木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運転日に、乗車前日までの事前予約により購入できる商品。屋台向けの透明なプラ容器に、郡山の薄皮饅頭や大牟田の草木饅頭くらいコンパクトで真っ白な大福が3個、個別包装で整列して収まる。ロッテのアイス「雪見だいふく」のような甘い衣に、カスタードとカラメルのクリームを込めた、これもとても甘く、とても小さな円形甘味。奥出雲おろち号の2023年限りでの運行終了により、駅や列車で買えなくなった。
※2024年11月補訂:終売を追記木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運転日に、車内販売または乗車前日までの事前予約により購入できるお弁当。やや楕円形の黒いプラ製トレーに白御飯を敷き、タマネギやシラタキを混ぜた牛肉煮を載せ、ネギとガリで彩る牛丼。
米は仁多米、牛は奥出雲和牛肉ないし仁多牛、つまりいずれも地元の奥出雲町産の食材。飯に加えて牛肉煮についても柔らかく、脂肪もタレも刺激のない、ふんわりあっさりした感じ。例えば佐賀県の武雄温泉駅弁のような、A5ランクの霜降り和牛!といったものとは、真逆の方向で激ウマな牛肉駅弁だと思った。。奥出雲おろち号の2023年限りでの運行終了により、駅や列車で買えなくなった。
※2024年11月補訂:終売を追記木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運転日に、車内販売または乗車前日までの事前予約により購入できるお弁当。とても小さくかわいらしい、長方形の酢飯に具を貼り付けた笹寿司を6個、竹皮に包み、商品名を書いた紙をかける。
笹寿司の中身は、サケ、カニ、タイ、サバ、エビ、ウナギと、すべて異なる。これを知らずにふたつ開けて、中身が笹寿司として一般的なサケとサバだったため、中身は普通に2種類だなと思い、その状態で駅弁写真を撮ってしまった。具は少量で普通も、とてもとても柔らかい仁多米が印象的。価格は2014年の購入時で1,000円、2016年時点で1,100円、2022年時点で1,200円。。奥出雲おろち号の2023年限りでの運行終了により、駅や列車で買えなくなった。
※2024年11月補訂:終売を追記木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運転日に、乗車前日までの事前予約により購入できるお弁当。火曜定休。公式な商品名は「トロッコ弁当」のはずが、現物のどこからもこれが読み取れない。
手帳サイズの惣菜向けプラ製トレーに蕎麦を詰め、マイタケ煮を載せ、ネギやオカカなどの薬味を添え、めんつゆをミニボトルで付ける。幅、高さ、長さとも不揃いなそばは、口の中で柔らかく潰れていく。めんつゆはかなり塩辛く、薬味の味も強い。著名な亀嵩駅のものと比べて、ワイルドなタイプ。。奥出雲おろち号の2023年限りでの運行終了により、駅や列車で買えなくなった。
※2024年11月補訂:終売を追記亀嵩駅舎の蕎麦屋「扇屋」が売る持ち帰り蕎麦。事前の予約により、駅のホーム上で買うことができる。ここに木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」で訪れると、満席でも60名程度の乗客に対して、4人もの立ち売りがホームに出ており、予約客以外にも蕎麦を販売していた。火曜定休。
黒いトレーに赤いトレーを重ねたプラ製容器の透明なふたには、蕎麦屋のシールと、蕎麦屋のキャラクター「かめ駅長」のシールを貼る。中身は蕎麦、海苔、ネギ、かつおぶし、めんつゆ、フルーツキャンディー。亀嵩駅名物の蕎麦は、のどごしの味が印象的。太さが不揃いな手打ちにも味がある。2020年に山芋と温泉卵を加えた、750円のものへリニューアルされている。
国鉄の合理化により1971(昭和46)年に職員が引き上げた亀嵩駅で、切符の販売を受託した地元の委託駅長が、1973(昭和48)年1月に駅舎で蕎麦屋を開店した。亀嵩は人気作家の松本清張が1960〜1961年に新聞連載した推理小説「砂の器」の舞台であるほか、木次線は広島と松江を結ぶ急行列車が走り、スイッチバックで中国地方最高所の峠越えをする鉄道路線であったため、作品や鉄道のファンがよく訪れる地点であり、亀嵩駅の蕎麦は昭和の頃には名物となっていた。
委託駅長は二代目となり、今も駅で蕎麦を打ち、切符を売る。木次線は国道の改良や高速道路の開通で都市間輸送の役割を失い、急行列車が1990(平成2)年に消え、乗客は激減し、冬期は除雪をやめて運休しタクシー代行輸送で間に合わせるような閑散線区になってしまったが、駅は自動車ときどき観光列車の客で、名物の蕎麦屋として生きている。
※2021年3月補訂:リニューアルを追記1993(平成5)年3月19日の調製と思われる、昔の亀嵩駅弁の掛紙代わりの蓋シール。亀嵩駅は昔も今も駅弁販売駅ではないものの、駅業務の委託人が駅舎でそば屋を始め、100%そば粉の手打そばが今でも人気になっている。
山陰本線の宍道(しんじ)駅から、木次線の列車で約35分。雲南市は島根県の東部で2004年11月に、木次町など5町1村が合併してできた、人口約3万人の市。神話の時代からの伝承があり、遺跡や古墳での新発見が時々大きな話題となる。木次駅にはかつて陰陽連絡の急行列車が発着し、1947(昭和22)年から1980年代まで公式な駅弁が存在した。1916(大正5)年10月11日開業、島根県雲南市木次町里方。
