JR大阪駅や地下鉄梅田駅から数分。大阪市は国内で2番目の規模を持つ大都市圏の中心である、人口約280万人の政令指定都市で県庁所在地。古代から二千年近い歴史を持つ港町であり、中世には物流や商業で発展、明治時代から工業も栄え、今も世界有数の大都市である。駅弁は東海道新幹線の開通で東海道本線との交点に駅が設けられて以来、大阪駅の駅弁が販売された。当時の駅弁屋は2010年4月に消えたが、今はむしろ全国各地の駅弁や地元などの弁当が、新幹線改札内や在来線改札内で多く売られる、全国有数の駅弁販売駅。1964(昭和39)年10月1日開業、大阪府大阪市淀川区西中島5丁目。
2012(平成23)年1月までに発売か。下記「あなご三本仕立て」の加熱機能付き容器版であり、中身や味は同じ。その割にはパッケージの絵柄がずいぶん異なるものだと思う。やっぱりタレ御飯と錦糸卵と薄い煮アナゴとガリしか入らない割り切りだが、柔らかくておいしかった。価格は2013年の購入時で1,200円、2016年時点で1,350円。以後は断続的に販売か。2019年は1,250円。
※2023年12月補訂:現況を追記2010(平成22)年10月までに、大阪駅や新大阪駅で発売か。ボール紙を組み立てた黒い長方形の容器を使用、アナゴを思わせるイラストや駅弁の名前などを印刷したボール紙の枠にはめる。中身は炊込飯の上に錦糸卵を敷き、細く薄い煮穴子を3本並べ、甘酢生姜を添えるもの。これはこれでおいしい駅弁であるが、下記の以前の大阪駅弁「穴子三本勝負」に比べて、アナゴの分量もその見栄えもずいぶん落ちる感じはする。
調製元は神戸の駅弁屋だが、2010年4月の大阪の駅弁屋の倒産によるものか、現在は京都でも大阪でもここの駅弁が販売されており、この駅弁ではパッケージで「大阪駅弁」を明記している。倒産の前から駅のホーム上のJR子会社の売店で神戸の駅弁が買えていたような気がする。この加熱機能付きでないバージョンは、2012年で終売か。
※2023年12月補訂:終売を追記2006(平成18)年7月20日に発売。やや小ぶりの長方形の容器に、商品名を分かりやすく描いたボール紙のふたをして、割りばしを置いてラップで包み、食品表示ラベルを貼る。中身はタレ御飯を駅弁の名前どおり3本の炙り(あぶり)穴子で覆い、甘酢生姜を軽く添えるだけ。駅弁大会でより映える、シンプルイズベスト。価格は高めだが、はや人気駅弁の風格が漂う。1,300円の加熱機能付き容器版もあった模様。
この駅弁は駅弁業者の事業停止により、2010年4月19日限りで失われてしまった。
※2010年4月補訂:終売を追記大阪駅のウナギ駅弁。木目の印刷が美しい小柄な容器に、やはり木目柄な掛紙を巻く。中身は写真のとおりタレ御飯と鰻蒲焼だけの非常にシンプルなもの。山椒の添付はあるが追加のタレは入っていない。柔らかく香り高い鰻蒲焼に粒状感のある御飯がマッチしているものの、いずれも少量な一方で価格はえらく高く、銭に厳しい商都大阪の駅弁らしくない感じがする。
この駅弁は駅弁業者の事業停止により、2010年4月19日限りで失われてしまった。
※2010年4月補訂:終売を追記2004(平成16)年の秋の発売と思われる、新幹線の京都駅と新大阪駅の駅弁。まむし丼とは、つまり鰻丼のこと。立派に黒いふた付きの長方形の容器を、駅弁の名前と鰻蒲焼の写真を載せたボール紙の枠にはめて、まるごとラップで包む。中身は御飯がタレ色に染まる鰻重で、御飯の上に加えて中にも鰻蒲焼が詰まるという充実の内容。
新幹線の高額駅弁なので風味に関する文句も聞こえてくるし、私が食べたロットにはゴム草履が混じっていたが、かつて新幹線車内で1,300円で売られたうなぎ弁当より、確実に見栄えも中身も充実していると思う。2009年頃までの販売か。
※2015年9月補訂:終売を追記1980(昭和55)年9月27日17時の調製と思われる、昔の大阪駅弁の掛紙。絵柄は下記の1971年のものと同じ。変化は値段と調製元の住居表示くらい。
1971(昭和46)年7月29日の調製と思われる、昔の大阪駅弁の掛紙。うなぎ弁当は、この頃の駅弁や車内調製弁当の花形であった。