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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

駅弁資料館談話室へ2019年10月1日から31日までに投稿された記事です。

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大宮駅の収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2019年10月31日(木)23時20分14秒

こんばんは、まっこうくじらです。これから9月の収穫報告です。

●2019年9月14日(土)
青森県 東北新幹線 八戸駅?「新物八戸横綱鯖 八戸小唄寿司」(1,150円)※吉田屋
青森県 東北新幹線 八戸駅?「ちらし六彩寿司」(1,250円)※吉田屋
東京都 東海道本線 東京駅「シウマイ」(490円)※崎陽軒東京工場
東京都 東海道本線 東京駅「三尾天然あなごあいのせ弁当」(1,180円)※バレンタインブルーコーポレーション
東京都 東海道本線 東京駅「魚祭り弁当」(1,000円)※雅

大宮駅で夕食を5個買いました。
まずは駅弁屋旨囲門で3個。
うち2個は吉田屋。新物八戸横綱鯖は2019年2月までに発売か。
八戸小唄寿司のパッケージを枠だけにして、中身をサバだけにて、
その他は同じ。折り重ねたサバの切り身がジューシーでした。
長方形の容器に酢飯を敷き詰めて、ほたて、あなご、さば、いくら、
かに、うにと玉子焼とキュウリ漬けの市松模様で覆ったもの。
個々の味はそうでもなくても、賑やかで飽きの来ない内容です。
シウマイは東京限定の10個入りを15年ぶりに購入。
値段と法的な表示を除き、何も変わっていません。

さらに膳まいで2個。
日本橋玉ゐブランドのアナゴ弁当は、正方形のトレーで
錦糸卵の煮あなご丼と刻み海苔の焼あなご丼が各1枚。繊細な風味。
神田明神下みやびブランドの魚祭り弁当は、9区画に3種の御飯と
鮭漬焼、赤魚幽庵焼、エビとナスの天ぷら、煮物、切昆布煮、
春雨と玉子焼。たしかに肉がなく魚がある、なんでもまるごと弁当。

>8/4 駅弁のあら竹 ぴーちゃん
情報のご提供ありがとうございます。60周年おめでとうございます。
DF50は主に1960〜70年代を駆けた機関車ですので、
その現役時代に出会えた方はだいぶ少なくなったかもしれません。

>8/14 parismaさん:
峠駅の情報のご提供ありがとうございます。
峠の力餅が掛紙に戻ったのは何十年ぶりでしょうか。
とても訪れにくい駅ですが、機会があればチェックします。

また、園部駅の情報提供ありがとうございます。
こんどは年末年始の休業中でない時期に訪問したいものです。

>8/18 京阪奈さん:
情報のご提供ありがとうございます。
丸屋は上記の翌日に原ノ町駅前で建替中のところを見てきました。
駅から駅弁に加えてそば屋も消えてしまい、もう復活はないのかと。

>8/18 仄(ソク)さん:
東日本各地の収穫のご報告ありがとうございます。
飯山駅弁は「駅弁味の陣」へエントリーした期間中を除き、
まったく話題に挙がることがないように見えますが、
笹ずしは現地で街弁の実需にて生き残っていきそうな気がします。

秋田内陸縦貫鉄道の駅弁は知りませんでした。
昨年9月の発売記事を見落としていました。
入手は難しそうですが、いつか頑張ってみます。

>8/30 中年18きっぷさん:
宇都宮駅弁の収穫報告ありがとうございます。
ここの駅弁は、今風の見栄えがするもの、見た目で懐かしめのもの、
やっつけで作られてしまったようなものが、同居している気がします。
公式側の情報が乏しいうえに、現地で新作を買えないことが多いので、
東京駅や大宮駅で偶然に出会えたものを収穫しています。

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日本食堂のサンドウヰッチ 投稿者:龍心
投稿日:2019年10月27日(日)15時18分20秒

お久しぶりです。時々拝見しております。
最近は日本食堂サンドウヰッチ、懐かしいパッケージに思わず購入して味わいました。本体は現在のサンドウヰッチですが、あのレトロパッケージはどことなく子どもの頃みた覚えがあります。いくつかレトロパッケージはあるようですが、御サイトで確認できる以外には、まだ他のデザインのものはあるでしょうか。
大船軒のサンドウヰッチは素朴な感じですが、日本食堂(現NRE)のものは今風ですね。

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松阪 駅弁のあら竹 10月終盤から12月のイベント案内 投稿者:駅弁のあら竹 ぴーちゃん
投稿日:2019年10月23日(水)17時51分32秒

秋は各国へ〜〜「あら竹駅弁」大忙し!!!

