青森駅や新青森駅から、特急電車で約30分、奥羽本線に五能線列車が乗り入れ、弘南鉄道が接続する駅。弘前市は青森県の西部で津軽平野の奥部に位置する、人口約16万人の城下町。生産量日本一のリンゴや、桜祭りで有名な弘前城で知られるほか、青森県津軽地方の政治や経済の中心地である。駅弁は近年、国鉄時代からの駅弁屋や地元の業者の弁当を、出しては止めての繰り返し。1894(明治27)年12月1日開業、青森県弘前市表町。
弘前観光コンベンション協会の弘前駅自由通路等にぎわい創出事業実行委員会による、津軽のお弁当「津軽弁」に、2021(令和3)年3月に新たに仲間入りした14商品のうちひとつ。今までの「津軽弁」と同じく、弘前駅の改札口に面した自由通路「あずましろ〜ど」で、机や什器を並べて販売する。
四角い容器の中に、白飯を豚肉で巻いてタレをまとう玉を6個、大きな玉子焼、ホタテやニンジンなどの煮物、ナスとしとの味噌炒め、赤かぶ漬を詰める。つまり、肉巻きおにぎりのお弁当。小柄と小粒で食べやすく、駅弁としては値段もお手頃。津軽や弘前がどこにあるかというと、青森県産米の使用と、タレが青森県民に愛される「スタミナ源たれ」であることにある。調製元は弘前の住宅地で昼間だけ営業する小さな惣菜店。
弘前観光コンベンション協会の弘前駅自由通路等にぎわい創出事業実行委員会による、津軽のお弁当「津軽弁」に、2021(令和3)年3月に新たに仲間入りした14商品のうちひとつ。今までの「津軽弁」と同じく、弘前駅の改札口に面した自由通路「あずましろ〜ど」で、机や什器を並べて販売する。
長方形の容器に、ホタテ玉子みそ御飯、しそ巻あんず御飯、ゴマ御飯、紅生姜甘口いなり風御飯、いかメンチと長もやし炒め、椎茸のニンニクみそ焼きと赤かぶ漬、嶽きみとホタテのかき揚げと長芋の煮物、ナスのしそ巻と玉子焼を、同じ正方形の面積で敷き詰める。市販のお弁当ブックに掲載されていそうな、形状と色彩で視覚に優れた構成に見える、手作り感があり、食べやすい内容。調製元は弘前の住宅地で昼間だけ営業する小さな惣菜店。
弘前観光コンベンション協会の弘前駅自由通路等にぎわい創出事業実行委員会による、津軽のお弁当「津軽弁」に、2021(令和3)年3月に新たに仲間入りした14商品のうちひとつ。今までの「津軽弁」と同じく、弘前駅の改札口に面した自由通路「あずましろ〜ど」で、机や什器を並べて販売する。
掛紙には弘前城と桜と岩木山に、弘前市と弘前城のキャラクターを描く。中身はお品書きにあるとおり、若生(わかおい)おにぎり150グラム、いなり寿司80グラム、イカメンチ、ホタテフライ、ナスのしそ巻き、人参の子和え、玉子焼き、サメの煮つけ、赤かぶの漬物。まるで居酒屋のメニューを詰めたような印象で、豊かなおかずや揚げ物を楽しめる。若生おにぎりは青森県津軽の郷土料理で、御飯を薄く柔らかい1年ものの昆布で巻いたもの。調製元は弘前市街の寿司割烹。
弘前観光コンベンション協会の弘前駅自由通路等にぎわい創出事業実行委員会による、津軽のお弁当「津軽弁」に、2017年頃か2019年頃に追加か。それ以前から新青森駅の商業施設などで売られたものかもしれない。惣菜パックに「いがめんち」を、小麦粉にイカのゲソやタマネギやニンジンなどを混ぜて揚げたものを詰め、しそ巻きを添える。このようなイカメンチは、青森県の弘前ないし津軽地方では一般的な惣菜あるいは家庭料理であり、どこのスーパーでも買える。そんなイカゲソのかき揚げは、おつまみに最適だと思う。
駅弁・空弁・津軽弁プロジェクト実行委員会による「津軽弁」に、2013(平成25)年に追加された弁当。赤い掛紙を巻く赤い容器の中身は、ホタテとサザエを載せたタコ飯に、赤飯もち、焼ホタテ、ブリ甘煮、フキ、柴漬けなど。中身や価格は一定していないのか、ネット上には同じ名前と掛紙と容器と調製元で、中身が異なるものが各種出てくる。価格は2015年の購入時で980円、公式にはおそらく1,080円、2019年時点で1,100円。
※2022年6月補訂:値上げを追記東北新幹線の新青森駅までの延伸開業を見据えて、2010(平成22)年8月までに勢揃いした「津軽弁」のひとつ。真っ黒でスリムな箱の中に、ハンバーグか薩摩揚のようなものだけが6枚収まる。これが津軽地方の郷土料理である、イカゲソとタマネギを小麦粉に混ぜた油揚げ「いかめんち」。お子様かおじさま向けのおやつ、あるいはお惣菜といった印象。2017年頃までの販売か。
