチトマト、ミニゼリーという、楽しい内容。それでいながら、列車公式サイトを見ると阿蘇産こしひかり、あか牛そぼろ、阿蘇高菜を使うといい、実は阿蘇にこだわっていた。

豊肥本線は4年4か月の不通を経て、元通りに復旧された。道路は2本の迂回ルートに加えて、2020(令和2)年10月に延長3,659mの二重峠トンネルを含む約13kmの北側復旧ルートが開通し、さらに元のルートも開通して復興した。昭和時代は熊本と大分を結ぶ交通路で、天草と阿蘇と別府を結ぶ観光路でもあった鉄道は、車社会化と道路の整備と度重なる不通で平成時代に役割と信頼を失ったのだろう、全線開通後の豊肥本線は、熊本と大分の都市圏輸送と「あそぼーい!」を除き、乗客がほとんどいないように見える。

調製元
有限会社 阿蘇はなびし 阿蘇はなびし食品加工研究所 熊本県阿蘇市一の宮町宮地1861 0967(22)0896 http://www.aso-hanabishi.com/
催事駅弁

【終売】旅情小窓弁当(1,700円)2019年2月3日に鶴屋百貨店駅弁大会で購入
Ryojo Komado Bento (end of sales)

掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2019(平成31)年1月の京王百貨店駅弁大会、同月の阪神百貨店駅弁大会、2月の鶴屋百貨店駅弁大会で販売。3百貨店の共同企画として、3社ずつの駅弁屋の中身を詰め合わせた「肉づくし」「海鮮づくし」を、各1,700円で販売した。こちらは「肉づくし」のほうで、スリーブに写真と文字で記すとおり、宮城県(仙台駅)こばやしの牛たん弁当、鹿児島県(鹿児島中央駅か出水駅)松栄軒の黒豚めし、山梨県(小淵沢駅)丸政のかつサンド(鶏)を、小さな正方形で1トレーずつ詰め合わせた。

各社の既製品の詰合せなので、味はその点で定評のもの。鶴屋では見かけなかった「海鮮づくし」は、北海道(旭川駅)旭川駅立売商会の海鮮丼、北海道(小樽駅)小樽駅構内立売商会の海の輝き、石川県(金沢駅や加賀温泉駅)高野商店のかにすしを詰め合わせたそうな。

調製元
調製元の記載なし 所在地の記載なし 連絡先の記載なし

栗赤飯(300円)2016年10月23日に大畑駅で購入
Kuri Sekihan

外観 中身 中身 中身

訪問時の大畑駅で買えた惣菜。普通列車かつ観光列車の「いさぶろう」がこのスイッチバック駅で切り返す際、駅舎の軒先に「大畑駅を愛する友の会売店」が出ていて、様々な食べ物を台売りしていた。弁当のようなものはこの「栗赤飯」のみで、その名のとおり赤飯に3個のクリを置いてパック詰め。人吉駅弁の栗めしより大きい、甘味を加えず本来の甘さで勝負するクリなど、市販の惣菜ではなかなか出会えない味。

JR肥薩線の人吉駅〜吉松駅は、明治時代に最先端の土木技術による鉄道の峠越え。昔も今も35.0キロメートルに中間駅はわずか3駅。標高107メートルの人吉駅を出て球磨川と別れ、25パーミルの登り坂で大畑駅。スイッチバックとループで、つまり切り返しと周回路で高度を稼ぎ、30パーミルの登り坂にあえいで標高537メートルの矢岳(やたけ)駅。以後は延々と25パーミルの下り坂が続き、途中の真幸(まさき)駅でもスイッチバックで高度を下げ、標高225メートルの吉松駅へ至る。

