東京駅から電車で約25分。横浜市は神奈川県の東部で東京湾に面した、人口約380万人の港町。東京の衛星都市として人口日本一の市であるほか、異国情緒とウォーターフロントで多くの観光客も集める。駅弁は、大正時代からの駅弁屋がコンコースやホーム上や駅周辺各地に駅弁売店を構え、「シウマイ弁当」は日本一売れる駅弁とされる。1915(大正4)年8月15日開業、神奈川県横浜市西区高島2丁目。
2011(平成23)年4月15日のリニューアル。過度を落とした小柄で竹皮編み柄な長方形の容器に、駅弁の名前や内容を彩った掛紙を巻く。中身は栗おこわと山菜おこわ、タラのカニあんかけ、シイタケやレンコンなどの煮物、玉子焼、シウマイ2個など。コンパクトでシンプルで風味良好。しかしこれからはおこわを季節で変えないのだろうか。価格は2011年の購入時で680円、2014年4月の消費税率改定で700円。2016年時点で販売されていない。
※2016年8月補訂:終売を追記2010(平成22)年7月16日に従前の駅弁「三彩おこわ」をリニューアル。長方形の容器を、駅弁の名前を書いておこわの色をデザインした掛紙で包む。中身は夏版ということで、山菜おこわと蛸おこわを両端に詰めて、真ん中にメカジキ照り煮、玉子焼、レンコン煮、ニンジン煮、かぼちゃ天ぷら、シウマイなどを配するもの。つまり、2006年4月より前の形に戻った。価格が戻らない分、当時よりおかずは少し充実している。
従前の駅弁「季節おこわ」を置き換えて、2006(平成18)年4月1日発売。家具調木目柄の容器に同柄の紙ぶたをして割り箸をのせて、掛紙を軽く巻いて輪ゴムで留める。6区画に仕切られた中身は、三彩おこわ、赤飯、栗おこわ、タラの野菜あんかけ、タケノコや里芋などの煮物、玉子焼とシウマイ2個など。おこわがえらく固かったが、これが個性なのか品質差なのかは分からない。
従来商品と比べると、季節での内容変更をやめて130円値上げしておかずを増やした格好。個人的には前作が好みだったけれど、中身は弁当らしくなったし、絶対的には安値の駅弁であるので、改良と言えると思う。よみがなは「さんさいおこわ」でいいのだろうか。雑誌などでの紹介例も多かったが、2010年7月に上記の「おこわ弁当」へ切り替えられてしまった。
※2011年7月補訂:終売を追記横浜駅弁「季節おこわ」の2005(平成17)年の春版で、中身は五目おこわと鮭おこわ。これにシウマイ2個と菜の花和えにタケノコなどの煮物を添えて、ふたをして春色の掛紙で巻く。横浜駅弁にしては容器が味気なく具の存在感が薄い気がした。2006年4月1日の「三彩おこわ」発売により終売。
竹の葉風の包み紙を開くと3分割された長方形の容器の上と下におこわ、真ん中にシウマイと煮物類が入る。内容は1月から4月までを春、5月から8月までを夏、9月から12月までを秋として年に3回変わる。写真は豆おこわとしそ杏に胡瓜漬けが入った夏バージョン。おこわもおかずも淡泊で味が薄めなので、おこわだけで飯が食える人向け。2006年4月1日の「三彩おこわ」発売により終売。