東京駅から特急列車「ひたち」で約2時間半、常磐線が磐越東線を分ける駅。いわき市は福島県の南東部で太平洋に面する、人口約33万人の工業都市。過去には石炭で栄え、現在は温泉やレジャー施設や漁港で観光客も集める。駅弁は明治時代からの駅弁屋が2005(平成17)年に廃業、茨城県内の駅弁屋が売店を構えたが2007(平成19)年に撤退、JR子会社の東京駅弁も撤退、今は2015(平成27)年参入の湯本駅の駅弁が、駅のコンビニで買える。1897(明治30)年2月25日開業、福島県いわき市平字田町。
上野駅から特急列車で2時間強。湯本は古くから温泉が湧き、明治時代から昭和中期まで炭鉱で栄え、今は閉山した炭鉱の湧水である温泉を活用したリゾートやホテルの町。1966(昭和41)年にいわき市の一部になるまで、単独で市制を敷いていた。駅弁は2015(平成27)年4月に初めて登場、改札外駅舎内2階の土産物店で売られ、その閉店で駅のコンビニへ移動。湯本駅弁は、いわき駅でも販売。1897(明治30)年2月25日開業、福島県いわき市常磐湯本町天王崎。
上野駅から特急列車で2時間強。泉駅は1966年に14市町村もの大合併で生まれたいわき市の小名浜地区、合併前の磐城市にあり、工業や漁業あるいは観光の小名浜港への玄関口で、かつて人も運んだ貨物鉄道が通じる。泉駅の駅弁や駅弁屋はないが、湯本駅や現在のいわき駅と同じ駅弁が、それらの駅と同じように駅のコンビニへ入荷する。1897(明治30)年2月25日開業、福島県いわき市泉町滝尻上谷地。
2023(令和5)年2月までにいわき駅で発売か。10月のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2023」にエントリー。そこでは「いわき駅グランドオープンの記念弁当」とされ、それは同年1月25日のいわき駅ビル「エスパルいわき」の開業のことだろうか。真ん丸の容器に白飯を詰め、キンキの煮付け、玉子焼、ニンジンとしいたけの煮物、大根しそ巻き、ガリを載せ、透明なふたをして、商品名とお魚を描いたスリーブにはめる。食品表示を除きキンキとはどこにも書かなくても、赤い魚の絵柄はキンキのものだろう。脂が乗り柔らかくおいしい煮魚の一点勝負は、駅弁では個性的かもしれない。
2020(令和2)年3月に発売。経済産業省が所管する独立行政法人中小企業基盤整備機構が主催する、東北3県(岩手・宮城・福島)の東日本大震災被災事業者のための販路開拓・拡大支援事業「みちのくいいもんうまいもん」により、常磐線全線開通の記念弁当として企画開発した記念弁当であり、福島県漁協の食材を用いたカツオのお弁当。ただし、スリーブに「常磐線全線開通記念」を表記したのは、2021(令和3)年1月の京王百貨店の駅弁大会での実演販売のためであり、発売当時にはなかった。
スリーブにも写真が載る中身は、白飯を錦糸卵、カツオおろし煮、カツオフレークで覆い、カツオ竜田揚3枚を貼り、煮物と漬物を添えたもの。油もマヨネーズもないツナ缶を食べ続けるようなもので、確かなカツオづくしも、味の変化があれば良かったと思った。
JR常磐線の全線での運転再開を記念して、2020(令和2)年3月14日に「フラべん」とこの「浜べん」を発売。地図と中身の写真に各種のロゴマークでできた専用紙箱には、「令和二年常磐線全線開通記念弁当」の副題が見える。中身はウニ貝焼きを、サケとイクラの御飯、牛しぐれと錦糸卵の御飯、メヒカリ唐揚げやサンマみりん干や薩摩揚、ホタテひもやワカメの唐揚げにカツオおろし煮で囲むもの。他の駅弁にない珍味が、いろいろ見られるお弁当。中身についても常磐線も、宣伝や解説がまったくないのが惜しい。