特に、11月2日〜3日の土日は、さらに11月2日(土)に三重県内のグッディさんで「駅弁大会」のご用命が新規で入ったので、さらにさらにオオワラワ〜〜♪

☆10月26日・27日 中京地区のユニー「駅弁大会」に「モー太郎弁当」出品

☆10月26日・27日 山梨・静岡地区のユニー「駅弁大会」に「モー太郎弁当」出品

☆11月2日(土)1日限り
 三重県内のグッディ各店の「駅弁大会」に「モー太郎弁当」を出品

☆11月2日・3日 きんてつ鉄道まつり IN 塩浜 ワタシが販売員で参上しますね(*^_^*)WWW
「近鉄リテーリングさん」の駅弁・弁当コーナーにおります!!!

☆11月2日・3日 中京地区のユニー「駅弁大会」に「モー太郎弁当」出品

☆11月3日 松阪「氏郷まつり」(近鉄ハイキングが松阪氏郷まつりコースです)

☆11月4日 日本大学商学部 砧祭 鉄道研究会による「駅弁大会」に出品
(日大商学部3号館 1階食堂「アゼリア」にて)

☆11月9日・10日 中京地区のユニー「駅弁大会」に「モー太郎弁当」出品

☆11月17日 初イベント「鉄道貨物フェスティバル IN 名古屋」に出店
場所:名古屋貨物ターミナル駅 コンテナ1番ホーム
ワタシが販売担当で「あら竹ブース」に参上します!!!
サプライズでこの日限定の掛け紙をただいま準備中!!!!!!

☆11月23日 有志で巡る廃線跡研究会に弁当スタッフで参画予定

☆11月24日 松阪牛まつり

☆11月24日 JR東海さわやかウォーキング「松阪牛まつり」コース開催

☆11月24日〜〜〜盛り上がるラグビーワールドの熱気そのまま
「近鉄ライナーズの選手と『楽』で行くラグビー観戦ツアー」に「すき焼き弁当」をご用命いただき、伊勢中川駅でツアーのみなさまをお見送りいたします!!!

http://www.ekiben-aratake.com

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8月の収穫 投稿者:まっこうくじら(館長)
投稿日:2019年10月13日(日)22時36分28秒

こんばんは、まっこうくじらです。
おおむね8月中に、最大で3年分くらい溜めていた未収蔵駅弁を
すべて解消したところでまた溜め始めています。
駅弁も近所以外ではあまり買えていないところです。
まずは8月分の収穫をすべて出します。コメント等は次回以降でご容赦を。

●2019年8月3日(土)
神奈川県 東海道本線 大船駅「伝承鯵の押寿し」(1,280円)※大船軒
神奈川県 東海道本線 大船駅「伝承鯵の押寿し」(1,280円)※大船軒
神奈川県 東海道本線 大船駅「伝承鯵の押寿し」(1,280円)※大船軒
神奈川県 東海道本線 横浜駅「松花堂弁当夏〜穴子ごはん〜」(1,250円)※崎陽軒
神奈川県 東海道本線 横浜駅「横濱中華弁当」(1,080円)※崎陽軒

湯河原へ行くのに、品川駅の駅弁屋で大船駅弁を団体予約購入。
今回は真夏なのに酢が重くなく、まともな味だったような。
帰路は横浜駅で久々に、季節の松花堂弁当に出会えました。
前年と誤差の範囲でしか変わらない、アナゴ飯や牛飯などの6区画。
3年ぶりに7月15日リニューアルの横濱中華弁当にも初対面。
容器が細長くなり、掛紙が明るくなり、
中身には差異がありますが印象を変えるものではありません。

●2019年8月9日(金)
東京都 東海道本線 東京駅「叙々苑特製焼肉弁当」(2,365円)※叙々苑
東京都 東海道本線 東京駅「叙々苑特製焼肉弁当」(2,365円)※叙々苑
宮城県 東北本線 仙台駅「伊達のかきめし」(1,200円)※こばやし
静岡県 東海道本線 静岡駅「助六ずし」(580円)※東海軒
岡山県 山陽本線 岡山駅「ドクターイエロー×ぐでたま弁当」(1,280円)※三好野本店
東京都 東海道本線 東京駅「小江戸旅弁当」(1,000円)※日本ばし大増

