オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かうThalysの1等車に乗っていたらもらえたおつまみ。途中のベルギーのブリュッセルまでは車内が空いていたため、客室乗務員のおじさんからビールを2缶もらい、6種類のおつまみの中からふたつを得た。ひとつはチーズクラッカー、もうひとつはベリーのスポンジケーキ。3か国を経由する列車の中のものだが、ビールの銘柄がベルギーであったため、ここに収蔵した。
Thalysとは、ユーロトンネルの開通でフランスとベルギーの国内で整備された高速新線を利用して1996年6月4日に登場したワインレッドの高速列車。フランスのパリとベルギーのブリュッセルとオランダのアムステルダムを最高時速300kmで結び、後にドイツ国内への乗り入れも始めている。その名称は、沿線の3か国語でどれも意味を持たない文字列が選ばれたという。日本人が乗ればTGVの色違いに見え、実際にTGVの技術を取り入れて開業したものだが、ユーレイルパスを所持していても数千円から1万円以上のパスホルダー料金を請求される、乗り鉄に厳しい殿様列車。
オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かうThalysの1等車に乗っていたらもらえたおつまみ。ベルギーのブリュッセルを過ぎた所で提供された。内容はねじ状のパスタ、白身魚、豆サラダ、ねっとりしたパン1個、チーズ2種、リンゴを刻んだもの。トレーにも紙ランチョンマットにもカップにも「Tharys」のロゴが描かれており、鉄道マニアとしてまとめて持ち帰りたくなった。飛行機と違い、金属製のフォークやスプーンにはロゴがなかった。
タリスでアムステルダムからパリまで3時間ちょっと。この日は午前中になかなか飯へありつけなかったため、乗車前にラウンジでビールとジュース、その前にラップサンドを1パック開け、この車中でベルギービールの350ml缶を3種空け、三角サンド2パックとサラダを食べ、直前に上記のおつまみをもらっていた。そこにこれが出たものだから、駅弁を一度に4個食べたくらいの満腹に苦しんだ。