これは駅弁でなく、木次駅前のスーパーで買えたお惣菜。寿司惣菜向けプラ容器に、酢飯にしその葉を貼り焼鯖を合わせた焼鯖棒寿司を1本6切れ載せ、食品表示ラベルを貼り、掛紙で巻く。酸味や苦味がなく品質が良さそうな、おいしい普通の焼きサバ寿司。調製元のスーパーは、木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の2022年からの運転日に、乗車2日前までの予約により木次駅で買える「焼鯖棒寿司&稲荷寿司」(1,000円)の調製元であり、その中身はこの焼鯖棒寿司と下記の華稲荷寿司2個の詰合せである。それは奥出雲おろち号の2023年限りでの運行終了により、駅や列車で買えなくなった。
焼きサバは木次では、現在の島根県雲南市木次町では、明治時代かそれ以前からの名物あるいは郷土料理であり、今でも道路を走れば路面店が目に付くほど。かつて日本海側のサバを陸路で徒歩にて運ぶ際、木次や三刀屋(みとや)くらいまでしか保たないため、焼いて保存性を良くしたことによると紹介される。酢飯にほぐした焼きサバを散らす「すもじ」の他に、2000年代の空弁ブームで全国に広まった焼鯖寿司もみられる。
※2024年11月補訂:駅弁の終売を追記これは駅弁でなく、木次駅前のスーパーで買えたお惣菜。寿司惣菜向けプラ容器に、やや小柄な稲荷寿司を5個詰める。名産でも名物でもないと思うが、どうもこのスーパーでは人気の商品らしく、多量の稲荷寿司が惣菜売り場を占めていた。調製元のスーパーは、木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の2022年からの運転日に、乗車2日前までの予約により木次駅で買える「焼鯖棒寿司&稲荷寿司」(1,000円)の調製元であり、その中身は上記の焼鯖棒寿司とこの華稲荷寿司2個の詰合せである。それは奥出雲おろち号の2023年限りでの運行終了により、駅や列車で買えなくなった。
※2024年11月補訂:駅弁の終売を追記木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運転日に、乗車前日までの事前予約により購入できたお弁当。公式な商品名は「八岐大蛇弁当(やまたのおろちべんとう)」のはずが、現物には「トロッコ弁当」とある。
市販のボール紙製の惣菜弁当容器に、弁当名と調製元と、トロッコ列車の写真を印刷したシールを貼る。白いトレーに収まる9区画の中身は、ゆかり白御飯、赤飯、五目寿司、エビチリ、カボチャとレンコンの天ぷらにエビフライ、鴨肉と玉子焼とシイタケやサトイモなどの煮物にミニ串団子、蕎麦、生野菜サラダ、シメサバなど。これは分量の多いおつまみ弁当。昭和後期に鉄道の駅でよく売られていた、懐かしいポリ茶瓶が付いてきた。
調製元の閉店により、2016年限りで終売。翌2017年からは他社の「奥出雲和牛焼肉弁当」と「焼きさば押し寿司」が、木次駅から取り次がれる模様。
木次はその名のとおり、木次線沿線で最大の町。鉄道そのものが、木次と現在の山陰本線を結ぶために、1916(大正5)年10月に私鉄の簸上鉄道により敷かれたものである。1932(昭和7)年12月の国有化の後、1937(昭和12)年12月の全通で、中国山地を縦貫して山陰と山陽を結ぶ鉄道のひとつとして活躍する。
※2021年3月補訂:終売を追記山陰本線の宍道(しんじ)駅から、木次線の列車で2時間強。鉄道が中国山地を越えるために線路を切り返す、通過線のない三段式スイッチバックの駅として知られる。駅弁はないが、駅舎に代えて観光交流施設が建ち、昭和時代から鉄道旅客に知られた湧水を汲め、観光客向け臨時列車「奥出雲おろち号」運転日には物販も出る。1937(昭和12)年12月12日開業、島根県仁多郡奥出雲町八川。
木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運転日に、出雲坂根駅の中で、正確には駅舎の跡地で2010(平成22)年4月にオープンした観光交流施設「奥出雲延命水の館」の水汲み場で売られていた蕎麦。昭和の頃の定番で、最近はあまり見ない銀色のプラ製の惣菜容器に、蕎麦を詰め、ネギと海苔とかつおぶしの薬味を載せ、山菜、ワサビとカラシ、めんつゆのボトルを添える。
木次線の沿線を含め、出雲は蕎麦の国。このそば弁当は、トロッコ列車で予約購入した他の蕎麦にたとえると、見た目は八川に似て、薬味は亀嵩に似て、そばやつゆの味はその中間という感じ。首都圏の駅そばを何百杯と食べた身として、これもいずれも、粘りと香りが高くすばらしいと感じる。
木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」の運転日に、出雲坂根駅の中で、正確には駅舎の跡地で2010(平成22)年4月にオープンした観光交流施設「奥出雲延命水の館」の水汲み場で、モクモクと盛大に焼かれて売られていた焼き鳥。事前予約もできるという。
1本120円で、パック売りは5本で600円。写真のとおり、屋台向けな透明のプラ容器に、タレも焼きもしっかり色付く焼き鳥が収まる。「つくね」「皮」「もも」とある中で、普通にももを買ってみたところ、肉、たれ、焼き、見た目にとても締まりを感じた。