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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

三木鉄道 三木(みき)駅(廃止)Miki Railway Miki Station
2008(平成20)年3月訪問 GoogleMap「三木鉄道記念公園」

駅名標 駅舎 駅構内

山陽本線加古川駅からJR加古川線と三木鉄道を乗り継いで約30分。三木市は兵庫県で神戸市の北に位置する人口約8万人の街で、古くから金物の町として知られるほか、酒米「山田錦」の生産量が日本一でもある。駅弁はなかったが、三木鉄道の2008年3月限りでの全線廃止を前に、同月限りで記念の駅弁が販売された。1917(大正6)年1月23日開業、2008(平成20)年3月31日限りで廃止、兵庫県三木市福井2丁目。

【終売】ありがとう三木鉄道記念弁当(サンドイッチ駅弁)(1,000円)Arigato Mikitetsudo Kinen Bento(Sandwich Ekiben) (end of sales)
2008年3月20日に三木駅前のテントで購入 Mar. 20, 2008

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

三木鉄道の全線廃止に伴う記念イベントの一環として、2008(平成20)年3月の土休日に駅前で販売された、三木駅史上最初で最後の駅弁。市内各店を調製元とする、価格と掛紙を揃えた弁当類が、訪問時で7種類販売されていた。

古代米を生地に混ぜて焼いた丸いパンを使った、メンチカツ、ポテトハム、玉子のサンドが各1個、透明な惣菜容器に収まる。これを2パックセットにして、おしぼりも2本添えて、共通掛紙に巻いての販売。見栄えにプロ、内容と味に手作りを感じる、朝食用か行楽用のおいしいサンドイッチ。調製元は商品に記されていないが、現地での掲示から調べると地元の西洋料理屋さん。

三木鉄道は、国鉄の廃止対象線であった三木線を1985(昭和60)年4月に転換した、全長6.6kmの第3セクター鉄道。大都市近郊という立地を生かせないまま、転換後も利用は減少し赤字を積み重ね、2006(平成18)年1月には鉄道の廃止を公約に掲げた候補者が三木市長選に勝利、市民アンケートでも廃止に7割の賛成票が入る状況の中、沿線の歓迎をもって2008(平成20)年3月31日限りで廃止された。

販売駅
三木鉄道 三木(みき)駅 1917(大正6)年1月23日開業 2008(平成20)年3月31日限りで廃止 兵庫県三木市福井2丁目
調製元
ビストロ・ド・ノブ 兵庫県三木市本町2丁目3−1 0794(82)4988

【終売】ありがとう三木鉄道記念弁当(播州三木名物釜山城鯛めし)(1,000円)Arigato Mikitetsudo Kinen Bento(Banshu Miki Meibutsu Kamayamajo Taimeshi) (end of sales)
2008年3月20日に三木駅前のテントで購入 Mar. 20, 2008

掛紙 中身
掛紙 掛紙 掛紙 外観 外観 外観 外観 中身 中身

三木鉄道の全線廃止に伴う記念イベントの一環として、2008(平成20)年3月の土休日に駅前で販売された、三木駅史上最初で最後の駅弁。市内各店を調製元とする、価格と掛紙を揃えた弁当類が、訪問時で7種類販売されていた。

ふたも陶製の釜飯容器を、鯛と城を描いた掛紙で包み、付合せとポリ容器茶と白い紙袋とともに同柄の専用紙袋に詰め、共通掛紙でふたをする。中身は柔らか白御飯の上に有頭海老と鯛の焼き物、里芋と椎茸、錦糸卵とグリーンピースを載せるもの。中身も風味も体裁も、そのまま駅弁として販売されて不思議のないもの。調製元は地元の和食レストランで、これと同じ商品がもともと発売されているそうな。

三木鉄道の敗因は報道上、路線と流動の方向違い、人も経済も神戸電鉄1本で行ける神戸へ向いていたこととされる。しかし主因は、交通ネットワークの分断と思えてならない。国鉄時代は運賃も列車も加古川線直通で1本だったものが、転換当時の流行的な考えであった悪しき国鉄からの決別なのか、厄神駅で列車も運賃もレールも分断したことで、わずか10キロ前後の距離で利用者に乗り換えと高い運賃と切符を買う手間が強要された。

販売駅
三木鉄道 三木(みき)駅 1917(大正6)年1月23日開業 2008(平成20)年3月31日限りで廃止 兵庫県三木市福井2丁目
調製元
旬味優膳 ねぼけ 兵庫県三木市上の丸町6−19 0794(82)5791

【終売】ありがとう三木鉄道記念弁当(古代米駅弁)(1,000円)Arigato Mikitetsudo Kinen Bento(Kodaimai Bento) (end of sales)
2008年3月20日に三木駅前のテントで購入 Mar. 20, 2008

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

三木鉄道の全線廃止に伴う記念イベントの一環として、2008(平成20)年3月の土休日に駅前で販売された、三木駅史上最初で最後の駅弁。市内各店を調製元とする、価格と掛紙を揃えた弁当類が、訪問時で7種類販売されていた。

