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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東海 名古屋(なごや)駅 JR-Tokai Nagoya Station
2015(平成27)年9月訪問 GoogleMap「名古屋駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から新幹線で約1時間40分。名古屋市は愛知県の西部で伊勢湾に面する、人口約230万人の城下町。日本国内第三の大都市圏として、製造業や商業で大いに栄える。駅弁は改札外コンコースや新幹線改札内で3社約50種が積まれ、地元や近隣の弁当なども加えて、こちらも大いに栄える。1886(明治19)年3月1日開業、愛知県名古屋市中村区名駅1丁目。

武将弁当織田信長飛騨牛焼肉&八丁味噌焼とり弁当(1,500円)Busho Bento Oda Nobunaga Hidagyu Yakiniku and Hacchomiso Yakitori Bento
2022年1月16日に京王百貨店の駅弁大会で購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2022(令和4)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、仙台駅の伊達政宗、新潟駅の上杉謙信、加賀温泉駅の前田利家、甲府駅の武田信玄、豊橋駅の徳川家康、名古屋駅の織田信長、城崎温泉駅の明智光秀、姫路駅の黒田官兵衛、広島駅の毛利元就、出水駅の島津義弘の10種類が各1,500円で一斉に発売、同月の阪神百貨店の駅弁大会でも販売。約20年前の疑義駅弁である日本古窯弁当シリーズと同じく、福井県の催事業者がプロデュースし、各地の駅弁業者が調製し、大規模な駅弁大会で販売する、各地の駅弁を名乗るが現地の駅では買えない商品だと思われる。調製元や鉄道会社などは、この駅弁とその発売に何も触れていない。

今回は黒いプラ容器が円錐状とボウル状で2種類あり、この織田信長は円錐状のもの。これに織田家の家紋を入れ、日本古窯弁当と同じ半透明のふたをして、今回のシリーズで共通のしおりを置き、それらしき絵柄のスリーブで留める。中身は白飯を八丁味噌焼鶏、焼鮭、塩だれ飛騨牛焼肉、ごぼうやタケノコなどの煮物で覆うもの。牛に鶏に鮭と欲張りな構成で、具の種類が多く賑やかに思える。

織田信長は戦国時代の武将。現在の愛知県名古屋市に生まれ、天文20年(1551年)頃に父の信秀から家督を継ぐと、一族を統一し、尾張を平定し、西進して室町幕府を滅ぼし、天下統一へ向かい現在の関西とその周囲を収めたところで家臣の明智光秀に謀反で討たれた。誰もが知る日本史上のスーパーヒーローで、今もテレビに雑誌にゲームにと取り上げられ続ける人気なのに、駅弁の織田や信長は定着することなく、まったく不振に見える。この駅弁(ではないかもしれないが)はどうか。

販売駅
東海道本線 名古屋(なごや)駅 1886(明治19)年3月1日開業 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目
調製元
株式会社 松浦商店 愛知県名古屋市中村区椿町5番17号 052(452)4506 https://www.obento-matsuura.co.jp/

【終売】家康膳(800円)2011年1月20日に京王百貨店の駅弁大会で購入
Ieyasu Zen (end of sales)

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名古屋開府400年を記念して、そして戦国時代の三英傑にちなむ駅弁の続編として、2010(平成22)年3月6日に発売。竹皮編みの長方形の容器に、駅弁の名前などを書いた厚めで蒼い掛紙を巻く。中身は麦飯のおにぎり2個と、焼き味噌、鶏とうずら卵の串、酢ごぼう、ナスおひたし、シジミ佃煮、タイとレンコンとサツマイモの天ぷら、ダイコン煮、インゲンごま和えなど。

軽食タイプのおにぎり弁当。これも下記「秀吉膳」「信長膳」ともども、京王の催事場ではいつも売れ残っていたが、締まりのある鶏やナスやタイ天やうずら卵など、麦飯の日の丸おむすびともども固めの食感が心地よく、そんな評価が不思議に思えるところ。この京王百貨店の駅弁大会で引退か。

※2015年10月補訂:終売を追記
販売駅
東海道本線 名古屋(なごや)駅 1886(明治19)年3月1日開業 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目
調製元
株式会社 だるま 名古屋支社 愛知県名古屋市中村区亀島2−1−1 052(452)2101

【終売】秀吉膳(1,000円)2011年1月14日に京王百貨店の駅弁大会で購入
Hideyoshi Zen (end of sales)

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名古屋開府400年を記念して、そして戦国時代の三英傑にちなむ駅弁の続編として、2010(平成22)年3月6日に発売。木目柄でヒョウタン型の容器を、金色のボール紙製パッケージに収める。中身は酢飯の上に錦糸卵ととびことカニほぐし身を載せ、タラ焼、鶏照焼、魚のすり身の串、山菜、守口漬、シイタケやタケノコなどの煮物、タコ春雨、花煮昆布、ようかんなど。

戦国時代に天下統一を果たした豊臣秀吉を徳川家康が招いた餐応料理を再現したという。食材は御飯を除きすべて豊臣秀吉にちなんでいることが、正方形に折りたたまれたしおりで確認できる。その他にも秀吉へのこだわりが垣間見える、よく考えられた作品であり、戦国時代を舞台にした漫画作品やゲームの流行による歴史ブームの中で堂々と京王百貨店駅弁大会へ出陣してきたにもかかわらず、会場では三英傑揃って閉店まで山積みという惨敗を喫した印象。駅弁大会ではやはり、シンプルなものが好まれるのだろうか。この京王百貨店の駅弁大会で引退か。

※2015年10月補訂:終売を追記
販売駅
東海道本線 名古屋(なごや)駅 1886(明治19)年3月1日開業 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目
調製元
株式会社 だるま 名古屋支社 愛知県名古屋市中村区亀島2−1−1 052(452)2101

【終売】信長膳(1,200円)2011年1月14日に京王百貨店の駅弁大会で購入
Nobunaga Zen (end of sales)

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2010年の名古屋開府400年事業とのタイアップ企画として、2009(平成21)年9月5日に発売。黒いプラ製トレーを接着した長方形の容器に透明なふたをして、フェラーリレッドに見える真っ赤なボール紙の枠にはめる。

中身は焼き味噌おにぎり2個、焼マス、ウナギ蒲焼、焼き鳥、サトイモとフキとシイタケの煮物、酢ごぼう、ホウレンソウおひたし、昆布とニンジンの和え物、花形昆布やダイコン味噌漬など。天正10年(1582年)5月に織田信長が安土城で徳川家康をもてなした晩餐「安土御献立」を、資料「続群書類従」に基づきできるだけ再現したという。

名古屋駅では人気の駅弁となり、後に「豊臣膳」「家康膳」も発売、愛知出身の戦国武将の三英傑がシリーズで揃うことになる。一方で今回の京王百貨店の駅弁大会では、目玉商品のひとつとしてチラシに掲載されたにもかかわらず、会場では三英傑揃って閉店まで山積みという惨敗を喫していた。この京王百貨店の駅弁大会で引退か。

※2015年10月補訂:終売を追記
販売駅
東海道本線 名古屋(なごや)駅 1886(明治19)年3月1日開業 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目
調製元
株式会社 だるま 名古屋支社 愛知県名古屋市中村区亀島2−1−1 052(452)2101