旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
駅弁資料館談話室へ2011年1月1日から20日までに投稿された記事です。
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京王の収穫(3) 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2011年 1月16日(日)22時45分56秒
こんばんは、まっこうくじらです。
●2011年1月15日(土)
栃木県・東武日光線東武日光駅「日光埋蔵金弁当」(157,500円)
青森県・東北新幹線七戸十和田駅「桜弁当」(1,000円)
静岡県・天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅「さくらどんこ弁当」(1,000円)
京王3日目にして訪問3回目。
昼過ぎの訪問で会場の混雑はすさまじいものであり、
事前予約1個と無行列の実演2個を買って、すぐに帰りました。
今回の豪華駅弁予約は、1/14〜16、21〜23の金土日6日分、
インターネット上での事前予約限定で下記駅弁を販売したもの。
公式サイト上からは消去されましたので記録として書いておきます。
日光埋蔵金弁当(東武日光駅)157,500円(1/15のみ3個)
特別限定有田焼カレー(有田駅)10,000円(各日5個)
伊勢海老弁当(伊豆急下田駅)3,000円(各日30個)
極み匠の技松阪牛物語(松阪駅)4,200円(各日30個)
岡山祭ずし(岡山駅)2,800円(各日30個)
申込期間中の残数表示上ではそれぞれ数個程度しか売れなかったようですが、
日光埋蔵金弁当は少なくとも他に1名の購入者がいたようです。
事前予約駅弁は店舗6階「お得意様サロン」内「ご商談室」で受領。
調製元公式サイトと同型で異柄の容器と、
それぞれを収納する空箱がもらえました。
http://www.masuzushi.com/maizou/maizou15.html
日光埋蔵金弁当は3人前でしょうか。中身は公式サイトとちょっと異なり、
柔らかなサイコロステーキが6個、シャキッと伸びたクルマエビの塩焼が6本、
日光鱒寿しが3個と日光姫寿し(マスをそぼろにしたもの)が3個、と玉子焼、
キャビアをたっぷり載せた生ゆば、揚げ巻きゆば3個と花形ニンジン2個、
小さな椎茸煮と玉コンニャクが各3個、
五目酢飯を極太のタラバガニ脚で覆い尽くす御飯が1区画。
二度とない贅沢を噛み締めます。
大箱にはフタも付く発泡材容器にこれらの具材を詰めますが、
小箱には7個分の大福餅を容器へ直接詰めていました。
開業日の七戸十和田駅で発見できなかった桜弁当、
中身は馬肉丼ですが、完璧な味付けで風味はちょっと固めな牛丼。
馬肉など南部と会津と伊那と熊本を除いて受けないでしょうから、
こういう調理はアリだと思います。ニンニクまで付けてしっかりガード。
天浜線の駅弁は一言で言い表せばうなぎ弁当になるはず。
収穫品のウナギは半分ゴム草履で、椎茸の出汁はそこそこ、
アサリが意外にいい感じ、サクラはどこかと探してしまいました。
懐かしい仕様の硬券入場券は、マニアックに過ぎたかと。
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京王の収穫(2)+さいか屋藤沢店 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2011年 1月16日(日)22時18分36秒
こんばんは、まっこうくじらです。2日目も京王へ行きました。
●2011年1月14日(金)
滋賀県・東海道本線草津駅「近江牛めし」(1,280円)
