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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 品川(しながわ)駅 JR-East Shinagawa Station
2022(令和4)年1月訪問 GoogleMap「品川駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京の鉄道ターミナルのひとつ。明治5年(1872年)の品川駅〜横濱駅で日本初の鉄道が仮開業して以来、東海道本線と東北本線を結ぶ路線が分岐したり、鉄道の車庫や工場が設けられたり、市電や私鉄が乗り入れたり、鉄道の重要な拠点のひとつであった。1922(大正11)年から2010(平成22)年まで品川駅の駅弁があり、その後は東京駅と同じ駅弁が売られる。1872(明治5)年5月7日開業、東京都港区高輪3丁目。

【終売】実り(国産とり弁当)(950円)2008年7月23日に品川駅の駅弁売店で購入
Minori (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

長方形の容器に木目柄のボール紙でふたをして、商品名とまるで異なる文字を書いた掛紙を巻いて、ひもで十字にしばる。中身は白御飯の上に鳥のそぼろ、照焼、錦糸卵を載せ、なすやにんじんなどの煮物の他に、玉子焼、ささみカツ、つくね串でも鳥を入れ、ポテトサラダを添える、鳥づくし。味に不満はないが、これははたして駅弁なのかという不満はある。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】品川今昔弁当(1,000円)2007年8月14日に品川駅の改札内コンコースの駅弁売店で購入
Shinagawa Konjaku Monogatari (end of sales)

掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

2007(平成19)年4月に発売か。正八角形の木枠の容器に木目柄のボール紙でふたをして、品川駅の石碑と錦絵と写真を載せた掛紙をかけて、ひもで十字にしばる。中身はホタテとアサリとチリメンが置かれる刻み玉子焼かけ白御飯に、イイダコや焼鮭や豚角煮、カボチャやニンジンなどの煮物、イカ団子、海老ボールなど。

かつて品川で獲れた海の幸を現代風にアレンジしたという内容はいい感じだが、エキナカブームの申し子であるエキュート品川の惣菜屋にはこれより安くてうまそうな弁当がいくつも売られ、新幹線方面にはNREやJRCPの売店もある。たまたまこれの販売店を見つけられて買われれば、評判を呼べるかもしれない。

掛紙の裏には品川駅創業記念碑の表面と裏面が転記され、解説文が掲載される。最近の常盤軒は宣伝に駅弁のエの字も出さず、売店に積む弁当も惣菜弁当風の外観を持つものが幅をきかせるため、久々に駅弁屋らしい新作弁当に出会えた気がした。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】カキフライ洋食(900円)2006年12月10日に東京駅の駅弁売店で購入
Kakifly Yosyoku (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

2006(平成18)年に発売か。どこかの駅弁でも見たような、駅弁らしさの薄い汎用ボール紙箱をそのまま使う。中身はゴマ振り白御飯に小さなカキフライ2個と、鳥唐揚、ミニハンバーグ、エビフライ、オムレツ、カレー風味スパゲティ、人参とアスパラ、ポテトサラダ。商品名のうち7分の5を占めるカキフライが明らかに従である、カロリー高めな洋食弁当。風味も駅弁屋というよりは仕出し弁当な感じ。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】夏の幸楽弁当(1,500円)2005年8月13日に品川駅の駅弁売店で購入
Natsu no Kouraku Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 外観 中身

「三宝物語」と同じ、ボール紙製の三段引き出し容器を、ピンク色の風呂敷で包む。中身は下段がいなりずし、海老天とカルビの太巻、梅しそとタクアンとかんぴょうの細巻、中段が枝豆や銀ダラ味噌醤油漬や煮物各種、上段が串カツやオムレツや焼売など。

行楽弁当の雰囲気はあるが、1,500円の高額駅弁に見合う分量や内容ではないような。同じ駅構内で競うNREの高額駅弁に対して、分が悪そう。あるいは駅弁というよりデパ弁や仕出し弁当の部類に入るか。公式サイトに駅弁の文字はなく、会社概要でしか品川駅との関わりが分からず、会社や経営陣に駅弁屋との意識はもうないのかもしれない。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】特撰うなぎ弁当(1,200円)2005年8月13日に品川駅の駅弁売店で購入
Tokusen Unagi Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

品川駅でおそらく夏季限定の鰻重駅弁。升(ます)のような構造の木目調のボール紙製ふた付き正方形の容器を輪ゴムでしばり、インクジェットプリンタで印刷した掛紙をセロテープで貼る。中身はつまり鰻重、タレ御飯の上に鰻蒲焼が2切れ載り、沢庵とガリと山椒とタレが付く。

