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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

駅弁資料館談話室へ2017年11月1日から30日までに投稿された記事です。

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2017年秋の新作駅弁 投稿者:加藤 貴史
投稿日:2017年11月30日(木)15時46分8秒

JR東日本の駅弁味の陣も最終日ですが、改めて今年秋の新作駅弁の一部を紹介したいと思います。
1 肉敷き牛ステーキ弁当(JR新函館北斗駅) 吉田屋調製 1480円
 調製元の新函館北斗駅の弁当カフェのサイトにて紹介されています。今年の京王百貨店の目玉の兄弟的な位置付けでしょう。ローストビーフを厚切りカルビ焼肉に差し替えたもので、他は共通のようです。東京ではザ・ガーデン自由が丘上野店で購入出来ます。
2 瀬戸内名物真鯛ブリ穴子の弁当(JR岡山駅) 三好野本店調製 1000円
 京王百貨店新宿店のデパ地下で購入しましたが、販売駅が四国の松山駅になっていました。四国の現状を考えると、将来的には進出でしょうか。左端から鯛めしイクラ添え・愛媛みかんブリ西京焼載せご飯・穴子の蒲焼きご飯の順に並んでいます。今年の新作の「おかやま肉自慢弁当(こちらは東急百貨店たまプラーザ店の駅弁大会に出品)」の魚版ですが、「瀬戸内名物真鯛ブリ穴子の弁当」の方は11月30日現在調製元のサイトには記載されていません。

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【徳島】県内になぜ駅弁がない? 姿消し1年、変わる鉄道の旅のお供[11/23] 投稿者:('A`)
投稿日:2017年11月29日(水)02時15分47秒

いつも参考にさせていただいております。
このような記事を見つけましたのでお知らせします。
https://trafficnews.jp/post/79087
http://egg.5ch.net/test/read.cgi/femnewsplus/1511760549/

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駅弁についての情報 投稿者:京阪奈
投稿日:2017年11月28日(火)23時57分25秒

いくつかの駅弁についての変化点です。

山形駅 森弁当部 花笠こけし
問い合わせたところ、販売終了ということでした。

仙台駅 伯養軒 伯養軒のとりめし
購入可能です。通常販売は未確認ですが、予約の際に名称を伝えたら、学生デザインの例のラベルでした。

郡山駅 伯養軒 磐梯栗めし
公式サイトでの紹介はありませんが、販売していました。過去のものとほぼ同様のラベルでした。

山形駅 紅花軒 駅ビル店閉店
元駅弁屋の吉田畜産が山形駅のエスパルに入居していましたが、改装の際に撤退したようです。
本店は営業しているようで、駅弁もそちらでの販売はあると思われます。

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東京駅などの収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2017年11月24日(金)23時01分49秒

こんばんは、まっこうくじらです。

●2017年11月19日(日)
千葉県 内房線 木更津駅「バーベキュー弁当」(772円)※泉屋
福井県 北陸本線 福井駅「黄金のウニ・かに合戦」(1,300円)※番匠本店
富山県 北陸新幹線 富山駅「ぶりかま紅ずわい蟹白えび」(1,380円)※源

日帰り久留里線。前日に「盛り土崩れ」で復旧未定になったものの、
当日の朝9時には運行を再開。影響が少ないのか、案内もありません。
木更津駅は今年3月のNRE駅弁売店の閉店で駅弁がなくなりましたが、
現地を確認すると、改札内コンコースのNEWDAYSで、
バーベキュー弁当とあさり飯の取り扱いがありました。
やっぱりここにはこれが要るのでしょう。品物は以前と同じです。

帰路の東京駅で「祭」「踊」を探すも、味の陣の未収穫品は無く、
他に買ったことがない駅弁もほぼなく、夕飯には2個だけ。
何度も買った福井駅弁の黄金カニ容器で、これはどうだったかと思い買うと、
やっぱり今年1月の京王百貨店駅弁大会で買っていました。
現物も同じでした。合戦を「Gassen」と読ませることを初発見。

富山は今月の新作でしょうか。「源の旅めし」とも。
黒い片面段ボールで包装した正方形の容器の中に、
酢飯を敷き、刻み昆布をまぶし、ぶりかまを置き、
カニとフキとレンコンと白海老天で彩るもの。
つまり「ぶりかまめし」の変型。この味は何度でもいけます。

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東京駅の収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2017年11月24日(金)20時51分27秒

こんばんは、まっこうくじらです。

●2017年11月17日(金)
東京都 東海道本線 東京駅「チキン弁当」(960円)※NRE大増
東京都 東海道本線 東京駅「あったか牛たん弁当」(1,100円)※NRE大増
奈良県 和歌山線 吉野口駅「柿の葉寿しミックス」(1,100円)※柳屋
新潟県 信越本線 長岡駅「越後長岡海鮮花火」(1,180円)※オーシャンシステム
岩手県 東北本線 盛岡駅「マジックパール」(100円)※東日本マジックパール

