banner 汽車客車客車客車客車客車客車客車客車客車客車
 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 小牛田(こごた)駅 JR-East Kogota Station
2023(令和5)年9月訪問 GoogleMap「小牛田駅」

駅名標 駅舎 駅構内

仙台駅から東北本線の普通列車で約45分。小牛田駅がある宮城県遠田郡美里町(みさとまち)は、2006(平成18)年1月に小牛田町と南郷町が合併してできた、人口約2万人の町。東北本線が陸羽東線と石巻線を分ける駅は、東北新幹線が開通する前は鉄道の要衝であり、明治時代から駅弁が売られ、大正時代から機関区が置かれた。今は駅に駅弁も売店もないが、かつて駅売り名物として知られた饅頭が、かつての駅舎を転用した観光案内所で売られる。1890(明治23)年4月16日開業、宮城県遠田郡美里町字藤ケ崎町。


JR東日本 古川(ふるかわ)駅 JR-East Furukawa Station
2022(令和4)年10月訪問 GoogleMap「古川駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から新幹線やまびこ号で約2時間10分、東北新幹線と陸羽東線との接続駅。大崎市は2006年に古川や鳴子など1市6町が合併した人口約13万人の市。稲作がさかんであるほか、古川地区は宿場町として発展した。駅弁は東北新幹線の開通で小牛田駅の駅弁屋2社が進出したが、1998(平成10)年3月までに相次いで駅弁から撤退。以後は仙台駅などの駅弁が散発的に売られる。1913(大正2)年4月20日開業、宮城県大崎市古川駅前大通一丁目。

古川駅網焼き牛たん弁当(1,480円)Furukawaeki Amiyaki Gyutan Bento
2022年10月16日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Oct. 16, 2022

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2022(令和4)年10月1日に仙台駅と東京駅で発売、同月のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2022」にエントリー。鉄道開業150年にちなみ、JR東日本仙台支社管内の仙台、米沢、山形、郡山の各駅では、6社で7種類の駅弁が発売された。ふたに「古川駅」と書いてあるが、これは古川駅で売る駅弁ではなく、古川駅のJR社員が駅弁の開発に携わったり、古川駅が所在する大崎地方の食材を使用したためらしい。実際に、この駅弁を買った翌週に古川駅へ行くと、駅弁は何もなく、山の神まんじゅうがあった。

基本的には、仙台駅で人気の駅弁「網焼き牛たん弁当」と同じ。調製元も同じ。商品名などを賑やかに記した紙箱に収めた、丸い加熱機能付き容器に、麦混じりの白飯を詰め、牛たんの味噌焼きを貼り、花人参を据え、味噌南蛮漬を添える。味も仙台駅弁。古川駅がある宮城県大崎市の味噌と味噌南蛮を使ったそうな。

販売駅
東北本線 仙台(せんだい)駅 1887(明治20)年12月15日開業 宮城県仙台市青葉区中央1丁目
調製元
株式会社 こばやし 宮城県仙台市宮城野区小田原3−2−3 022(293)1661 http://www.kobayashibento.com/

山の神まんじゅう(453円)Yamanokami Manju
2015年3月14日に古川駅のコンビニで購入 Mar. 14, 2015

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

明治時代からのルーツを持つという、かつて小牛田駅の駅売り名物であった饅頭で、現代に唯一生き残ったもの。2017(平成29)年までに小牛田駅から売店が消えたため、今は駅では買えないが、旧駅舎の観光案内所や、駅前の調製元や、東北新幹線古川駅のコンビニで買うことができる。パッケージの記載によると、1141年の創建で安産の神様として知られる小牛田の山神社(やまのかみしゃ)の、門前町の名物饅頭が鉄道駅に進出したものだそうな。

真っ白な生地でつぶあんを包んだ小さな薄皮饅頭が5個、包装紙で個別包装されて経木に包まれ、古風な絵柄の紙封筒に収まる。価格は2015年の購入時で420円。2019年時点で、この5個入りが453円、8個入りと15個入りは箱入りでそれぞれ767円と1,350円。鉄道駅構内では同じルーツを持つ「子持ちまんじゅう」という商品もあるが、今の駅では見られない。

