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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR東日本 郡山(こおりやま)駅 JR-East Koriyama Station
2023(令和5)年12月訪問 GoogleMap「郡山駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から東北新幹線で約1時間20分。東北新幹線と東北本線、磐越西線、磐越東線が接続し、水郡線の列車が乗り入れる駅。郡山市は福島県の真ん中に位置する、人口約32万人の宿場町。明治時代に発展した農業に加えて、鉄道や国道や高速道路が四方から集まる立地に商工業が集積、東北地方で仙台に次ぎ福島を上回る都市圏を形成する。駅弁は明治時代から売られ、昭和時代から2010年代まで複数の駅弁屋が競った。1887(明治20)年7月16日開業、福島県郡山市燧田。

【終売】安積のとりめし(800円)Asaka no Torimeshi (end of sales)
2011年4月30日に郡山駅の改札外の駅弁売店で購入 Apr. 30, 2011

掛紙 中身
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伯養軒の鶏飯駅弁のひとつとして、以前から販売か。長方形の容器に透明なふたをして、商品名を書いた掛紙を巻いて食品表示ラベルを貼る。中身は茶飯の上でシイタケ煮、白身そぼろ、鶏照焼、黄身そぼろ、鶏そぼろのバーコードを描き、うぐいす豆や漬物類を添えるもの。鶏飯駅弁としてあまりうまくはないが、他には大館の鶏めししか思い当たらない白身のそぼろが珍しいと思った。価格は2011年の購入時で750円、2015年時点で800円。調製元が2020年の夏頃までに支店を閉めてしまい、この駅弁もなくなった模様。

「安積」は「あさか」と読む。平安時代かそれ以前から記録に残る地名であり、明治時代の郡制施行で郡名にもなったが、1965(昭和40)年までに安積郡内のすべての市町村が郡山市となったため、現在は市内のひとつの町名と、東北本線が水郡線を分ける安積永盛駅の駅名で残る。

※2021年3月補訂:終売を追記
※2015年8月補訂:値上げを追記
販売駅
東北本線 郡山(こおりやま)駅 1887(明治20)年7月16日開業 福島県郡山市燧田
調製元
株式会社 ウェルネス伯養軒 郡山支店 福島県郡山市富田町字諏訪前8−1 024(961)8940

【終売】会津地鶏べんとう(900円)Aizu Jidori Bento (end of sales)
2011年10月21日に上野駅の駅弁売店「駅弁屋 匠」で購入 Oct. 21, 2011

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2011(平成23)年秋の新商品で、9月に発売。赤いトレーを接着した長方形の容器に透明なふたをして、福島県と鶏と蒸気機関車を描いたボール紙の枠にはめる。中身は白御飯に刻み海苔を振り、鶏肉のソースカツ、鶏唐揚、塩つくね、玉子焼、ささがきごぼうで覆い、サトイモとニンジンとしば漬けを添えるもの。確かにご飯は鶏で覆われているが、食べて鶏飯だという印象は薄かったし、地鶏っぽい味を生かせるメニューでもないような。翌年の駅弁大会シーズンまでの販売か。

写真の蒸気機関車「C11325」は、只見線に時々やって来て観光列車を牽く。本来は栃木県の真岡鐵道で「SLもおか号」の予備機であるものが、JR東日本が毎年何度も借用して東北地方の各地を引き回すため、むしろこちらが本職のようになっていた。真岡市長の交代で手放すことになり、事実上東武鉄道を指名した入札で2019年に売却、2017年8月から東武鬼怒川線で運行される「SL大樹」の一員として、2020年12月から走り始めた。

※2023年10月補訂:蒸気機関車の現況を追記
※2015年8月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 郡山(こおりやま)駅 1887(明治20)年7月16日開業 福島県郡山市燧田
調製元
株式会社 福豆屋 福島県郡山市富久山町久保田字郷花4番地8 024(943)0528

【終売】会津とりたまどん(840円)Aizu Toritamadon (end of sales)
2009年10月24日に東京駅の「東日本縦断駅弁大会」で購入 Oct. 24, 2009

掛紙 中身
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秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2009(平成21)年秋の新商品か。楕円形の容器に木目柄のボール紙でふたをして、タマゴとヒヨコを卵形に描いたデザインのボール紙の枠にはめる。中身は茶飯の上に刻み海苔と大粒な鶏そぼろとゴマとパセリを載せた鶏そぼろ丼に、半熟卵1個と漬物を添えるもの。味もシンプルにおいしく、見た目もかわいらしく、現地で立派に活躍できる実用的な駅弁に見えた。2011年頃までの販売か。

※2015年8月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 郡山(こおりやま)駅 1887(明治20)年7月16日開業 福島県郡山市燧田
調製元
株式会社 福豆屋 福島県郡山市富久山町久保田字郷花4番地8 024(943)0528

【終売】伊達鶏あったかとりどん(1,100円)Datedori Attaka Toridon (end of sales)
2009年2月13日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋旨囲門」で購入 Feb. 13, 2009

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2009(平成21)年1月までに発売か。長方形の加熱機能付き容器を使用、ボール紙の枠ではなく掛紙を巻いてこれを留める。中身は福島県郡山市のコシヒカリ「あさか舞」使用の茶飯の上に、鶏照焼、鶏そぼろ、きんぴらごぼう、椎茸、錦糸卵、ニンジンを載せるもの。2009年内で終売か。

駅弁屋への問い合わせが多かったのか、最近は加熱機能付き容器の製造元がパッケージに記されるようになった。福井県福井市の建材会社「フクビ化学工業」が製造し、大手商社の子会社である「双日プラネット」が販売する「ナルホット」がこれに該当する。フクビ化学工業や駅弁屋ではこの容器を「加熱式容器」と、双日プラネットでは「加熱機能付き容器」と呼ぶ模様。ネットの検索では前者あるいは誤用の「過熱式容器」が多く引っかかる。当館では「加熱機能付き容器」と記す。