兵庫県・山陽新幹線新神戸駅「よくばり牛肉二刀流」(1,000円)
岩手県・肉のふがね「岩手短角牛弁当やわらか煮」(1,280円)
群馬県・わたらせ渓谷鐵道神戸駅「やまと豚弁当」(1,000円)
愛知県・東海道本線名古屋駅「信長膳」(1,200円)
愛知県・東海道本線名古屋駅「秀吉膳」(1,000円)
鳥取県・山陰本線鳥取駅「かに寿し」(1,000円)
京王へ行く前にさいか屋藤沢店へ立ち寄り。
輸送がちょうど100種、その別枠で横川駅「峠の釜めし」、
実演が米沢駅「牛肉どまん中」、森駅「いかめし」、
新神戸駅「ステーキ弁当」、旭川駅「どんぶり子」、
稚内駅ふじ田食堂「たらば蟹と紅ずわい蟹の弁当」という陣容。
旭川と稚内は海鮮丼も一緒に作っていました。
以前にここで買った帯広のステーキ弁当は札幌を名乗り直し。
近江牛めしはパッケージで「肉好きの方限定」と煽りますが、
中身の牛丼と鶏肉煮の分量は、たいしたことがありません。
高価格は牛肉の品質か容器代か「駅弁の達人」ライセンス代か。
煽り文句がなければ牛すき焼き肉のうまさとおかずの鶏肉に驚き、
デザートにうばがもちが入っていて感動するところだと思います。
牛肉二刀流はローストビーフと牛肉煮で御飯を覆うもの。
その分量の比率は8:1で、刀の長さは大きく異なりますが、
キノコピラフの油味と少し脂の抜けたローストビーフが良く合います。
夜の京王は前日と違い混雑しており、輸送駅弁コーナーは完売閉鎖、
実演も城崎や一ノ関や米沢や七戸など完売ブースが多く、
行列がないのは鳥取、下田、岡山、釧路くらいのもの。
武将特集は相変わらず「D−1」で山積みになっており、
待ち時間のないものを5個収穫しました。
岩手短角牛弁当は駅弁ではありませんが、
牛肉の赤身をほぐして煮て詰めた牛丼の味は、
脂に頼らないのに柔らかくて「さっぱりしておいしい!」に納得。
調製元の所在地が沼宮内とあり、東北新幹線の駅弁にできるのではないかと。
わたらせ渓谷鐵道がトロッコ弁当より売りたがっているように見える
やまと豚弁当は、大漁実演販売の影響か容器がベタベタ、たれがグチョグチョ、
豚肉も全体的に柔らかいけれど固い筋が気になるもので、
個人的にはマイタケたっぷりの「トロッコ弁当」のほうがうまいと思います。
実際には100枚に1枚も使われないとは思いますが、
1,000円の駅弁に1,080円相当の優待乗車証が付くとは太っ腹。
信長膳、秀吉膳は、添付で長文のしおりを頑張ってしっかり読めば
戦国時代の料理をできるだけ再現したことが分かりますし、
一方で味は奇抜でなく普通の名古屋駅弁になっていますが、
催事場では宣伝やアピールがだいぶ足りないようです。
鳥取の復刻駅弁も同様で、半世紀前の一番人気!!だとか
1953(昭和28)年当時の資料発掘!!だとか、
煽ってあげたい気がしました。味は通常版と変わらず。
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京王の収穫(1) 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2011年 1月16日(日)21時46分33秒
こんばんは、まっこうくじらです。
今年もこの季節がやってまいりました。
●2011年1月13日(木)
新潟県・信越本線長岡駅「雪国の春待ち弁当」(1,050円)
鹿児島県・九州新幹線出水駅「曽於さくら牛しぐれ碗」(2,500円)
茨城県・鹿島臨海鉄道大洗駅「印籠弁当」(1,000円)
広島県・山陽本線三原駅「牛肉駅弁大将」(1,180円)
宮城県・東北本線仙台駅「みやぎ黄金の釜めし」(950円)
新潟県・信越本線新津駅「新潟越後釜めし」(950円)
初日は18時過ぎの訪問で、会場は落ち着いた感じ。
