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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 品川(しながわ)駅 JR-East Shinagawa Station
2022(令和4)年1月訪問 GoogleMap「品川駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京の鉄道ターミナルのひとつ。明治5年(1872年)の品川駅〜横濱駅で日本初の鉄道が仮開業して以来、東海道本線と東北本線を結ぶ路線が分岐したり、鉄道の車庫や工場が設けられたり、市電や私鉄が乗り入れたり、鉄道の重要な拠点のひとつであった。1922(大正11)年から2010(平成22)年まで品川駅の駅弁があり、その後は東京駅と同じ駅弁が売られる。1872(明治5)年5月7日開業、東京都港区高輪3丁目。

品川駅仮開業150年記念弁当(1,250円)Shinagawa-Eki Kari-Kaigyo 150-Shunen Kinen Bento
2022年6月10日に品川駅の駅弁売店で購入 Jun. 10, 2022

掛紙 中身
掛紙 掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2022(令和4)年6月1日から8月まで、8,000個を販売。駅弁の名前にあるとおり、掛紙に書かれるとおり、1872年6月12日(明治5年5月7日)の品川駅仮開業から150年を記念する弁当。品川駅で駅弁売店「駅弁屋品川」を担当している可能性のある大船軒が品川駅でこの駅弁を市販し、品川駅にも店舗がある横浜駅弁の崎陽軒が6月10〜12日に完全予約制の商品「品川駅仮開業150年記念弁当」(1,300円)を沿線で2,700個販売した。

掛紙には記念ロゴマークと鳥瞰図風のイラストを描く。中身は海苔と煮アナゴと金箔を載せた茶飯、しらす御飯、アジフライ、あさり煮、ひじき煮、紅白のかまぼこと玉子焼、牛バラ肉と玉ねぎ炒め、煮物、漬物、ミニ大福。江戸前の海の物を意識した中身に見える。

過去に下記のとおり開業記念弁当として販売した駅弁は、今回は「仮開業」と銘打つ。鉄道の歴史を記した資料によると、明治5年5月に品川駅と横濱駅と2往復の汽車で動き出した鉄道は「仮開業」とし、以後に駅や列車本数を増やしてもそのままで、9月12日、新暦で1872年10月14日の天皇や高官を招いた式典をもって、公式あるいは正式な開業としたことになっている。そんな細かいことを突く輩が、この10年で増えてきたのだろうか。あるいは10月にまた記念弁当でも出すのだろうか。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 大船軒 神奈川県鎌倉市岡本2丁目3番3号 0120-014541 https://www.ofunaken.co.jp/

【終売】品川駅開業140周年記念弁当(1,050円)2012年5月13日に品川駅の駅弁売店で購入
Shinagawa-Eki Kaigyo 140-Shunen Kinen Bento (end of sales)

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駅弁の名前のとおり、品川駅開業140周年を記念して、2012(平成24)年5月7日から6月17日まで品川駅で販売された記念駅弁。このキャンペーンでは他に、「品川駅開業140周年記念品川ステーションビール」(500円)の販売や、団体専用列車「品川駅開業140周年記念号」の運転も実施された。朱色の長方形の容器に、昔の品川駅付近を描いた錦絵を印刷した掛紙で巻く。

江戸時代の品川の港や海辺の行楽地や江戸前をイメージしたという中身は、サクラエビ御飯、煮アナゴとアサリ時雨煮の御飯、クジラカツ、エビ天、牛肉甘煮、鶏西京焼、かまぼこ、玉子焼、シイタケやタケノコなどの煮物、釜揚げしらすなど。確かに海がテーマのお弁当で、期間限定で消えるのが惜しい盛り沢山。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 大船軒 神奈川県鎌倉市岡本2丁目3番3号 0120-014541

【終売】80周年オリジナル山手線記念弁当(800円)2005年11月22日に東京駅の駅弁売店で購入
80-Shunen Original Yamanotesen Kinen Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

山手線の環状運転80周年を記念して、2005(平成17)年11月に発売。山手線型と言えなくもない超円形のふた付き容器に、簡単な掛紙を巻いて食品表示ラベルを貼ってプラ帯で留める。中身は茶飯の上に鮭そぼろとシメジなどを載せ、ハンバーグや銀ダラ焼やマカロニサラダや里芋などを添える。NRE製でない都内の記念駅弁は希少だが、それ以上の感想はない。

山手線はもともと、現在の東海道本線である官設鉄道と、現在の東北本線である日本鉄道とを結ぶために、1885(明治18)年に日本鉄道品川線として赤羽〜品川間で開業した短絡線。舶来品の高価な蒸気機関車を海上輸送の失敗で沈めてしまったので、あわてて陸路を整備したなどという話もある。後に池袋〜田端間を作り、上野と品川から徐々に触手を伸ばし、1925(大正14)年11月1日から環状運転を初めて以来、首都を回り続ける。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】品川駅御辨當(1,000円)2005年1月15日に京王百貨店の駅弁大会で購入
Shinagawa-Eki Obento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身