東京都の日暮里駅と宮城県の岩沼駅を、東京と仙台を結ぶJR常磐線は、2011(平成23)年3月11日の東日本大震災で寸断され、9年後の2020(令和2)年3月14日に全線で運転を再開。いわき駅には1か月で列車が戻ったが、運転の再開は、津波に遭った市街と線路を移設することとした相馬駅と亘理駅との間で2016(平成28)年12月10日までかかり、福島第一原子力発電所事故による立ち入り禁止の影響を受けた久ノ浜駅から原ノ町駅までの間が最後まで残された。
もし震災がなければ、2012(平成24)年春のダイヤ改正で、上野駅と原ノ町駅・仙台駅との間を直通する特急をいわき駅止まりとし、いわき駅・原ノ町駅・仙台駅の間で新たな名前の特急列車がE653系電車で運行される予定であり、列車愛称の公募まで行われていた。実際には減便のうえ直通運転が維持され、不通の間の2015(平成27)年3月に上野東京ラインが開通したため、主に品川駅を発着する特急「ひたち」となった。
JR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2019」へのエントリーに向け、2019(令和元)年10月1日に湯本駅やいわき駅や泉駅と東京駅で発売。丸い容器に炊込飯を詰め、シャモもも肉、シャモ団子、シャモつくね、煮玉子、さつま揚げ、こんにゃく、しめじ、エリンギなどの煮物と大根しそ巻で覆う。つまり鶏駅弁であるものの、たしかに鍋といえるごっちゃ煮の賑やかさがある。シャモの川俣町は福島県内でも、沿岸部の浜通りでなく内陸の中通りであり、この駅弁の販売エリアであるいわきや湯本から少し距離があるような。
駅売りの弁当としては、2015(平成27)年に発売。中身はスリーブの写真のとおり、カニのエキスで炊いた御飯を、ズワイガニのむき身をほぐして覆い、カニ型でなくエビ型のバランに、キュウリのピクルスを載せる。塩味が豊かな、とてもシンプルな駅弁。風味は駅弁としては東日本大震災で消えた、下記のメヒコの「いわきカニピラフ弁当」に似ている気がした。
※2023年3月補訂:写真を更新2020(令和2)年1月23日に購入した、いわき駅弁のスリーブ。容器と中身と値段は、上記の駅弁「かにピラフ」と、まったく同じ。こちらはすべてカタカナの商品名で、スリーブはカニの色と写真でできていた。
2019(令和元)年9月15日に購入した、いわき駅弁のスリーブ。上記の2020年のものとは、絵柄がまったく異なり、この時は賑やかだった。容器や中身や味や価格は、まったく同じ。
2015(平成27)年の発売。スリーブには駅弁の名前に合わせ、カジキとソースカツが踊る。中身は白御飯にキャベツのオリーブオイル和えを敷き、クロカワカジキのフライのソース漬け「カジキソースカツ」を載せ、サトイモ、シイタケ、タケノコ、ニンジンを添えるもの。メインのカジキソースカツは、ソースと衣と身の質により、魚というよりは肉を食べているような印象。価格は2015年の発売時で800円、2018年時点で880円、2021年時点で1,000円。
※2021年3月補訂:値上げを追記2018(平成30)年1月14日に購入した、いわき駅弁のスリーブ。上記の2020年のものと、中身はほぼ同じだが、絵柄はまるで異なる。中身も白飯とキャベツとカジキソースカツは同じだが、付合せがひじき煮と大根桜漬だった。また、パッケージの手前の面に「震災後福島の海は漁業が再開できない状況」などの切ない解説文が書かれていた。
