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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 一ノ関(いちのせき)駅 JR-East Ichinoseki Station
2022(令和4)年10月訪問 GoogleMap「一ノ関駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から東北新幹線やまびこ号で約2時間半。一関市(駅名は「一ノ関」で市名は「一関」)は、岩手県の南端に位置し、北上川沿いの北上盆地を中心街とする、人口約11万人の城下町。駅弁は明治時代からの駅弁屋のものが売られ、新幹線改札付近と西口駅舎に駅弁売店がある。1890(明治23)年4月16日開業、岩手県一関市深町。

平泉うにほたて重(1,680円)Hiraizumi Uni Hotate Ju
2023年7月7日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Jul. 7, 2023

掛紙 中身
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2023(令和5)年7月1日に一ノ関駅や東京駅などで発売。調製元は公式サイトで「平泉うにほたてごはん」のリニューアルと紹介し、メディアは魚介類の価格高騰の影響により6月限りで販売を休止した「平泉うにごはん」の代替と紹介した。容器などのつくりはその両者と同じで、小さな正方形の容器に透明なふたをして、商品名などを記した紙帯で留めるもの。

この容器に茶飯を詰め、蒸しウニ、大粒なホタテ、いくら、わかめ、錦糸卵、甘酢生姜で覆う。「平泉うにほたてごはん」のホタテを減らしてガリを入れたか、「平泉うにごはん」のウニを減らし、ごぼうを抜いて、ホタテとガリを詰めたか。いずれにせよウニは半減したはずが、食べれば印象は「平泉うにごはん」とそれほど変わらない感じ。不思議と東京で人気だった「平泉うにごはん」の地位を継げるかどうか。

販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000 http://saito-shogetsudo.jp/online/index.php

平泉うにごはん(1,600円)Hiraizumi Uni Gohan
2019年2月9日に千葉駅の駅弁売店で購入 Feb. 9, 2019

掛紙 中身
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1992(平成4)年の発売か。正方形の容器に茶飯を詰め、蒸しウニ、イクラ醤油漬、錦糸卵、茎わかめ佃煮で覆い、山ごぼうを添える。全体もウニも量は決して多くないが、その味の良さに定評がある。この種の駅弁は東北・北海道地方ではすっかりお馴染みの顔となった。東京でも人気の駅弁。価格は2004年時点で900円、2011年時点で1,000円、2016年時点で1,200円、2020年時点で1,300円、2021年10月時点で1,380円、12月時点で1,500円、2023年時点で1,600円。魚介類の価格高騰の影響により、2023年6月限りで販売を休止し、代わりに「平泉うにほたて重」(1,680円)を発売。

※2023年7月補訂:値上げと現況を追記
※2022年1月補訂:値上げを追記
※2021年10月補訂:値上げを追記
※2021年2月補訂:値上げを追記
販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000 http://saito-shogetsudo.jp/online/index.php

【終売】平泉うにごはん(1,000円)Hiraizumi Uni Gohan (end of sales)
2011年5月1日に一ノ関駅の駅弁売店で購入 May 1, 2011

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上記の駅弁「平泉うにごはん」の、2011(平成23)年時点での姿。掛紙と中身と風味は、上記の2019年のものと変わらない。当時は容器が正八角形だった。

※2019年8月補訂:新版の収蔵で解説文を手直し
販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000

【掛紙】平泉うにごはん(900円)Hiraizumi Uni Gohan
2004年1月9日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 9, 2004

掛紙 掛紙

2004(平成16)年1月9日に購入した、一ノ関駅弁の掛紙。京王百貨店の駅弁大会で購入。価格とその表記を除き、上記の2011年に現地で買ったものと変わらない。

販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000

【終売】平泉うにほたてごはん(1,500円)Hiraizumi Uni Hotate Gohan (end of sales)
2021年12月13日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Dec. 13, 2021

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2021(令和3)年12月の発売か。その名前と姿からして、一ノ関駅弁の定番「平泉うにごはん」の姉妹品に見える。小さな正方形の容器に茶飯を詰め、蒸しウニ、ホタテ煮、イクラ、錦糸卵、ワカメ佃煮で覆う。つまり「平泉うにごはん」から、ウニ少々と山ごぼうを削り、ホタテを入れたもの。味の印象もまあ変わらない。価格は2021年の発売時や購入時で1,380円、2023年時点で1,500円。「平泉うにほたて重」の発売により、2023年6月限りで終売。