※2015年8月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 郡山(こおりやま)駅 1887(明治20)年7月16日開業 福島県郡山市燧田
調製元
株式会社 福豆屋 福島県郡山市富久山町久保田字郷花4番地8 024(943)0528

【終売】あつあつ福島地鶏づくし(1,050円)Atsu-Atsu Fukushima Jidori Dukushi (end of sales)
2007年2月16日に上野駅の駅弁売店「駅弁屋旨囲門」で購入 Feb. 16, 2007

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

下記の駅弁「福島地鶏づくし」の、加熱機能付き容器版で、2005年10月に同時に発売か。四角い容器が加熱式になり、掛紙がボール紙の枠になり、価格が100円高いが、その他は通常版と共通。鶏飯駅弁を暖めるのは珍しいし、常温でいける味を暖めても意味がないのではと思ったが、加熱して食べてみると、こちらのほうがうまいかもと思う次第。2008年までの販売か。

※2015年8月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 郡山(こおりやま)駅 1887(明治20)年7月16日開業 福島県郡山市燧田
調製元
株式会社 福豆屋 福島県郡山市富久山町久保田字郷花4番地8 024(943)0528

【終売】福島地鶏づくし(950円)Fukushima Jidori Dukuzhi (end of sales)
2006年11月5日に郡山駅の駅弁売店で購入 Nov. 5, 2006

掛紙 中身
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2005(平成17)年10月1日に発売。ちょっぴり井形の正方形の容器を木目調のボール紙でふたをして、鶏3羽を描いた赤い掛紙をかけて、麻ひもでしばる。中身は白御飯の上を鶏そぼろ、山菜、玉子そぼろのストライプで覆い、鶏照焼3個と鶏つくね2個と花形人参を置くもの。

会津地鶏、伊達鶏、川俣シャモがどの部分でどう使われているかまでの解説はないが、中身は確かに鶏づくし。風味は良いが味のゆるさと価格比分量の少なさはマイナス、掛紙や中身の見栄えはプラスで、どちらかといえば駅弁大会に向く印象。2008年までの販売か。

※2015年8月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 郡山(こおりやま)駅 1887(明治20)年7月16日開業 福島県郡山市燧田
調製元
株式会社 福豆屋 福島県郡山市富久山町久保田字郷花4番地8 024(943)0528

【終売】会津地鶏釜めし(850円)Aizu Jidori Kamameshi (end of sales)
2006年10月7日にユニーの駅弁大会で購入 Oct. 7, 2006

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

秋冬の駅弁大会シーズンに向けた、2006(平成18)年秋の新商品か。陶製の釜飯容器にプラ製木目調のふたをして、D51っぽい蒸気機関車と会津磐梯山や猪苗代湖を描いた掛紙で包んで割りばしを置いて、湘南電車色の輪ゴム2本で十字にしばる。中身は茶飯の上に鶏肉と山菜と、紅葉型の人参とバランを載せるもの。

お飾りバランでチープな雰囲気が満点も、風味はまあまあ。掛紙の絵柄が雰囲気的にも趣味的にも事実を反映し、こちらがむしろ楽しめる。下の「伊達鶏釜めし」とは併存するのだろうか。1年間ほど売られた模様。

磐越西線のSL列車は、新潟駅と会津若松駅を結ぶ「SLばんえつ物語」が有名で、新津駅では駅弁になっているが、磐梯山を眺め猪苗代湖を望む会津若松駅と郡山駅の間でも、年に10日前後は走っている。さらにその先の磐越東線の郡山駅といわき駅の間でも、2004年から2006年にかけて何回かSL列車が運転されたが、2007年以降は設定されない見込み。

※2015年8月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 郡山(こおりやま)駅 1887(明治20)年7月16日開業 福島県郡山市燧田
調製元
株式会社 福豆屋 福島県郡山市富久山町久保田字郷花4番地8 024(943)0528

【終売】伊達鶏釜めし(880円)Datedori Kamameshi (end of sales)
2002年1月28日にサティの駅弁大会で購入 Jan. 28, 2002

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

見ただけではどこかの有名駅弁に似た、個性のなさそうな釜飯駅弁。しかし食べるとまったく別物。伊達鶏もも肉の照焼、伊達鶏のスープで炊いた郡山米コシヒカリ「あさか舞」の御飯、地場の野菜という蓮根・ししとう・きんぴらごぼう・椎茸・山ミツバなどの具の数々。メインの鶏肉が相対的に普通に感じるほど、良い食感に良い味が釜に包まれている。2013年頃までの販売か。

※2015年8月補訂:終売を追記
販売駅
東北本線 郡山(こおりやま)駅 1887(明治20)年7月16日開業 福島県郡山市燧田
調製元
株式会社 福豆屋 福島県郡山市富久山町久保田字郷花4番地8 024(943)0528

【掛紙】山菜きじ焼弁当(700円)Sansai Kijiyaki Bento
調製年月日不詳 1980's

掛紙

1980年代頃の調製と思われる、昔の郡山駅弁の掛紙。山菜と鶏肉の駅弁であったことが想像される。掛紙のイラストのような囲炉裏の光景は、もうこの頃になるとまず見掛けなくなっていただろうが、東北の駅弁のイラストとして選択される絵柄だったのだろう。

販売駅
東北本線 郡山(こおりやま)駅 1887(明治20)年7月16日開業 福島県郡山市燧田
調製元
有限会社 東北軒 福島県郡山市富久山町久保田字郷花4−18 0249(43)5255