2017(平成29)年10月1日の発売。同時に同年秋のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2017」にエントリー。購入時のレシートには「トマトオムライス」と表記されていた。洋食器の形状を持つ惣菜弁当向けプラ製トレーに、チキンライスにふんわり卵のオムレツを載せたオムライスと、カジキメンチカツ、マカロニサラダ、トマトソースのミニボトルを添える。いわきのトマトをPRする、昔懐かしい昭和をイメージしたオムライスだそうな。今回の冷蔵輸送販売の冷たい状態でも悪くない、淡い香りと食感を持っていた。
2015(平成27)年4月1日の発売。この駅弁専用のパッケージに記されるとおり、2011年3月の東日本大震災以降に初めて出た「復活!いわき駅弁」であり、JR東日本水戸支社が2015年4月から6月までのJRグループの観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン」に合わせて投入した「JR東日本いわき運輸区乗務員プロデュース」の駅弁。調製元は宿泊施設ではなく、福島県いわき市小名浜のショッピングモール。
中身はカツオ飯、貝焼き風のウニ飯、カジキメンチ、サンマのポーポー焼き大葉風味、メヒカリ甘露煮、トマトゼリー、たくあんしそ巻き、かまぼこ、カジキあげかまぼこなどの煮物。見た目でも味でも、肉も魚もあるように見えて、これは確かな海の幸。分量はとても多め。駅弁のない湯本駅での販売もある模様。
駅弁の名前は「磐城の国弁当」とも。2022(令和4)年10月1日に、いわき、湯本、泉、東京の各駅で発売。鉄道開業150年を記念し、JR東日本水戸支社と調製元が連携し、これと水戸駅弁「奥久慈清流ライン号」(1,550円)が誕生した。10月にはJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2022」にエントリー。
スリーブには中身のイラストとともに、いわき駅弁の各種を広告にした、汽車のような通勤電車から眺める船や塔や橋などの風景という、現実にあり得ない光景を描く。この箱より小さいため緩衝材を加えて収める、丸くなく正八角形だった容器に、酢飯を敷き、錦糸卵、鮭フレークとイクラ、しらすで覆い、うに貝焼き、ホッキ貝、さんまポーポー焼き、カジキスモークスライス、さんま蒲焼、ふろふき大根、大根しそ巻き、いか焼き、酢れんこんなどで覆う。
福島県浜通りあるいは常磐線沿線の郷土料理を詰め込んだというコンセプトと、どうも福島県産品はサンマとお米だけらしいという現実について、現物や広告に記されず分からないため、下記のような近年のいわき駅弁の具を、より多く詰めてこんな見栄えと値段になった、イベント用か記念の駅弁に見えた。刺身に思えたカジキが、印象としてのアクセント。
この駅弁はどうも、駅弁味の陣2022の終了とともに、11月限りで売り止めた模様。
※2023年10月補訂:終売を追記2022(令和4)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売。小柄で真四角の容器に酢飯を詰め、貝焼き風のウニ、イクラ、マグロの漬け、カニ、あんきも、超希少部位と紹介するマグロの頭肉を盛り付けた。大都会の催事場で駅弁としての価格を度外視したような、見た目でなく内容で豪勢な、買い物客がついて行けなかったかもしれない快作。この駅弁大会でのみ販売か。
2022(令和4)年1月の京王百貨店の駅弁大会で、新作駅弁として実演販売。丸い容器に御飯を詰め、マグロの漬けでだいたい覆い、マグロの尾肉の照り焼きを皮付き輪切りでまるまるひとつ載せ、ガリとわさびを添える。見て豪快、持ってずっしり、こんな駅弁は見たことがない。しかしメインのマグロ尾肉が、ものすごい硬さと臭みを持っており、これは弁当として割りばしでとても食べられたものではない。例えば高知駅の「鯖の姿ずし」のように、普通の旅客が列車で食べることなどまるで気にしない怪作であれば、狭く深く愛されて、面白く紹介されるかもしれない。同年の鶴屋百貨店の駅弁大会では、尾肉照焼を略して1,580円で販売する、普通のマグロ漬け丼となった。駅弁大会でのみ売られたとみられる。