大磯へ行ったのに、駅弁の収穫は東京駅。
叙々苑特製焼肉弁当は団体予約。2年半前と不変。ドタキャンで2個ゲット。
と思ったら、紙箱に販売者が江崎グリコ、加工所が旭紙工という、
謎の食品表示ラベルを貼付。製造者の叙々苑は帯に表記。
昔の紙ナプキンのような袋で添付した口臭予防タブレット、
グリコ「ブレオ」向けの表示のようです。たしかに前回には無かったもの。

あとはすべて東京駅「駅弁屋 祭」。
伊達のかきめしは、牛たん弁当と同じ円形の加熱機能付き容器に、
茶飯と煮ガキと漬物を詰めたもの。見た目と違い、風味は濃厚。
助六ずしは静岡駅で伝統の駅弁で、稲荷4個に干瓢の細巻5個で、
昨年と変わりません。紙ぶたに駅弁マークが付きました。

ドクターイエロー×ぐでたま弁当は8月1日に発売されたばかり。
黄色い新幹線型プラ容器にお子様ランチを詰めた駅弁の、
車窓と透明ケースにサンリオのキャラクター「ぐでたま」がいます。
中身もカレーピラフやプリンゼリーなど、
キャラクターと同じ黄色を盛り付けたのだとか。

小江戸旅弁当は7月10日の発売。
ボール紙でなく掛紙に、蔵や寺社などのイラストを細々と載せた、
NREでも東京でなく仙台っぽい見栄え。
テーマは栃木県栃木市で、クチナシ御飯にかんぴょうやこんにゃく、
レンコンや鶏つくねや「サメ漬焼」や岩下の新生姜などを散らす、
普通の駅弁に見えて一風変わったお弁当。味はまあ自然かと。

●2019年8月17日(土)
神奈川県 東海道本線 大船駅「伝承鯵の押寿し」(1,280円)※大船軒
神奈川県 東海道本線 小田原駅「東華軒ののり弁」(850円)※東華軒
神奈川県 東海道本線 小田原駅「小鯵押寿司」(1,030円)※東華軒
神奈川県 東海道本線 大船駅「小鯛押寿し」(750円)※大船軒
神奈川県 東海道本線 大船駅「炙りチャーシュー弁当」(1,100円)※大船軒

再度の湯河原で、再度の品川駅での大船駅弁の団体予約購入。
こんどは湯河原駅のニューデイズで売られる小田原駅弁を購入。
7月12日発売というのり弁は、郡山駅の二番煎じでしょうが、
現在の小田原駅弁らしく、御飯に金目鯛有馬煮なるペーストを
たっぷり塗っています。おかずは焼鮭、玉子焼、煮物、漬物。
小鯵押寿司は9年ぶり。容器や中身に変化はありませんが、
包装紙がボール紙のふたに変わり、記載事項も微妙に異なります。

これでは足りないので、帰路に大船駅で下車。
小鯛押寿しは、約10年前にNREから移管された、
サケやサバなどの押寿司群の鯛バージョン。見た目は類似し、味は鯛。
炙りチャーシュー弁当は7月21日の発売。
炙ったというより煮た感じの豚焼肉に、錦糸卵とゼンマイとホウレンソウで
白飯を覆い、煮玉子と大根ナムルを添えて、刺激のない風味。

●2019年8月26日(月)
富山県 北陸新幹線 富山駅「のどぐろ」(1,200円)※源

富山駅で6月に発売されたばかりという新商品を入手。
ますのすしを小型の正方形にしたような、コンパクトな押寿司容器に、
笹の葉をクロスし、酢飯とノドグロ塩麹漬を詰めたもの。
酢漬けや炙りだった他駅の駅弁とも、押寿司の空弁とも異なる、
脂もほどほどに身の詰まった白身魚を素材で味わえる軽食。
プラ製へらを添付しますが、笹の葉でつまんでかじると食べやすく。

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浜坂?かに寿し 投稿者:せとたか
投稿日:2019年10月 9日(水)20時22分4秒

こんばんは、お久しぶりです。10/5,6と小規模なイベントのため、東京へ行ってました。帰りに新幹線に乗る前に、東京駅の「駅弁屋 祭」で、淡路屋が引き継いだ浜坂駅の「かに寿し」があったので、迷わず買い求めました。

コスヨネ時代の、カニを象った容器こそ再現されていないものの、懐かしい味をまさか「東京駅からの新幹線」で味わう・・とは、すげえ時代が来たなあと感じたことでした。

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山梨、長野の駅弁食べてきました 投稿者:中年18きっぷ
投稿日:2019年10月 3日(木)00時50分0秒

