東京駅から新幹線で50分。本庄市は埼玉県の北西部に位置する、人口約8万人の宿場町。その町外れを通過していた上越新幹線に、埼玉県と本庄市の負担金と早稲田大学や周辺の企業などの寄付金により、115億円かけて追加した駅が本庄早稲田駅である。駅弁は町おこしの目的で2009年8月1日に誕生したが、1年ちょっとで売り止めた。2004(平成16)年3月13日開業、埼玉県本庄市北堀字山ノ根。
2009(平成21)年8月1日に発売した本庄早稲田駅初の駅弁。ただし東京駅や上野駅のNRE駅弁売店でも普通に買える。黒い長方形の容器に透明なふたをして、新幹線の先頭形状にも見える豚の顔や二階建新幹線などを描いた掛紙を巻く。中身は埼玉県産「彩のかがやき」の白御飯の上をタレがたっぷりかかった「古代豚」の旨煮で覆い、柴漬けとブルーベリー水まんじゅうで覆うもの。タレに難儀するものの、常温でも見栄えがしておいしい豚丼弁当。
本庄早稲田駅は上越新幹線の熊谷駅と高崎駅との間に追加された新幹線単独駅。駅の建設費123億円(異説あり)はすべて地元負担で、埼玉県が41億円、本庄市が41億円、美里・児玉・神川・神泉・上里・岡部の各町村が合計20.5億円、その他の近隣市町村と民間寄付で20.5億円を分担した。民間寄付のうち7億円を早稲田大学が拠出しており、そのためかどうか駅名に「早稲田」の文字が入り、開業時に全国初の大学名入り新幹線駅と紹介された。これとは別に141.5億円をかけて2006年から駅周辺で土地区画整理事業を実施中である。
上記の駅弁「古代豚弁当」の第2弾で、2010(平成22)年5月までに切り替わったか。従前は御飯を覆い尽くしていた豚旨煮が2切れだけに減り、代わりにひじき混じりの豚そぼろ煮と炒り卵で御飯を覆う。味や価格や容器や掛紙に、ほぼ変わりはない。2011年かその前に終売の模様。
※2016年9月補訂:終売を追記