※2022年6月補訂:終売を追記東北新幹線の新青森駅までの延伸開業を見据えて、2010(平成22)年8月までに勢揃いした「津軽弁」のひとつ。そこそこ深い長方形の容器に、津軽と海峡の風景や中身のイメージを写真で掲載した掛紙を巻く。半透明のプラ製トレーに収まる中身は、五目飯の上に淡い色の鶏肉が3個置かれ、太い錦糸卵、ししとう、たくあんを添えるもの。
青森シャモロックの鶏肉は小さいが、赤身か常陸大子駅弁くらいに締まっており、脂身やジューシーさはないのにホロホロとけていく食感はなかなか。この肉がなくても、五目飯に鶏肉の味がしっかり入っているため、御飯だけで食が進む。価格は2010年の購入時で1,000円、2017年時点で1,080円。2019年頃までの販売か。
青森シャモロックは、1990(平成2)年に青森県養鶏試験場が開発した肉用地鶏。肉のきめが細かい、味が濃厚、ダシがよく出るなどの特徴があるという。
※2022年6月補訂:終売を追記上記の駅弁「青森シャモロック弁当」の、2011(平成23)年5月時点での姿。掛紙の見た目がまるで違ったため、新作か未収穫作でも出たのかと思って購入したが、中身と価格は以前とまったく同じだった。
東北新幹線の新青森駅までの延伸開業を見据えて、2010(平成22)年8月までに勢揃いした「津軽弁」のひとつ。木目を印刷した長方形の容器を、中身の写真と商品名や宣伝文を印刷した桜色の掛紙で包む。半透明のプラ製トレーに収まる中身は、青森米まっしぐらの白御飯の上を、馬肉と野菜の味噌炒めで覆い、ナガイモの梅酢漬けを添えるもの。七戸十和田駅弁ほどの味の個性はないかもしれないが、滋養強壮にいい感じ。価格は2010年の発売時や2011年の購入時で1,000円、2015年時点で1,100円。2012〜3年頃または2016年までの販売か。
※2019年8月補訂:終売を追記東北新幹線の新青森駅までの延伸開業を見据えて、2010(平成22)年8月までに勢揃いした「津軽弁」のひとつ。長方形の容器に木目柄のボール紙でふたをして、商品名をシンプルに描いた赤色基調の掛紙を巻く。中身はその名前のとおり、餅米混じりのホタテ飯と刻みイカの揚げ物が入り、白花豆と玉子焼を添え、パセリと紅生姜で彩るもの。価格も内容も分量も自然体で、街おこし駅弁にありがちな力の入りすぎ、入れすぎがまったく感じられず、鉄道や地域に溶け込んだ活躍が期待できると思う。価格は2011年の購入時で600円、2014年時点で650円、2017年時点で700円、2018年時点で750円。2018年までの販売か。
※2020年5月補訂:終売を追記東北新幹線の新青森開業を見据えて、2010(平成22)年8月までに勢揃いした「津軽弁」のひとつ。黒いプラ製トレーを接着した長方形の容器に透明なふたをして、中身と森の写真に様々な解説文を印刷した掛紙で巻く。中身は白御飯の上に鶏肉煮の皮付きぶつ切り、ごわっとした玉子焼、ミズコブやサモダシといったきのこや山菜を盛り付け、鮭の和え物と赤カブを添えるもの。個性派でワイルドな鶏飯駅弁。何の解説も見つからない塩辛めなサケの和え物が何なのかが気になる。
弘前駅から世界自然遺産の白神山地までは距離も時間も長い印象があるが、白神を名乗る駅弁がたくさんある秋田駅のほうが距離では倍も遠い。しかも登録面積の74%は青森県側であったり、秋田県側ではブナ林の伐採のための林道が完成していたりと、白神山地を世界遺産まで押し上げた功績は青森県側にあるような気もする。なお、この調製元は同じ名前の青森空弁を以前から販売していた。2012年頃までの販売か。
※2017年8月補訂:終売を追記東北新幹線の新青森駅までの延伸開業を見据えて、2010(平成22)年8月までに勢揃いした「津軽弁」のひとつで、これは4月の発売か。そこそこ深い長方形の容器に、津軽と海峡の風景や中身のイメージを写真で掲載した掛紙を巻く。半透明のプラ製トレーに収まる中身は、「まっしぐら」白御飯の上を、奥津軽和牛のそぼろとすき焼き肉に糸こんにゃくで覆い、ゴボウ、フキ、ししとう、生姜、大根を添えるもの。牛肉の適度な柔らかさと脂身と優れた風味はかなりのもので、今回の駅弁大会会場の普段の姿「駅弁屋旨囲門」で買える牛肉駅弁を凌ぐと思う。肉の分量も惜しみない。1年間ほどの販売か。
※2017年8月補訂:終売を追記