9月のご報告です。

2019年9月1日
1.東京駅「1/3日分の緑黄色サンドBox」(日本レストランエンタプライズ、\600)
2.東京駅「だし巻玉子ととり飯にぎり弁当」(丸政、\700)
3.甲府駅「甲府開府記念弁当 甲州牛ちらし寿司」(ラベル上は「甲府開府500年記念弁当」)(丸政、\1,280)
4.小淵沢駅「八ヶ岳高原の鶏めし」(丸政、\980)
5.小淵沢駅「高原野菜とカツの弁当」(丸政、\1.000)
6.小淵沢駅「E353系あずさ弁当」(丸政、\1,100)

2019年9月3日
1. 長野駅(デリクックちくま、\1,000)
2.長野駅「信州プレミアムサンドBOX」(デリクックちくま、\700)

朝6:30の東京駅「祭」は結構な混雑であった。「サンドウヰッチ」「日本食堂」と書かれたおそらく昭和20年代終わりころの意匠ではないかと思われるレトロデザインの紙折りに入ったサンドイッチを手に取ると、「1/3日分の緑黄色サンドBox」という今風の名前の商品であった。中身はトマトやレタスをふんだんに使った生々しいもので、昔のものとは大違い。ハムチーズだけの伝統的サンドイッチは大船軒の製品(同一場所で製造)に譲り、コンビニサンドに負けない商品をレトロな包装で世に出したのかと思う。今時の人の味覚と需要に合わせて設計されたこのサンドイッチは、正直おいしい。

もう一つ「祭」で購入した製品は、これから向かう小淵沢の駅弁屋「丸政」製造の「だし巻玉子ととり飯にぎり弁当」。何となくこれは小淵沢駅では売っていない製品のような気がしたが、やはり小淵沢駅では見当たらなかった。おそらくは東京駅向けの製品と思う。丸政製品の最近キーワードは「信州牛炭火焼」「八ヶ岳高原玉子」「甲斐味鶏」少し離されて「富士桜ポーク」ということになろうが、これはその中の玉子と鶏に焦点を当てたもので、自慢の玉子焼きと鶏肉入り炊きこむご飯のおにぎりという組み合わせのお手軽弁当である。軽食需要に応えたものと思うが、食べてみると味わいは豊かだが、玉子焼きはともかくとしておにぎりも甘い。ここまで甘い味付けで統一しなくてもいいのではないか、とおじさんは思った。

甲府駅では改札内コンコースの、昨年はNRE売店であった場所が丸政売店に衣替えした売店MASAICHIで、甲府でしか売っていないかもしれないと思った「甲府開府記念弁当 甲州牛ちらし寿司」を購入。しかしこれは小淵沢駅でも販売されていた。小淵沢にあって甲府に無い品目は、「やまのごはん」「信州牛弁当」「高原野菜とカツの弁当」「元気甲斐」で、逆に甲府にあって小淵沢に無いものは「高原玉子と炭火焼肉弁当」であった。また小淵沢で注文生産であるカツのサンドイッチ類は、甲府では作り置きで並んでいた。ついでに言うと両方で販売されていたのは他に「E353系あずさ弁当」「信州みそ西京焼き弁当」「信州産和牛と山菜ごはん」「八ヶ岳高原の鶏めし」「そば屋のてんむす」「八ヶ岳高原玉子サンド」であった。そして甲府駅からはNRE製品群は姿を消していた。それはさておき、「甲州牛ちらし寿司」は陶器製の桶状容器に酢飯を盛り、お馴染み牛炭火焼、椎茸煮、山菜煮、錦糸卵、栗、それに甲州名物と言われる鮑煮貝のスライスなどを載せたもの。ワインビネガーを使用した酢飯というのが売り物ということらしい。食べてみると食味は悪くないが、容器に高さがあり酢飯の量が結構多く、上に載せられたおかずだけではご飯を持て余す感じ。価格を考えると若干欲求不満感が残る。高価な鮑は要らないから、牛肉をもう少し増やしたらどうかと思った。それにしても丸政の他の製品はすべて信州牛を使用している一方、この製品にだけは甲州牛を使用しているのでその管理も大変なのではないか。味的にはどうも差が分からないが。

小淵沢駅では改札外駅構内の丸政のウォークイン売店MASAICHIで3品目を購入。

「八ヶ岳高原の鶏めし」はモデルチェンジして一回り大きくなったようだが、鶏肉の量は変わっていないかもしれない。相変わらず少し硬いが凝縮された旨味のある鶏照り焼きである。つくね団子が無くなったのが個人的には寂しい。