実演は新青森と仙台と松江に長い列、小樽と森に短い列、
七戸十和田と一ノ関が完売、城崎温泉と出水に気が付かず、
その他は待たずに購入できる状態でした。
輸送駅弁も見た目で30種はあり、特に武将特集は山積みで、
輸送駅弁のみ待ち時間なしで6個を買って帰りました。
調製元の公式ブログで2020年11月21日新発売の長岡駅弁、
固く詰まった球形飯が4個に直方体のハンバーグ2個、
大粒なカボチャとさつまいもスティック、蓮根煮、笹団子、
漬物2種にとてもとても辛い神楽南蛮塩漬という内容。
昭和と21世紀が混じったような風味と内容でした。
本物2枚と紙製1艘と模造2枚で笹の葉たっぷりの内容でもあり。
出水は九州新幹線全線開業記念駅弁22種のうちのひとつで、
日本古窯弁当シリーズタイプの陶器をボール紙の箱に収納。
中身は煮玉子入すきやき丼。価格はかなり高いのですが、
牛肉に厚みがあり、赤身が強いのに柔らかく、
甘に傾く甘辛で強めの九州らしい味付けが可ならば旨い駅弁だと思います。
印籠弁当は容器を大洗駅弁の万年屋が引き継いだようです。
以下のように書かれた小片が挟まっていました。
===
この度は印籠弁当をお買いあげいただきまして誠にありがと
うございます。
印籠弁当につきましては、創業120年水戸の老舗として有名
な鈴木屋様が販売しておりましたが、昨年1月13日を持って、そ
の長い歴史に幕を閉じる事となりました。
しかし、鈴木屋様から「水戸の駅弁印籠弁当の伝統を途絶え
させたくないので、引き継いで欲しい」とのお話しを頂き、当社
としても同じ思いから、お引き受けした次第です。
残念ながら、水戸駅での販売はかないませんが、梅祭り期間
中には、偕楽園でも販売いたします。また、ご予約頂ければ大
洗駅にてもお取り置きいたします。
今後とも、当社お弁当をご愛願頂けますようお願い申し上げ
ます。
お弁当の万年屋
===
中身は上段が梅肉入り豚しゃぶに玉子焼と椎茸、人参、がんも、
下段が茶飯にハマグリやエビなどを載せて甘い梅を載せるもの。
中身と風味は変わりましたが、再び茨城の名物駅弁になれるかどうか。
茶飯の上に牛肉と松茸と金粉が載る三原駅弁は、
味付ぽん酢の小袋を使い忘れたため、この調製元のいつもの味。
仙台駅では珍しいと思うこばやし製の陶製(ふたはプラ製)釜飯駅弁は、
茶飯の上にサケ、イクラ、ホタテ、ウニ、玉子焼、ニンジン、
つぶ貝、はじかみを置く内容で、風味はさすがの仙台駅弁。
新津の神尾弁当部も陶製(ふたはプラ製)釜飯駅弁で、
白御飯の上を大きなホタテ、ヤリイカ、サーモンとイクラ、かまぼこ、
錦糸卵、茎わかめで覆うもの。たっぷりな具が満腹感を誘います。
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年末年始の収穫(2/2) 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2011年 1月13日(木)00時23分19秒
こんばんは、まっこうくじらです。年末年始の収穫の続きです。
●2010年12月31日(金)
福岡県・鹿児島本線博多駅「娘てまり(こてまり)」(840円)
ゆふいんの森号「あんかけやきそば」(700円)
ゆふいんの森号「ゆふ味弁当」(750円)
ゆふいんの森号「ゆふいんの森弁当」(1,200円)
リレーつばめ号「つばめ弁当」(1,000円)
かもめ号「かもめ弁当」(900円)
ソニック号「ソニック弁当」(1,000円)
福岡県・鹿児島本線博多駅「宝赤(ほうせき)弁当」(1,000円)
福岡県・博多駅交通センター「バス弁」(600円)
松山発小倉行フェリーに泊まり、小倉駅から鉄道利用を再開します。
暴風雪警報の中、福岡発着の高速バスは朝から全便が運休でしたが、
