新大阪駅から新幹線と特急列車「やくも」を乗り継いで約3時間。米子市は鳥取県の西端で日本海と中海に面した、人口約15万人の城下町。県庁所在地でないにもかかわらず、商業都市として山陰地方を代表する都市のひとつとなっている。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋が「吾左衛門鮓」シリーズなどの駅弁を販売。1902(明治35)年11月1日開業、鳥取県米子市弥生町。
2015(平成27)年の発売か。米子駅弁の棒寿司シリーズ「吾左衛門鮓」の他の商品と同じように、棒寿司1本をラップで巻いて、袋詰めして箱詰めする。煮穴子の身を厚めに使い、海苔とシイタケを全面に挟み、酢飯に茎わさびを混ぜ込んで、アナゴの風味に変化と奥行きを出していた。価格は2015年の発売時で2,000円、2020年時点で2,100円、2023年2月から2,200円、2024年4月から2,400円。
※2024年4月補訂:写真を更新し値上げを追記2020(令和2)年5月4日に購入した、米子駅弁の紙箱。上記の2024年のものと比べて、紙箱の絵柄は異なるが、それ以外は同じ。
米子駅弁「吾左衛門寿し」のカニ版。美しい紙箱に入った和紙風ビニール袋の中の、ラップと笹の葉で包まれた状態で、酢飯の上にベニズワイガニの身を惜しみなく載せて、白板昆布を巻いた棒寿司が1本入る、土産物系駅弁。価格は2003年時点で冬期限定の1,580円、2010年時点で1,732円、2014年時点で通年販売の1,800円、2016年6月から1,950円、2019年9月から2,200円、2023年2月から2,300円、2024年4月から2,500円。
※2024年4月補訂:写真を更新し値上げを追記2003(平成15)年2月15日に購入した、米子駅弁の紙箱。上記の2024年のものと比べて、名前が「鮓」でなく「寿し」であり、紙箱と内袋の絵柄が異なるが、それ以外は変わらない。
2017(平成29)年夏の発売か。棒寿司を1本、竹皮に包み、ビニール袋に密封し、紙箱に収める姿は、米子駅弁の吾左衛門鮓シリーズに共通。鳥取県の美保湾で養殖されるギンザケ「境港サーモン」をブレンドビネガーに漬けて桜チップでスモークしたという魚の身を、棒寿司の上層と中層に敷き、白板昆布で巻いていた。この種の商品として、サバやマスほどジューシーではないが、身の厚さと香りを楽しめたと思う。価格は2019年の購入時で2,300円、同年9月から2,400円。
※2020年5月補訂:値上げを追記米子駅の駅弁「吾左衛門鮓 蟹」の1人前サイズで、2015(平成27)年頃の発売か。酢飯とカニを白板昆布で巻く構造は同じで、サイズを小さくした吾左衛門鮓蟹を1本、カットせずラップで巻き、専用の袋に密封し、ボール紙の化粧箱に詰める。味はもちろん変わらない。価格は2017年の購入時で1,350円、2020年時点で同じ名前の商品が1,200円となっている。
※2020年5月補訂:価格の改定を追記2015(平成27)年1月17日に購入した、米子駅弁のパッケージ。箱の中身と包装が同じなので、2年後の上記の駅弁「吾左衛門本舗 蟹」と同じものだと思う。紙箱の絵柄と、そこに書かれる駅弁の名前が、微妙に異なる。
米子駅弁「吾左衛門寿し」の、カニ版かつミニ版。上記の駅弁「吾左衛門寿し 蟹」の中身が4切れ分、小さな容器に収まる。森駅の駅弁「いかめし」くらいの大きさしかないが、分量はこれが一人前で良いと思う。催事場限定の商品かもしれない。価格は2016年の購入時で850円、2020年時点で1,100円。
※2020年5月補訂:値上げを追記米子駅弁「吾左衛門寿し」のタイ版。毎日無予約で現地販売される駅弁としては一時期、日本一高価であったと思われる。美しい紙箱に入った和紙風ビニール袋の中の、ラップと竹皮で包まれた状態で、酢飯の上に鯛の身を惜しみなく載せた棒寿司が入っている。旅の道中のお弁当というより土産物だろう。内容量は450グラムとたっぷり。価格は2004年の購入時で2,572円、2014年4月の消費税率改定で2,650円、2016年6月から冬春限定の2,700円、2019年9月から2,800円。
※2020年5月補訂:値上げを追記米子駅弁の吾左衛門鮓シリーズの、「鯖四貫」の別バージョン。こちらではマスの黒昆布巻、マスの白昆布載せ、サバの黒昆布巻、サバの白昆布載せの4切れが収まる。食べれば昆布も分厚い魚も臭みと旨みを持つ定評の味。この組合せの内容では現存しないと思われる。
※2020年5月補訂:終売を追記吾左衛門寿シリーズの2007(平成19)年の新作。包装や構造は他のシリーズと同じで、具が漬けダレに浸したアジになっている。中身は確かにアジだったが、風味や食感は定番のサバと同じ感じ。このシリーズに埋もれてしまうと思うが、これは沼津の「港あじ鮨」とともに、誰にもうまいと言わせる鯵寿司駅弁の代表格だと思う。価格は2007年の発売時や2008年の購入時で1,470円、2015年時点で1,600円、2016年6月から1,800円、2019年9月から1,900円。2021年までの販売。
※2022年4月補訂:終売を追記2008(平成20)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売されていたもので、それまでに現地でも売られ始めた模様。米子駅弁「吾左衛門寿し」シリーズの、マスが2切れと、カニ、サバ、タイが各1切れ、それに特別に追加と言いながら会期中ずっと入れていたらしいタイをもう1切れが、カットされてプラ製トレーに収まる。通常版はそのままでは手軽に消費できない包装と分量だが、これならば催事場でも道中でも食べやすい。この内容と名前では現存しない模様。
※2020年5月補訂:終売を追記米子駅弁「吾左衛門寿し」のアジ版で、シリーズ中で一番安いもの。美しい紙箱に入った和紙風ビニール袋の中の、ラップと笹の葉で包まれた状態で、酢飯の上に身の厚いアジを載せて昆布を巻いた棒寿司が入っている。「漬け鯵」の発売と入れ替わりに、2007年に終売か。
神奈川県の大船や小田原を筆頭に、鯵寿司の駅弁はそこそこ存在するが、アジの棒寿司とは珍しく、駅弁では唯一の存在か。百貨店などの駅弁催事での実演販売では、調製元のブースに吾左衛門寿しが全種類積まれ、お客さんを待っている。
※2015年10月補訂:終売を追記