日帰り銚子電鉄。実は今月に3回行ってます。
その往路で復刻チキン弁当を団体予約購入。これも2か月で3個食べました。
帰路の東京駅で「祭」「踊」を探すも、味の陣の未収穫品は無く、夕飯に3個。
東京のNREの加熱機能付き長方形容器入り牛たん弁当を、おそらく初購入。
つくりは仙台の各社と、何ら変わりません。肉の厚さや味付けは一段劣るか。
吉野口駅弁は変わりなし。駅弁の達人以来、13年ぶりの購入。

越後長岡海鮮花火は、調製元のツイッターによると、
創業130周年で今月発売の新作駅弁なんだとか。
フェイスブック上で「みんな大学@越後長岡」というところが
今年に4回実施したらしい「池田屋130周年「新作弁当」企画」と
関係があるのでしょうか。
大きな容器に小さなカップを詰めた過去の花火駅弁と違い、
黒く小さな正方形容器に茶飯を直接敷き、カニ、ウニ、イクラ、
玉子そぼろ、菊花、紅生姜を少量ずつちらしています。
パッケージと箸袋は、「長岡駅 構内営業」の「池田屋」とあるものの、
「製造者:(株)オーシャンシステム 百米千葉工場」とありびっくり。
仙台や米沢や新潟より近いのに製造委託とは不思議な感じです。

マジックパールは、今月からと思われる、祭や踊のレジ横商品。
盛岡駅弁として当館に収蔵した味付ゆで卵に、ボール紙のパッケージを添加。
この巨大駅弁売店にこれを持ち込んだ担当者が、
もしこの商品の誕生経緯を意識していたとしたら、かなりの強者かと。

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秋田駅の収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2017年11月13日(月)21時11分40秒

こんばんは、まっこうくじらです。味の陣の旅の最終日です。

●2017年11月5日(日)
秋田県 奥羽本線 大館駅「鶏めし復刻版」(880円)※花善
秋田県 奥羽本線 秋田駅「牛めし」(1,000円)※関根屋
秋田県 奥羽本線 秋田駅「あきた白神和牛弁当」(1,300円)※関根屋
秋田県 奥羽本線 秋田駅「秋田のんめもの弁当」(1,100円)※関根屋
秋田県 奥羽本線 秋田駅「おばこ弁当」(1,050円)※関根屋
東北新幹線車内「SGC洋軽食(秋)東北・北海道」(料金に含まれる)※日本レストランエンタプライズ
東北新幹線車内「FRESH SANDWICH BOX(ミックスサンド)」(530円)※日本レストランエンタプライズ

三連休の最終日で帰宅難になる前に、秋田駅で駅弁を買って帰る行程にしました。
おとといより1時間早い盛岡駅に、味の陣の駅弁はありません。

駅弁味の陣の公式サイトで「駅弁買うならこのお店」とした店舗一覧に、
田沢湖駅と角館駅が載っていたので、この両駅を見て回りました。
田沢湖駅の「KIOSK田沢湖」に、駅弁は掲示も実物も無し。
角館駅の「NewDays角館」にも駅弁はありませんでしたが、
コンビニの弁当什器のカラの箇所を駅弁味の陣のポスターで飾り付け、
駅の外から見えるガラス面にも「駅弁 販売しております」の
掲示があったので、駅弁の入荷はあるように見えます。
内陸線の角館駅に、売店はない感じ。

7月に来たばかりの秋田駅。11時台を狙って来たので、駅弁は豊富。
改札外キヨスクで関根屋と花善、改札外NEWDAYSで花善、
在来線改札内でNREを含めた3社の駅弁を取り扱っていました。

北東北や東京にも来るはずが、この1か月間その姿を見ていなかった、
大館駅「鶏めし」の復刻版に、ここで初対面。
ホタテ、「いそあげ」、奈良漬など、現行版にないおかずが入ります。
ただ、『掛け紙はもちろん箸袋・お手拭きまで当時のデザイン』で、
『今から30年前(昭和62年)の鶏めし弁当を再現した』割には、
掛紙に「東北大陸から」という、1995(平成7)〜1998(平成10)年頃の
JR東日本のキャンペーン名が、しっかり入っています。
なお、復刻版の販売期間中は、通常版の販売は無いようです。

秋田駅弁は4個。牛めしは味の陣対象で復刻版。
白御飯を色の濃い牛肉煮と糸こんにゃくで覆う姿は今の牛肉駅弁ですが、
掛紙の絵柄と味付けの濃さが昔風でしょうか。

あきた白神和牛弁当は、昨年7月の発売をJR東日本秋田支社がプレスリリース。
掛紙は白神山地の美しいブナ林、中身は白御飯を、薄手でしなやかで
つややかな牛肉で覆い、きのこ、こぼう、玉子焼で彩り、ふき、
ぶなしめじカップを添える、こちらは見ても食べても今風に美しい牛肉駅弁。

秋田のんめもの弁当は、今年9月1日の発売をJR東日本秋田支社がプレスリリース。
四角い容器の真ん中が、牛めし復刻版と同じ牛すき焼き丼で、
周囲を男鹿しょっつる焼きそば、マイタケのバター醤油炒め、
しそ巻き大根、ハタハタのマリネ、煮物、バター餅などで囲むもの。
料理と県土をデザインした掛紙のイラストは五能線とその沿線を含み、
これは秋田県エリアでなくJR秋田支社エリアを中身に取り入れたようです。

