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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 横川(よこかわ)駅 JR-East Yokokawa Station
2021(令和3)年11月訪問 GoogleMap

駅名標 駅舎 駅構内

高崎駅から信越本線の普通列車で約30分。碓氷峠の前の終着駅。首都圏と日本海側を結ぶ幹線鉄道が急勾配を登る麓にあり、機関車を付けたり外す鉄道の要衝として、1997年に新幹線が開通するまで約百年間も栄えた。ここで売られた駅弁「峠の釜めし」は、あまりにも有名。1885(明治18)年10月15日開業、群馬県安中市松井田町横川。

【掛紙】峠の釜めし(200円)Touge no Kamameshi
調製年月日不詳 1960's

掛紙

昭和40年代前半頃の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。この頃の調製印には年月の記載がなく、ディスカバージャパンのロゴマークがなくて200円だから、昭和40年代前半だろうという想定しかできない。デザインは1978(昭和53)年のものと不変。中身は発売時から現在まで不変。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川 027395-2311

【掛紙】峠の釜めし(250円)Touge no Kamameshi
調製年月日不詳 1970's

掛紙

入手状況等から1970年代のものと思われる、昔の横川駅弁の掛紙。価格が250円で、「ディスカバー・ジャパン」のロゴマークがないことから、1970(昭和45)年かその直前の頃のものと思われる。掛紙のデザインは変わらないが、地色の濃淡はだいぶ変化している。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川 027395-2311

【掛紙】峠の釜めし(600円)Touge no Kamameshi
1978年1月30日調製 Jan. 30, 1978

掛紙

1978(昭和53)年1月30日14時の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。現在のものとデザインはほぼ同じだが色合いが異なる。最盛期には横川駅で一日に四千個を販売したとか。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川 02739(5)2311

【掛紙】峠の釜めし(700円)Touge no Kamameshi
1984年12月31日調製 Dec. 31, 1984

掛紙

1984(昭和59)年12月31日11時30分の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。約7年前のものと比較すると、国鉄のキャンペーンが変わるとともに、窓から釜を投げるな旨の物騒な注記が取れている。旅客のマナー向上のためか、窓の開く列車が減ったためか。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川399 0273(95)2311

【掛紙】峠の釜めし(700円)Touge no Kamameshi
1985年10月9日調製 Oct. 9, 1985

掛紙

1985(昭和60)年10月9日11時の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。色調が水色から黄色に変わった。横川駅開業100周年、調製元の創業100周年に関する記述も見える。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川399 0273(95)2311

【掛紙】峠の釜めし(700円)Touge no Kamameshi
1989年1月7日におそらくドライブインで購入 Jan. 7, 1989

掛紙

1989(昭和64)年1月7日に購入した、昔の横川駅弁の掛紙。この日は志賀高原へ学校のスキー旅行に行っており、二泊三日の最終日の朝に天皇崩御の報に触れた。当時はまったく意識していなかったが、これが昭和最後の日の駅弁掛紙となった。上信越道のなかった時代で、志賀高原から横浜までバスで8時間もかかったことを覚えている。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川392 0273(95)2311

【掛紙】峠の釜めし(800円)Touge no Kamameshi
1989年10月21日調製 Oct. 21, 1989

掛紙

1989(平成元)年10月21日17時の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。上の掛紙と同じ年だが元号が変わったので、調製印の年表記が1に戻り、ついでに価格が100円上がっている。昭和の頃はほぼ例外なく、調製印には和暦を使っていたが、改元を機に西暦表示へ切り替えた駅弁屋も多かったようだ。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川392 0273(95)2311

【掛紙】峠の釜めし(800円)Touge no Kamameshi
1991年10月20日調製 Oct. 20, 1991

掛紙

1991(平成3)年10月20日11時30分の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。2年前と見た目でほぼ同一だが、JR東日本「LOOK EAST」ロゴマークの削除と、調製印の印字への変更が見られる。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川392 0273(95)2311

【掛紙】峠の釜めし(800円)Touge no Kamameshi
1992年7月13日調製 Jul. 13, 1992

掛紙

1992(平成4)年7月13日11時の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。同じJR東日本ということで、碓氷峠とまるで関係のない山形新幹線開業記念のロゴマークが入る。当時は現在の北陸新幹線(長野新幹線)のうち軽井沢駅と長野駅の間で、山形新幹線の福島駅以北と同じように在来線の改造で乗り入れる計画であったため、まるっきり関係ないとも言えないが。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川392 0273(95)2311