※2019年11月補訂:値上げを追記
販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
株式会社 村上屋 宮城県遠田郡美里町字藤ヶ崎町73 0229(33)3333 http://www.murakami-ya.com/

山の神まんじゅう(627円)Yamanokami Manju
2022年10月24日に古川駅のコンビニで購入 Oct. 24, 2022

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

小牛田まんじゅうの6個入り。過去にもあったかもしれないが、これは2020(令和2)年の発売か。上記の5個入りと同じように、個包装された小牛田まんじゅう、山の神まんじゅう、小牛田銘菓薄皮まんじゅう、つぶあんを白い生地で包んだ小さな饅頭を6個、経木で包み、透明な袋に密封し、紙袋に詰める。内容量は5個入りの2割増しなのに、価格は4割増しの、不思議な設定。今回の紙袋は、山の神まんじゅうの120周年を祝っていた。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
株式会社 村上屋 宮城県遠田郡美里町字藤ヶ崎町73 0229(33)3333 http://www.murakami-ya.com/

山の神まんじゅう(810円)Yamanokami Manju
2022年10月24日に古川駅のコンビニで購入 Oct. 24, 2022

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

東北本線の小牛田(こごた)駅で明治時代から駅売り銘菓として親しまれた、いわゆる小牛田まんじゅうの土産向け商品。つぶあんを真っ白な薄皮で包んだ饅頭を、個別包装で8個、白いボール紙の箱に詰め、包装紙で包む。中身はつぶあんの饅頭であるが、豆粒が顔を出すほど限界に近い薄皮のため、味はつぶあんそのもの。この8個入りと15個入りのものは、小牛田や古川に行かずとも、通信販売でも買えるようになった。

東北本線が陸羽東線を分けて石巻線が接続する小牛田は、かつて鉄道の要衝であった。蒸気機関車の機関区が置かれ、多数の国鉄職員で賑わった。しかし近隣の宿場町で幹線鉄道が通らず支線の駅となった古川に、街としての成長が及ばないまま、1982(昭和57)年に開業した東北新幹線は、小牛田でなく古川を選んだ。小牛田駅はさびれ、駅弁屋も消え、広大な駅構内を持て余した。SLの時代には小牛田の線路補修維持技術に定評があり、機関士はその管内に列車が入ると揺れが少なくなるので、まるで座敷に上がったようだと褒め称えたとか。

※2022年12月補訂:写真を更新し解説文を整理
※2019年11月補訂:値上げを追記
※2019年3月補訂:値上げを追記
販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
株式会社 村上屋 宮城県遠田郡美里町字藤ヶ崎町73 0229(33)3333 http://www.murakami-ya.com/

【掛紙】山の神まんじゅう(500円)Yamanokami Manju
2003年8月31日に小牛田駅のキヨスクで購入 Aug. 31, 2003

掛紙 中身

2003(平成15)年8月31日に購入した、小牛田名物の包装紙。上記の2022年のものと同じ、8個入りの小牛田まんじゅう、山の神まんじゅう。価格は2003年の購入時で500円、2010年時点で600円、2015年時点で670円、2018年時点で720円、2019年時点で767円、2020年時点で810円。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
株式会社 村上屋 宮城県遠田郡美里町字藤ヶ崎町73 0229(33)3333

山の神まんじゅう(1,410円)Yamanokami Manju
2019年9月15日に小牛田駅の観光案内所で購入 Sep. 15, 2019

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

駅売り名物の小牛田饅頭、正式名称「山の神まんじゅう」の、15個入りのもの。包装紙の絵柄や、白いボール紙でできた紙箱のつくりは、8個入りのものと変わらない。観光地ではなく、遠方からの列車が消えたため旅行者が訪れることがなくなった駅で、日持ちがそれほどするわけではない商品がちゃんと個数別に3種類売られていたことで、これが地元で親しまれていることを感じる。8個入りと15個入りは、通信販売でも買える。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
株式会社 村上屋 宮城県遠田郡美里町字藤ヶ崎町73 0229(33)3333 http://www.murakami-ya.com/