おばこ弁当は、見た目も中身も12年前とだいたい同じ。
本当にNREが作っているのか確認したくて買ってみたら、
調製シール上で販売者がNRE、製造者が関根屋になっていました。

駅弁味の陣2017対象品を2種買え、残りは3種になりました。
帰りは指定券完売のこまち号を盛岡で捨て、はやぶさに乗らずに、
遅くて安いやまびこ号で、3時間20分ものグランクラス飲み放題。
軽食に洋食を選ぶと、NRE仙台製のサンドイッチでした。
昨春の北陸新幹線と違う、東北ならではのものがあるかと思ったら、
シードルと日本酒が長野県産から青森県産に変わっただけでした。
そんな確認のために、何度も酒を注文し続けたので、
アテンダントが「お酒、お強いんですね」と。これは北陸にありませんでした。

グランクラスの客室内には入ってこない車販ワゴンが、
トイレに立ったらたまたまいたので、ここで箱サンドを収集。
東日本を席巻する大船軒でなく、NRE仙台の調製。レシートには「Fサンド仙調」。
窓のあるボール紙箱に透明なトレーを詰め、ハム&ポテトサンド、
ハム&チーズサンド、タマゴサンドを2切れずつ詰めていました。

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二戸駅や八戸駅などの収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2017年11月13日(月)20時23分8秒

こんばんは、まっこうくじらです。味の陣の旅の中日です。

●2017年11月4日(土)
岩手県 東北新幹線 二戸駅「岩手短角和牛しぐれ煮弁当」(1,029円)※生内商事(おふくろ亭)
岩手県 東北新幹線 二戸駅「佐助豚かつ重」(340円)※生内商事(おふくろ亭)
青森県 東北新幹線 八戸駅「肉盛り弁当ねぶた囃子」(1,480円)※吉田屋
青森県 東北新幹線 八戸駅「とろサーモン炙り寿司」(1,000円)※吉田屋
宮城県 東北本線 仙台駅「SL銀河弁当」(1,100円)※日本レストランエンタプライズ

前夜に気が変わり、レンタカーで十和田湖へ行くことにしました。
朝の八戸駅を見に行くと、JRのコンビニに吉田屋のものが数種類。
ドライブの道中で、一戸駅と二戸駅をチェックしました。
一戸駅は駅舎にコンビニが入店。駅弁の痕跡は全くありません。

二戸駅では改札外の待合室兼キオスクに発売10年の駅弁が健在。
他に「佐助豚かつ重」と、掛紙等のない幕の内弁当など
全5種程度の弁当が売られていました。調製元はすべて同じ。
冷蔵什器での販売ですが、訪問時は品物に温かみがありました。
岩手短角和牛しぐれ煮弁当は、今回は肉質に歯応えのある印象。

佐助豚かつ重は、薄手のプラ容器に商品名の紙帯を幕く、
今風のコンビニ弁当のような見栄え。中身はほぼ、ロースカツの玉子とじと白飯。
飯より量が多いのではないかと思うほど、肉と衣がたっぷり入り、
B級の上くらいの肉の香りと柔らかさと、手作り感が印象的。
駅で買えたのは「小」で、514円の通常版は和牛弁当とともに、
駅の裏の隣の公共施設「なにゃーと」の土産物屋にありました。

十和田湖畔の2箇所の自動車駅に、惣菜はありませんでした。
八戸で宿が取れなかったので、新幹線と在来線で紫波中央駅まで移動。
夜の八戸駅は、新幹線改札内でのみ、吉田屋の駅弁がいろいろ。
そういえば、味の陣エントリー品その他三咲羽やの駅弁は、
2日3回の訪問で、掲示も実物も全く確認できませんでした。
夕飯に2個を買います。

ねぶた囃子は、調製元公式サイトによると今シーズンの新商品。
ボール紙枠には中身とねぶたの写真を使い、
中身は白飯を牛肉煮と牛焼肉と鶏唐揚と鶏肉団子と豚焼肉と
玉子焼と野沢菜とガリで、乱暴に覆う肉盛り弁当。
とろサーモン炙り寿司は、2013年から毎年京王に来ているようですが、
ここで初購入。丸い容器に酢飯を詰め、炙りサーモンを並べ、
イクラと鮭フレークで彩り、シイタケとニンジンと柴漬けを付合せ。
もっと肉厚のサーモンが食べたいと思うものの、飯のおかずに丁度良し。

また、一日半ぶりの盛岡駅の「いわてのお弁当」で1個を追加。
NRE仙台の調製ですが、掛紙にはC58239にキハが連なる、運転日の少ない花巻線「SL銀河」。盛岡のための駅弁でしょう。
竹皮編み容器に透明なトレーを据え、昆布飯を詰めてウニを載せ、
焼鮭、焼売、ホタテ、ムール貝のような「パーナ貝」などを添えるもの。
かつてのNRE盛岡の盛岡駅弁「釜石めのこ飯」に、よく似ています。

