旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
駅弁資料館談話室へ2010年10月1日から31日までに投稿された記事です。
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JR四国さんが駅弁人気投票 投稿者:三好野の若林
投稿日:2010年10月27日(水)09時03分13秒
JR四国さんが、「あなたが選ぶ四国の駅弁人気No1 第1回四国の駅弁ランキング」を開催されるそうです。
これを機に四国の駅弁が活性化するといいですね。
報道
http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/kagawa/101026/kgw1010261048003
-n1.htm
プレスリリース
http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/10-10-25/01.htm
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ゆるキャラまつりIN彦根での駅弁販売! 投稿者:駅弁のあら竹 ぴーちゃん
投稿日:2010年10月19日(火)11時55分50秒
松阪あら竹 着ぐるみのモー太郎が大きなイベントにはるばる遠征いたします〜♪
日本最大のゆるキャラの祭典、全国から162体の着ぐるみが大集合です!!
「ゆるキャラまつりIN彦根 〜 キグるミさみっと2010〜」
日時:10月23日(土)〜24日(日)
9時〜16時 (予定)
場所:彦根中心商店街一帯
モー太郎のブースは、「京橋キャッスルロード」会場商店街のかなり奥なのよ・・・・「夢京橋あかり館」のそばで【ブース番号8】におります。
お隣が、松阪のゆるキャラ仲間の「ちゃちゃも」、「たけちゃん」と心強いメンバーです~~;;;
☆販売品目
@ モー太郎弁当 1260円
A モー太郎寿司 900円
B モー太郎ストラップ 400円
C ふわふわモー太郎 450円
D モー太郎Tシャツ 3000円
E モー太郎シール 200円 (新商品)
晴れのステージ登場は、Bステージ「三中井前」
24日13時からモー太郎とぴーちゃんが一緒に出演予定です。
みなさま、お天気も最高と思われますので、ぜひお誘い合わせの上、彦根へいらしてくださいね!!!!!!!
「ゆるキャラさみっと協会」の公式HP、イベント案内もご覧になってくださいませませ!!
http://fes2010.yuru-chara.jp/
http://www.ekiben-aratake.com
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品川駅常盤軒の駅弁売店が閉店 投稿者:中年18きっぷ
投稿日:2010年10月18日(月)00時00分53秒
前日品川駅を通りかかった際、東京で最後の駅弁屋である常盤軒の主要営業拠点である中央通路上のそば店が駅弁販売所とともに駅改良工事のため10月17日をもって閉店という張り紙を発見。やや愕然としつつ本日状況確認のため名残のそばを一杯食したのち駅弁も購入してきました。同社HPでは気が早いことに昨日現在で「閉店しました」などと書いてあって心配でしたが何かの間違いらしく本日は無事営業していました。
10月17日
(1) 品川駅「平成品川御膳」(常盤軒、\950)
(2) 品川駅「うなぎ弁当」(常盤軒、\1,200)
(3) 品川駅「国産ぶた鶏どん」(常盤軒、\850)
(4) 品川駅「品川弁当」(大船軒、\980)
閉店日と言っても何ら特別なことは見られない。ただ、閉店を告げる張り紙をじっと見入る人がちらほらとみられる。昼前のそば店は早くも盛況、駅弁売店も盛況とは言い難いが結構人が立ち寄ってはいる。
まずは常盤軒を代表する幕の内で駅名を冠する「品川御膳」、これは駅弁幕の内としては東京の名弁当と言ってよいように思う。当館掲載のものからはモデルチェンジされており、海老フライは姿を消し、一番目につくおかずは海老、ししとう、キスから成る天ぷら。俵型に成型されたご飯もおいしい。駅弁幕の内はおかずがぎゅうぎゅう詰められた、というのが多いがこの製品はゆったりとしていて見栄えも良く食べやすい。煮物、肉団子もおいしい。焼き鮭は有るが卵焼きは無く代わりに煮物に卵が入るなど微妙に定型を崩しており、仕出し弁当の発想による駅弁といった印象を受ける。950円という値段も納得できる。
今は珍しくなったうなぎ弁当、発泡材重箱タイプ容器の蓋をあけるとまず一尾分入ったうなぎの巨大さに驚く。たれまぶしご飯もびっしり入り、漬物が少々、タレと粉山椒添えられるだけでうなぎオンリーのどか弁的弁当。大きさと形状と値段を勘案すると輸入物と思われるうなぎ蒲焼はやや甘めのべたっとしたタレにまみれ、身はふんわりしているが皮は少し硬く切りにくい。食味は見かけ通り大味ながらまあ良好、冷えていても抵抗なく食べられる。鰻好きにとっては豊かなボリュームを考えれば1,200円という値段はリーズナブルかもしれないが、NREの加熱式と比べると分が悪いかもしれない。
