竹皮に直巻きタイプのコンビニおにぎりをふたつ(海老天、しゃけ)包んで、商品名を書いた掛紙を巻いて350円。海老天を飯の中に入れたおにぎりは珍しいなと思ったが、それ以上の感想が出ない、特徴に薄い商品。食品表示ラベル記載の電話番号のネット検索結果と製造者名が一致しないのは、なぜだろう。
2010(平成22)年3月20日に関越自動車道高坂サービスエリア(上下)と首都圏中央連絡自動車道狭山パーキングエリア(外回り)で発売された、東日本高速道路の「どら弁当」シリーズのひとつ。調製元は大宮駅の駅弁「黒豚みそだれ弁当」と同じであり、容器や付合せなどに共通点がある。
長方形の容器に白御飯を敷き、豚そぼろ、焼き鳥サイズの豚肉、細かいきんぴらごぼう、ネギ、しいたけ、小松菜で覆い、玉こんにゃくと芋ようかんを添えるもの。主役の豚肉は脂肪がギシギシ歯に引っかかる感じでうまくなく、秘伝のみそだれやそのピリ辛風味は、特に感じなかったような。980円の駅弁と容器やつくりは同じなのに、肉の違いを考えても風味がまるで違うのは、価格の差だろうか。価格は2013年の購入時で620円、2014年4月の消費税率改定で638円。
2007(平成19)年12月22日に関越自動車道の高坂サービスエリアと上里サービスエリアで発売した、東日本高速道路の「どら弁当」シリーズ第4弾。2010年3月20日にリニューアルのうえ、販売箇所を関越自動車道高坂サービスエリア(上下)と首都圏中央連絡自動車道狭山パーキングエリア(外回り)とした。
上の「やきトン弁当」と同じ容器に白御飯を敷き、焼き鳥サイズの鶏肉、炒り卵、ネギを載せて、しゃくし菜漬けと細かいきんぴらごぼうを添えるもの。主役の鶏肉は身がザラザラするもサクサクな歯応えに特徴があり、秘伝のみそだれやそのピリ辛風味は、特に感じなかったような。価格は2013年の購入時で620円、2014年4月の消費税率改定で638円。
東京都の練馬インターチェンジから75.5km。所在地の埼玉県児玉郡上里町は埼玉県北端にある人口約3万人の工業都市。どら弁当(速弁のNEXCO東日本版)は2007年12月発売の第4弾で2種類が登場している。東京側から走れば1時間強、関越道が上信越道を分ける手前で最後のサービスエリアであり、多くの高速バスや観光バスが休憩場所に選び、売店も充実。1980(昭和55)年7月17日開業、埼玉県児玉郡上里町五明。
上里サービスエリアでも下り側のみで限定販売されている、オレンジ色の紙箱に入ったカツサンド。中身は軽く焼いた食パンでソースに漬けた厚みのあるヒレカツを挟んだだけのものが3切れ6ピース。売り場にて「やわらか」「手作り」「数量限定」「大人気!」と蛍光色で煽る商品の実力は、昭和の昔の硬くて臭いカツサンド。駅弁ならとっくの昔に淘汰されていそうなものだが、どうもここでは一部で渋い人気を得ているB級グルメ。
沼田から尾瀬へ行く道中にある食堂が、観光客向け弁当として1998年頃に売り出した「尾瀬吹割まいたけ弁当」の上里サービスエリア版で、2008年4月4日に発売。長方形の容器に透明なふたをして、割りばしやおしぼりとともに輪ゴムでしばり、商品名を書いた掛紙を巻いてテープで留める。
中身はマイタケの混ぜ茶飯の上にマイタケをたっぷり、こんにゃくと鶏照焼スライスとうずらの卵を1つずつ載せ、紅生姜やわさび茎などの付合せを添えるもの。水気豊かな御飯も大量のマイタケも、濃い色なのに味付けはあっさり。他の具のアクセントも含め、バスや自宅で食べると惣菜に毛が生えた程度の風味で、緑の中で食べると爽やかさが一杯に広がりそう。
上記の駅弁「尾瀬井上食堂まいたけ弁当」の鶏肉増量版で、同じく上里サービスエリアで2008(平成20)年4月4日に発売。プラ製の惣菜弁当容器に透明な上げぶたをして、割りばしやおしぼりとともに輪ゴムでしばり、商品名を書いた掛紙を巻いてテープで留める。中身はマイタケの混ぜ御飯の上にマイタケと鶏照焼を半分ずつ載せ、紅生姜やわさび茎などの付合せを添えるもの。
井上食堂のまいたけ弁当は、現在は群馬県沼田市に吸収された利根村で、有名な観光地である尾瀬へのアクセスルートのひとつである国道120号線沿いにある食堂が、通過する観光バス客をターゲットに売り出したもの。これが評判を呼び、今では百貨店の物産展に出店したり、群馬県から優良県産品推奨品に認証されたり、高速道路に進出したりしている。2008年6月現在で土休日のみ赤城高原サービスエリアでも買える。
速弁のNEXCO東日本版「どら弁当」のシリーズ第4弾として、2007年12月22日に上里サービスエリアで発売。赤い木目が美しい楕円形の容器を、商品名や宣伝文を書いたボール紙の枠にはめる。中身は薄く敷いたタレ御飯の上に豚角煮を5個置き、漬物類を添えるもの。くどくなく柔らかい豚角煮がうまいし、御飯との相性も良く、常温で風味が生きる、まるで駅弁のような味。
製造者を「調製元」と印刷する点も駅弁らしいのは、駅弁の女王とも呼ばれる旅行ジャーナリストが監修したためか。その調製元は群馬県前橋市の赤城山麓で「福豚」が売りの牧場直営レストランで、このどら弁当にもその肉が使われている。2009年頃までの販売か。
※2017年8月補訂:終売を追記速弁のNEXCO東日本版「どら弁当」のシリーズ第4弾として、2007(平成19)年12月22日に上里サービスエリアで発売。個性的な黒い六角形の容器に、商品名やロゴマークなどを描いた掛紙を巻いて、ゴムでしばる。中身はハムやソーセージのにぎり寿司が8個と、付合せの漬物が少々。
中身が小粒で、全体の分量も少量、あまりにおいがせず、ふんわりさっぱりした風味は、まるで空弁のような印象。ここでは分量の制約で風味付け程度となるハムやソーセージも、よく見ると個性的な面々が揃っていると思う。名を記すと、ベジタブルソーセージ、ボンレスハム、ビアシンケンソーセージ、黒胡麻ソーセージ。上里サービスエリアや群馬や赤城の名物へと成長していくことなく、2008年頃までの販売か。
※2017年8月補訂:終売を追記