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盛岡や八戸の収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2017年11月13日(月)07時13分58秒

おはようございます、まっこうくじらです。

●2017年11月3日(金祝)
青森県 東北新幹線 八戸駅「青森のぜいたく弁当」(1,300円)※三咲羽や
青森県 東北新幹線 新青森駅「カツサンド」(700円)※幸福の寿し本舗
青森県 東北新幹線 八戸駅「特製海鮮幕の内」(1,180円)※吉田屋
青森県 東北新幹線 八戸駅「うにの箱めし」(1,300円)※吉田屋

東京駅「駅弁屋 祭」に来ないと同店の掲示で判明している
八戸と秋田の「駅弁味の陣」対象駅弁を買いに行きました。
両駅に行くだけでも一応おトクになる、JRのフリーきっぷ
「三連休東日本・函館パス」で、行程を決めずに出発しました。

朝一番の東京発やまびこ号で盛岡へ。
途中の北上駅での5分停車時間中に、北上駅弁を物色。
ちょうど11年前に同じことをした時には、新幹線改札内にあった駅弁が、
今回は何も無し。ちょうどNRE仙台の駅弁が入荷したところでした。
掲示にある花巻駅弁群は、あと1時間後の10時頃入荷なのだとか。
北上駅限定の駅弁「特製弁当北上」の実物は拝めませんでした。

盛岡駅の新幹線改札内の駅弁売店「いわてのお弁当」は、
さすがに朝が早く、NRE仙台や吉田屋のものが少々ある程度。
「駅弁味の陣」専用で使っていると思われる冷蔵ワゴン内に
目的の八戸駅弁がたっぷり積まれており、ここで無事に買えました。

青森のぜいたく弁当の中身は、味の陣の冊子や公式サイトの写真と同じく、
サーモン握りとサバにぎりが4個ずつと、〆サバの昆布巻2個と、揚げ物2点など。生魚(風)の多用や、ワサビ入りの握りなど、
弁当の外見に違い、駅弁っぽくなく、寿司屋の折詰という感じ。

改札外の「駅弁屋旨囲門」も、品揃えは同等。
東京駅では見ない紙箱入りカツサンドがあったので購入します。
衣が厚くしっかりした、
「青森県産やまざきポーク使用」なソース漬けのロースカツを、
軽くトーストした厚めの食パンに挟んだサンドイッチが3切れ。
歯応えしっかり、クセはなく、都会的においしくいただけます。
駅弁味の陣2017対象品を1種買え、残りは5種になりました。

赤く染まる山を眺めながら、明日で終わる便利な山田線代行輸送で宮古へ。
JR駅のキオスクがリニューアルされた気がしますが、
駅弁の販売はなく、ニューデイズ系のコンビニ弁当を販売。
魚元は変わらず営業。要予約のお弁当として、かつての駅弁たちの写真を店内に掲示。
また、三陸鉄道の駅に駅弁はなくも、出札でおにぎりを販売。
前日13時までの予約により、当日11時30分より、
A(1,300円、かつての「海女弁当」と同じか)
B(900円、9区画のなんでもまるごと弁当)、
C(700円、お子様用、「当分の間停止いたします」)の
「魚元謹製お弁当」を販売するようです。

八戸に宿が取れたので、太平洋岸を鉄道で北上。
三陸鉄道久慈駅では「うに弁当」の健在を確認。
おやつ時に3個も残り、「あまちゃん」ブームの終焉を感じます。
JR駅は駅舎の待合室と改札口に仕切りが加わったような気が。
ここの売店や立ちそば屋に、弁当類はありませんでした。

日が暮れた八戸駅。IGR改札脇の弁当売り場には、
NREや吉田屋がいろいろ。すべて東京駅で買えるような気がしながら、
夕食に2個を購入。IGR改札内のキオスクや
改札外のニューデイズには、吉田屋の八戸小唄寿司その他1種くらい。
新幹線改札内の駅弁売店も健在。品揃えは特急券がないので分かりません。

特製海鮮幕の内は「分とく山」ブランド。
あとで同じ名前の商品を、今年5月に新宿駅で買ったことに気がつきましたが、
同じなのは容器と、笹の葉を間仕切りに使うことだけで、
ボール紙のスリーブの絵柄も、中身も価格も異なります。
白御飯と、カニ・ウニ・イクラ載せ茶飯と、
焼鮭、いわし蒲焼、玉子焼、焼イカ、有頭エビ、ベビーホタテ串、
白和え、菜の花、ナス田楽、ナガイモなど。

うにの箱めしは、昨年の駅弁大会シーズンの新商品でしょうか。
深めで黒い正方形の発泡材容器に茶飯を詰めて、蒸しウニで覆い、
少々の付合せを添える点は、最近の各地のウニ駅弁と同じような姿。
その付合せの区画にも飯を詰めた点のみが、他とは違う感じ。

>11/12 中年18きっぷさん:
いわき駅弁の収穫報告ありがとうございます。
駅弁味の陣の公式サイトで、いわき駅弁の売り場が「いわき駅ビル」とあり、
常磐線上りホームの駅弁売店がどうなったのか、気になっていました。