新製品らしい「国産豚鶏丼」は、発泡材弁当箱を対角線で区切り半分が煮豚に白飯、半分に鶏親子煮風に茶飯がびっしり入り、漬物と紅ショウガだけが添えられたやはりどか弁タイプの弁当。ご飯の量に比較すると特に豚部分の肉量が少なく味付けも控えめでさらには肉の風味もそんなに良くはない。鶏の方はやはり薄味ながらまあ楽しめるが弁当トータルではあまり成功作とは言えないような気がする。
常盤軒の弁当、真骨頂は幕の内タイプにあると言えるかもしれない。
駅名品川を名乗る「品川弁当」は中央通路上のNRE売店「品川宿駅弁屋」向かって右側大船軒コーナーで購入。大船の駅弁屋が堂々と駅弁マークを付けて品川を名乗る弁当を品川で販売するのは、値段も「品川御膳」とほぼ同じ、包装も浮世絵を全面的に描き極めて相似していることもあり何やら常盤軒にケンカを売っているようで人ごとながら気になる。この弁当、実体は掛紙に「鯨」の文字が見られるように、東京では唯一ではないかと思う鯨の駅弁でおかずに鯨竜田揚げ風と鯨佃煮風が入る。桜海老炊き込みご飯とアサリ煮のせ白ご飯は結構おいしいが、全体的にコンパクトでもある。ハイグレード普通幕の内の「品川御膳」とはコンセプトが異なる弁当と思う。名前だけでも類似した「品川弁当」の使用は避けた方が良かったのではないか。(人ごとですが。)
さて常盤軒駅弁の今後ですが、駅弁売店で尋ねてみたところでは「駅の改良工事が終わるのは2011年3月の予定でそれまでの駅販売はなし。その後どうなるかはわからない。」とのこと、もし販売が無くなれば個人的には残念に思います。一駅弁ファンとしては東京中どこの駅に行っても同じ味の駅弁、という状況はまっぴらごめんなので、都内に品川ひと駅くらい固有駅弁の販売があってもいいと思いますし、品川に縁が深い薩摩藩の伝統を引く常盤軒の駅弁が消滅するのは寂しく思います。NREとの関係がどうなるのか気になるところですが、ともあれ、常盤軒駅弁の品川駅販売の継続を強く希望する次第です。
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千葉駅弁食べてきました 投稿者:中年18きっぷ
投稿日:2010年10月17日(日)23時54分47秒
土曜日は仕事で朝早く成田空港へ。帰りに千葉駅に寄って気になる新作を食べてきました。
10月16日
(1) 成田空港駅「良じおんちゃんの牛たん麦飯」(陣中、\1,000)
(2) 千葉駅「雑穀美食弁当」(万葉軒、\1,000)
(3) 千葉駅「力玉手箱」(万葉軒、\780)
午前8時30分の成田空港駅改札外売店「旨囲門」には定番のNRE弁当が何種類かあったが購入意欲をそそるものが無く、唯一NRE以外の製品で仙台空弁を名乗る「牛たん麦飯」を購入。法定表示上ではこの製品は「弁当」ではなく「そうざい」になっているが、箱の中身もちっとも弁当風ではなく、3cm角程度のアルミ密封パックが3ヶ入っており、アルミ袋を破ると中から脱酸素剤とともに厚めの牛タン焼を黒米あるいは大麦が混じった固めの飯でサンドイッチのように挟んだ本体が現れる。これを手づかみで食べろということらしく包装中に箸は入っておらず紙おしぼりが添えられる。食味ははっきり言ってまずく、牛タンは固くで風味に欠けるしご飯部分ももちゃもちゃしていて食感が悪い。もし駅弁であったらこれで1,000円は不当に高く感じるが、空弁であったら通用するのであろうか。
千葉駅弁は改札内中央通路上の売店で午前11時頃購入。
「雑穀美食弁当」は奈美悦子の名が恐らくプロデューサーとして併記されるもの。蓋部分が経木、底部分が厚紙で周囲が木製の箱に、シンプルで小さい掛紙の下にそれよりも大きい朱色の紙に印刷されたおしながきが朱色のゴムバンドでくくられる外見がなかなかおしゃれ。ご飯部分は黒米と赤米が炊き込まれた一見赤飯と、雑穀が炊きこまれた白ご飯2種類の雑穀ご飯が入る。おしながきによればもち玄米等の米も含め16種の雑穀がブレンドされているというが、一生懸命探してもきびや青大豆などしかわからない。しかし炊飯の具合は大変良く、柔らかすぎ部硬すぎず、美味しく食べられる。個人的にはもう少し雑穀含有率を高めた方が雑穀飯らしくなるような気もするが、一般性を考慮すればこのくらいに落ち着くのかもしれない。使用雑穀の中には主としてアメリカでの強害雑草であるアマランサスなんていうのが希少穀物と称して含まれており驚く。おかずも純和風で丁寧に作られており、万葉軒らしいキンメ焼がととても美味しく、トータルで楽しめる弁当で決してキワもの的ではない。小さめで1,000円というは高いようにも思うが、普通でない材料の調達と炊飯の手間を考えれば妥当な線か。
「力玉手箱」は千葉のローカルラジオ局ベイエフエム78プロデュースの弁当で、同局DJゆかりの食材や料理を千葉県産でそろえた幕の内風の弁当。容器は箱根ロープウェイ「特製記念ランチBOX」で見た牛乳パック再生の紙箱で、掛紙ごとラップで包装するもの。千葉のブランド米である多古米の新米はやや柔らかく取り立てて良い食味と思わなかった。おかずは個々では楽しめるが全体ではややとりとめのない感じ。最も感心したのが三番瀬産という生海苔の浅炊きで、市販の海苔佃煮とは全く別物の香りと食感であった。トータルで考えればお買い得な値段の良い弁当と思う。
千葉駅万葉軒の駅弁、伝統のラインナップに加えてこのような斬新な新作の試みもあってその健闘はうれしい。特急の停車もすっかり減り、各線普通もあらかたロングシート車ばかりになった千葉駅の環境は厳しく、駅販売以外の販路も限られるようで何となく将来性に不安も感じるが、首都圏都市型駅弁東の雄として今後も頑張っていただきたい。
