東京駅から新幹線で約1時間40分。名古屋市は愛知県の西部で伊勢湾に面する、人口約230万人の城下町。日本国内第三の大都市圏として、製造業や商業で大いに栄える。駅弁は改札外コンコースや新幹線改札内で3社約50種が積まれ、地元や近隣の弁当なども加えて、こちらも大いに栄える。1886(明治19)年3月1日開業、愛知県名古屋市中村区名駅1丁目。
商品名は「名古屋トップスリー」とも。トレーを入れた紙箱を紙帯で留める。中身はエビフライ・名古屋コーチン入りチキンライス・味噌カツと名古屋三大名物が入り、フライドポテトやカップゼリーなども入る、非常に分かりやすい若者向けな洋風弁当。価格は2003年の購入時で880円、2014年4月の消費税率改定で900円。、2017年時点で930円。2017年頃までの販売か。
※2020年4月補訂:終売を追記2010(平成22)年10月1日に発売。竹皮編みの長方形の容器に、カプコンのゲームソフト「戦国BASARA3」における4人の武将のイラストを表面に、写真入りのおしながきを裏面に印刷した掛紙をかける。ゲーム作品とのタイアップは特にうたわれていない。
中身は黒米の俵飯とイクラを振った白米の俵飯、徳川家康の好物にちなむ海老の天ぷら、伊達政宗の好物にちなむ伊達巻き、真田幸村の初陣とされる群馬にちなむこんにゃく煮物、石田三成の三献の茶にちなむ抹茶胡麻豆腐、その他に鮭西京焼、グリルチキン、オニオンリング、シイタケやタケノコなどの煮物などを詰めるもの。これらのコンセプトというかこじつけがなくても、多種多様な食材が詰まる幕の内タイプの駅弁として楽しめる。
なお、この駅弁の発売を境に、東海道新幹線で10年の歴史を刻んだ名物駅弁「21世紀出陣弁当」が見あたらなくなってしまった。容器といい価格といい調製元といい駅弁の名前といい、これはその後継作ではないかと思う。年内に終売か。
※2015年10月補訂:終売を追記2004(平成16)年の秋頃に発売。長方形の容器に、焼き鶏とハマグリの写真を左右に配置したボール紙のフタをかけ、麻ひもでしばる。中身はフタと合わせて、左側に三河地鶏焼とり丼こと、白御飯の上に鶏とネギを載せるもの、左側に三重名物はまぐり丼こと、アサリの炊込飯に3個のハマグリを載せるもの、仕切の×型で対決を表し、その上下に煮物や野菜炒め物を配置する。
主旨が面白いし、品質も良いし、御飯だらけなので満腹になる。対決の個人的軍配は、鶏の駅弁は多いがハマグリの駅弁は少ないので、ハマグリに上げた。駅弁催事には来ないと思うが、そこに出してもいい勝負ができるような。2005年までの販売か。
1980年代に発売。パステルカラーで色違いのふた付き正方形ボール紙容器を三個、しゃちほこその他を絢爛に描くボール紙のパッケージに詰める。中身は下段が名古屋駅弁名物とり御飯、中段が味噌ダレを添付するカツやエビフライなど、上段が海老や鰻蒲焼や焼鮭に煮物各種。上段のウナギを刻んでいれば、三段で三種の名古屋(駅)名物を表現する、文字通りの名古屋三昧。
同じ形状の容器を使う他駅の駅弁は、二人前を想定して割りばしを二膳付けるが、ここのは一膳だけ。ひとりで豪快に腹へ詰め込むことが推奨されてるようだ。価格は2005年の購入時で1,550円、2014年4月の消費税率改定で1,600円、2016年時点で1,650円。2016年までの販売か。
2005年3月25日から9月25日まで愛知県の長久手町や豊田市と瀬戸市にまたがる名古屋東部丘陵で開催された正式名称「2005年日本国際博覧会」、略称「愛知万博」、愛称「愛・地球博」。期間中1,500万人の入場者予想が、終わってみれば約2,200万人も入り、混雑が問題となる大盛況。開催前や開催初期の様々な悪口は、これで吹き飛んでしまった。
※2017年5月補訂:終売を追記2004(平成16)年の秋に発売か。「抹茶ひつまぶし日本一弁当」と同じタイプの、強度のあるボール紙の正方形の容器を使用、駅弁の名前を記した紙帯で締める。中身はタレ御飯の上に純系名古屋コーチンの鶏肉が少々と、三河一色産のうなぎひつまぶし(鰻蒲焼の刻み)がそこそこと、守口漬が二切れ。濃厚な味が楽しめると同時に、外観も中身も価格も名古屋経済の元気さを象徴しているよう。
なお、2000年頃にはとり御飯・みそかつチキン・チキン照焼・エビフライ・きしめんサラダ・守口漬など名古屋名物を欲張りに詰め込んだ「なごや一番(1,100円)」という駅弁が出ていた模様。今回収蔵の駅弁はこれのリニューアル版という扱いらしい。2007年頃までの販売か。
※2015年10月補訂:終売を追記2002(平成14)年の秋に発売。東海道新幹線の東京・名古屋・京都・新大阪の各駅別にある、同じ容器と価格で年4回改訂される季節の幕の内駅弁の名古屋版。新幹線と在来線で会社が異なる他の3駅では新幹線改札内でしか買えないが、新幹線も在来線も同じJR東海である名古屋駅では改札外コンコースの駅弁売店でも買える。
経木枠の長方形の容器に木目調の紙のふたをかけて、名古屋の新幹線と高層駅ビルを描いた掛紙をかける。写真は2003年の秋版で、御飯は鶏飯、おかずはエビフライ、とんかつ、サンマ煮付、田楽など。味噌ダレが別添なので、これをかけて食べる。価格は購入時で1,000円、2014年4月の消費税率改定で1,030円。2015年5月に「特撰名古屋」へリニューアル。
※2017年5月補訂:終売を追記名古屋近郊の観光名所を満載したイラストを描いたボール紙の箱の中にトレーを入れる。中身は日の丸御飯に、豚ではなく鶏の味噌カツが入り、鯖塩焼や蒲鉾に玉子焼なども入れられる。2004年以降に終売か。