磐越東線100周年記念イベントの一環として、2017(平成29)年10月8日にいわき駅で150個を「磐越東線100周年記念弁当」の名で販売。翌2018(平成30)年1月6日から15日まで、東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」でも販売。翌2月から名前を「磐越東線百周年記念駅弁」と不思議にも微妙に変え、いわき駅と東京駅で売る模様。
法政大学大学院地域創造システム研究所の鈴木里加子特任研究員が監修したという中身は、白御飯にハンバーグとパインと目玉焼とタレのボトルを載せ、さくら御飯、サトイモとシイタケとニンジンとインゲンの煮物、肉団子、くるみゆべしを添える。いわきのロコモコ、三春の桜御飯、郡山のゆべしと、磐越東線の沿線のイメージを並べたらしい、知らずか気にせずに食べると変わった組合せの不思議ちゃん。郡山駅の駅弁かと思ったら、いわき駅の駅弁であった。2018年内で終売か。
※2020年5月補訂:終売を追記湯本駅やいわき駅の駅弁屋が、デパートで実演販売した商品。これはいつどこの駅で売るのかと思い、店舗のチラシを見たら「さいか屋限定」と書いてあった。催事向けプラ容器に御飯を詰め、うに、かに、いくらなどで覆った海鮮丼。ウニが福島県浜通り名物で、貝殻に盛り付ける「貝焼き」になっていた。
2017(平成29)年10月1日の発売。同時に同年秋のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2017」にエントリー。30年ほど前から全国各地の駅弁でよく使われた、駕籠型の黒いボール紙製容器を使う。上段が「一の重」で、焼サバ、カジキ串、薩摩揚、煮物、饅頭など。下段が「二の重」で、しらすふりかけご飯とサバ寿司が半々。
発売後、現地での人気が地元の新聞である福島民報に載ったらしい。いわきの名物を詰め合わせたちょっと贅沢なお弁当というが、今回キャンペーンにエントリーしたいわき駅弁4種類のうち、最も複雑でわかりにくい中身。こういう駅弁が人気になれば、シンプルが好まれる駅弁の流行の傾向が変わるのではないかと思った。2019年までの販売か、あるいはキャンペーン期間中の2か月で終売か。
※2020年5月補訂:終売を追記常磐線水戸駅・いわき駅開業120周年の記念商品、限定記念駅弁として、2017(平成29)年2月25日から3月31日まで、いわき駅と特急ひたち号の車内販売で販売。同年秋のJR東日本の駅弁キャンペーン「駅弁味の陣2017」にエントリーし、掛紙の絵柄を特急電車イラストから中身とサンマと海に差し替えて、10月に再登場した。
寿司屋の持ち帰り容器のようなボール紙製容器に、酢飯におからまみれのサンマを貼り付けた、大阪の箱寿司のような押し寿司を、縦横6切れにカットして詰める。おからの衣をまとうも、サンマ鮨の味には影響を与えていない感じで、風味はかつての新宮駅弁「さんま鮨」そっくり。珍しい味を駅弁で味わえた。2019年までの販売か、あるいはキャンペーン期間中の2か月で終売か。
※2020年5月補訂:終売を追記日本レストランエンタプライズ(NRE)と、いわき市内のレストラン「メヒコ」との共同開発により、2007年7月1日に発売。灯台とレストラン名と駅弁の名前を書いた、17×12×4センチと小さなボール紙の箱をラップで包む。電子レンジで加熱できそうなプラ製トレーに入った中身は、駅弁の名前どおりのカニピラフ。ズワイカニほぐし身混じりの御飯の上に、細いそのカニ足が点々と。見栄えは貧弱だが、柔らかく淡い風味に奥深さを感じる。