品質は悪くなかったが、いくら物価高な東京都内でも少量高額が過ぎる。これでも輸入ウナギ使用の廉価版であり、買わなかったが国産ウナギ使用の高価版は同じ中身との案内で1,800円の値が付いていた。どこか何かを間違えたような印象。

この駅弁は2010年10月頃に調製元が駅弁から撤退したため失われた。

※2011年1月補訂:終売を追記
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】昔ながらの洋食弁当(900円)2005年8月9日に品川駅ビル内スーパーで購入
Mukashi Nagara no Yosyoku Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

2005(平成17)年中のリニューアルか。以前のシックな感じは消え、木目調の長方形の容器にモダンな薄い掛紙をかけて、麻ひもでぐいぐいとしばる。中身もやや変化し、日の丸御飯にハンバーグと海老フライとマカロニサラダに焼売4個と生姜焼。良い意味で軽薄に仕上がり、こちらのほうが気軽に買えそう。駅弁を駅弁売店でなくスーパーで買う際の大きなメリットは、写真のような閉店間際や消費期限切れ前の割引販売。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】さざ波(1,050円)2005年8月9日に品川駅ビル内スーパーで購入
Sazanami (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

二つ折弁当」とまったく同じ外観で、容器の構造も同じで、日の丸御飯に煮物揚げ物のおかずもほぼ同等で、価格が100円異なる。名前が駅弁というよりむしろ惣菜弁当か調製弁当っぽいし、購入箇所も品川駅構内とはいえ駅ビル内スーパーなので、駅弁屋さんの惣菜弁当と見るのが正しいかも。駅弁売店で売られていても、駅弁とはちょっとみなしにくいかも。ただ1点だけ、風味はいつもの品川駅弁。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】体に優しいお弁当(950円)2005年5月5日に品川駅ビル食品売り場で購入
Karada ni Yasashii Obento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

2005(平成17)年春の新作か。市販のお料理弁当用容器をそのまま使う駅弁らしくないパッケージ。中身はトレーで9分割され、竹の子御飯と鮭めしといなりずしの三種の御飯、少々の煮物、五穀と豆のサラダ、煮玉子、ロールキャベツ、ハンバーグなどと、デザートにピンク大福。

この内容のどこが体に優しいのか不明だし、食品表示ラベルで9行分もの食品添加物が入り、とりたてて高級でもないのに高価格と、風味も含め同じ駅で競うNREの健康駅弁に完敗という印象。見栄えも含め以前の常盤軒とは異なる感じの駅弁だと思う。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】春爛漫(850円)2005年5月5日に品川駅ビル内食品売り場で購入
Haru Ranman (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

品川駅の春駅弁の2005(平成17)年版か。市販のお料理弁当用容器をそのまま使う駅弁らしくないパッケージ。中身は竹の子御飯に焼鮭と玉子焼、ロールキャベツにタラの芽やカボチャなどの天ぷら、ポテトフライに煮物少々と付け合わせ。内容は悪くないがなぜかその風味が添加物臭く、食品表示を見ると香料や着色料に加え増粘剤や漂白剤まで入っている模様。こういうロットは二度と出してはいけない。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】高菜むすび(680円)2005年5月5日に品川駅ビル食品売り場で購入
Takana Musubi (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身 中身

2005(平成17)年春の新作か。羽田空弁で見たような竹皮固めの容器に掛紙を巻いてセロテープで留める。中身はそれぞれのりたま・鮭・梅が入った高菜巻きおにぎりがひとつずつに、玉子焼と蒲鉾と薩摩揚と鶏竜田揚と肉団子。おかずが豊富な握り飯で見栄えも風味も良く、あとはうまく在京メディアに乗せれば、最近は特段の名物がない品川駅弁の主力商品になれるのではと思う。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】洋食弁当(900円)2004年10月23日に品川駅の駅弁売店で購入
Yosyoku Bento (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身

2004(平成16)年10月頃に発売か。真っ黒なボール紙の正方形の容器に、駅弁の名前のみをすらりと縦書きした群青色の掛紙をかけて、輪ゴムでしばる。中身は白ごま御飯にハンバーグ、オムレツ、豚生姜焼、エビフライ、鶏唐揚、マカロニサラダ、ポテトフライ、ケチャップスパゲッティなど、いわゆる昔の和製洋食がコンセプト。この価格なので特別に不味くも美味くもないが、容器と掛紙のルックスがその味をぐんと上げているように感じた。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年5月補訂:調製元の所在地移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】北紀行(950円)2004年7月30日に品川駅の駅弁売店で購入
Kitakikou (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身