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月曜日の収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2010年10月14日(木)23時12分22秒
こんばんは、まっこうくじらです。東京駅駅弁大会3日目の報告です。
●2010年10月11日(月)
神奈川県・東海道本線大船駅「湘南玉手箱」(980円)
青森県・奥羽本線弘前駅「青森地鶏弁当」(1,000円)
東京駅駅弁大会・「うまいもんひとりじめ弁当」(1,200円)
神奈川県・東海道本線大船駅「晩秋紅葉ごよみ」(980円)
神奈川県・東海道本線大船駅「湘南トロトロオムレツ」(1,000円)
東京駅駅弁大会・「江戸弁」(1,000円)
山形県・奥羽本線米沢駅復刻「復刻とんとん弁当」(1,000円)
神奈川県・東海道本線小田原駅「漁師丼」(840円)
神奈川県・東海道本線小田原駅「金目桜海老釜飯」(950円)
秋田県・奥羽本線大館駅復刻「花善の鶏めし」(850円)
秋田県・奥羽本線大館駅復刻「鶏めし弁当」(850円)
秋田県・奥羽本線大館駅復刻「鶏めし弁当」(850円)
最終日は天候に恵まれたためかどうか、
目分量で100人程度が入場待ちする大盛況。
こんな行列はここでは初めて見ました。
「駅弁ひとり旅」タイアップが外れた湘南玉手箱、
掛紙がボール紙枠に、容器が八角形から六角形に、
仕切りがバランから発泡材に、鶏とカマボコが串刺しから直置きに、
それぞれ変化していましたが、内容や価格や風味は変わりません。
土曜日に買いそびれた弘前駅弁。具は焼き鳥サイズの鶏肉が1/3、フェットチーネ状の業務用錦糸卵が2/3。
具にはネギもあるので、串に挿せばネギマとなる焼き鳥弁当です。
千円の弁当としては見栄えと具の量が寂しいような。
そのうちこの秋田屋仕出し店が弘前駅の公式な駅弁屋になるのでしょうか。
うまいもんひとりじめ弁当は本大会限定で、
日本テレビの朝の情報番組「スッキリ!!」とのタイアップ弁当ですが、
土曜も日曜も月曜もあまり人気を集めていなかったような気が。
6区画の中身は白飯、茶飯、煮物、和え物、豚煮、鶏南蛮。
肉の単価が高かったのでしょうか、価格相応の顔ではありません。
良い時と悪い時の差が激しいと思う大船駅の秋駅弁は、今回は中庸か。
容器の底やシメジ御飯など紅葉色でほのかに染まり、
品質や風味に非難も賞賛も当たらない絶妙な無難さを備えます。
「駅弁ひとり旅」タイアップを付けた湘南トロトロオムレツ、
ケチャップライスにのっそり載ったオムレツは
駅弁名や以前の崎陽軒の新横浜駅弁とは異なり固結していましたが、
ポテトサラダとかミニハンバーグとかハムチーズカツとか、
内容と見栄えと味で和風洋食のいい所を突いた、楽しい駅弁です。
続くNREの本大会限定弁当、今までの同様な作品と違い、
掛紙も容器も中身も詰め方も、やっつけ感が先行。
御飯の味は良かったのですが、どうしちゃったのでしょう。
BSE騒動と共に出て消えた米沢のとんとん弁当は、
現役当時も好きな駅弁で、今回も満足できる味。
掛紙が他の復刻駅弁と異なりカラーコピー感がなく、
当時のストックがそのまま使われているのかもしれません。
小田原の漁師丼は円形プラ製容器の深い深い黒色が印象的。
中身は御飯の上にアジ干物ほぐし、キンメダイぶつ切り、
サクラエビ、炒り卵を90度ずつ置いたもので、確かに駅弁名どおり。
金目鯛と桜海老の釜めしも、容器こそ総プラ製ですが内容は駅弁名どおり。
いずれも駅で買えれば定番品に負けないおいしい食事にできそうです。
大館の鶏めしは復刻掛紙違いを3点、中身はすべて現行版と同じ。
「CO2を減らそう!」と書かれた箸袋に収まる
杉間伐材の割りばしの香りが、味を引き立てます。
明日は常陸大子へ、土曜は成田空港へ、日曜は小淵沢へ、
寝坊しなければ鉄道の日記念きっぷを使って
駅弁を買いに行く予定です。収蔵作業は、また先送り。。。
>10/12 Seiko Trainさん:
京都駅弁のご報告ありがとうございます。
駅弁屋が営業していて駅弁を売っていないという状況が
続いているのは、なかなか不思議なことだと思います。
京都は駅舎がデパートですから、駅弁がなくても事足りてしまいますが。
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京都駅 投稿者:Seiko Train
投稿日:2010年10月12日(火)12時40分46秒
館長さま、皆さまこんにちは。
先日京都駅で荻の屋さんの駅弁を、と思いましたがやはり在庫無しでした。先日は販売していたようですが、少し心配ではあります。
代わりに…と思い購入したのがこちら。
男性週刊誌に取り上げられていたこちらのお弁当、いわゆる駅弁ではないのですが、お値段は2,600円でしたが、さすがに美味しかったです。 このお弁当を食べていて、松阪の駅弁が頭に浮かんできました。値段じゃないんですね。価値があるというか。
本来阪急での移動をわざわざ新幹線にしたため、画像を撮影するだけにとどまりました…。
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日曜日の収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2010年10月11日(月)23時18分53秒