昔懐かしい銀色のプラ製の惣菜容器に共通掛紙を巻く。中身は古代米の御飯に海老入りオムレツ、ハンバーグ、スパゲティ、ブロッコリー、トンカツなどを詰める、容器に似合う洋食仕出し弁当。この内容で千円も取るためか、おかずの品質は高そうで、三木鉄道を描いた絵葉書も付けられた。調製元は上記サンドイッチと同じ西洋料理屋さん。

三木鉄道は毎年赤字を計上したが、路線長が短くその絶対額が小さかったためか、上記の市長選まで廃線の危機感は強くなかった。開業から15年前後で車両も新調し、利用客の増加を期待して列車を増発したり、線路も道路も走れる車両であるJR北海道のDMVの導入による、神戸電鉄との接続を考えたりもした。

その動きをひっくり返したのが、小泉政権による地方交付税の削減と、2005(平成17)年のJR福知山線事故ではないかと思う。前者で大都会と企業城下町を除く市町村の財政が成り立たなくなり、公共交通も含めた黒字を出さない役所の施設や第3セクターの存在自体が罪悪視された。後者で新幹線からローカル線まで鉄道すべてに対して、最高級の安全対策が求められ始めた。三木鉄道に関する市長の公約も市民アンケートも、現状の赤字と今後の財政負担が、最大あるいは唯一の争点であった。

販売駅
三木鉄道 三木(みき)駅 1917(大正6)年1月23日開業 2008(平成20)年3月31日限りで廃止 兵庫県三木市福井2丁目
調製元
ビストロ・ド・ノブ 兵庫県三木市本町2丁目3−1 0794(82)4988

【終売】ありがとう三木鉄道記念弁当(播州三木の祭り鯖寿司)(1,000円)Arigato Mikitetsudo Kinen Bento(Banshu Miki no Matsuri Sabazushi) (end of sales)
2008年3月20日に三木駅前のテントで購入 Mar. 20, 2008

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 外観 中身 中身

三木鉄道の全線廃止に伴う記念イベントの一環として、2008(平成20)年3月の土休日に駅前で販売された、三木駅史上最初で最後の駅弁。市内各店を調製元とする、価格と掛紙を揃えた弁当類が、訪問時で7種類販売されていた。

竹皮柄のボール紙製容器に割りばし、おしぼり、しおりを置いて輪ゴムで留め、共通掛紙を巻いてセロハンテープで留める。竹皮に包まれた中身は、昆布をかけた鯖の棒寿司が1本。同じような駅弁は各地にあるが、これはサバの身が少々薄いものの、脂の乗りは抜群だった。調製元は三木駅の市街からは少々の距離がある寿司屋。

三木線はもともと、私鉄の播州鉄道や播丹鉄道が加古川沿いに敷設した、加古川線、北条線(現在の北条鉄道)、鍛冶屋線(1989(平成元)年廃止)と同じグループの、幹や枝の関係。1943(昭和18)年の国有化がなければ、加古川をターミナルとする中堅私鉄として一体的な路線網とダイヤを構築していただろうし、国鉄時代もそうだった。

しかし1980(昭和55)年の国鉄再建法では、路線名の単位で路線の存続と廃止を切り分けたため、枝ごとに路線の名前が付いていた加古川線ファミリーは、それぞれに厳しい選択を迫られる。三木線はこのとおり。北条線を三木線と同日に転換した北条鉄道も赤字基調が楽でない。先に転換した2本の状況を悲観してか、利用者が枝で最も多かった鍛冶屋線が鉄道での存続を断念しバスへ転換された。福知山線へつながる枝は幹と同じ路線名に含まれていたため、今もJR加古川線として存続する。

販売駅
三木鉄道 三木(みき)駅 1917(大正6)年1月23日開業 2008(平成20)年3月31日限りで廃止 兵庫県三木市福井2丁目
調製元
宝寿司 兵庫県三木市緑が丘町中1丁目8−37 0794(85)1627

【終売】さよなら三木鉄道ロゴ入り山田錦せんべい(500円)Sayonara Mikitetsudo Logo Iri Yamadanishiki Senbei (end of sales)
2008年3月20日に三木駅待合室仮設売店で購入 Mar. 20, 2008

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

2007(平成19)年6月9日に三木駅で発売。小麦粉に黒豆や酒米「山田錦」を混ぜて焼き、三木鉄道の社章の焼き印を入れた、直径十数センチの薄いせんべいを5枚、透明なプラ製トレーに重ねて、透明なビニール袋に入れ、ボール紙の箱に詰め、三木市商店街連合会の包装紙で包み、駅撮りの車両写真や路線図を印刷した掛紙をセロテープで貼る。食べてもうまい記念品。

かつて鉄道会社の社章は、国内に限らず全世界的に、レールや線路を描くものが多かった。その後に経営の多角化や民営化、国営化その他の経営形態の変更やイメージチェンジなどで、今に残る社章にそういうものは少ない。しかしこのせんべいでよく見ると、1984(昭和59)年の設立、1985(昭和60)年の開業という、鉄道会社としては新しい会社なのに、社章として古めかしいレール断面が、でかでかと描かれる。

販売駅
三木鉄道 三木(みき)駅 1917(大正6)年1月23日開業 2008(平成20)年3月31日限りで廃止 兵庫県三木市福井2丁目
調製元
社会福祉法人 神戸光の村授産学園 兵庫県神戸市北区淡河町木津字平間383 連絡先の記載なし