掛紙は「あじこよみ」、食品表示ラベルの品名は「お弁当」、売店の掲示では「北紀行」と本当の駅弁の名前は不詳だがとりあえず売店に従った。他の駅弁でも見たような長円形の容器を使用、中身は帆立やカニ蒲鉾や鮭そぼろなどが載った茶飯に、竹輪とししとうとなんと昆布巻の天ぷら、人参などの煮物や海老カツなど。深夜23時という普通は駅弁屋が閉店済な時間帯に買えたのが嬉しかった。味も良好。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年5月補訂:調製元の所在地移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】特上幕の内八ツ山(550円)2003年8月24日に品川駅の駅弁売店で購入
Tokujo Makunouchi Yatsuyama (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身

八角形の経木枠の容器を使う。中身は仕切りで四分割され、それぞれに日の丸御飯、海老・ナス・ししとう等の天ぷら、かぼちゃや里芋などの煮物、ミニハンバーグと玉子焼が入る、ちょっとカロリーが高そうな駅弁。駅弁の名前と中身の関連は不明だが、掛紙の絵柄は駅弁の名前そのもの。価格が安い割に味は良いが、少なくとも「特上幕の内」を名乗る格はないと思う。この駅弁はもう販売されていないと思う。

八ツ山(やつやま)とは、現在の東京都品川区北品川一丁目あたり。海岸に突き出た州が八つあったことでその名が付いたとか。京急線と平行してJR線を越えるのが八ツ山橋で、掛け替えられてはいるが1872(明治5)年の鉄道開業時に架かった日本最古の鉄道跨線橋である。当時は品川駅のホームの脇が海であった。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】おおぞら(550円)2003年8月24日に品川駅の駅弁売店で購入
Ozora (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身

八角形の経木枠の容器を使う。中身は仕切りで四分割され、それぞれに日の丸御飯、海老フライと帆立フライ、かぼちゃや里芋などの煮物、青椒肉糸と玉子焼が入る、ちょっとカロリーが高そうな駅弁。駅弁の名前と中身の関連は不明だが、掛紙の絵柄は駅弁の名前そのもの。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】さくら(900円)2003年4月26日に品川駅の駅弁売店で購入
Sakura (end of sales)

掛紙 外観 中身

毎年春に少しずつ変わりながら出てくる駅弁で、写真は2003年版。なぜかメディアでは駅弁ではなく行楽弁当やデパ弁として紹介されがちである。御膳風の色使いの容器に桜を描いた桜色の紙のふたをかけて輪ゴムでしばる。中身は御飯に多種のおかずという高価格幕の内駅弁の構成で、竹の子御飯やタラの芽の天ぷらなど春の食材を取り入れている。他にはサワラ西京焼や煮玉子などと、デザートは白玉あずき。都内で買える900円の駅弁としては素晴らしい内容。

この駅弁は2010年10月頃に調製元が駅弁から撤退したため失われた。

※2011年1月補訂:終売を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】赤飯弁当(850円)2003年4月26日に品川駅の駅弁売店で購入
Sekihan Bento (end of sales)

掛紙 外観 中身

品川駅の赤飯駅弁。正方形の経木枠の容器に、ふたと掛紙を兼ねるボール紙を載せて輪ゴムで止める。中身は柔らかい赤飯にエビフライ・肉団子・焼鮭・玉子焼・煮物などを添えるもの。以前に食べた他の品川駅弁と比較して、揚げ物の衣がカリッと厚くなっていた。

この駅弁は2010年10月頃に調製元が駅弁から撤退したため失われた。

※2011年1月補訂:終売を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】北海日和(900円)2003年2月28日に東京駅の駅弁売店で購入
Hokkaibiyori (end of sales)

掛紙 外観 中身

2003(平成15)年の春頃に発売か。校庭や競馬場のトラックを連想させる長円形の容器は、素材が厚くふたが容易には取れなかった。中身は真ん中に茶飯を配置、その上に錦糸卵とあさり佃煮とカニフレークが載り、両端には煮ホタテにカキフライやホッケ塩焼を配置する、海の幸を意識した内容。