鉄道は数分から十数分の遅れで帰省ラッシュを支えていました。
駅ビル工事を残して完成形が見えてきた博多駅、
朝7時のコンコース駅弁売店「駅辨當」では
ざっと30〜40種の駅弁が積まれる賑わいでしたが、
その調製元はほとんどが小倉駅の北九州駅弁当か鳥栖駅の中央軒で、
地元業者の商品が両端にちょぼちょぼとしかないのが寂しいところ。
JRの子会社で品揃えされてしまうよりは良いのでしょうが。
竹皮編みの容器を使う娘てまりは、つまりおむすび弁当。
長方形容器に高菜、メンタイ、しそ、かしわ、野沢菜の
円柱を各1本並べ、焼サバ、玉子焼、ウインナー、ホタテフライ、
がんもどき、サトイモなどの煮物も建ち並びます。
見栄えも分量も価格も風味も、おにぎり駅弁の最高峰かと。
その後、雪が殴り付けたり日射しが眩しかったりの寒い中、
きょう限りで当分の間の販売休止がアナウンスされている
博多発着特急列車の車内販売専用弁当を、列車に乗ったり
出発前の車内販売を捕まえたりして、せっせと収穫していきました。
あんかけやきそばはその名の通り、白いプラ製トレーに乾麺を敷き
レンジでチンのレトルトあんかけをかけて販売する車内調製品。
酸味を抑えてさっぱりした味でした。
ゆふ味弁当は山椒御飯におからコロッケ、サバ竜田揚、玉子焼、
タケノコやカボチャなどの煮物、大根なますなどの、
分量と刺激を抑えてスッキリした内容と風味です。
ゆふいんの森弁当の価格や外見や内容は5年前と変わらない感じ。
つばめ弁当は黒い包装紙に包まれた9年前や5年前と全く異なり、
長方形の白い専用ボール紙容器に発泡材の容器を詰めて、
高菜細巻に梅花型白御飯に煮物、辛い明太子揚げやレンコン揚げ、
玉子焼や薩摩揚など、言われてみると博多〜鹿児島中央間にちなむ
食材を詰めています。うまいというより奇抜な印象です。
かもめ弁当の容器構造もつばめ弁当と共通ですが、箱は白箱で、
かもめマークが7個も舞う白い掛紙を巻いています。
中身は俵飯と明太子飯に豚肉、サバ煮、焼き鳥、ワサビ味の和え物、
ゆずこんにゃく、玉子焼などで、こちらは無難でおいしいお弁当。
ソニック弁当は「限定幕の内」の副称付き。正方形の発泡材容器に
日の丸俵飯、串カツ、こんにゃくなどの煮物、カマボコや薩摩揚、
ウインナー、明太子ポテトサラダなど、モリモリ元気な駅弁でした。
博多駅に戻って昼下がりの「駅辨當」には鳥栖や出水の駅弁も入荷。
博多駅弁も種類が増えていたので、未収穫品をひとつ購入。
朱色のボール紙のふたが売店でも目立ち、中身の明太子スライス、
メダイ西京焼、エビカツ、わさび菜、イクラと錦糸卵の御飯など、
見ても食べてもキラキラできれいに整った都会の味を感じます。
さらに、博多駅交通センターの2階売店でバス弁を購入。
ボール紙製のパッケージは九州一周のすごろく柄になり、
中身はかしわめしの大きな俵飯に薄い焼き鮭、玉子焼、ソーセージ、
煮物各種、糸コンニャク、小さな明太子など。
意外に地域性がありそうで、コンビニ弁当より食べがいがあります。
なお、博多駅弁の寿軒がこの日限りという噂は目にしていましたが、
売店や商品にそういう案内や雰囲気は感じられませんでした。
●2011年1月1日(土)
兵庫県・山陽新幹線新神戸駅「なごみ二段弁当」(1,050円)
兵庫県・山陰本線豊岡駅「献上かにずし」(1,600円)
京都府・東海道本線京都駅「浪速御膳」(950円)
「元日・JR西日本乗り放題きっぷ」を初めて使いました。
東広島に駅弁なし。新倉敷は新幹線改札外キヨスクにのみ
「桃太郎の祭ずし」が2個入荷していました。
大阪駅の特急ホームではキヨスクの店頭に淡路屋のお弁当が2種。
掛紙では「お弁当」と書かれた収穫品は正八角形容器を重ねて、
下段は俵飯と漬物、上段に有頭海老や焼鮭やタコやホタテや煮物や