【掛紙】峠の釜めし(900円)Touge no Kamameshi
1997年7月6日調製 Jul. 6, 1997

掛紙

1997(平成9)年7月6日10時の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。当時は約3か月後に迫った信越本線の横川駅から軽井沢駅までの廃止を前に、多くの観光客や鉄道ファンで駅や峠道が賑わっていた頃。釜飯も普段以上に売れていたのではないかと思う。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 0273(95)2311

【掛紙】峠の釜めし(900円)Touge no Kamameshi
1997年9月30日調製 Sep. 30, 1997

掛紙 掛紙

1997(平成9)年9月30日11時の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。信越本線の横川駅〜軽井沢駅の最後の日。掛紙の裏面には軽井沢駅の駅スタンプが押される。この掛紙の持ち主は、碓氷峠の最終日にここを訪れた大勢の鉄道ファンのうちひとりだったのだろう。この日を最後に、横川駅が特急客や釜飯の販売人で賑わうことはなくなった。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 0273(95)2311

【掛紙】峠の釜めし(価格不明)Touge no Kamameshi
調製年月日不詳 1997

掛紙

1997(平成9)年に使われたのではないかと思われる、昔の横川駅弁の掛紙。掛紙の欄外に書いてあるとおり、1958(昭和33)年の発売当時の絵柄を復刻したもの。使われた形跡がないため、峠の釜めしを買った客に配ったのかもしれない。その当時は釜に加えて関所の絵柄も載せていたことがわかる。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
峠の釜めし本舗おぎのや 所在地の記載なし 連絡先の記載なし

【掛紙】峠の釜めし(900円)Touge no Kamameshi
1998年10月4日におそらく横川駅で購入 Oct. 4, 1998

掛紙

1998(平成10)年10月4日に購入した、昔の横川駅弁の掛紙。近年の「峠の釜めし」の掛紙デザインはほぼ変わらないものの、数が出る駅弁のためそのアップデートも頻繁に行われるため、仮に調製印が押されていなくても、創業○周年の表記やJR東日本の観光キャンペーンのロゴマークなどで発売年をほぼ特定できる。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 0273(95)2311

【掛紙】峠の釜めし(900円)Touge no Kamameshi
2000年9月12日調製 Sep. 12, 2000

掛紙

2000(平成12)年9月12日13時の調製と思われる、昔の横川駅弁の掛紙。ミレニアムに沸き、そして2000年問題などの騒動が起きた年で、数が出て版替わりの早い峠の釜めしの掛紙には「祝2000年」の文字が躍る。調製元の記載にはインターネットのホームページのURLが登場した。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(900円)Touge no Kamameshi
2002年9月21日調製 Sep. 21, 2002

掛紙

2002(平成14)年9月21日16時の調製である、横川駅弁の掛紙。創業115周年が1年以上続いている気がするが、おそらく5年単位に端数を調整しているのだろう。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(900円)Touge no Kamameshi
2003年8月3日に横川駅の駅舎脇の店舗で購入 Aug. 3, 2003

掛紙 中身

2003(平成15)年8月3日に購入した、横川駅弁の掛紙。容器包装リサイクル法に基づく識別表示が左下に追加された。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(900円)Touge no Kamameshi
2009年2月11日に松坂屋上野店の駅弁大会で購入 Feb. 11, 2009

掛紙 中身

2009(平成21)年2月11日に購入した、横川駅弁の掛紙。外圧による賞味期限や消費期限への表示への一本化がここにも及び、駅弁では大正時代からの実績があった製造年月日の表示が消えてしまった。おぎのやは創業120周年になり、「おねがい」なる注意文が増強されたほか、食品表示にアレルギー関係の記述が追加されている。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(900円)Touge no Kamameshi
2011年9月21日に東京都内で入手 Sep. 21, 2011

掛紙 中身

2011(平成23)年9月21日に入手した、横川駅弁の掛紙。上記の2009年のものと変わらないが、群馬県のロゴマークとURLのQRコードが加わり、調製元の創業120周年が125周年になった。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(1,000円)Touge no Kamameshi
2014年1月11日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 11, 2014