しかしここは東京、その味はやはり北国や瀬戸内の海の幸系駅弁と比較して数段は落ちる感じがしてしまった。単にカニフレークに味も風味もなかっただけかもしれないが。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年5月補訂:調製元の所在地移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】奥の細道(700円)2003年2月2日に東京駅の駅弁売店で購入
Oku no Hosomichi (end of sales)

掛紙 外観 中身

2002(平成14)年頃に旧「奥の細道」をリニューアルしたものと思われる。内容や分量に大差はないが、風呂敷が省略されるなど容器が簡素になり、握り飯の海苔や胡麻が少なくなるなどコストダウンが図られた結果、価格は250円ダウンの700円。味を落としていないのはさすが。

この駅弁は2010年10月頃に調製元が駅弁から撤退したため失われた。

※2011年1月補訂:終売を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】薩摩弁当南の風(1,000円)2002年10月19日に品川駅の駅弁売店で購入
Satsuma Bento Minaminokaze (end of sales)

掛紙 外観 中身

惣菜弁当でも見かけない青いメッシュが印刷された容器に、何百年前かの湊の風景を描いたと思われる掛紙をかける。中身は豆御飯に豚の角煮やすき焼き、そして揚げ物や煮物など。値段もするので味も良いと思うが、駅弁の名前の由来について知りたいところ。駅弁屋さんの公式サイトに掲載されている画像は同じ容器ながら中身がまったく異なるので、季節か時期によって変化するのかも。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】とりめし(550円)2002年8月15日に品川駅の駅弁売店で購入
Torimeshi (end of sales)

掛紙 外観 中身

八角形の容器を同じく八角形の黄色い掛紙で覆う。中身は仕切りで4分割され、それぞれに鳥そぼろ御飯、煮物、漬け物、鳥の唐揚・照焼・玉子巻が収められる。安い割に美味い鶏飯駅弁。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【掛紙】とりめし(550円)1988年11月25日調製
Torimeshi

掛紙

1988(昭和63)年11月25日6時の調製と思われる、昔の品川駅弁の掛紙。調製印と食品表示シールの違いはあるが、14年後のとりめしと掛紙も価格もまったく違わないのはすごい。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都品川区北品川1−3−25 03(471)4700

【終売】薩摩黒豚味噌焼弁当(850円)2002年6月28日に品川駅の駅弁売店で購入
Satsuma Murobuta Misoyaki Bento (end of sales)

掛紙 外観 中身

ほぼ正方形の経木枠長方形の容器に掛紙をかけて、麻ひもでしばる。中身は駅弁の名前どおり、白御飯の上に黒豚味噌焼が載り、千切りキャベツや煮物類がおかずとしてトレーに入るもの。適度な辛さの味噌ダレがしっかり絡まった、適度に厚く柔らかい黒豚はもちろん、おかずの海老カツがなかなかおいしかった。これをおかずにもっとたくさん飯が食べられそうな駅弁。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】新鶏唐揚弁当(700円)2002年6月8日に品川駅の駅弁売店で購入
Shin Tori Karaage Bento (end of sales)

掛紙 外観 中身

駅弁の名前のとおり、鶏唐揚のお弁当。正方形の経木枠の容器の半分が梅干を載せた白御飯、残り半分はおかずで、冷めているのにぷりぷりした鶏唐揚(品名欄には鶏竜田揚げ)が3つ、千切りキャベツの上に置かれ、その脇には肉オムレツや煮物やポテトサラダが少々。掛紙のデザインを含め品川とはまるっきり縁がない内容も、味はうまい。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】御殿山(550円)2002年5月1日に品川駅の駅弁売店で購入
Gotenyama (end of sales)

掛紙 外観 中身

底が深めの八角形の容器を、御殿山の松林が見える鉄道開業の頃の錦絵「東京高輪鉄道之略図」を掲載した過去の駅弁の掛紙を載せた掛紙をかけて麻ひもでしばる。中身は仕切りで4分割され、それぞれ御飯、ナスや人参などの煮物、とんかつ、玉子焼に焼鮭を入れる。

見た目と分量は550円の駅弁とは思えないほどおトクに見えたが、食べてみるとメインディッシュのトンカツと焼鮭にまったく味が無く、同じ値段なら上記の駅弁「きじ焼弁当」かコンビニ弁当を食べたくなった。体裁は正に駅弁らしいのに、低価格志向で食材の質を落としすぎてしまった感がある。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】魚菜弁当(900円)2002年4月10日に品川駅の駅弁売店で購入
Sakana Bento (end of sales)