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いわき駅弁ほか食べてきました 投稿者:中年18きっぷ
投稿日:2017年11月12日(日)23時16分25秒

常磐線方面の駅弁を食べてきました。
2017年10月13日
1.いわき駅「浜街道 潮目の駅弁」(アクアマリンパークウェアハウス 小名浜美食ホテル、¥1,200)
2.いわき駅「潮目の海 カジキソースかつ丼」(アクアマリンパークウェアハウス 小名浜美食ホテル、¥880)
3.いわき駅「カニピラフ」(アクアマリンパークウェアハウス 小名浜美食ホテル、¥1,200)
4.いわき駅「さんまおから漬け押寿司」(法定ラベルでは「さんまおから漬け寿司」)(アクアマリンパークウェアハウス 小名浜美食ホテル、¥880)
5.いわき駅「小名浜オムライス」(アクアマリンパークウェアハウス 小名浜美食ホテル、¥1,000)
6.いわき駅「いわき平藩お殿様の休日弁当」(アクアマリンパークウェアハウス 小名浜美食ホテル、¥1,500)

2017年10月14日
7.水戸駅「釜揚げしらす弁当」(島田フーズ、¥1,050)
8.常陸大子駅「玉屋の奥久慈 しゃも弁当」(玉屋旅館1,000)

7年ぶりのいわき駅訪問。NREのホームページから消え去ってしまったのでもしやと思っていたが、ホーム上のNRE駅弁屋は9月30日を持って閉店、といわき列車営業支店名での掲示が張り出され、シャッターが固く閉ざされていた。NRE大増製駅弁はいわき駅から消滅し、改札外駅ビル3階の最も奥にある「いわき美食ホテル」にて販売されるアクアマリンパークウェアハウス小名浜美食ホテル製駅弁のみの販売となった。ちなみに同社や同社売店は「ホテル」という名がつけられているが、その実は、宿泊の設備も機能も持たない飲食および販売店ということ。紛らわしいようにも思うが、インドやスリランカでは「ホテル」は大衆的簡易食堂も意味するので案外これで正しいのかもしれない

その売店に朝10時開店時に行き、無予約で「潮目の駅弁」を購入。その時点で「いわき平藩お殿様の休日弁当」を除く6種の駅弁が既に並んでいた。店頭には中央会の駅弁シンボルマークと「小名浜美食ホテル」名を大きく染め抜いた幟がはためいている。NRE売店閉店とどちらが先のタイミングかわからないが、同社は中央会に加盟し正式に駅弁を名乗れるようにした模様。いわき駅弁の灯が消滅しなかったことは素直に喜ばしい。早速食べてみると、「潮目」の名に恥じない魚介満載の、さかな好きには堪えられない駅弁で、楽しく頂いた。さんまもカジキも食味良好、ただ、メヒカリの姿甘露煮はちと固かった。トマトゼリーは甘そうな外観で実は甘くも辛くもないトマトピューレ味、意外だった。お値段高めだが、これだけ手が込んでいたらまあいいかと思う。外箱には駅弁マークがシールで貼付されていた。

所用を済まし、残りの5点を同じ売店で昼12時に予約購入。この時も他の駅弁は在庫があったが、「いわき平藩お殿様の休日弁当」のみやはり店頭に在庫なし。販売員によれば売り切れで、なんでも直近に地元テレビ局の番組で紹介され人気が出たのだという。

「カジキソースかつ丼」はその名の通り、全面近い面積を覆う勢いの大きなカジキのかつというかフライがご飯に載せられ、その上にソースがかけられたシンプル弁当だが、ひじき煮と漬物も少量添えられる。豚ヒレカツのような食感と鶏胸肉のような味わいのカジキかつは美味で、揚げ物にしてはヘルシーな逸品であった。こちらは駅弁マークが外箱に刷り込んであった。

「カニピラフ」は比較的小さな正方形折りの全面にカニピラフが入り、わずかにビニール製バランの上に極小キュウリピクルスが2つ添えられる超シンプル構成。調製元HP写真にあるカニ脚はなぜか見当たらない。ロシア産というズワイガニの肉が一面に敷き詰められた贅沢弁当であるが、味あくまで薄く、風味が単調で全部食べるのに少々のしんどさを覚えた。総じて言えば価格に釣り合わないかな、という印象。以前いわき駅で売っていたメヒコ製カニピラフが懐かしい。

「さんまおから漬け押し寿し」は小型の長方形の紙箱にさんまの押し寿しがぎっしり詰まった重量感ある内容だが、どうも外見はまぶされたおからがなんだか汚らしい、見かけ最低弁当。ところがその味は最優秀、青味魚の熟成した旨味抜群の押し寿しが満喫できた。

「小名浜オムライス」は楕円形プラスチック蓋付の皿に大きなオムレツにシンプルなケチャップチキンライスが添えられた、今までこのタイプが各地に無かったのが不思議な、洋食屋の持ち帰り弁当のような雰囲気の駅弁。ふわふわのオムレツもおいしいが特筆すべきは適度な硬さとパラパラ感のあるチキンライスで、崎陽軒もびっくりな食感と風味の良さであった。この製品については調製元の「美食ホテル」の名が何だかふさわしいような気がした。