海老串団子や出汁巻玉子や牛肉煮やなど盛り沢山。味は駅弁ですが、
これは昔ながらの幕の内駅弁か、駅弁らしくない仕出し弁当か。
京都駅の在来線駅弁売店はどこも商品を棚に隠して
ショーケースの中身見本だけで選ばせるタイプしかなく、
パッケージも見て買いたい、見ないと過去に買ったか思い出せない
駅弁収集者にとっては食指が動きません。
山陰線は城崎まで通常運行と各地で案内していたのに、
京都〜福知山〜城崎温泉〜福知山〜新大阪と乗り継ごうと思ったら
運行は完全に混乱しており、結果は京都〜豊岡間の単純往復に。
豊岡の駅弁は既収穫品ばかり3種が台売りされていましたが、
列車がいつ来るか分からないので駅を離れて買い物にも行けず、
掛紙に「コウノトリ育むお米」ロゴマークが加わった
上等かにずしを腹の足しに。中身や風味は6年前と同じでした。
さらに京都駅の気が進まない駅弁売店でもう1個を追加。
ボール紙のパッケージは通天閣の賑やかなイラストが楽しく、
しかしなんで京都駅で浪速なのか、浪速でなんでこの内容なのか、
焼鮭が骨だらけだったり、いくつかのおかずから汁がこぼれたり、
自分が作って食べる弁当であればどうでもいいことですが、
駅弁と考えたら不満が残りました。
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年末年始の収穫(1/2) 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2011年 1月12日(水)23時22分9秒
こんばんは、まっこうくじらです。
年末はムーンライトながらの指定券が偶然に拾えたので
あまり考えずに西へ行くことにしました。
●2010年12月29日(水)
東京都・東海道本線東京駅「チャーシュー天丼」(950円)
東京都・東海道本線東京駅「なすび亭」(1,300円)
東京都・東海道本線東京駅「加賀屋四季彩」(1,800円)
東京都・東海道本線東京駅「分とく山」(1,400円)
立つ前に東京駅ノースコート「ニッポンの駅弁」で未収穫品漁り。
ここには12月4日の開店以来、深夜ばかり4〜5回来ていますが、
店内にも置いてある店舗リーフレットへの掲載商品が
いつも山積みにされて、見た目に売れ残っている気がします。
一部で話題の6,300円駅弁も一日限定3個が常に1〜2個残存。
東京駅構内の駅弁売店らしからぬ姿です。
「チャーシュー天丼」はチャーシューを天ぷらにする大胆さですが、
煮玉子と高菜炒めと海苔も添え、見た目と違いおとなしい味付けで、
上質なB級丼として価格も分量も具材も食感も良い感じ。
調製元が大船軒とは謎ですが、サンドイッチの新幹線車内販売とか、
今ではNREが抱えるブランドのひとつになっているのでしょうか。
なすび色でなすび型の発泡材容器を使う「なすび亭」の
中身にナスは炒め物の小片だけですが、
カニが載るカニ飯にカニがしっかり混じり、
ブリが載るブリ飯にブリがしっかり混じり
これらの御飯だけでも味わい深く、食べて良かった感じがあります。
価格は高めですが、東京駅弁としては標準的なのかと。
すごい値段の「加賀屋四季彩」は御飯の軟らかさが印象的。
しかし食材毎の四角いトレーを容器にはめこむスタイルは
それぞれの風味を生かす最上の方法なのでしょうが、
見た目には効率優先の機内食のようで、ここだけはちょっと減点。
「分とく山」は消費期限が翌日11時まであったため、
夜明けの朝食用にしました。焼鮭が塩辛で、
御飯が3センチ厚もある、手にも口にも胃にも重たい感じ。
調製元は吉田屋で、いよいよここは東京の駅弁屋になるのかと。
●2010年12月30日(木)
香川県・予讃線高松駅「御弁當」(850円)
香川県・予讃線高松駅「あなごめし」(950円)