当時の汽車で2時間半、今のディーゼルカーでも片道1時間を要すそんな隘路は、1927(昭和2)年10月に海岸沿いの鹿児島本線に代替されて、ここは裏道に。しかし以後90年の時を経て、国道と高速道路が峠を抜き、貨物や客や集落が消えても、この鉄路はJR九州の路線として存続している。「しんぺい」「いさぶろう」と名無しの列車が合わせて一日3往復走り、観光客が明治の風景を味わうことができる。

肥薩線は2020(令和2)年7月の豪雨により、八代駅〜人吉駅が大破、人吉駅〜吉松駅も一部被災して不通、ごく一部の区間を除き代行輸送も行われていない。大畑駅には列車もバスも来ないので、商品の販売も行われていないと思う。

※2021年3月補訂:現況を追記
販売駅
肥薩線 大畑(おこば)駅 1909(明治42)年12月26日開業 熊本県人吉市大野町
調製元
調製元の記載なし 所在地の記載なし 連絡先の記載なし

球磨の四季彩弁当とつぼん汁(1,600円)2020年2月2日に特急列車「かわせみやませみ」車内で購入
Kuma no Shikisai Bento to Tsubonjiru

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2017(平成29)年3月から熊本駅〜人吉駅で運行される観光列車「かわせみやませみ」で、土休日に車内の売店で販売されるお弁当。竹皮編みの容器に巻かれる掛紙は、該当の観光列車と同じデザイナーが手掛けたもの。中身は丸い握り飯3種と、同じ大きさのコロッケと厚焼き玉子とお煮しめと、マス甘露煮となますゼリーなど。サイコロ状の根菜類などの具材が豊富な、熱々の汁物カップも添付され、これが郷土料理の「つぼん汁」。

中身は春と夏と秋で少し変わる。高価と、かなり揺れる狭い指定席とテーブルでの食べにくさが気になったが、例えば旅行商品で提供される車内での郷土料理であれば美しい印象。調製元は球磨川沿いの農村レストラン。値段は発売当時で1,300円、2020年の購入時で1,600円。

「かわせみやませみ」は、JR九州と約30年間ともにあるデザイナーを起用した観光列車群、JR九州の表現における「D&S列車」のひとつとして、普通列車向けディーゼルカー2両を改造のうえ運行を開始。登場前年にすべての優等列車が廃止された肥薩線の八代駅〜人吉駅で、観光列車と都市間列車を兼ねたようなダイヤで、一日2〜3往復が球磨川沿いを走る。

肥薩線は2020(令和2)年7月の豪雨により、八代駅〜人吉駅が大破、人吉駅〜吉松駅も一部被災して不通となった。運転できない「かわせみやませみ」は、人吉駅〜吉松駅の「いさぶろう」「しんぺい」とともに熊本を離れ、8月から福岡県内の鹿児島本線の門司港駅〜博多駅で、土休日に一日1往復が走り始めた。売店の営業はあるが、弁当は売られていないらしい。

※2021年3月補訂:現況を追記
調製元
有限会社 ひまわり亭 熊本県人吉市矢黒町1880−2 0966(22)1044 https://himawari-tei.com/

くまの宝箱セットおつまみ(900円)2020年2月2日に特急列車「かわせみやませみ」車内で購入
Kuma no Takarabako Set Otsumami

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2017(平成29)年3月から熊本駅〜人吉駅で運行される観光列車「かわせみやませみ」で、土休日に車内の売店で販売される商品。見た目は駅弁そのものでも、駅で売られる弁当でなく、「おつまみ」とあるとおり弁当でもない。鉄道車両や他の商品とデザインを揃えた掛紙を巻く容器の中身は、鹿肉のソーセージ燻製、鶏のもろみ焼き、きくらげの佃煮、大根の焼酎漬け物、そば揚げ、味付け卵など。そんな内容はきっと、球磨焼酎などの酒類と合わせ、おつまみとしていただく内容だろう。価格は発売当時で焼酎セット1,100円、単品800円、2020年の購入時で球磨焼酎付き1,210円、単品900円。こうやって酒抜きでも買えて、軽食にもなった。調製元は人吉市街のそば屋さん。

