2020(令和2)年4月6日のJR北海道のプレスリリース「令和2年度花咲線の取り組み」で販売が判明。前日午前中までの電話予約により、落石駅を10〜13時に出発する上下列車各2本の発車10分前までに駅で、または乗車中の列車の停車時間中に進行方向前側のドアで受け取ることができる、予約限定駅弁。個人で1個から注文できる。
楕円形のプラ容器に、タコ飯とタコ煮と柴漬けと、菜の花の胡麻和え、サンマ昆布巻を詰める。掛紙の写真は、落石岬付近を走る花咲線列車。常温で作り置いた弁当なのに、どんなタコ駅弁よりも、タコの香りが強く感じられた。販売元は海鮮工房霧娘(きりっこ)で、落石漁業協同組合の女性部の有志が漁協の建物「エトピリ館」で運営する食堂。
釧路駅から普通列車で1時間強。浜中町(はまなかちょう)は北海道釧路地方で太平洋に面した、人口約6千人の港町や開拓地。霧多布湿原、根釧パイロットファーム、霧多布岬や湯沸岬灯台がある。2020(令和2)年4月から2022年頃まで、特定の列車に乗車または利用する場合に限り、事前の予約で駅弁「浜中の時弁」を受け取れた。1919(大正8)年11月25日開業、北海道厚岸郡浜中町茶内緑。
2020(令和2)年4月6日のJR北海道のプレスリリース「令和2年度花咲線の取り組み」で販売が判明。前日午前中までの電話予約により、茶内駅を12時頃及び14時頃に出発する上下列車各2本の発車10分前までに駅で、または乗車中の列車の停車時間中に進行方向前側のドアで受け取ることができた、予約限定駅弁。個人で1個から注文できた。
真っ白な手提げ紙袋に収まる円形の木質容器に、鮭はらこめし、ホタテ、ザンギ、菜の花、玉子焼、たくあんを詰める。宮城県や各地にある鮭とイクラの駅弁にない、おしゃれな見栄えと風味。そんな駅弁の見た目も味も販売員さんも、遠くの静かなローカル線という感じでなく、むしろ大都会のスマートな印象。町おこしや鉄道の存続や利用促進を気負わない、自然な感じがした。調製元は地元の水産会社が2019年の秋に設けた浜中駅近くのカフェ。2022年までに終売か。
※2023年6月補訂:終売を追記