こんばんは、まっこうくじらです。続いて日曜日。
●2010年10月10日(日)
山梨県・中央本線小淵沢駅「八ヶ岳農場にわっとり」(880円)
山梨県・中央本線小淵沢駅「ぐるり信州まるごと弁当」(1,200円)
山梨県・中央本線小淵沢駅「信州ワインランチ」(1,300円)
長野県・信越本線長野駅「信州職材 サーモンと福味鶏の吟醸炭火焼き」(1,200円)
長野県・信越本線長野駅「信州職材 フレンチおつまみ」(1,000円)
山形県・奥羽本線米沢駅「黒毛和牛焼肉牛肉太巻」(950円)
千葉県・総武本線千葉駅「佐原水郷鶏香味めし弁當」(850円)
盛大に寝坊して昼下がりの会場訪問。
お昼時に訪問した前日は満員電車の賑わいで、
今回は昼間の電車の賑わい。いずれにせよ混んでいます。
三連休で東京駅のコンコースそのものが人人人のお祭り状態、
しかし在来線の電車内はずいぶんすいていました。
にわっとりは「とりそぼろ弁当」と名付けるべき内容で風味はやや甘め。
これにこういうネーミングとパッケージを付ける点に、
「小淵沢の名物は駅弁です」の元気さが感じられるところ。
続く信州デスティネーションキャンペーン関連のまるごと弁当は、
真円形の容器に小淵沢駅弁で使われる様々な食材を詰めた感じ。
1,200円で12品目を欲張り過ぎたためか、
「栗山菜おこわ」に山菜はシメジ1本だけだとか、
「うなぎまぜ御飯」にウナギは小片が載るだけで混ざってないとか、
文句を探せば挙げられますが、分量豊富で賑やかな記念弁当です。
信州ワインランチは京王百貨店駅弁大会に出ていたものと違い、
取っ手のあるプラ製総菜容器を使い、価格は700円の値下げ、
中身は赤ワインのミニボトルの右上に野菜のキッシュとスティックなど、
左下に笹寿司とハムチーズサンドなどを添える軽食に変貌。
笹寿司と野菜スティックがあり得ないほど酸っぱいことだけが印象に残りました。
信州職材は吉美製。前者は御飯の上に焼鮭と鶏照焼が載るもの、
と書いてしまえばちょっと珍しい組合せとしか思えませんが、
オーベルジュエスポワール藤木シェフ特製シリーズのコンセプトでしょうか、
フレンチの薫り高く、デパ地下の高級総菜に負けない味がありました。
後者もビールではなくワインに合うべき9区画のおつまみで、
長野駅弁で見たゆで卵と前者に入る焼鮭で駅弁を思い出すもの。
今までの長野駅弁は少々野暮ったいところがありましたが、
この路線がヒットすればリゾートや高原の地域性が結び付くかも。
米沢駅弁は松川製で中身は商品名のまんまの牛肉太巻が6切れに煮物の付合せ。
食べやすく味も良くお手軽で、こういう駅弁があってもいい感じ。
千葉の鶏飯はコンパクトなのに下げ底で分量も重量もあるもので、
現在流行中のラー油を取り入れた濃厚濃縮な鶏そぼろ照焼丼。
ミニカップ入りの「梨葛ゼリー」もおいしくいただけました。
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土曜日の収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2010年10月11日(月)22時24分14秒
こんばんは、まっこうくじらです。
三連休は東京駅の駅弁大会に通いました。
●2010年10月9日(土)
青森県・奥羽本線弘前駅「ばっちゃ御膳」(1,050円)
青森県・奥羽本線弘前駅「奥津軽和牛弁当」(1,100円)
青森県・奥羽本線弘前駅「青森シャモロック弁当」(1,000円)
青森県・東北本線八戸駅?「青森県黒石名物つゆ焼きそば弁当」(800円)
福島県・東北本線郡山駅弁復刻「復刻版牛焼肉倶楽部」(1,000円)
岩手県・東北本線一ノ関駅弁復刻「鶏舞弁当」(800円)
群馬県・高崎線高崎駅弁復刻「鳥弁当 とりめし」(800円)
神奈川県・東海道本線大船駅弁復刻「上等御辨當」(880円)
JR四国「宇高連絡船うどん」(950円)
第12回東日本縦断駅弁大会(秋)の1日目。
今回は22種類の復刻駅弁と28種の新作駅弁等が来るとあり、
どう考えても3日間では収穫できませんから、
今後に同じ場所(駅弁屋旨囲門)で買えないであろう商品を
慎重にピックアップしていきます。
まずは弘前駅弁を右から左まで4種購入。
と思ったら、黒石を名乗る八戸駅弁?がひとつ混入していました。
今年3月に現地でも買った「ばっちゃ御膳」は、
価格と意匠を買えないまま美しくグレードアップ。
具体的には竹皮編み容器が頑丈になり、プラ製トレーが紙敷きになり、
御飯の上に「いかめんち」がドスンと載り、ニンジンの子和えも床下から御飯上へ移動、
箇条書きだったお品書きが写真付き解説付きに昇華しています。
「貝焼き味噌ごはん」なる炒り卵飯のうまさは相変わらず。
次の和牛弁当は御飯の上に牛すき焼きと牛そぼろを載せたもの。
牛肉の適度な柔らかさと脂身と優れた風味はかなりのもので、
普段「駅弁屋旨囲門」で買える牛肉駅弁を凌ぐと思います。
シャモロック弁当は茶飯に鶏肉が3切れ。
確かに鶏肉は豚赤身か常陸大子駅弁くらいに締まっており、
しかしシンプルな内容と分量が、若干物足りない印象。
つゆ焼きそば弁当の大部分はスパゲティのように太い焼きそばですが、
なぜか付合せに茶飯を少し詰めて「弁当」としている模様。
