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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 水上(みなかみ)駅 JR-East Minakami Station
2021(令和3)年12月訪問 GoogleMap「水上駅」

駅名標 駅舎 駅構内

高崎駅から上越線の普通列車で1時間強。みなかみ町は群馬県の北端に位置する、人口約1.7万人の温泉町。鉄道の開通で歓楽街として栄えた水上温泉など、町内に18箇所もの温泉地を抱える。水上駅は上越新幹線の開通と水上温泉の衰退ですたれ、1931年頃から売られ2社が競った駅弁も2002年に消えた。1928(昭和3)年10月30日開業、群馬県利根郡水上町大字鹿野沢。

【終売】みなかみ鳥めし(600円)Minakami Torimeshi (end of sales)
2001年8月3日に水上駅のホーム上でのカート売りで購入 Aug. 3, 2001

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

大きめの掛け紙がかかった長方形の木製風ボール紙製容器の中身は、白御飯に鳥そぼろが敷き詰められ、鳥スライスが2切れ載るもの。山菜と2個の玉こんにゃくも付いていて600円。シンプルで駅弁らしい駅弁。カートを使用してはいるが、駅のホーム上で独特の掛け声での立ち売り風景は貴重であった。掛紙には「水上小唄」の歌詞が入る。調製元の休業により、2002年3月限りで失われた。

販売駅
上越線 水上(みなかみ)駅 1928(昭和3)年10月30日開業 群馬県利根郡水上町大字鹿野沢
調製元
有限会社 小島商店 群馬県利根郡水上町鹿野沢94 0278(72)2038

SL記念湯乃花まんじゅう(680円)SL Kinen Yunohana Manju
2010年9月4日に水上駅前の饅頭屋で購入 Sep. 4, 2010

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

これは駅弁ではなく、鉄道にちなんだ土産物。北海道産の小豆、沖縄産の黒糖と群馬県産の赤糖を使ったという饅頭が8個で680円。包装紙は上越線を運行するSL列車にちなんでおり、写真は実際に使われる蒸気機関車、きっぷのイメージに記される列車名と区間と時刻は実際のもの、さらに購入日の日付が定位置に押されていた。地元で観光列車が大切にされていることが、これで分かるもの。駅弁がないことがつくづく惜しい。

販売駅
上越線 水上(みなかみ)駅 1928(昭和3)年10月30日開業 群馬県利根郡水上町大字鹿野沢
調製元
株式会社 笛木製菓 群馬県利根郡みなかみ町鹿野沢37 0278(72)2274

【掛紙】特製御弁当(300円)Tokusei Obento
1972年6月30日調製 Jun. 30, 1972

掛紙

入手状況等から1972(昭和47)年6月30日12時の調製と思われる、昔の水上駅弁の掛紙。谷川岳を代表する風景のひとつである一の倉沢の写真で、その玄関口をアピールする。この駅で駅弁が買えなくなる時代が来るとは、きっと当時では想像できなかったに違いない。

販売駅
上越線 水上(みなかみ)駅 1928(昭和3)年10月30日開業 群馬県利根郡水上町大字鹿野沢
調製元
小島商店 群馬県利根郡水上町鹿野沢94 02787(2)2038

【掛紙】くりめし(600円)Kurimeshi
調製年月日不詳 1980's

掛紙 掛紙

1980年代のものと思われる、昔の水上駅弁のパッケージ。調製元は小島商店。この「くりめし」と、上記の「とりめし」は、水上駅で最後まで残った駅弁であった。ここにも水上小唄の歌詞が載る。

販売駅
上越線 水上(みなかみ)駅 1928(昭和3)年10月30日開業 群馬県利根郡水上町大字鹿野沢
調製元
有限会社 小島商店 群馬県利根郡水上町鹿野沢94 02787(2)2038

【掛紙】上等御辨當(30銭)Joto Obento
1932年3月1日調製 Mar. 1, 1932

掛紙

1932(昭和7)年3月1日1時の調製と思われる、昔の水上駅弁の掛紙。掛紙に描かれるスキーと温泉は、昭和時代も21世紀も水上の観光資源である。調製元の水上館とは、水上駅の開業から数年間だけ構内営業を実施したという水上温泉株式会社のことか。

販売駅
上越線 水上(みなかみ)駅 1928(昭和3)年10月30日開業 群馬県利根郡水上町大字鹿野沢
調製元
水上館 水上駅 連絡先の記載なし