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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR北海道 上富良野(かみふらの)駅 JR-Hokkaido Kami-Furano Station
2009(平成21)年6月訪問 GoogleMap「上富良野駅」

駅名標 駅舎 駅構内

旭川駅から富良野線の列車で1時間弱。北海道空知郡上富良野町は、北海道の中央部で富良野盆地に位置する、人口約1万人の町。農業がさかんであるほか、十勝岳温泉やラベンダー畑を擁する観光地としても知られる。駅弁は2008年6月7日に全4種が誕生、トロッコ列車の運転日のみ、列車の発着時刻に合わせた立ち売りが、2009年まで行われていた。1899(明治32)年11月15日開業、北海道空知郡上富良野町中町1丁目。

【終売】かみふらのポーク豚丼(1,000円)Kami-Furano Pork Butadon (end of sales)
2009年6月13日に上富良野駅の駅弁立売で購入 Jun. 13, 2009

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

富良野線のトロッコ列車「富良野・美瑛ノロッコ号」の2008(平成20)年度の運行開始に合わせて、同年6月7日に町おこしと地産地消を目的に全4種が誕生した上富良野駅弁のひとつ。縦長の経木枠の容器に木目を印刷したボール紙でふたをして、わりばしとおしぼりを置いて輪ゴムで留めてまるごとラップで包み、食品表示ラベルを貼ってカラーコピーの掛紙を巻き、さらにゴムバンドで留める。

中身は上富良野産米「紫苑(しおん)」の白御飯の上に、同じく上富良野産の豚「かみふらのポーク」の焼肉を載せ、山菜やポテトや温泉卵やきんぴらごぼうや漬物を添えて紅生姜を振るもの。 臭みのない現代的な豚肉の味付けや食感はとても整っており、ジャガイモもおいしかった。

「富良野・美瑛ノロッコ号」は、1998(平成10)年7月1日に誕生。前年6月にJR北海道発足10周年を記念して運行されたノロッコ列車の好評を受け、富良野の観光シーズンである夏期に旭川駅〜富良野駅で運行を始めた。貨車や客車を改造したトロッコ風の車両をディーゼル機関車が、時には蒸気機関車が牽引する観光列車として、毎夏の運行が定着する。

なお、この駅弁の2010年の販売は行われていないらしい。

※2010年9月補訂:販売中止を追記
販売駅
富良野線 上富良野(かみふらの)駅 1899(明治32)年11月15日開業 北海道空知郡上富良野町中町1丁目
調製元
松屋製パン 有限会社 北海道空知郡上富良野町宮町一丁目1番14号 0167(45)2115

【終売】かみふらのポークとんかつサンド(500円)Kami-Furano Pork Tonkatsu Sandwich (end of sales)
2009年6月13日に上富良野駅の駅弁立売で購入 Jun. 13, 2009

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

富良野線のトロッコ列車「富良野・美瑛ノロッコ号」の2008(平成20)年度の運行開始に合わせて、同年6月7日に町おこしと地産地消を目的に全4種が誕生した上富良野駅弁のひとつ。市販のサンドイッチ用ボール紙箱をA4サイズの掛紙ですっぽり包み、セロハンテープで留める。ラップに包まれた3切れのサンドイッチは、食パンにソース漬けのトンカツとマヨネーズ漬けの千切りキャベツを挟むもの。

普通の人はくどいと感じそうなたっぷりのマヨネーズが現代風。風味食感の整ったカツもうまいが、もちっとしたパンが特にうまく、これは調製元が地元で評判のパン屋さんだからか。手作り感も満点で、ローカル線に来た甲斐がある。

明治時代に開拓された富良野盆地は稲作が可能で、タマネギやニンジンの産地としても発展し、戦後はアルペンスキーの本場として冬場の観光開発も始まった。その後、1976年の国鉄カレンダーでラベンダー畑の写真が掲載されたことで注目され、同年9月の日産「スカイライン」のCMにポプラが登場したり、1981年放送開始のテレビドラマ「北の国から」の舞台になるなど知名度が向上、北海道を代表する観光地として一年中観光客で賑わうようになった。

近年は全国的なウィンタースポーツの低迷により、富良野の観光シーズンはラベンダーが咲く6〜8月となった感じ。韓国や台湾からの観光客も訪れるようになった富良野盆地を南北に貫くJR富良野線も、トロッコ列車を運行したり臨時駅「ラベンダー畑」を開設したりして、観光バスやレンタカーに流れる観光客の一部でもつかもうと努力している。