東海道新幹線品川駅の開業に伴い、その開業日である2003(平成15)年10月1日に発売。長方形の経木枠の容器に木目調の紙のふたをして、東京タワーやレインボーブリッジ、そしてJR東海の品川駅ビルと新幹線車両を描いた掛紙で包み、ゴムで留めてさらにラップで包装し食品表示ラベルを貼る。

中身は幕の内駅弁なのにずいぶんと仕切りがあり、小柄な日の丸御飯、穴子やエビなどの寿司、蒲鉾・焼き魚・玉子焼、ナスや里芋などの煮物、鶏塩焼や青海苔佃煮など。掛紙とともに古風さを再現したと思うが、都内で千円なのに容器の枠と仕切りに経木が使われ、これも風味の良さを演じているはず。駅弁で三社が競う品川駅で、最も雰囲気の良い幕の内駅弁だと思う。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:終売を追記
販売駅
東海道新幹線 品川(しながわ)駅 2003(平成15)年10月1日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 ジェイアール東海デリシャスフーズ 東京都江東区枝川3−10−8 03(5653)2331

【終売】三宝物語(1,200円)2004年3月6日に品川駅の駅弁売店で購入
Sanpou Monogatari (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 外観 中身

東海道新幹線の品川駅の開業に向けて、2003(平成15)年10月1日に発売。容器はボール紙製の三段引き出しで、とても弁当の容器には見えない。中身は上から「America」「Italy」「Japan」とあり、それぞれチキンや骨付ソーセージやフライドポテト、パスタや生ハムやサラダにオレンジやキウイ、栗と赤飯が入る。味は良いが中身の国籍不明も甚だしく、何を思ってこの構成となったのか聞いてみたい気がする。予約制だがまれに駅弁売店に置かれていることがある。この駅弁はもう販売されていないと思う。

2003年10月1日に東海道新幹線に品川駅が追加されたことで、東京都区内発や東京山手線内発ではない乗車券で大井町・西大井・川崎方面から東京まで行き始発の東海道新幹線に乗ると品川・東京間の往復運賃を取られるようになり、神奈川県民には大迷惑だとか。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年5月補訂:調製元の所在地移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】山彦伝説こだま(800円)2004年3月6日に品川駅の駅弁売店で購入
Yamabiko Densetsu Kodama (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身

東海道新幹線の品川駅の開業に向けて、2003(平成15)年10月1日に発売。ボール紙を組み立てて升を再現した分厚い正方形の容器に、東海道宿場町リストが載る正方形の掛紙をかけて紅白の紙ひもでしばる。中身は全面に白御飯を敷き詰めたうえで、仕切りの片方にしめじや鮭フレークや栗を、もう片方に海老や鶏や帆立や椎茸や玉子焼などを入れる。おかずがすべて御飯の上に載る珍しいスタイルで、そのために見た目では分量が少なそうでそれなりに腹にたまる。味もなかなか。駅弁の名前の「山彦伝説」について、何も語られていない。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】鯛ちらし(700円)2003年10月4日に東京駅の駅弁売店で購入
Tai Chirashi (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身

東海道新幹線の品川駅の開業に合わせて、2003(平成15)年10月1日に発売。升のように組み上げた木目印刷のボール紙容器に鯛の掛紙をかけて紅白のひもでしばる。中身はちらし寿司で、混ぜ御飯のような酢飯の上にレンコ鯛とみょうがが載っている。嵩はあるが平面積は少ない容器が写真のように枠が大きく、中身は内容積の半分しか入っていないので、分量はかなり少なめ。味も酸味が前面に出過ぎている感じ。この駅弁はもう販売されていないと思う。

東海道新幹線品川駅開業に伴い、新幹線改札内にはJR東海の子会社であるJRCPの駅弁売店が3つ進出、在来線改札内はJR東日本の子会社であるNREが駅弁売店を移転拡張、昔からの品川の駅弁屋である常盤軒は現状維持という構図。以前より売店に積み上げる駅弁の種類や数が減少しているように見える。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】品川駅百参拾周年記念(1,000円)2002年6月28日に品川駅の駅弁売店で購入
Shinagawaeki Hyakusanju-Shunen Kinen (end of sales)

掛紙 外観 中身

品川駅の開業130周年を記念して、2002(平成14)年に発売。記念駅弁なので御飯は赤飯を使用、駅弁では他に見たことがない巨大な蒲鉾が紅白で入る。あとはトンカツと煮物が少々など。これを白いトレーに入れてボール紙製の箱に入れており、そのふたには昔の錦絵と品川駅の略史を描いている。

日本最初の鉄道は1872(明治5)年の新暦換算10月14日に、かつての汐留駅である新橋駅と現在の桜木町駅である横浜駅を結んだと、歴史の教科書にも載っている。しかし品川駅と横浜駅だけはその半年前に仮営業という形で開業しており、両駅間ノンストップの列車が2往復設定された。つまり、品川駅の歴史の長さは、日本の鉄道の歴史の長さと一致する。

※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700