※2023年8月補訂:終売を追記
※2023年7月補訂:値上げと現況を追記
販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000

【終売】平泉うにぎり弁当(980円)Hiraizumi Unigiri Bento (end of sales)
2020年4月15日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Apr. 15, 2020

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

日本鉄道構内営業中央会が駅弁誕生135周年を記念して、会員のうち21社が2020(令和2)年4月10日から販売した、駅弁の原点であるおにぎりをメインとした記念弁当「駅弁誕生135周年おにぎり弁当」の、一ノ関駅弁の斎藤松月堂バージョン。このキャンペーンに共通の駅弁マークが、掛紙にシールで貼り付けられている。

その掛紙に「平泉うにごはんをおにぎりにしました」と書いてあるとおり、中身はウニ飯にウニを載せて海苔をまとうおにぎりが2個。加えて鶏肉、かまぼこ、玉子焼、煮物、きのこの和え物が入る。小柄な東北のウニ駅弁の分量があり、この価格なら納得。年が明けて2021年になっても、販売が継続されている。2022年も4月に販売。2023年は「鶏むすび辨當」(880円)に交代。

※2023年4月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000

【掛紙】平泉うにぎり弁当(980円)Hiraizumi Unigiri Bento
2021年1月18日に京王百貨店の地下食料品売り場で購入 Jan. 18, 2021

掛紙 掛紙

2021(令和3)年1月18日に購入した、一ノ関駅弁の掛紙。2020年4月の記念駅弁が、年を明けても販売を継続。絵柄や中身や値段は同じ。「駅弁誕生135周年おにぎり弁当」の表記が、シールから印刷に変わっていた。

販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000

【掛紙】平泉うにぎり弁当(980円)Hiraizumi Unigiri Bento
2022年4月16日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Apr. 16, 2022

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2022(令和4)年4月16日に購入した、一ノ関駅弁の掛紙。上記の2020年や2021年のものと、絵柄や中身は値段は同じ。今回は駅弁の日に合わせ、日本鉄道構内営業中央会の会員のうち21社が、FMヨコハマのラジオ番組「FUTURESCAPE」とタイアップし、この年の4月10日から各社の駅売店などで販売した、駅弁の日記念のおにぎり駅弁の、一ノ関駅バージョンとして販売。今回のキャンペーンで各社に用意された「駅弁カード」が1枚付いてきた。

販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000
疑義駅弁

【終売】前沢牛とうにの欲ばり弁当(1,700円)Maesawagyu to Uni no Yokubari Bento (end of sales)
2019年1月26日に阪神百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 26, 2019

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2019(平成31)年1月の阪神百貨店の駅弁大会で実演販売。この催事に関係する催事業者の「新作実演駅弁グランプリ」対象品で、すると過去の事例から実際に駅で売られるかどうか疑問だと思うし、実際に他での販売を確認できない。中身はこの商品の調製元が持つ既存の駅弁に入る、肉巻にぎり寿司2個とうにごはんのセットで、味も既存のものと同じ。これに商品名を記した樹脂製シートを掛紙として巻いていた。

販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000
疑義駅弁

【終売】雲丹のせ前沢牛ローストビーフ肉巻にぎり寿司(1,600円)Uni-Nose Maesawagyu Roastbeef Nikumaki Nigirizushi (end of sales)
2018年1月28日に阪神百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 28, 2018

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2018(平成30)年1月の阪神百貨店の駅弁大会で一ノ関駅弁として実演販売。現地や他の場所で売られたかどうかは分からない。上の駅弁「前沢牛ローストビーフ肉巻にぎり寿司」に「雲丹のせ」の接頭辞を付けたとおり、5個の肉寿司のそれぞれに蒸しウニをトッピング。掛紙もウニ色をしている。これで特に味が優れたり変わった感じはしなかった。この駅弁大会でのみの販売か。