【終売】みちのく古川まなむすめ弁当(880円)Michinoku Furukawa Manamusume Bento (end of sales)
2003年7月20日に仙台駅で購入 Jul. 20, 2003

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

2003(平成15)年6月に発売。古川駅での駅弁の販売は5年ぶり。位置図と稲作農村を描いた大きめの掛紙を使用、中身は宮城県古川農業試験場生まれの水稲「まなむすめ」の御飯に、古川牛、岩出山産凍り豆腐、鳴子産しそ巻き、古川産いぶしだいこんという具合に、古川を中心とする宮城県大崎地方の食材を取り入れている。ふっくら御飯にサクッとした焼肉に色鮮やかな紅鮭など、見た目も味も良好。しかし2005年頃にはまたなくなってしまった模様。

古川駅は1998(平成10)年3月までに駅弁業者が2社とも撤退したため、駅弁のない駅となっていた。旅行者の後押しによるJRの要請で、JR子会社の仙台支社で駅弁販売を再開することとなり、仙台駅弁2種の他に古川駅向け駅弁を開発したもの。この駅弁も仙台駅で販売されている。なお、陸羽東線にはかつて、両端の小牛田駅と新庄駅に加えて、途中駅の川渡駅(川渡温泉駅)や鳴子駅(鳴子温泉駅)にも駅弁があったが、今ではすべて失われている。

古川駅は1982年6月の東北新幹線の大宮駅から盛岡駅までの開業に伴い、1980年11月に陸羽東線の陸前古川駅を340メートル移設し改称した。日本鉄道のち東北本線は小牛田を経由するが、国道は陸羽街道や奥州街道の時代から古川経由であり、市街も小牛田より大きい。駅周辺にかつては無限に広がっていたであろう水田は、見苦しいパチンコ屋や中古車屋に駐車場やマンションに変わり見る影もなく、緩い規制に地主第一による計画不在の都市開発の結果がどうなるかを示す作品のよう。

※2012年5月補訂:終売を追記
販売駅
陸羽東線 古川(ふるかわ)駅 1913(大正2)年4月20日開業 宮城県大崎市古川駅前大通一丁目
調製元
株式会社 日本レストランエンタプライズ 仙台調理センター 宮城県仙台市宮城野区原町4−11−1 022(257)2981

【掛紙】小牛田名物山の神まんじゅう(30円)Kogota Meibutsu Yamanokami Manju
調製年月日不詳 1960's

掛紙 掛紙

昭和30年代、1960年前後のものと思われる、昔の小牛田まんじゅうの紙袋。表側に神社と商品名を描いて山神社の祭典日を記し、裏面に路線図と説明文を記す構成は、現在の村上屋のものと変わらない。当時は複数の調製元が、小牛田まんじゅう、山の神まんじゅうを販売していたという。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
菊水軒 東北本線小牛田駅前 53番

【掛紙】ササニシキ弁当(700円)Sasanishiki Bento
1988年9月8日調製 Sep. 8, 1988

掛紙

1988(昭和63)年9月8日8時の調製と思われる、昔の小牛田駅弁の掛紙。当時は「ササ・コシ」時代。宮城県古川生まれのササニシキはこの地域でも広く作付され、この駅弁は米どころで米のうまい駅弁として少々の知名度があり、古川駅や小牛田駅を代表する駅弁として駅弁紹介本でよく紹介されていた。ここからは後に駅弁も駅弁屋も消え、ササニシキも1993年の冷害を受けて作付面積を大幅に減らしたが、駅弁屋は今でもこの冷めてもうまい品種を好むところが少なくないという。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
株式会社 小牛田ホテル弁当部 宮城県遠田郡小牛田町藤ヶ崎1丁目45番地 02293(3)1331

