札幌駅から函館本線の電車で30分。この1880(明治13)年に北海道で初めて開業した鉄道とともにできた駅では、その開業時から甘酒と饅頭あるいは甘酒饅頭が立ち売りされたといい、これをもって史上初の駅弁であるという説が、2000年代にネット上で唱えられ始めた。1942年に戦時統合で6者が合併し小樽駅の駅弁屋となり、販売を終えたらしい。1880(明治13)年11月28日開業、北海道小樽市銭函。
1919(大正8)年4月23日午前の調製と思われる、昔の銭函駅弁の掛紙。漢数字の調製印は、大正時代に特有のものに感じる。「大正」の手書き文字は、収集者により書き加えられたもの。銭函駅では1880(明治13)年から第二次大戦頃まで、酒饅頭が立ち売りされていたという。これを北海道最初の駅弁とする説が2000年代に現れ、駅弁発祥宇都宮説より時期が古いことから日本最初の駅弁とする説が、ウィキペディアに書かれている。