愛媛県・予讃線松山駅「おかず」(300円)
愛媛県・予讃線松山駅「瀬戸のあな子」(770円)
この日は「四国の駅弁ランキング」中に3点存在する
未収穫品を拾いに行くことにしました。まずは高松駅。
「讃岐たいらぎ弁当」は改札外の駅弁売店にありましたが、
その隣の復刻弁当2点に目が向き、こちらを買ってしまいました。
正方形で深めの経木折を使った幕の内弁当は、
固定の仕切りを使わずに俵飯と玉子焼、焼魚、蒲鉾、ハム、
鶏唐揚などを折り重ねて、詰め方も古風にしたような感じ。
掛紙は復刻ではなく、現在の航空写真と過去のデザインの組合せ。
中身は俵飯を余しおかずが物足りない、確かな昭和の幕の内弁当。
あなごめしは経木枠の長方形容器に茶飯を詰めて、
焼きアナゴとそのぶつ切りをぐちゃぐちゃに散らしたもの。
幕の内ともどもキンキンに冷えて、食べればなんとなく酸味が勝り、
単に味だけを求めるのであれば通常版がよいかもしれません。
川之江では列車交換の停車時間での収穫を目論んでいましたが、
定時でまともに走る列車がなぜか川之江付近でだけ遅れを出し、
「特産いりこめし」は1分停車で収穫できず。
松山駅は改札内ブースにも改札外キヨスクにも
「麦みそ弁当」の姿も掲示もなく、上記2品で無念の打ち止め。
調製シールの商品名にも「おかず」と書かれた松山駅弁?は、
小さな総菜容器に、イカリング、エッグフライ、レンコン揚げ、
玉子焼、かまぼこ、切り干し大根、春雨サラダなどを詰める、
スーパーの幕の内弁当から御飯を抜いたような内容。
小田原駅「とりそぼろ」以来の不思議な駅売り商品です。
瀬戸のあな子は既収蔵品。掛紙をそのままに、
容器をボール紙製長方形容器+透明なふたの市販品に変え、
内容は同一ですが中身の見栄えから華やかさが消え、
味もなんとなくプレーンになってしまっていました。価格も値上げ。
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成田空港、大船、沼津の収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2011年 1月11日(火)23時09分49秒
こんばんは、まっこうくじらです。先週土曜日の収穫です。
●2011年1月8日(土)
千葉県・成田線成田空港駅「やまびこ」(800円)
千葉県・成田線成田空港駅「わかしお」(800円)
千葉県・成田線成田空港駅「はつらつ」(1,000円)
神奈川県・東海道本線大船駅「鎌倉助六寿し」(580円)
神奈川県・東海道本線大船駅「名代鎌倉いなり」(550円)
静岡県・東海道本線沼津駅「伊豆龍馬飛翔会席膳」(980円)
静岡県・東海道本線沼津駅「文士の玉手箱 夏目漱石編」(1,050円)
静岡県・東海道本線沼津駅「富嶽あしたか牛すき弁当」(930円)
神奈川県・東海道本線横浜駅「シウマイ三種詰合せ」(650円)
青春18きっぷの残り券を使い、成田空港駅の駅弁屋旨囲門へ。
過去に3度収穫に失敗した「幕の内やまびこ」が目的です。
結果としては売店で幕の内と案内する上記3点があったため、
そのすべてを買ってみました。
「やまびこ」は8月の東京総合車両センターで売られるような
8区画に3種の御飯とカツやサケやトリなどを詰めるお弁当。
「わかしお」は正八角形の容器の半分にホタテ御飯を詰めて、
有頭海老や焼鮭や煮物や饅頭などを詰める帆立弁当。
「はつらつ」は白御飯やエビフライやクリームコロッケに加えて
厚みのある豚の味噌焼?と生姜焼?をたっぷり詰める豚肉弁当。
どれも幕の内弁当の定義からはみ出ている商品かとは思いますが、
味は常温でも安心して食べられる、都内で慣れたNREのもの。
いずれもNRE公式サイト内「宅配弁当(delivery@お弁当)」に