掛紙 中身

2014(平成26)年1月11日に購入した、横川駅弁の掛紙。群馬県の富岡製糸場と絹産業遺産群について、2013年1月に推薦書が世界遺産センターに受理され、ユネスコ世界文化遺産への登録が現実的になってきたことで、同年11月28日から翌2014年7月まで、峠の釜めしにこの「2014年世界遺産登録応援ラベル」をかけて販売した。この年の6月に、無事に登録。容器や中身や価格は、通常のものと同じ。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(1,000円)Touge no Kamameshi
2014年9月19日に横川駅で予約購入 Sep. 19, 2014

掛紙 中身

2014(平成26)年9月19日に購入した、横川駅弁の掛紙。群馬県の富岡製糸場と絹産業遺産群について、2014年6月にユネスコ世界文化遺産へ正式に登録されたことで、ラベルの記載が上記の「登録応援」から「登録記念」に変わった。絵柄そのものには、変化はあまりない。容器や中身や価格は、通常のものと同じ。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(1,000円)Touge no Kamameshi
2015年5月23日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 May 23, 2015

掛紙 中身

2015(平成27)年5月23日に購入した、横川駅弁の掛紙。この年の4月5日から5月31日まで実施された、数え年で7年に一度(暦年で6年に一度)の、長野県長野市での善光寺前立本尊御開帳に合わせて、これにちなんだ掛紙を使用した。普段の釜飯に代えて、善光寺の本堂が描かれる。容器や中身や価格は、通常のものと同じ。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(1,000円)Touge no Kamameshi
2016年10月2日にピアゴの駅弁大会で購入 Oct. 2, 2016

掛紙 中身

2016(平成28)年10月2日に購入した、横川駅弁の掛紙。駅弁の調製元が乳がんの早期発見・診断・治療の大切さを伝えるピンクリボン活動に賛同し、2013(平成25)年から毎年10月に、「峠の釜めし」の掛紙を白地ピンク文字のものに差し替えている。容器や中身や価格は、通常のものと同じ。2023年からは釜の色もピンクになった。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(1,000円)Touge no Kamameshi
2017年12月17日に横川駅の立ち食いそば店で予約購入 Dec. 17, 2017

掛紙

2017(平成29)年12月17日に購入した、横川駅弁の掛紙。通常版の掛紙の絵柄や記述は、この5年間変わらない。上部の創業120年や125年だった箇所が、ここでは130年になった。引き続き、現存する駅弁屋では最古の存在である。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(1,000円)Touge no Kamameshi
2018年6月2日にGINZA SIXの調製元店舗で購入 Jun. 2, 2018

掛紙 中身

2018(平成30)年6月2日に購入した、横川駅弁の掛紙。「峠の釜めし」発売60周年を記念して、この年の2月1日から掛紙をこの絵柄に変えて販売。神奈川沖浪裏を江戸役者が駅弁容器でサーフィンしている、飛んだ絵柄。調製元は2017(平成29)年4月20日に開業した東京都銀座の商業施設「GINZA SIX」に出店、銀座を名乗る弁当や惣菜に加えて、この横川駅弁「峠の釜めし」も販売する。

販売駅
信越本線 横川(よこかわ)駅 1885(明治18)年10月15日開業 群馬県安中市松井田町横川
調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311

【掛紙】峠の釜めし(1,200円)Touge no Kamameshi
2022年10月2日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Oct. 2, 2022

掛紙 中身

2022(令和4)年10月2日に購入した、峠の釜めしの掛紙。日本鉄道構内営業中央会の鉄道開業150年記念復刻駅弁企画により、同月から期間限定で販売された31社34駅弁のひとつ。これは10月1日に高崎駅と東京駅と軽井沢駅で発売し、11月30日までの販売を予定。横川駅弁「峠の釜めし」の、1958(昭和33)年の発売当時の絵柄を掛紙にしたというが、1997(平成9)年に同じ触れ込みで使われた掛紙の絵柄とは、誤差の範囲でない違いがある。容器と中身と味と価格は、通常版と同じ。

調製元
株式会社 荻野屋 群馬県碓氷郡松井田町横川297−1 027(395)2311