添付のめんつゆは、うどんやそばにかけているものと全く同じで、
常温で食べてもまずいものではなく他にない雰囲気がありますが、
食後には汁の処分に困ってしまう面倒な商品でもあります。
しかし、半年前に通った黒石の駅や市街に
焼きそば屋やそんな宣伝は見なかったような。
過去の牛肉駅弁は、松阪と神戸を除き米沢を含め、
タレと味付飯で肉の臭みを誤魔化したB級グルメが多かったと思います。
固い肉にカレー御飯と焼肉のタレを使う郡山の復刻駅弁は
まさにそんな感じで、価格は上等ですが食べて楽しい記念駅弁。
一ノ関の鶏舞弁当は、鶏肉と舞茸でも入っているのかと思ったら、
中身は単なる鶏照焼弁当。「鶏舞(とりまい)」は郷土芸能の名前でした。
現存してもおかしくなく、復活を切望するほどでもなく。
高崎の鶏飯は掛紙のみの復刻かと思いきや、先月に食べた現行版と比べて
鶏スライスがなく、付合せも半減。しかし味は同じです。
大船駅の復刻幕の内は、掛紙こそ大正時代のカラーコピーですが
容器も内容も風味も復刻感はなし。現行版より若干重い、
つまり御飯やおかずを多めに入れたことが当時の再現なのでしょうか。
宇高連絡船うどんは日比谷公園の鉄道フェスティバルで購入。
消費期限が11月まであるので、後日にとっておきます。
そこでもNREが駅弁販売のテントを出しており約30種を販売、
特別な商品は見あたりませんでしたが、その品揃えは
神戸や小倉など西の方面もあり全国まんべんない感じでした。
>9/24 駅弁のあら竹 ぴーちゃん:
情報のご提供ありがとうございます。
当館では駅弁立売駅を7駅(つい最近まで8駅)としており、
これが時々他で引用されているところですが、
多気駅もそろそろ、ここに含めるかどうか。
>10/3 中年18きっぷさん:
豊富な収穫報告ありがとうございます。
水戸駅も当館の開館時には3社が健在だったのですが。
東北上信越地方では当たり前であった複数業者駅も、
今や事実上、仙台と新潟&新津と一ノ関と米沢くらいでしょうか。
NREともう1社、というのは複数と言い難い感じで。
あおもり青養軒は2010年3月31日限りと書いたっぽいブログはありました。
http://dadadadada.at.webry.info/201003/article_24.html
リゾートしらかみの予約弁当は、チラシでも案内でも現地でも
消滅してしまったと思っていました。
>10/4 MCさん:
神戸駅弁の収穫報告ありがとうございます。
阪神なんば線の開業時か近鉄難波駅の改装時までには
淡路屋の駅弁が置かれるようになったのではないかと思います。
大阪駅弁がなくなって、京都駅弁もどんどん影が薄くなり、
そのうち京阪神エリアの駅弁はJR系と淡路屋で占められるのかもしれません。
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10月の3連休!!のお知らせ 投稿者:駅弁のあら竹 ぴーちゃん
投稿日:2010年10月 7日(木)21時07分56秒
まっこうくじら館長さま&駅弁愛好家のみなさま、こんばんわ〜♪”
今週末は、三重に世界から来訪者があふれる「鈴鹿サーキットF1」がありますし、今年最後の3連休、秋らしく天気が良ければたぶん大賑わいになることでしょう。。。。
そんなバタバタ期でございますので、地方駅弁屋のあら竹では、駅弁催事に本格的参加は10月半ば以降になりますのよ~~;;
お声掛けは多いのですが、めったにいかない地域に限りまして、少しだけ催事に出品いたします。
あら竹の新作「松阪でアッツアツ牛めしに出会う!!」が初めて、県外の駅弁催事に参ります。
福井県内のハーツさんの各店舗です。
10月11日(月)1日限り
ハーツ羽水店、ハーツ春江店、ハーツ学園店、
ハーツ鯖江店、ハーツ敦賀店、ハーツ武生店
元祖特撰牛肉弁当、モー太郎弁当といっしょです・・・お近くのみなさま〜〜〜お楽しみに!!!!!
http://www.ekiben-aratake.com
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福島・岩手・青森・秋田の駅弁食べてきました(3) 投稿者:中年18きっぷ
投稿日:2010年10月 4日(月)00時18分38秒
9月20日
(1) あきた白神駅「あわびめし 磯のあわびの恋心」(かがもく海産(Tel 0185-77-2024)、\1,200)
(2) 能代駅「のしろ牛弁当」(シャトー赤坂(Tel 0185-54-3690)、\1,000)
(3) 能代駅「しいたけ弁当」(やま久(Tel 0185-54-8611)、\500)
(4) 大館駅「鶏めし」(花善、\850)
(5) 大館駅「特上鶏めし(掛紙では「鶏めし」)」(花善、\1,100)
(6) 大館駅「幕の内 ハチ公べんとう」(掛紙上では「露堂堂」、法定ラベル上では「カネショウササキ」、\750)
あきた白神駅と能代駅の弁当はJR発行の「五能線の旅」という無償パンフレットで発見したもの。それぞれパンフレットに記載の調製元電話番号に電話し、「リゾートしらかみ」に乗車していれば一分の停車時間中に列車まで号車指定で1個でも届けてくれるということだったので3日前に予約注文した。いずれも駅で常時販売している製品ではないと思うが、根室本線池田駅弁と同じスタイルでの販売であるからこれらも駅弁とみなして報告させていただく。