掲載がありますが、なぜ成田空港駅でだけ市販されているのでしょうか。
http://www.nre.co.jp/delivery/menu1.shtml
追加の収穫を求めて、快速エアポート成田で大船駅まで1本。
「鯵の押寿し」の包装紙は正月版から通常版に戻っていましたが、
普通寿司駅弁のパッケージが見慣れない気がしたため買いました。
1ミリ厚の薄板に半透明紙を貼る、台湾のコンビニで見たタイプの
長方形容器に透明なふたをして、商品名を書いた紙帯を巻いて
調製シールやセロハンテープで留める姿は両者とも共通で、
助六は色違い3種のいなりに太巻2個とかんぴょうの細巻3個、
いなりは色違い5種のいなりが各1個。
いずれもなかなかおしゃれで味もきれいな軽食です。
さらなる収穫を求めて小田原へ行こうと思いましたが、
来た列車が特別快速の熱海行でしたので、沼津まで足を伸ばしました。
龍馬の駅弁は正八角形の発泡材容器に扇形やひょうたん型の御飯と
大きなキンメダイ酒蒸しに玉子焼、鮭昆布巻、土佐煮などを詰めるもの。
強度不足の容器の曲がりが気になりますが、内容と風味は上々。
文士の玉手箱は容器を変えないまま夏目漱石編として中身を一新、
エビピラフにビーフステーキ、鯛のフライに椎茸のフリッターなど。
内容は意欲的ですが、飯と肉は固く、おかずは油っぽく、
出来立てでないと味が落ちる、駅弁らしくない洋食弁当という印象。
前作で第3弾の川端康成編はユニークな創作弁当だったのですが。
牛すき弁当は大船の助六等と全く同じ容器を使っていました。
中身は白御飯の上に牛すきやき肉と牛そぼろ、ゆで卵、ニンジン、
ブロッコリー、糸コンニャクという、駅弁名どおりのすきやき弁当。
甘辛で程良い赤身と固さがある牛肉に食が進みます。
帰路に非常発報で足止めを喰らったため、
一旦下車した桜木町駅で見慣れないシウマイがあったため購入。
中身はカニ、エビ、特製のシウマイが2個ずつ
まとめて真空パックされた要冷蔵商品でした。
>12/30 ruさん:
情報のご提供ありがとうございます。
萩の家の駅弁は「駅弁図鑑西日本版」では変化がありませんが、
JR時刻表からは駅弁名が消えており、これで撤退でしょうか。
>1/5 teeさん:
情報のご提供ありがとうございます。
私も元日の山陰線ホームで団体向け配送を実見しましたので、
駅への出入りがなくなったというわけではないようです。
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京急百貨店での収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2011年 1月11日(火)22時04分21秒
こんばんは、まっこうくじらです。
ずいぶん遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。
本年は順調にいけば開館10周年となるはずで、
13か月遅れの収蔵作業には途方に暮れているところですが、
駅弁の収穫は以前と変わらず順調です。
●2011年1月10日(月祝)
山形県・奥羽本線米沢駅「牛肉どまん中」(1,100円)
北海道・函館本線旭川駅「山頭火のおやじめし」(840円)
福岡県・鹿児島本線小倉駅「さくら辨當」(1,150円)
三重県・紀勢本線松阪駅「松阪でアツアツ牛めしに出会う」(1,380円)
山形県・奥羽本線米沢駅「牛肉巻きおにぎり」(980円)
北海道・函館本線札幌駅「ぜいたく寿し」(1,300円)
兵庫県・山陽新幹線新神戸駅「京都牛膳」(980円)
石川県・北陸本線加賀温泉駅「加賀友禅ちらし寿し」(900円)
京急百貨店の駅弁大会。
規模は会場の端から端まで30歩程度の小さなものですが、
輸送で約70種と実演販売3社(金亀館、キムカツ、萬来)は、