「いわき平藩お殿様の休日弁当」は大名籠の形をした本体2段の弁当で、金沢駅「利家御膳」と同様な容器を、透明な樹脂の袋に入れて販売。掛け紙は無く、製品名シール、法定ラベル、駅弁マークシールが籠容器に直接貼付されている。下段は良く〆られた鯖切り身がびっしり敷き詰められた寿司めしに点在する鯖寿司、上段は約6つに仕切られ、煮物、焼き鳥、鯖煮、蒲鉾や練り物、デザートの小大福などが詰められている。食べごたえがあり、鯖寿司はおいしいが、中身に外見ほどの意外性は感じられないという印象。いわきのお殿様が好んだ具材なのだろうか。

以上いわき駅弁は最近になり種類が倍増し現在7品で、それが全種店頭に並んでいるのが素晴らしい。駅弁味の陣にも堂々4品がエントリー、その一つ一つにコンセプトが感じられ味も概ね良いし、新興勢力として注目に値する。いわき駅にそんなに駅弁需要があるとは思われないが、人々が車で行く商業施設での販売もあるようであり、末永く販売を継続し新しいメニューへのチャレンジで我々を楽しませてほしいもの。

水戸駅の「釜揚げしらす弁当」は午前7時過ぎに改札内売店ニューデイズで購入。なるほどシラスがおいしいし、その他の副菜もおいしい優れた駅弁と思った。特にアンコウの唐揚げが出色、市内有名鮟鱇料理店よりもうまいんじゃないか。辛子明太子がそのままご飯に載っているのも駅弁としては珍しいと思う。居酒屋製作らしさのある弁当。

常陸大子駅の「奥久慈しゃも弁当」は電話予約のうえ、列車停車中に駅ホーム上に届けてもらい購入。ほんのり暖かい弁当を車中にて速攻で頂く。しゃもは勿論、炒り卵がどうもしみじみおいしい。この1月に食した京王百貨店実演版より、現地版の方がうまいと思った。

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東京駅での収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2017年11月12日(日)15時33分44秒

こんにちは、まっこうくじらです。味の陣を頑張っています。

●2017年10月31日(火)
長野県 北陸新幹線 軽井沢駅「信州米豚ステーキ弁当」(1,300円)※荻野屋
青森県 奥羽本線 青森駅「帆立釜めし」(1,000円)※ウェルネス伯養軒青森支店
新潟県 上越線 越後湯沢駅「くるみ山菜すし」(800円)※川岳軒
東京都 東海道本線 東京駅「唐揚げざんまい弁当」(950円)※NRE大増
東京都 東海道本線 東京駅「とれたんず弁当」(1,080円)※NRE大増

真っ昼間に東京駅へ行けたので、「祭」で味の陣探し。
米沢や仙台などの大量陳列品は時間帯を選ばない感じですが、
奥の島の棚には、早朝や夜にはない商品がありました。

荻野屋の信州米豚ステーキ弁当は、横川でも高崎でもなく軽井沢。
中身は白飯+キャベツ+豚肉+玉子焼+紅生姜+タクアンとシンプルで、
豚のもろみ醤油漬の味と脂の淡さと、キャベツ炒めの挟み込みで、
お肉の駅弁である割には、他におかずを探しそうになる淡泊な感じ。
たかべんやおぎのやの、既存品でない味の陣エントリー商品なので、
過去の事例どおり、この開催期間中限りで終売となるのでしょう。

帆立釜めしも味の陣対象ですが、これは2年前にも購入済み。
見た目も中身も、たくさんのベビーホタテの滋味も変わりありません。
同じく対象のくるみ山菜すしは初購入。
川岳軒の駅弁を越後湯沢駅以外で見たのは初めてです。
白飯をクルミ、ぜんまい、錦糸卵、しいたけ、ひめたけ、クリで覆い
紅生姜ときゃらぶき漬と糸こんにゃくを添える、おかずのない内容。
ボール紙パッケージの底面が「外山康雄野の花館」の宣伝になっています。

駅弁味の陣2017対象品を2種買え、残りは6種になりました。あとはNREの東京駅弁。
唐揚げざんまいは、過去に買ったような気がしますが、
公式サイト上では10月11日発売の新商品。
日の丸御飯に3種の味の鶏唐揚を2個ずつ詰めて、
さらに3種の漬物類も突っ込んだ、しっかり整った唐揚げ弁当。

ポケモン弁当のきんちゃく袋がレモンイエロー色になったと思ったら、
別キャラクターのとれたんず弁当でした。10月14日の新発売。
バスケット型の発泡材トレーに、3個のミニ三角おにぎりと、
鶏唐揚、ポテトフライ、サツマイモ、ポテトサラダ、ブロッコリー、
カニカマの玉子巻き、りんご煮を少しずつ詰めたお子様ランチ。
このキャラクターはJR東日本の駅のキオスクやニューデイズで
どこでも売られていると思いますが、人気はどうなのでしょう。