百年の歴史を刻んだ駅弁屋の廃業により、2005年6月にいわき駅へ進出した水戸駅と日立駅の駅弁屋は、2年ちょっとでここから撤退、その後継は結局、東京のNREとなった。地元のウニピラフとカニピラフを新作として投入してくれてはいるが、他の駅弁はここから200kmも離れた東京と同じもの。駅売り弁当が駅から消滅するよりは良いと思うが、駅弁の多様性はこうして徐々に、確実に、どんどん失われつつある。
なお、これらのウニとカニの駅弁は2011年3月の東日本大震災を機に、売られなくなった模様。2015年時点でホーム上のNREの駅弁売店そのものは健在であった。
※2015年8月補訂:終売を追記訪問時のいわき駅で3種類見つけた幕の内駅弁のうち、最も低価格だったもの。ボール紙に白トレーの汎用折詰容器に日の丸御飯を詰め、おかずは焼マスに白身魚フライに玉子焼・蒲鉾・竹輪に煮物類。こう書くとおかずが充実しているように感じるが、御飯の分量に対して明らかに足りなく、考えて食べないと梅干や漬物をおかずにすることになる。この駅弁は調製元の廃業により、2005年5月31日限りで失われた。
※2005年5月補訂:消滅時期の変更訪問時のいわき駅で3種類見つけた幕の内駅弁のうち、真ん中の価格だったもの。ボール紙に白トレーの折詰容器というスタイルは共通に、そのふたが沿線地図「いわき市観光案内」となる専用のものを使用している。中身は日の丸御飯と、おかずの焼マス・白身魚フライ・玉子焼・蒲鉾・竹輪に煮物類まで共通ながら、ビーフの香りの強い牛肉そぼろ煮が入っているので、おかずが足りなくなることはない。上中下で一番、価格と中身のバランスが取れていると思う。
ところでこの紙箱、ふたのイラスト地図に常磐自動車道がなく、特急電車が国鉄型車両で「常磐ハワイアンセンター」があるなど、どうも昭和の頃から同じものを使う模様。この駅弁は調製元の廃業により、2005年5月31日限りで失われた。
※2005年5月補訂:消滅時期の変更いわき駅で長年売られていた幕の内弁当も、「うにめし」と同様に水戸の駅弁屋へ引き継がれていた。当時と同じ専用紙箱をそのまま使用、中身は日の丸御飯がそのままに、しかしおかずは大幅に変わり、焼マス、鶏唐揚、蒲鉾、玉子焼、きんぴら、薩摩揚など。となると、引き継いだのは容器だけなのかもしれない。2年ほどで売り止めた模様。
※2015年8月補訂:終売を追記1980年代のものと思われる、昔の平駅弁の掛紙。後にボール紙箱となった同じ名前の駅弁のふたのイラストと、間違い探しの範囲でしか変わらないが、よく見ると名所の加減が見られる。常磐線には昔も今も新幹線の構想はないと思うが、左下になぜ新幹線電車を描いたのかが気になる。
訪問時のいわき駅で3種類見つけた幕の内駅弁のうち、最も高価格だったもの。ボール紙に白トレーの折詰容器というスタイルは共通に、その専用容器は横に長くなった。中身は日の丸御飯と、おかずの白身魚フライ・玉子焼・蒲鉾まで共通ながら、焼き魚が鮭塩焼にグレードアップし、海老チリと鶏唐揚が入り、煮物も帆立やゴボウなどが入り豪華版を演出する。それでも東北地方で900円台の幕の内駅弁としては、中身の質や量、特に見た目が寂しい気はする。この駅弁は調製元の廃業により、2005年5月31日限りで失われた。
※2005年5月補訂:消滅時期の変更1950年代のものと思われる、昔の平(たいら)駅弁の掛紙。絵柄に特段の意味はなさそう。1966年10月に平市を含む5市4町5村の大合併でいわき市が誕生した後、駅名が変わるまで28年2か月もの歳月を要した。