神奈川県内では最大規模の駅弁大会であるかもしれません。
牛肉どまん中は仙台駅の独眼流正宗辨當に刺激を受けたのでしょうか、
「慶次400thメモリアルパッケージ」として
アニメ風かつイケメンに前田慶次(前田利益)を描いています。
原哲夫の漫画「花の慶次」の主人公なのだそうな。中身は不変。
旭川駅弁は小郡駅の名物駅弁「山頭火弁当」の種田山頭火ではなく
旭川ラーメンの人気店である山頭火のラーメンを駅弁化。
ラーメンスープで炊いた御飯にチャーシューや煮玉子やメンマや
ナルトなどを載せるノリは米沢や喜多方のラーメン丼駅弁と同じで、
御飯と合わせて常温で食べる味としては、ちょっと微妙な感じです。
レシートになぜか「NRE駅弁」と印字された小倉のさくら弁当は
N700系新幹線電車の頭をプラスティックで再現した容器を使用、
中身はかしわめしにハンバーグ、エビフライ、ウインナー、玉子焼、
缶みかん、桜花型かまぼこ、紅生姜などを載せている、
新神戸駅の0系や700系の駅弁と似た洋食系、ジャンクフード系。
松阪の新作駅弁はモー太郎弁当の加熱機能付容器版でしょうか。
やや固めの牛ロース肉が、分量も食感もしっかりした感じで、
加熱式駅弁で感じがちな少量感はありません。
もうひとつの米沢駅弁は松川弁当店製。
竹皮編みの容器内の透明トレーへ、煮物や玉子焼や赤かぶ漬と共に
牛肉で御飯をしっかり目張りした一口に余る大きさの玉が2個。
ぱさつき感のある牛肉と固いコリコリした御飯は
食べやすさも味も握り飯に適していますが、
千円近く払うのならば普通の牛肉駅弁を食べたほうがよいかも。
札幌のぜいたく寿しは、もしかして最近どこかで食べたかも。
酢飯+大粒のカニとウニとイクラは冷蔵しても間違いがない味です。
神戸駅弁の淡路屋なのに「京都」を名乗る牛肉駅弁は、
調製元の公式サイトを見ると京都駅弁として創ったとあります。
竹を模した底面に丸みのある発泡材容器に牛丼を詰めた小柄な駅弁。
添付の「祇園原了郭・黒七味」の小袋を振り掛けたら
非常に辛い味になってしまいました。かやく御飯の風味は特徴的。
加賀温泉駅弁は小さいけれど花で華やかな絵柄のボール紙製容器を使用、
中身は酢飯にカニ、サケ、イクラを散らした、ありがちなタイプですが、
うまい御飯に味の濃い紅鮭がとても合う気がしました。
>12/16 三好野の若林久義さん:
記事のご紹介ありがとうございました。
昨年は品川、京都、大阪、徳山、下関、博多と
東海道・山陽新幹線沿線で老舗の駅弁屋が次々に撤退してしまい、
これからどうなってしまうのでしょうか。
>12/18 中年18きっぷさん:
収穫のご報告ありがとうございます。
西武秩父は昨年7月にも訪問していますが、
500円の総菜と840円の要予約&仕出し&輸送駅弁という
役割分担をしているように感じました。
>12/25 parismaさん:
収穫のご報告ありがとうございます。
高崎のとりめしは現行デザインも復刻風ですが、
復刻版を新たに起こしたとは、あなどれないものです。
>12/30 hanamakyさん:
情報のご提供ありがとうございます。
北上の駅弁屋は伯養軒かNREかよく分からないところですが、
ひょっとすると売店で3社競合という賑やかな状況なのでしょうか。
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(無題) 投稿者:tee
投稿日:2011年 1月 5日(水)17時26分17秒
萩の家の弁当は前日までに電話で予約して改札口などで受け取って購入できます。年末に精進弁当と肴洛(きらく)食べました。おいしかったです。
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