京都駅から特急列車「はしだて」で2時間強。その名のとおり、著名な観光地である天橋立の近くにあり、駅から歩いてその砂州まで行ける。駅弁は1970年代から1990年代まで、西舞鶴駅の駅弁が売られた。以後に公式な駅弁の販売はないが、観光列車「丹後あかまつ号、丹後あおまつ号」の乗客に限り駅で受け取れる予約制の弁当「えきべん」があるほか、駅の売店で駅弁のような惣菜が売られる。1925(大正14)年7月31日開業、京都府宮津市字文珠。
天橋立駅の売店で買えた惣菜。商品名のとおり、酢飯に焼きサバを貼り合わせた棒寿司が1本、フィルム包装で密封され、青い紙箱に収まる。値段も分量もコンパクトな、普通においしい焼きサバ寿司。駅では茶色い箱の「牛肉いなり寿司」(920円)と、黄色い箱の「丹後ばら寿司いなり」(830円)も販売するらしいが、いずれも駅弁と名乗ったり紹介されたことは、ないと思う。調製元は京丹後大宮駅と峰山駅の間の国道沿いで料亭「千代乃家」の仕出し部門と紹介する仕出し弁当店。
天橋立駅の売店で買えた惣菜。きゅうりと玉子焼とカニかまぼこのマヨネーズ和えを具とした太巻き寿司を4切れ、透明な惣菜容器に詰めて、商品名の掛紙を巻く。掛紙に「いととめ手作り」「丹後産こしひかり使用」とある、地元のお惣菜。調製元は京丹後大宮駅前のぼたもち店。
天橋立駅は、その名のとおり天橋立の玄関口であり、京都駅から特急列車が乗り入れる。1990年代まで駅弁が売られ、以後も丹後寿司など駅弁のような弁当が、駅の売店で買えたと思う。今回2024年の訪問時には、駅舎で死角にある小さな店舗で、棒寿司のような箱入り商品3種類とこれと、飲料やおつまみや冷凍食品が売られていた。