あきた白神駅の「あわびめし」は地元の水産加工品業者調製の弁当で、黙って見せられれば駅弁そのものと言ってよい外観、特に本格的な掛紙が秀逸。中身はあわびの小スライスを大量に含む炊き込みご飯に、いくら醤油漬けやイカを用いたおかずが少量そえられたもの。このあわび炊き込みご飯がうまかった。宮古駅弁のような豪華さは無く、あわびに少々歯ごたえも感じられたが、あわびの風味を楽しむということであればこちらの方が上だと思った。あわびの駅弁自体そんない多くはないが、これはあわび駅弁としては最高峰の部類だろうし比較の問題として価格が安い。百貨店の駅弁大会に招いたら人気商品になること請け合いである。
次いで能代駅の「のしろ牛弁当」。掛紙は商品名文字のみと地味ながら、ずっしりと重くボリュームがある紙製折りの中身は、白ご飯の上にカルビと思われる牛肉の小かたまりタレ焼き6ヶといため玉ねぎを美しく配置したもので、おかずに魚のマリネのようなものと、ナスのフライ、デザートに生ブドウが添えられる。のしろ牛を名乗る牛肉は掛紙の説明によれば黒毛和牛ということだが、これがうまい。脂身部分が多くダイエットの敵ではあるが、柔らかくて脂っこくてジューシーで和牛の風味満点で、他の駅弁では味わったことのないうまさ。スライスではなく角切り肉を使用しているのが勝因か。池田駅の「ステーキ弁当」はよく「レストランから出前で届けられるステーキ定食」と評されるが、本品は「レストランから出前で届けられる焼き肉丼」である。事実調製元はホームページによると能代市のレストランであり、あたたかい状態で届けられてきた。半冷め状態で食べたが、冬季に冷え切った状態で食べるとひょっとして脂が浮いて悲惨かもしれず、受けとったらすぐに食べるのがお勧めである。
同じく能代駅の「しいたけ弁当」は、椎茸の絵が入るがやはり地味系の掛紙つきで、やや小さい長方形の紙折りに入る。中身はなんともどでかく身の厚い椎茸煮3ヶ分が炊き込みご飯上を覆い尽くすもので、一転してヘルシーにおいしい。卵焼き、焼き鮭などのおかずも少量添えられているが、中でも秀逸なのは本場の「いぶりがっこ」でスモーキーな深い風味がたまらない。東京あたりで売っている秋田名物いぶりがっことは何者か、と疑問を抱かせるような美味しさであった。この弁当は掛け紙の説明によれば昔東能代駅弁であった「しいたけめし」をしのぶものということだが、実はわたし、86の写真を撮りに行ったン十年前に食べたことがある。しいたけの量もこれよりだいぶ少なかったように思うが、若気の至りか、そのあまりのヘルシーな単調さに途中で飽きてしまった記憶がある。歳を重ねた今食べればまた別な感想を持ったことであろう。
JRのパンフレットによれば能代駅にはもう一つ、ミキ寿司(Tel 0185-54-2415)という業者の「季節のばらちらし」\1,000があるということでこれも予約をすれば列車まで届けてくれると思われるが、問題点はそれぞれの業者がそれぞれの従業員を使って1個の弁当のためにわざわざ届けに来てくれるということ。二人をホーム上に待たせることは予約時に双方にお知らせしておりまあ許容範囲として、三人を立たせることは社会人としての常識がやめろとささやくのでこの「季節のばらしらし」のみは断念した。三社のだれかが代表して一人が届けに来てくれるシステムにはできないものか。
大館駅の「鶏めし」は8年ほど前の京王百貨店駅弁大会のとりめし対決で実演販売品を食べて以来、現地品は初めての賞味。予約の上、駅前の調製元にて購入。定評通りの美味しさでごはんに何とも言えないコクがあるが、「こんなに甘みが強かったかなあ」とも感じた。特上は掛紙の色が異なり紙質もツヤ消しで高級感があり、箱が若干大きく、ハムやナスの味噌田楽などおかずの数が数品多い。特上を同行の家人に取られ、小生は普通品の方をおいしく頂いた。
同じく大館駅の「ハチ公弁当」は駅構内改札外コンビニのニューデイズで発見した。正規の駅弁ではないかもしれないが、正規駅弁たる花善さんの「鶏めし」も駅構内ではここでしか販売されておらず言ってみれば同一の販売形式につき、駅弁とみなして良いように思う。黒い発泡材の折りに掛紙を掛け、さらに紐をかけたという外観も駅弁らしい。箱を開けてご飯部分を覆ううす焼きたまごを除くと、炒り卵や黒豆、椎茸やさくらでんぶを用いて描いたハチ公と思しき犬の顔が現れるという趣向が面白く、なかなか芸術点の高い弁当。(写真参照) 調製もこの顔をカッコ良く描かなければならないので結構な手間がかかるのではないか。幕の内弁当としてのお味も手作り感があって良好。調製元はネットで調べると大館市で弁当の調製販売などを手広く手掛ける会社のようで、製品には「比内鶏べんとう」などもあり、花善さんのライバルなのかもしれない。
以上、3日5県計22個の駅弁の記録でした。長くなりどうもすみません。
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大阪難波駅にて・・・ 投稿者:MC
投稿日:2010年10月 4日(月)00時01分23秒
最近駅弁をあまり買っていなかったのでここに書き込むのは久し振りです。
2日は用事で大阪に来ていたのですが、大阪難波駅のホームに行く直前に売店で弁当が売っていたので少しだけ物色してみると・・・
なんと、神戸・淡路屋の弁当が置いているではありませんか!!!