「高原野菜とカツの弁当」は8月に訪問していないのでわからないが、おそらく本年は通常のバージョンのみの販売だったと思う。安定のおいしさで生野菜がとてもうまい。個人的に小淵沢で最も価値のある駅弁だと思っている。

「E353系あずさ弁当」は外容器が電車の形をしている弁当。個人的にはまだ乗ったことの無いE353系あずさの先頭車両を模したものだが、NREのようにプラスチックで車両を作らないで、紙製であるところがすごい。中身はプラスチック製トレイが2段になって入っており、下段がカレー風味のピラフと木耳おにぎりの主食パート、上段が出来合い品を調理したと思われるハンバーグや焼売、丸政調理かもしれない鶏から揚げと卵焼き、ソーセージに素ナポリタンを付け合わせるお子様ランチ風のおかずパート。星型の人参とか星形の楊枝とか見栄えの工夫もありなかなか楽しい内容だが、やはりお子様向けの設計なのかそんなに深い味わいではない。しかしカレーピラフは軽い味わいでスパイス感もあまりないが、結構おいしかった。これを使った大人向けの駅弁も何かできそうな気がする。

帰路の長野駅では在来線改札内売店「科の木」でまずは食べたことが無かった「あぶり豚の蕎麦みそ弁当」を選択。豚のばら肉角切りの蕎麦味噌焼をメインに、しし唐揚げや卵焼き、根曲がり竹とか姫竹と呼ばれる長野の一部で村民食とまで言われる細い筍の水煮2本などが添えられ、炒ったソバの実がちりばめられる。根曲がり竹は小生好きな食材の一つだが、この弁当に使われたものはどういうわけかちっとも味がしない。特色は豚肉が小ブロック状で非常に脂が多いことで、恥ずかしながら小生、掛け紙に墨書風に印刷された商品名を「あぶら豚」と間違って読んでしまい(写真のように紛らわしい書体なのです)、「さすがにあぶら豚を名乗るだけあって脂にまみれている」としばらく感心していたくらいである。豚は香ばしく炙られ、またソバの実も輪をかけて香ばしく良いアクセントである。しかし若い人には無縁な話であろうから申し訳ないが、ちょうど歯の欠損部に入り込んでしまう大きさであったらしく挟まって痛い思いをして難儀であった。その点を差し引けばよくできた弁当でおいしく、長野ローカル感が良く表現された製品と思った。

見たことも聞いたことも無いと思って購入したのが一つだけ残っていた「信州プレミアムサンドBOX」(写真)で、後でデリクックちくまのウェブサイトもチェックしたが記載は無く、かろうじて飲食店投稿サイトの方で8月に新幹線改札内売店での購入報告が見つかった。透明プラスチックフィルムの窓付紙容器内部に、黒色プラスチックトレイを二つ入れ、右半分に卵焼きサンドと分厚い豚カツのサンド一つづつとワインブレッド二切れ、左側に信州ハム製というウインナー2本、網状のフライドポテト、信州サーモン燻製入りマリネというおかずが入り、割りばしは無く竹製の小フォークが内部に添えられたもの。掛け紙というより幅広い帯封のような紙に黄金色で製品名と内容などが印刷され、なぜか信州軽井沢というロゴが入る。その上からマジックカットテープで十字に縛るという念入りな包装。帯封上のキャッチフレーズに「琥珀色の大地からの贈り物」とあるのは、「信州産小麦を100%使用」したから、ということと思う。水稲からの転作作物として奨励された地元産の小麦の小麦粉を使ったらしい。旧国鉄時代には「米飯を使用していないので駅弁ではない」と言われたであろう内容だが、見た目なかなかおいしそうだし、車両内で軽くおしゃれに食事をしたいというニーズにはかなうものだろう。製造後8時間ほどで食したためか、パンは全体的にパサついていて残念であったが豚カツの味は良かった。おかずの中で最もおいしかったのはサーモンの燻製。出来立てであったらもっと食味は良かったのかもしれない。一つ注文を付ければ、添付されたトマトケチャップの小袋が埼玉県本庄市のソース会社の製品で、トマト風味があまり良く感じられないものであったこと。そこは長野県に徹底的にこだわって、ナガノトマト製品を採用して欲しかった。それにしてもまさかこのマイナーっぽい製品が「駅弁秋の陣」にエントリーされるとは想像していなかった。