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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

【終売】復刻立川駅多摩辨(850円)Fukkoku Tachikawaeki Tamaben (end of sales)
2002年4月30日に立川駅のホーム上の駅弁売店で購入 Apr. 30, 2002

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身

立川駅開設百年と立川市制五十周年を記念して1988(昭和63)年に発売され、1999(平成11)年9月まで立川駅で販売されていた「多摩辨」が、ファンの要望により2002(平成14)年3月1日に「復刻立川駅多摩辨」として蘇ったもの。調製は東京の日本レストランエンタプライズ(NRE)が行うが、販売はかつて立川駅の駅弁屋だった中村亭が行う。

八角形の容器に、明治36年頃の立川駅前の茶屋を描いたボール紙のふたをする。中身は白御飯と赤飯の紅白おにぎり、玉子焼・蒲鉾・焼き魚の幕の内駅弁「三種の神器」に、コンニャクや里芋などの煮物。当時は東京駅で850円でうまくない幕の内弁当を売ったNREが、ここでは850円でこんなにおいしい駅弁を作れたのが不思議。

2011(平成23)年時点で、立川駅での駅弁の販売は終了した模様。この駅弁もすでに買えないものと思われる。

※2011年2月補訂:終売可能性を追記
販売駅
中央本線 立川(たちかわ)駅 1889(明治22)年4月11日開業 東京都立川市曙町2丁目
調製元
株式会社 日本レストランエンタプライズ 東京都港区高輪2−19−13 03(5798)8075
NRE中村亭 所在地の記載なし 0425(24)2010

【終売】多摩の玉手箱(1,000円)Tama no Tamatebako
2005年3月27日に新宿駅の駅弁売店で購入 Mar. 27, 2005

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身

さわやか新撰組弁当」に続くJR東日本八王子支社駅弁の第二弾として、2005(平成17)年2月25日に新宿、三鷹、立川、八王子、甲府の各駅で発売。漆塗り木箱のような色とつやを持つ容器を重ねて、駅弁の名前を書いた紙帯をかける。中身は下段が梅付き白御飯、上段が焼鮭や玉子焼や菜の花に煮物や山菜の各種にゆずわらびもちなどで、多摩地方にちなんだりこじつけた食材が入る。和のテイストがあるうえに、容器の質感も加わり、千円分の風味が十分に味わえる。

東京都の多摩地方では、立川駅や八王子駅と高尾駅に昔からの駅弁屋がいたが、立川駅の駅弁屋は調製から、八王子駅と高尾駅の駅弁屋は販売からも撤退し、いずれも東京駅の駅弁が売られる駅となった。そのために消えたオリジナルの駅弁を、JRが音頭を取り開発し始めたもの。駅弁屋の力不足なのか土地柄か、千葉や横浜には存在する東京近郊の駅弁は、埼玉や多摩の方面にない。

2011(平成23)年時点で、立川駅での駅弁の販売は終了した模様。この駅弁もすでに買えないものと思われる。

※2011年2月補訂:終売を追記
販売駅
中央本線 立川(たちかわ)駅 1889(明治22)年4月11日開業 東京都立川市曙町2丁目
調製元
株式会社 NRE大増 東京都荒川区西尾久7−48−1 03(3810)7551

【掛紙】名産鮎寿し(350円)Meisan Ayuzushi
1977年6月5日調製 Jun. 5, 1977

掛紙

1977(昭和52)年6月5日6時の調製と思われる、昔の立川駅弁の掛紙。鮎寿司は古くからの立川駅弁の名物であり、古くは多摩川の、この頃には相模川のアユを使う姿寿司だった。1985(昭和60)年頃まで販売。

販売駅
中央本線 立川(たちかわ)駅 1889(明治22)年4月11日開業 東京都立川市曙町2丁目
調製元
株式会社 中村亭 東京都立川市柴崎町2−1−4 0425(24)2010

【掛紙】山菜入り鱒寿司(350円)Sansai-Iri Masuzushi
1976年11月21日調製 Nov. 21, 1976

掛紙

1976(昭和51)年11月21日6時の調製と思われる、昔の立川駅弁の掛紙。立川駅弁の鱒寿司は1953(昭和28)年の発売。当初は多摩川の天然物を使う姿寿司で、のち東京都の日野や奥多摩の養鱒場のものを使う押寿司となり、昭和時代中期の駅弁紹介本で立川駅弁の筆頭に挙げる名物だった。1985(昭和60)年頃まで販売。

販売駅
中央本線 立川(たちかわ)駅 1889(明治22)年4月11日開業 東京都立川市曙町2丁目
調製元
株式会社 中村亭 東京都立川市柴崎町2−1−4 0425(24)2010

【掛紙】奥多摩の山菜ちらしずし(300円)Okutama no Sansai Chirashizushi
1976年11月21日調製 Nov. 21, 1976

掛紙

1976(昭和51)年11月21日6時の調製と思われる、昔の立川駅弁の掛紙。当時の中央本線では、八王子駅にはすべての特急や急行が停まる一方で、立川駅には新宿駅〜甲府駅の急行「かいじ」2往復と、これに併結される富士急行直通の急行「かわぐち」1往復しか停まらないような駅だった。

販売駅
中央本線 立川(たちかわ)駅 1889(明治22)年4月11日開業 東京都立川市曙町2丁目
調製元
株式会社 中村亭 東京都立川市柴崎町2−1−4 0425(24)2010