【掛紙】御すし(300円)Osushi
調製年月日不詳 1980's

掛紙

1980年頃のものと思われる、昔の小牛田駅弁の掛紙。中身はきっと助六寿司だろう。もうこの地域から現役の蒸気機関車が消えていたと思うが、掛紙の名所案内には「当駅より汽車にて一時間」の表現が残る。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
株式会社 小牛田ホテル弁当部 宮城県遠田郡小牛田町藤ヶ崎1丁目61 02293(2)2015

【掛紙】御辨當(100円)Obento
調製年月日不詳 1960's

掛紙 掛紙

1960年代、昭和35年前後の、9月26日6時の調製と思われる、昔の小牛田駅弁の掛紙。収集者は1961(昭和36)年のものと判断し、掛紙に数字を書き入れた。おかずの掛紙には松島と五大堂を描き、御飯の掛紙には稲穂を描いた。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
菊水軒辨當部 東北本線小牛田駅前 53番

【掛紙】幕の内御弁当(100円)Obento
調製年月日不詳 1960's

掛紙

1960年代、昭和35年前後の、9月26日6時の調製と思われる、昔の小牛田駅弁の掛紙。収集者は1961(昭和36)年のものと判断していた。松島とタイを描いたように見える。調製元の下に個人名と住所が書かれるが、当時の調製元の社長とホテルの所在地と思われる。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
小牛田ホテル弁当部 東北本線小牛田駅前 15番

【掛紙】新撰御料理(価格不明)Shinsen Oryori
調製年月日不詳 1950's

掛紙 掛紙

1950年代のものと思われる、昔の小牛田駅弁の掛紙。収集者は1953(昭和28)年4月8日のものと判断し、御飯とおかずの掛紙と箸袋に記したが、調製印は年に加えて月の表記もない、4日6時の調製とも読める。「外食券」の表記があるため、1952(昭和27)年から1955(昭和30)年頃までのものだろう。「新撰御料理」とは、駅弁では聞き慣れない名前だと思う。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
小牛田ホテル 東北本線小牛田駅前 15番

【掛紙】御弁當(100円)Obento
調製年月日不詳 1950's

掛紙

1950年代の7月10日11時の調製と思われる、昔の小牛田駅弁の掛紙。小牛田駅から2kmほどの山の神社と、小牛田からは距離のある東北三景松島を描く。平成時代にも2社が競った小牛田の駅弁は、21世紀に残らなかった。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
菊水軒弁當部 東北本線小牛田駅前 53番

【掛紙】御料理(価格不明)Oryori
調製年月日不詳 1930's

掛紙

第二次大戦前のものかと思われる、昔の小牛田駅弁の掛紙。収集者は1929(昭和4)年6月28日の調製だとする。小牛田ホテルは小牛田駅の駅弁屋であるが、掛紙に駅弁として必要な記載内容が一切ないため、これは仕出し弁当など駅で売らない弁当の掛紙だろう。タイやエビが華やかな、大きな掛紙。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
小牛田ホテル 小牛田駅前 15番

【掛紙】御壽し(20銭)Osushi
調製年月日不詳 1920's

掛紙

おそらく1920年代、大正10年頃のものと思われる、昔の小牛田駅弁の掛紙。涌谷城山の桜を描いたのだろうか。小牛田駅の東方約6kmにある、涌谷町の城山公園は、今も桜の名所である。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
小牛田ホテル 小牛田駅前 15番、16番

【掛紙】御辨當(35銭)Osushi
調製年月日不詳 1920's

掛紙 掛紙

おそらく1920年代、大正10年頃のものと思われる、昔の小牛田駅弁の掛紙。おかずの掛紙では名所案内として、山神社とその祭典日に宮城県立農林学校を掲載する。御飯の掛紙は稲作を描くが、これはこの地域にかなうもの。

販売駅
東北本線 小牛田(こごた)駅 1890(明治23)年4月16日開業 宮城県遠田郡美里町藤ヶ崎
調製元
小牛田ホテル 小牛田停車場前 15番、16番