肥薩線は2020(令和2)年7月の豪雨により、八代駅〜人吉駅が大破、人吉駅〜吉松駅も一部被災して不通となった。明治時代に宮崎県や鹿児島県に達した初めての鉄道であり、昭和時代までは熊本県を結ぶ急行列車の利用者もあった肥薩線は、国道の改良や高速道路の開通で乗客を失い、球磨川や矢岳越えの沿線はもともと人口も産業も乏しく、すでに観光客の選択肢でしかない路線になっていた。バスでなくタクシーで運べる人数の顧客のみ代行輸送し、再開の見込みがない不通を続ける。この商品も再開の見込みが立たないと思われる。

※2021年3月補訂:現況を追記
調製元
球磨焼酎ト球磨の食「開」 熊本県人吉市上青井町120−5 0966(22)8080

くまのスイーツボックス(750円)2020年2月2日に特急列車「かわせみやませみ」車内で購入
Kuma no Sweets Box

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2017(平成29)年3月から熊本駅〜人吉駅で運行される観光列車「かわせみやませみ」で、土休日に車内の売店で販売される商品。普通のケーキ屋やカフェで買えるような、小さなケーキ2個を白い紙箱に保冷剤付きで収めた商品。これにも鉄道車両や他の商品と同じようなデザインの掛紙を巻いていた。今回の中身は苺のタルトとガナッシュで、人吉球磨の苺(ゆうべに)を使ったそうな。車内で売る弁当やおつまみともども、四季で中身を変えるそうな。調製元は人吉市街のケーキ屋さん。

2020(令和2)年7月の豪雨災害による肥薩線の不通で、旅行者は人吉盆地に公共交通で行けなくなったように見える。実は九州自動車道の人吉インターチェンジに高速バスのバス停があり、熊本や宮崎や鹿児島へ向かう高速バスが毎時2〜3本も止まり、ここと人吉市街を結ぶ周遊バスが日中なら毎時1本ほど来る。地元の方々が熊本へ行き来するのならば、鉄道よりも安くて便利で困らない。旅行者の活用は、運行時刻の入手難と高速バスの複雑な利用制限により、相当の知識と技術がないと無理だろう。

人吉に観光列車が来なくなり、観光列車の運行を通した話題の提供がなくなり、逆に被災地への観光は不謹慎という報道被害を受けたり、さらに政府の新型コロナウイルス感染症対策で人の移動そのものが非難される世にある。このような観光商品は、存在が許されないレベルの厳しい環境に置かれていると思う。

※2021年3月補訂:現況を追記
調製元
旬菜工房「ポエム」 熊本県人吉市西間下町103−6 0966(24)1919

【終売】おごっつお弁当(500円)2012年2月11日に博多駅ビル会議室で購入
Ogottsuo Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

熊本駅と人吉駅を結ぶ観光列車「SL人吉」の車内で販売される弁当として、その運行開始日である2009(平成21)年4月25日に発売。竹皮の包みに、熊本県人吉市にある青井阿蘇神社の写真でデザインした掛紙を巻く。中身はラップに包まれた白御飯と赤飯の握り飯が各1個と、サバ竜田揚、シイタケとニンジンの煮物、玉子焼、たくあん。人吉の食材を多用したことが掛紙の一覧表で分かる。

宇都宮駅その他で明治10年代の駅弁創成期のものと伝えられる内容を再現したのかと想像したらそうではなく、人吉が誇る国宝の青井阿蘇神社で1200年前から行われているという「おくんち祭り」で食べられていた「赤飯、煮しめ、つぼん汁」を弁当で再現したものだという。汽車の旅を演出できるよう風体が創り込まれて、いい感じ。安価なのに風味も食感も安っぽくない。2017年までの販売か。