掛紙 外観 中身

2002(平成14)年の春頃に発売。魚型をした容器に魚のイラストを描いた掛紙をかける。中身は鮭フレークの載った茶飯に白身魚フライ、タコの唐揚げにイカと海老という具合に海の生き物で固められ、他の品川駅弁に必ず入っている枝豆の姿がない。

 この年の3月には「おさかな天国」という曲が大ブレイクしたが、その音楽を流しながらこの駅弁を立ち売りやカート売りで販売すれば、たくさん売れるのではないかと思う。2002年中に終売となった模様。

※2005年5月補訂:調製元の所在地移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】いなりずし(300円)2001年12月8日に品川駅の駅弁売店で購入
Inarizushi (end of sales)

掛紙 外観 中身

市販の紙袋に入ったビニール製容器の中に、もちもちっとした食感のまるまる太ったいなりずしが5個入る、一折で満腹になるリーズナブルな駅弁。見てのとおり駅弁と言えるかは疑問だが、駅弁の売店で販売され駅弁と同じ箸が付き、そして味が良かったのでこちらで紹介した。御飯の風味と触感を良くするため餅米を混ぜる駅弁屋は多いそうだが、常盤軒の白御飯は明らかに餅米の香りがする。

この駅弁は2010年10月頃に調製元が駅弁から撤退したため失われた。

※2011年1月補訂:終売を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】初音(950円)2001年12月8日に品川駅の駅弁売店で購入
Hatsune (end of sales)

掛紙 外観 中身

掛紙は「あじごよみ」だが、商品名は「初音」とある。長方形の容器の中身は、梅干し御飯と各種天ぷらに煮物という、他の品川駅弁で見たようなメニュー。大学芋や小さなほっけが入っていたので、季節によって中身や名称が変化するのかもしれない。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年5月補訂:調製元の所在地移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】松茸弁当(1,200円)2001年11月4日に品川駅の駅弁売店で購入
Matsutake Bento (end of sales)

掛紙 外観 中身

料亭弁当風の発泡材による大きな弁当箱を使用、ふたを開けるとまず目に付くのは茶飯の上に錦糸卵とともに載るスライス松茸。その周囲には煮物・揚げ物・漬物が飾られる。ゆったりとした空間には、しめじ・こんにゃく・里芋等の炊き合わせがミニ竹籠に入っていたり、紅葉風の模造葉が置かれていたり、見た目の高級感も楽しめる秋季限定の駅弁。

この駅弁は2010年10月頃に調製元が駅弁から撤退したため失われた。

※2011年1月補訂:終売を追記
※2005年5月補訂:調製元の所在地移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 明治5年5月7日(1872年6月12日)開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】お好み寿司 楓(840円)2001年11月4日に品川駅の駅弁売店で購入
Okonomi Bento Kaede (end of sales)

掛紙 外観 中身

他の品川駅弁と同様に、外枠に経木を使用した八角形の容器は内部で四分割され、写真のとおり押し寿司・ちらし寿司各種といなり・細巻が入る。全部が御飯だから腹持ちはするが、味はスーパーの惣菜並み。この駅弁はもう販売されていないと思う。



※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映 ※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】梅の花(710円)2001年11月4日に品川駅の駅弁売店で購入
Umenohana (end of sales)

掛紙 外観 中身

駅弁の名前は「梅の花」だが、中身に梅は御飯に載る1個の梅干しだけなので、松竹梅のランク付けの中での梅ということか。長方形の容器の半分は梅干しと胡麻が載る白御飯、半分はメンチカツに肉団子や玉子焼といった子供が好みそうなメニューに、煮物類やわさび漬けといった子供が嫌いそうなメニューが同居する。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】奥の細道(950円)2001年10月21日に品川駅の駅弁売店で購入
Oku no Hosomichi (end of sales)

掛紙 外観 外観 中身

まさか品川で奥の細道の駅弁に出会えるとは思いもしなかった。風呂敷風の袋に厚紙製ながら笹葉敷の竹籠弁当箱風な容器が入り、その中身は旅に適したおにぎり弁当。おかか・赤飯・梅干しの握り飯と、ホタテや馬鈴薯などの煮物、地鳥つくね、肉団子に、生姜の天ぷらなる珍品も入る。この少量で950円もするので、お年寄り向けの駅弁か。

