東京と日本の中央駅。東海道・山陽・東北・上越・山形・秋田・北陸の各新幹線、東海道・中央・総武・東北の各線、山手線や京浜東北線などの電車が、一日あたり3000本以上行き交い、100万人以上の利用者で終日賑わう。駅弁はJR東日本やJR東海の子会社のもので約100種類とも、エキナカの商品を含め400種類以上とも、デパ地下の弁当を含め1000種類以上とも言われ、さらに全国各地の駅弁も集まり、こちらも日本最大。1914(大正3)年12月20日開業、東京都千代田区丸の内1丁目。
下記の商品「東京もちべん」の、2009(平成21)年3月版。今回はホワイトデーということで、掛紙が雪を思わせる淡い青色になり、ウサギがハートを手に持ち、中身のモチは生チョコ、醤油磯部、青のり、五穀、醤油揚げとなっている。とすると、バレンタインデー版と中身はまったく同じではないかと思うし、おしながきには「HAPPY VALENTINE’S & WHITEDAY」の表記がある。
ホワイトデーもバレンタインデーに次ぎ、昭和50年代までに男性から女性へ返礼として菓子類を送る風習が、製菓業界の広告宣伝により定着してしまった。さらに4月14日にも特需を生もうとするような広告宣伝も毎年のように見掛ける気がするが、韓国を除きまだ定着するには至っていない印象。韓国では4月14日をブラックデーとして、恋人がいない人同士で黒い服を着て真っ黒なジャージャー麺を食べるのだそうな。
なお、「東京もちべん」は2010年頃から見かけなくなった。
※2012年5月補訂:終売を追記下記の商品「東京もちべん」の、2008(平成20)年の春版。今回は掛紙が緑色になり、中身の黒米黒糖もちがさくらもちに差し替えられている。ということは、夏、秋、冬と今後は季節を重ねていくのだろう。クリスマスやバレンタインで甘味に動いた風味を、食事の側に戻した印象。
なお、「東京もちべん」は2010年頃から見かけなくなった。
※2012年5月補訂:終売を追記下記の商品「東京もちべん」の、2008(平成20)年2月版。今回はバレンタインデーということで、掛紙がピンク色になり、正月版の鏡餅と獅子舞がハートマークに代わり、中身は通常版の黒米黒糖もちがチョコもちに差し替えられている。それだけなのに見た目でまったく別の駅弁に見えるほど印象が異なる。食べればそんなに違いはない。
恋人にプレゼントを贈る2月14日のバレンタインデーとチョコレートを結び付けたのは、東京の渋谷で創業した高級チョコレート店「メリーチョコレートカムパニー」とされる。1958(昭和33)年に新宿の伊勢丹で実施したバレンタインチョコの販売は散々だったようだが、今ではチョコを避けて他のものを買おう贈ろうと思う人が増えるほど、日本国内限定で風習が定着した。
駅弁にチョコを入れることはほとんどなく、バレンタイン駅弁というのも聞いたことがないが、NREはその冒険にまた打って出た。来年の今頃にこれが買えるかどうか。
なお、「東京もちべん」は2010年頃から見かけなくなった。
※2012年5月補訂:終売を追記下記の商品「東京もちべん」の、2008(平成20)年お正月特別版。その前にクリスマスバージョンも売られた模様。通常版に比べて、掛紙が金色の正月柄に変わり、中身の醤油磯辺もちが甘い紅大福に差し替わり、おかずに蒲鉾とブリ生姜焼が入っている。そんな演出をするくらいだから、販売はきっと順調なのだろう。
なお、「東京もちべん」は2010年頃から見かけなくなった。
※2012年5月補訂:終売を追記東京駅の改札内地下通路の商業開発「グランスタ」内テナント「駅弁屋 極」のオープンに伴い、2007(平成19)年10月25日に発売。駅弁の女王ことトラベルジャーナリストの小林しのぶ氏が企画を担当した。ドーナツ向けの取っ手付き紙箱に、ウサギが月で餅をつく絵柄の掛紙を巻く。
惣菜向けトレーに入った中身は、食事にしては甘く、菓子にしては渋い、直径3センチ程度の醤油磯辺もち、青のりもち、五穀もち、黒米黒糖もち、醤油揚げもちが各1個。そして煮物や野沢菜が少々とすり身揚げ。奇抜な商品なので、この個性がどこまで受け入れられて定着するか。
なお、これは日本初のモチ駅弁と発表されているが、1980年代の北上・花巻・新花巻駅には秋冬限定の特殊駅弁「くるみ餅弁当(600円)」が存在しており、これに次ぐものと思われる。餅の駅売り銘菓は全国各地にある。
なお、「東京もちべん」は2010年頃から見かけなくなった。
※2012年5月補訂:終売を追記