最近は大阪難波にも淡路屋の弁当を置くようになったんですかね〜
しかも21時前だったので20%割引のタイムサービスをやっていたので2つだけ購入しました。
2つとも淡路屋の駅弁です。
六甲山縦走弁当 600円
浪花なんでも弁当 1050円
でも割引価格だったので実際は480円と840円でしたけど・・・
最近は淡路屋の弁当はどの範囲まで広がっているんでしょうか?私鉄の駅で買えるのはなんだか意外でした。
六甲山縦走弁当はもう3回目の購入ですが、母はこの弁当がなぜか一番好きなので・・・
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福島・岩手・青森・秋田の駅弁食べてきました(2) 投稿者:中年18きっぷ
投稿日:2010年10月 3日(日)22時59分35秒
9月19日
(1) 宮古駅「いちご弁当」(魚元、\1,200)
(2) 宮古駅「まるごとあわび弁当」(魚元、\2,100)
(3) 宮古駅「はらこ弁当」(魚元、\1,200)
(4) 宮古駅「鮭っこちらし」(魚元、\1,000)
(5) 久慈駅「うに弁当」(清雅荘弁当部、\1,360)
(6) 野辺地駅「とりめし」(ウェルネス伯養軒青森支店、\700)
(7) 青森駅「青森の祭弁当 逸星辣星(いっぺえらっせい)」(ウェルネス伯養軒青森支店、\1,200)
(8) 青森駅「帆立釜めし」(ウェルネス伯養軒青森支店、\900)
(9) 青森駅「十和田湖の姫マス弁当」ウェルネス伯養軒青森支店、\850)
宮古駅弁調製元に「午前7時45分に受け取り可能か?」事前に尋ねたところ、駅から徒歩約2分の調製元まで取りに来てくれれば可能ということであったので、(1)−(4)をすべて予約。イチゴ弁当」「あわび弁当」は予約時には材料のあわびが入荷しないのでできないかもしれないということであったが、前日に電話で確認するとOKとのことであった。時間少し前に訪れると、調製作業真っ最中であったが当方の弁当は完成済みで無事受け取る。通常宮古駅の売店には午前8時頃に並ぶということ。お味の方、いちご弁当はウニを煮込んだような味が他のウニ弁当にないもので楽しめるが、その肝心のウニが少々少なめのような。あわびの弁当は「桂由美ブランド」のプラスチック製塗りの椀に盛られ、なるほど蒸しアワビ一個体分を使用する豪華版だが、個人的にこのアワビはそんなに美味しいものとは思わなかった。最も楽しめたのははらこ(いくら)の弁当で、たっぷりと盛られたいくらの味は、東京のスーパーで買ういくら醤油漬けとは別物の絶妙の風味であった。しかしこれまた個人的には、酢飯でなく単なるご飯の方が好ましいところ。とにかくいくらだけの弁当なので、好きな人でないと途中で飽きるかも。鮭っこちらしは最も駅弁らしい掛け紙が良い。これは大部分は家人が食べたが、いくら部分はうまいが鮭部分の塩が若干きつく感じられた。宮古駅弁は全般にご飯がおいしい。
午前9時30分過ぎに久慈駅に到着、予約していたうに弁当を購入した。数量限定で購入が難しいそうだがこの時点では人出あくまで少なく予約無しでも余裕で購入可能な状況であった。電話予約を受けてくれたのも、実際販売してくれたのも、よくメディアに登場するおばさんではなく大柄なおじさんの方であった。さて期待高まるそのお味は、さすが、である。浅く加熱したいかにもつい先ほどまで生きていたというような新鮮味溢れるウニが全面に展開しておりこれだけでも他のうに関係弁当の比ではないが、感心したのはウニの風味が生きた炊き込み風ご飯の味で、絶品と思った。添えられたレモンは使用しない方がウニの風味をより楽しめるように思う。というわけでこの絶品駅弁、写真で見た印象より量がたっぷりしているのに喜びを感じた。
野辺地ではウェルネス伯養軒の本家「とりめし」とあおもり青養軒の元祖「とりめし」食べ比べを計画し、まず前者を予約のうえ改札外待合所内そば店で購入。しかしながら13時時点ではとりめしは5個並んでおりさらにストックもあるようで予約は不要であった。このとりめし、ややあっさり系だが、鶏肉はなかなか味があってうまい。一方青養軒の方は、まず本資料館に掲載の番号に電話したところで「現在使われておりません」と言われ不安に駆られていたのだが、駅隣の観光物産PRセンターに出向いてもやはり販売は無し。職員の方に尋ねると「本年6月ころ終了」で青養軒ではもう弁当を製造していないとのことで、過去帳入りした模様。残念ながら食べ比べは不可能になってしまった。
八戸では乗換ルートに駅弁売店が見当たらず、購入無し。
青森駅では予約が必要な逸星辣星と必ずしも予約は必要ない帆立釜めしを予約で、姫マス弁当を無予約で改札内橋上通路売店で購入。逸星辣星は2個の等サイズ小弁当から成る製品で、片方が煮帆立載せごはん、もう片方が豚焼き載せごはん。上品な外観とお味だが、全体にちまちま感があり量もほどほどで、中高年婦女子に受けそう。この弁当の売りはぺーパークラフトのねぶた祭りジオラマが付録で付いていることだが、作成するには掛紙かわりの外箱の意匠を切り取らなければならず、コレクター的には「どうせい言うんじゃ!」と言いたくなる。帆立釜めしは対極にある言わば雑駁単純系の外観だが、良好な素材がシンプルに生かされた逸品で帆立関係駅弁としては群を抜いてうまい。素材の良さがわかる小ホタテ煮が11個も載っておりさすがは青森名物。姫マス弁当は鱒関係駅弁としては珍しいことに蒲焼風につけ焼きにしたマスのピースがご飯に載せられた弁当で、これまた技能賞的にうまい。