>11/1 中年18きっぷさん:
収穫のご報告ありがとうございます。
「鯉弁当」を買った、買えたという話は、かなり久々な気がします。
また、高畠駅や赤湯駅、山形鉄道の長井駅など、
山形県の羽前国の主要駅では、瞬間風速的に
地元の駅弁が生まれては消えている気もします。

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福島、山形方面の駅弁食べてきました 投稿者:中年18きっぷ
投稿日:2017年11月 1日(水)00時27分40秒

福島、山形県方面で駅弁を食べてきました。

2017年10月7日
上野駅「上野弁当」(しまだフーズ、\1,050 )
郡山駅「おもてなし女子駅弁」(福豆屋、\1,100)

2017年10月8日
米沢駅「米沢牛牛づくし弁当」(松川弁当店、¥2,140)
高畠駅「高畠グルメ駅弁」(りんご苑、\1,080)
米沢駅「米沢 上杉城史苑 牛弁当」(上杉コーポレーション、\1,200→\1,000)
米沢駅「米沢名物 すきやき弁当」(松川弁当店、\900)
米沢駅「復刻版 米沢牛すきやき弁当」(松川弁当店、\1,150)

2017年10月9日
米沢駅「米沢名物 元祖牛肉弁当」(新杵屋、\1,000)
米沢駅「名物 鯉弁当」(松川弁当店、\1,300)
峠駅「峠の力餅」(峠の茶屋、\1,000)
郡山駅「福豆屋の牛めし」(福豆屋、\1,200)
郡山駅「ふくのしま 豚の醍醐味」(福豆屋、\1,150)

早朝5:30の上野駅中央改札内駅弁売店開店と同時に購入した「上野弁当」、久しぶりに見てずい分雰囲気が変わったと思ったら、NRE大増ではなく水戸の島田フーズ調製であった。しかし上野と関係があるのは掛け紙意匠の西郷さん、パンダ、不忍池から望んだスカイツリーの他には食材の、上野の老舗から調達らしい海苔ただひとつ。他の食材は米も梅干しも鶏肉も牛肉も茨城産。味と構成は悪くない幕の内ではあるが、これで「上野」を名乗る意図がわからない。

郡山駅では改札内コンコースの駅弁屋売店で「駅弁味の陣」参戦の「女子駅弁」を見つけて購入。ピンクのかわゆい掛け紙がかけられており、「女子駅弁下さい」と声に出すのはおじさんとしてはかなりの抵抗感を覚える。掛け紙の下に、お品書きというにはあまりにも豪華な食材説明のカラー印刷小冊子が仕込まれていたことにも驚いたが、「駅弁味の陣」パンフレットまで同梱されていたのにはさらに驚いた。中身は福島県各所の名産を用いたご飯やおかずや甘味が12のマスに一つずつ収まった楽しい弁当で、ちまちま感はあるが値段以上の価値がある、女子ならずともおじさんにもおいしい弁当であった

「米沢牛牛づくし弁当」は東京駅では普通に買えると思うが、地元米沢駅では2日前の予約が必要という不思議な駅弁。ちゃんと予約をし朝9時にホーム上の駅弁屋ブースで購入。米沢駅最高額駅弁であり、中身も肉々しさいっぱいで豪華かつ美味ではあるが、地元で食すと高額感もひとしお強く感じる。米沢牛ハンバーグがおいしかったので、ハンバーグ弁当という製品も考えたらどうだろうか。

高畠駅弁を名乗る「高畠グルメ駅弁は」、地元の焼肉屋にして駅構内でレストランも経営するりんご苑の調製。その「たかはた天使のレストラン」名の掛け紙に「高畠グルメ弁当」などのステッカーが貼付されている。内部には白黒コピーのお品書き。現在は完全予約制とのことで、電話予約のうえ駅売店「太陽館」にて購入。午前10時に入手しようと思ったが、「早くても11:30になる」と言われて正午過ぎの引き取りとした。中身は高畠産の肉や野菜を用いたおかずが少量ずつはいるもので、高畠産「つや姫」ごはんはやや固すぎる炊き上がりだが食味が良い。米沢牛ハンバーグや高畠産豚のとんかつなどおかずも品数が多く、焼肉屋製だけあり山形牛カルビめしは特に楽しめる。値段にしては味の良い充実の弁当であり、ネット情報では2013年の登場というが、メディアでほとんど取り上げられないのが惜しいと思った。個人的には、高畠であればワイン入りの弁当などあれば話題を呼ぶと思うのだが。

上杉城史苑の牛弁当は、米沢駅2階にある米沢市置賜広域観光案内センター「アスク」のお土産店で購入。午後3時40分の時点で残り1箇を100円引きで売っていた。街弁なのだろうが、ボール紙の意匠付きケースに入る駅弁的な外観で、調整元は市の中心部でお土産店や飲食店の入る総合観光施設を経営している会社らしい。牛肉煮、牛そぼろ、牛肉粕漬がご飯の上に載る駅弁屋顔負けの牛肉弁当だが、肉の旨味と弁当としてのまとまりは、やはり本職の駅弁屋の同価格帯駅弁に劣るように思った。しかし粕漬というのが他社に無い独特な風味でこれは気に入った。