「SL人吉」は、1988年8月から2005年8月まで豊肥本線の熊本駅と宮地駅との間で運行されていた観光列車「SLあそBOY」の8620形蒸気機関車と50系客車3両を叩き直して登場。大正生まれのSLの深刻な故障により列車ごと廃止されたが、2年4億円かけて事実上造り直し、客車のデザインも一新のうえ、線路が比較的平坦で機関車の負担にならない球磨川沿いの区間で再稼働したもの。もとは肥薩線矢岳駅で保存されていたSLであり、従前も里帰りと称してこの区間で営業運転を年に何日か実施していた。

※2019年8月補訂:終売を追記
調製元
株式会社 ニシコーフードサービス 熊本県熊本市二本木1丁目6−24 SマンションIN 096(322)4676

【終売】くろちゃんのあそモコ弁当(1,000円)2012年2月11日に博多駅ビル会議室で購入
Kurochan no Asomoko Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

熊本駅と宮地駅を結ぶ観光列車「あそぼーい!」の車内で販売される弁当として、その運行開始日である2011(平成23)年6月4日に発売。クラフト紙のようなボール紙の容器に、この列車で使われるキャラクター「くろちゃん」でデザインした掛紙を巻く。中身は黒米混じりの御飯の上に、赤牛の牛肉煮、ハンバーグ、レタスや水菜やトマト、目玉焼きで覆い、鶏唐揚、ポテトフライ、ライチを添えるもの。

ハワイのどんぶりで東京でもおなじみの「ロコモコ」を阿蘇の食材でこの観光列車のイメージに仕立てたようだ。楽しい駅弁が出てきたなと思う一方で、この区間で「あそBOY」廃止から「あそぼーい」登場までをつないだ観光列車「あそ1962」と運命をともにして買う機会を持てなかった「阿蘇うなり弁当」と同じく、列車と運命をともにしてしまう弁当だとも思う。調製元は宮地駅徒歩10分の郷土料理屋。2017(平成29)年までの販売か。

「あそぼーい!」はパノラマシートやラウンジ、親子向けにデザインされた座席「白いくろちゃんシート」や売店「くろカフェ」に図書室や木のプールなどを備える、デザイナー仕様の観光列車であり観光車両。この列車は1988年の製造後に「オランダ村特急」「ゆふいんの森」「シーボルト」「ゆふDX」と転用を繰り返し九州で流浪の旅を続けるキハ183系1000番台4両編成の、最後のおつとめになるのかどうか。

※2019年8月補訂:終売を追記
※2019年3月補訂:販売現況を追記
調製元
有限会社 総合インテリア丸装 飲食部 阿蘇 はなびし 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3093 連絡先の記載なし

御料理(680円)2003年9月8日に水俣駅待合室売店で購入
Oryori

掛紙 外観 中身

水俣駅で買えた、駅弁風な弁当。仕出し弁当用のビニール容器に仕出し弁当用の掛紙をかけて、中身は日の丸御飯に出汁巻玉子や肉団子に朱色のウインナーや蒲鉾や鯖塩焼といった具合に、やはり仕出し弁当そのまま。駅弁とは一風異なる雰囲気と味を楽しめる。法事や祭事などで団体に出されるような仕出し弁当が個人で気軽に楽しめるという点に価値を感じることができるか。

このお弁当は、水俣駅構内のキヨスク前に置かれた弁当惣菜用ケースで販売されていたもの。2004年3月の九州新幹線新八代・鹿児島中央間の開業で、新水俣駅の開業により水俣駅には特急が来なくなる上に並行在来線の経営分離によりJR線でもなくなるため、間もなくここでの弁当入手はできなくなることが見込まれる。新水俣駅に駅弁ができるかどうか。

販売駅
肥薩おれんじ鉄道 水俣(みなまた)駅 1926(大正15)年7月21日開業 熊本県水俣市桜井町1丁目
調製元
有限会社 森惣菜 熊本県水俣市白浜町20−22 0966(62)4057