※2020年4月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000

【終売】香ばし海苔とうにごはん(1,200円)Kobashi Nori to Uni Gohan (end of sales)
2018年1月12日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 12, 2018

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2018(平成30)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売。昆布といウニの混ぜ御飯を刻み海苔で覆い、蒸しウニを載せ、イクラとタマゴとワカメと山ごぼうを添える。見栄えは異なっても、既存の「平泉うにごはん」とだいたい同じ。駅弁の大きさを含め、見た目は小粒でも、味と分量ではこの催事場の他のウニ駅弁に負けていなかった。

大会以後はほとんど出回っていない感じ。2018(平成30)年秋のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2018」にエントリーされ、10〜11月の期間中は駅などで買えた模様。価格は2018年の購入時で1,100円、2018年時点で1,200円。2020年までの販売か。

※2021年3月補訂:終売を追記
※2019年8月補訂:値上げと駅弁味の陣を追記
販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000

【終売】平泉私の好きな金色うにめし(1,600円)Hiraizumi Watashi no Suki na Konjiki Unimeshi (end of sales)
2010年4月16日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋旨囲門」で購入 Apr. 16, 2010

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きっと岩手県の一ノ関駅の駅弁と思われたり紹介されるであろうからここに収蔵したが、実は埼玉県の大宮駅の駅弁売店「駅弁屋旨囲門」で売るために開発された弁当。調製元は一ノ関駅の公式な駅弁屋だが、主人公は大宮駅の駅弁屋のカリスマ店長で、「私の好きなものいっぱい入れて頂きました。(所長 三浦)」とも掛紙に書かれる。ということで販売元はNREとなる。2008(平成20)年の末頃に発売か。

とても小柄で黒い容器に透明なふたをして、商品名やウニを描いた掛紙を巻く。中身は茶飯の上にしそわかめを敷き、その上をたっぷりの蒸しウニで覆い、飯の間にもウニが挟まるもの。ウニの味にも分量にもしつこさにも価格にも驚かされる、確かに駅弁催事受けしそうなタイプの商品。

大宮駅以外のNRE駅弁売店や百貨店などでの駅弁催事が主戦場だろう。もし現地で売るとなれば、定番の駅弁「平泉うにごはん」の1.5倍もする価格が販売のネックとなるのではないかと思う。価格は2010年の発売時や購入時で1,450円、2016年時点で1,600円。2019年までの販売か。

※2020年12月補訂:終売を追記
※2016年10月補訂:値上げを追記
販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
株式会社 斎藤松月堂 岩手県一関市上大槻街2−37 0191(26)3000

【終売】三陸あわびうに飯(1,200円)Sanriku Awabi Unimeshi (end of sales)
2007年4月7日に東京駅「駅弁の日記念駅弁大会」で購入 Apr. 7, 2007

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

2007(平成19)年に発売か。あまり大柄ではない黒い長方形の容器に透明なふたをして、商品名やアワビとウニの絵を描いた掛紙を巻き、ひもで十字にしばる。中身はひじきごはんの上に、ウニそぼろとアワビのスライス5切れとその肝1個をさっと載せ、がんもどきや花レンコンなどを添えるもの。つまり、あわびうに飯というより、アワビウニ丼。

この内容で、例えば北海道催事で見られるようなあからさまな豪華演出がない弁当は珍しく、大切にしたい駅弁だと思う。ただ、この駅弁は東京駅の駅弁屋旨囲門と駅弁催事でしか収穫報告を見ていないので、現地で買えるかどうかは不明。かつて東北本線の特急停車駅では地元の駅弁屋が2社から4社いるのが当たり前であったが、今(2007年)は宇都宮駅と一ノ関駅だけ。これも大切にできればと思う。

価格は2007(平成19)年の購入時で1,200円、2017年時点で1,250円。2014年頃に名前から三陸を抜いて「あわびうに飯」になった模様。調製元が2020年4月に休業のち廃業したため、この駅弁もなくなったはず。

※2020年12月補訂:終売を追記
※2017年5月補訂:値上げを追記
販売駅
東北本線 一ノ関(いちのせき)駅 1890(明治23)年4月16日開業 岩手県一関市深町
調製元
有限会社 あべちう 岩手県一関市上大槻街3−3 0191(23)2490