松川弁当店の「すき焼き弁当」と「復刻版 米沢牛すき焼き弁当」は、駅から徒歩3,4分のところにある調製元の売店で午後6時過ぎに購入。店頭にストックはなかったが、その場で5分ほどで調製してもらえた。両者とも、掛け紙を掛け紐でしばる昔ながらのスタイルが好ましい。松川弁当店の本社・工場は駅から離れた場所にあり、大量発注品はそちらで調製されるのであろうが、こちらの店では店頭や駅で販売する少数を調整するという体制であろうか。ところでこの二つの牛肉弁当、店の人に確認すると、掛け紙以外の違いは前者が米沢牛でない牛(おそらく単なる黒毛和牛)、後者が米沢牛(ブランド認定牛)を使用していることで、その他は同じであるということ。つまり250円の価格差は使用牛肉のランクの差ということで、両者並べてみるとおかずの種類含めて外観は全く同じ(写真参照)、味付けも肉の量も同じに思われる。果たして価格だけの味の差は有るのか?興味深々に食べ比べてみると、うーん、確かに違う!何が違うかというとアブラのかぐわしさというか、甘味というかが、米沢牛の方が強いのである。しかしながらこれは比べたら違うというだけの話であり、米沢牛でない牛の方もしっかり和牛の味がしてかなりおいしく、どちらか一つだけを出されて「どちらの牛肉か?」と言われても判別がつかないレベルである。改めて900円の方の「牛肉弁当」のコスパは高いと感心した。勿論、少しの差でも美味を探求したい向きは「米沢牛牛肉弁当」を楽しむのも悪くはない。このような厳密比較の貴重な場を提供してくれている松川弁当店は本当に偉い!

新杵屋の「牛肉弁当」は朝8時過ぎの購入。朝7時50分にホームに出たところ、新杵屋の販売ブースに販売員がいたので購入しようとしたら「まだ駅弁は届いていない」とのことであったが、親切にも駅前の本社工場直売店にこの弁当一つだけを急ぎ取りに行ってくれた。見た目や内容が松川弁当店の「すき焼き弁当」にあまりにも類似しているので驚く。いったいどちらが本当の元祖なのだろうか。HPによれば新杵屋が昭和32年に対し松川弁当店が昭和20年代の登場としており、松川弁当店が先ということになっている。新杵屋製は松川弁当製に比較すると牛肉の一切れが小さく、脂身もやや少ない印象。こちらの方が少しはヘルシーかもしれないが、既述のように牛肉の弁当は「アブラのおいしさ」が決めてなので、個人的には松川弁当店製が好みである。

「鯉弁当」は駅ホームの松川弁当店ブースにて予約購入。これも2日前までの予約が必要とあるが、東京駅では見たことが無いおそらくは現地で買うしかない駅弁と思う。午前8時で予約したら本当に午前8時ぴったりに届けられた。伝統の駅弁であり、鯉の旨煮の味は良好でご飯に良く合う。一方、鯉の身が結構固くて割りばしでは分割できずかぶりつかざるを得なかったこと、身が鱗に囲まれていること、大骨小骨をざくざく含有しているところから、個人的には「日本一食べにくい駅弁」に認定したい。掛け紙からは「いい日旅立ち」表記が消滅していたが、調製元表示が依然「(有)松川弁当部」と旧称の印刷になっており、その上から「(株)松川弁当店」新住所を記したステッカーが貼られていた。新規作成の掛け紙であったらこのようなことは無いはずであり、かえってその前の掛け紙ストックを使用し始めたのではないかとの疑惑をぬぐえない。

なお松川弁当店に電話予約した際に、「売店に来てもらえますか、それとも駅ホーム上の立ち売りから購入しますか?」と言われた。確かに販売員はブース内で立って販売していたけれど、箱を首から下げて歩いていたわけではない。古くからの駅弁屋でも「立ち売り」は死語になってしまったのか、と思ったが、その方の年齢を考慮するに、「以前は本当に立ち売りをしていた元立ち売りさん」なのかもしれない。

峠駅では普通列車停車中に本物の立ち売りから「力餅」を購入。これは駅弁では無いが商品名の入った半被を着用し「ちーからーもちー」と大声で呼称しつつ箱を首から下げてホームを歩く姿は在りし日の駅弁売りそのものであり、ほとんど無形文化財である。8月には高山本線美濃太田駅で立ち売りから駅弁を購入したが、その方は残念ながら声は出さず無言での販売であったので、余計に「力餠」立ち売りに感動したのかもしれない。

帰途郡山駅の改札外駅ビル1階売店で求めた「牛めし」はまあ、普通の牛めしで、米沢駅弁に比較すると脂肪が少なくよりヘルシーな印象だが赤身肉としてうまい。やはり福豆屋の弁当はご飯がおいしい。「豚の醍醐味」は3年前の京王百貨店で実演版を食して以来だが、改めて見るとずいぶんと細長い容器にはいっていて量も少な目か。豚肉はふくしまの銘柄豚ということだが、わりあい普通の食味。豚肉を5種類のスタイルで食べるというのもちょっとくどいように思うのは、こちらが年取ってきたからかもしれない。

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