五能線を走る「リゾートしらかみ」、パンフレットでみるとぴかぴかの新造車に見えるが、実際には歴年使用のキハ48を内装と先頭部の形状のみ更新した車両であり、「年増も化粧すればここまできれいになるものか」と一人でウケる。
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福島・岩手・青森・秋田の駅弁食べてきました(1) 投稿者:中年18きっぷ
投稿日:2010年10月 3日(日)22時54分24秒
久しぶりに駅弁購入を目的に旅に出ました。目指すは東北、ターゲットは幻と言われる三陸鉄道久慈駅弁「うに弁当」。進路は常磐本線を選んでの出発。ところで最近は「まさか」と思うような有名調製元が倒産により突然姿を消す。事業撤退とか計画的な廃業であれば予告期間もあるが、倒産はある日突然やってくるので本当に油断できない世の中になったもの。こうなったら今のうち、片っぱしから食べまくるしかないではないか。
9月18日
(1) いわき駅「いわきウニピラフ弁当」(エム・イー ファクトリー、\1,000)
(2) いわき駅「いわきカニピラフ弁当」(エム・イー ファクトリー、\1,000)
(3) 原ノ町駅「ざるそば」(丸屋、\440)
(4) 原ノ町駅「浜のかにめし」(丸屋、\720)
(5) 原ノ町駅「特製幕の内 ぼん唄弁当」(丸屋、\920)
(6) 一ノ関駅「平泉うにごはん」(一関のしょう月堂、\1,000)
(7) 花巻駅「特製賢治弁当」(まるろく、\820)
当の渦中の水戸駅に午前6時過ぎに到着。改札内駅弁売店は閉まっているが、「営業時間9時から14時」の表示があり、短い時間ながら営業はしているらしい。扱い品目は不明だが、いわき駅ピラフ弁当のポスターが掲示されていた。
いわき駅で念のため予約していた「ウニピラフ弁当」「かにピラフ弁当」を上りホーム駅弁売店で購入。ネット情報ではいわきのレストラン「メヒコ」とNREの共同開発というが、商品上にNREの表示は一切なし。見たところでは全く付帯おかずが無いピラフご飯だけが詰められた「メヒコ」のプラスチック容器入り冷凍弁当を、解凍して駅弁らしく紙箱に収納しているだけのような気がする。新しいコンセプトの駅弁のように思うが、お味の方も既成の駅弁には無い洋風の味付け。洋風ご飯にトッピングのウニの風味は濃厚、カニも甘みがありうまいと思った。ピラフご飯はやや脂っぽさも感じるが、ほどほど固めに炊けており冷めていてもおいしく食べられる。特にかにの方のピラフはカニ的滋味がほど良くあり美味。値段は高めだが、東京人的にはこれだけウニやカニが入っていればまあいいかという範囲。個人的にはいかにもピラフ向きのこの米の出自が気になる。
原ノ町駅では立ち売りさんから弁当を購入するのがまず第一の目的。午前10時39分、乗換のためにホームに降りてみると、おや、立ち売りさんが見当たらない。あわてて跨線橋を渡って改札わきそば店に駆けつけ、売っていた「ざるそば」と「かにめし」2種両方を購入。ホームに戻ってみるとどこからか若い男性の立ち売りさんが現れており歩きながら「かにめし」と「ぼん唄弁当」を販売中で、後者を追加購入。よかったよかった。ホッキ貝とかアサリとか色々買いたいと思っていたがこの時点の販売はこれら3種類のみであった。連休とはいえ夏休みも終わった原ノ町駅は人もまばら、駅弁屋にとって難しい環境のように見えるが、丸屋さんにおいては今や無形文化財と言って良い立ち売りを今後もぜひ頑張って続けてほしいもの。お味の方、ざるそばの蕎麦はまあ普通の茹でそばだが、つゆが薄味ながら香りが立って非常にうまく、この味はコンビニそばの敵ではない。ただし江戸っ子には生ネギ、海苔に加えてわさびが欲しいところ。かにめしはいかにも駅弁らしい容器、特に経木蓋が良く、したがってカニの味がしみ込んだご飯の蒸気の抜け具合も程よく食が進むしそれだけのボリュームがある。ぼん唄弁当はまあ普通の幕の内で、同行の家人が殆ど食べたが、焼き鮭、煮物、卵焼きなど丁寧に作られておりおいしいとのこと。
一ノ関駅うにごはんは、仙台駅改札外駅ビルの駅弁売り場にて「第4回仙台うまいもん市駅弁」の品目として売っていたものを購入。うにの風味はなかなか良くまばらに載せられたいくら醤油漬けもうまいが、全体のサイズが思っていたよりずい分小さく、掛け紙も貧弱なのに趣味的にややがっかりする。添付の箸袋が松月堂のものではなくNREのものであったの減点要因。
列車乗換の花巻駅では、15時30分現在駅舎内そば店で弁当ののぼりはあれども陳列が無い。おばちゃんに尋ねると、賢治弁当か、620円の幕の内であれば調製元に電話すればすぐにできるとのこと。名前に惹かれて賢治弁当を注文すると、なるほど駅前の調製元から約15分であたたかいまま届けられてきた。「注文の多い料理店」などという製品に興味があったのだが、こちらはもっぱら新幹線新花巻駅での販売らしい。賢治弁当は焼き鱒、海老フライ、メンチカツ、蒸し豚バラ肉などが詰められた普通の幕の内で、白ご飯おかずとも食味良好で楽しめるものの、「どこが宮沢賢治か?」とツッコミたくなる。この日の晩読んだ某調製元料理店に置いてあった駅弁本によれば、この弁当は当初麦もしくはアワ飯を使用すべく計画されたが、そんなもの誰が食うのか、という話になりごく普通の米飯弁当に落ち着いたということ。個人的には麦かあわを採用したらぜひ褒めてあげたいところ。
原ノ町―仙台間を除いては、常磐本線も東北本線も普通列車はすべてロングシート車であり、東北でもすっかり駅弁摂取環境が悪化してしまった。楽しく食べたければ非電化のローカル線でキハに乗り込んだ方が良いようだ。
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