なお、この駅弁の2010年の販売は行われていないらしい。

※2010年9月補訂:販売中止を追記
販売駅
富良野線 上富良野(かみふらの)駅 1899(明治32)年11月15日開業 北海道空知郡上富良野町中町1丁目
調製元
松屋製パン 有限会社 北海道空知郡上富良野町宮町一丁目1番14号 0167(45)2115

【終売】かみふらのポークとんとろ丼(1,000円)Kami-Furano Pork Tontoro Don (end of sales)
2009年6月13日に上富良野駅の駅弁立売で購入 Jun. 13, 2009

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

富良野線のトロッコ列車「富良野・美瑛ノロッコ号」の2008(平成20)年度の運行開始に合わせて、同年6月7日に町おこしと地産地消を目的に全4種が誕生した上富良野駅弁のひとつ。上記の駅弁「豚丼」と掛紙の絵柄を除いてまったく同じパッケージで、中身も豚焼肉が豚トロに置き換わった以外は共通。こちらも肉に臭みや固さのない、現代的都会的な味。

上富良野駅弁は駅構内に売店を構えず、立ち売りでのみ販売される。駅舎やホームに売店がないことと、トロッコ列車の運行日のみの臨時販売であるため、こうなったのだろう。国内の他の駅弁立売駅は売店でも駅弁を売るため、ここは全国で唯一の駅弁立売販売駅ではないかと思う。駅弁の立ち売りそのものが観光資源になることは難しいと思うが、地元もJRも全国的に珍しい駅弁立売とまったくアピールしていないのは、不思議だとは思う。

なお、この駅弁の2010年の販売は行われていないらしい。

※2010年9月補訂:販売中止を追記
販売駅
富良野線 上富良野(かみふらの)駅 1899(明治32)年11月15日開業 北海道空知郡上富良野町中町1丁目
調製元
松屋製パン 有限会社 北海道空知郡上富良野町宮町一丁目1番14号 0167(45)2115

【終売】かみふらのポークとんかつ弁当(1,000円)Kami-Furano Pork Tonkatsu Bento (end of sales)
2009年6月13日に上富良野駅の駅弁立売で購入 Jun. 13, 2009

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

富良野線のトロッコ列車「富良野・美瑛ノロッコ号」の2008(平成20)年度の運行開始に合わせて、2008年6月7日に町おこしと地産地消を目的に全4種が誕生した上富良野駅弁のひとつ。上記の駅弁「豚丼」と掛紙の絵柄を除いてまったく同じパッケージ。

中身は上富良野産米「紫苑(しおん)」の白御飯の上に千切りキャベツを敷いて、軽くタレに浸した感じのトンカツを1枚載せ、春雨サラダと漬物と追加のソースを添えるもの。やはり飯も豚もさわやか。トンカツの衣が特にうまく、これは調製元が地元で評判のパン屋さんだからか。

北海道で最も早く鉄道が敷かれた札幌や小樽と、道東の帯広や釧路を結ぶ鉄道は、まずは現在の富良野線経由で開通した。1898(明治31)年に旭川へ達した北海道官設鉄道から分岐する形で、十勝線として1899(明治32)年に美瑛、1900(明治33)年8月に富良野、12月に鹿越、1901(明治34)年に落合と延伸、1907(明治40)年に落合〜新得間の狩勝峠を越え、釧路までの鉄道が開通した。

1913(大正2)年には滝川と富良野を結ぶ短絡線が開業、こちらが釧路本線、後に根室本線を名乗る道央と道東を結ぶ幹線となり、旭川駅〜富良野駅は富良野線と改称される。1981(昭和56)年には現在の南千歳駅〜新得駅の石勝線が開通し経路をさらに短絡、富良野に特急が来なくなった。現在の根室本線の滝川駅〜新得駅と富良野線は、観光列車も走るローカル線。その施設の大きな規模に、かつての幹線鉄道の風格の片鱗を残す。

なお、この駅弁の2010年の販売は行われていないらしい。

※2010年9月補訂:販売中止を追記
販売駅
富良野線 上富良野(かみふらの)駅 1899(明治32)年11月15日開業 北海道空知郡上富良野町中町1丁目
調製元
松屋製パン 有限会社 北海道空知郡上富良野町宮町一丁目1番14号 0167(45)2115