この駅弁は2010年10月頃に調製元が駅弁から撤退したため失われた。

※2011年1月補訂:終売を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【終売】そぼろ弁当紅鱗(710円)2001年10月21日に品川駅の駅弁売店で購入
Soboro Bento Kourin (end of sales)

掛紙 外観 中身

正方形を対角線に区切った4区画にそれぞれ、胡麻の白御飯、鳥そぼろが載った茶飯、煮物、玉子焼と鳥もも焼と薄い鮭が入る。御飯だけで食が進む白飯と茶飯、薄味が好ましい煮物類に対して、風味の浅い鳥そぼろと、はっきり言って不味い鳥もも肉と鮭がマイナス。とはいえ東京都内でこの価格でこの分量は嬉しいところ。この駅弁はもう販売されていないと思う。

2003年の東海道新幹線品川新駅開業の暁には品川駅弁常盤軒も繁盛が予想されるが、現在の品川駅コンコースはJR東日本の子会社NREの売店が幅を利かせ、新幹線新駅もおそらくJR東海の子会社のSPSやJDが店を構えるであろうから、実は駅弁存亡の瀬戸際なのかもしれない。事実、日本中の多くの駅での駅の改築では、従来の駅弁屋さんの売店の縮小や立地の悪化が見られる。この駅弁はもう販売されていないと思う。

※2010年10月補訂:現存疑義を追記
※2005年12月補訂:調製元の移転を反映
販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都大田区南六郷2−33−9 03(3730)4700

【掛紙】特製幕の内(400円)1975年6月3日調製
Tokusei Makunouchi

掛紙

1975(昭和50)年6月3日12時の調製と思われる、昔の品川駅弁の掛紙。下記の1年前と同じもので、値段も変わらない。この間に東京都区部の消費者物価指数は1割ほど上昇したから、駅弁屋は大変だったのではないかと思う。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都品川区北品川1−3−25 03(471)4700

【掛紙】特製幕の内(400円)1974年5月3日調製
Tokusei Makunouchi

掛紙

1974(昭和49)年5月3日8時の調製と思われる、昔の品川駅弁の掛紙。鉄道開業まもない頃に見える高輪の風景と、泉岳寺の赤穂浪士の墓を描く。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都品川区北品川1−3−25 03(471)4700

【掛紙】御弁当(300円)1973年10月26日調製
Obento

掛紙

1973(昭和48)年10月26日7時の調製と思われる、昔の品川駅弁の掛紙。写真は下記の1971年11月のものと同じ。掛紙が正方形から長方形に変わったので、写真の右側がカットされた。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都品川区北品川1−3−25 (471)4700

【掛紙】御弁当(300円)1971年11月10日調製
Obento

掛紙

1971(昭和46)年11月10日8時の調製と思われる、昔の品川駅弁の掛紙。どこから眺めたのか、東京タワーと浜松町の世界貿易センタービルの夜景写真を載せているが、三十数年後から見れば建物の低さに加えて、ビルや東京タワーの照明の少なさや暗さにも驚く。大都市はものすごいエネルギーを費やしていると感じる。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都品川区北品川1−3−25 (471)4700

【掛紙】お寿司(価格不明)1968年12月28日調製
Osushi

掛紙

1968(昭和43)年12月28日17時の調製と思われる、昔の品川駅弁の掛紙。同年の明治百年のロゴマークが見える。歌舞伎など芝居小屋の引幕である定式幕(じょうしきまく)の色遣いは、昭和時代中期の助六寿司駅弁の掛紙の定番。1960(昭和35)年から1975(昭和50)年まで、年末の帰省ラッシュのピーク時には、上野駅から東北へ行く夜行列車の一部が、駅と線路の混雑緩和のために品川駅発に振り替えられた。この駅弁もそんな旅客に買われたのかもしれない。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
株式会社 常盤軒 東京都品川区北品川1−3−25 (471)4700

【掛紙】御辨當(100円)調製年月日不詳
Obento

掛紙

1950年代、昭和30年前後の、11月19日11時の調製と思われる、昔の品川駅弁の掛紙。掛紙の右下に描かれたような江戸時代の街並みは、さすがに当時でもとうの昔に失われていたはず。 他に描く泉岳寺の赤穂義士墓地と皇居の二重橋は、当時も現在も健在で、おそらく将来も安泰な風景。

販売駅
東海道本線 品川(しながわ)駅 1872(明治5)年5月7日開業 東京都港区高輪3丁目
調製元
常盤軒 品川駅 (49)4700