旅の友「駅弁」。実際に食べた９，０００個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
東京と日本の中央駅。東海道・山陽・東北・上越・山形・秋田・北陸の各新幹線、東海道・中央・総武・東北の各線、山手線や京浜東北線などの電車が、一日あたり３０００本以上行き交い、１００万人以上の利用者で終日賑わう。駅弁はＪＲ東日本やＪＲ東海の子会社のもので約１００種類とも、エキナカの商品を含め４００種類以上とも、デパ地下の弁当を含め１０００種類以上とも言われ、さらに全国各地の駅弁も集まり、こちらも日本最大。１９１４（大正３）年１２月２０日開業、東京都千代田区丸の内１丁目。
２０１５（平成２７）年４月２日の発売。前年に販売された記念駅弁「東海道新幹線５０周年記念弁当」の、名前とパッケージを変えて通年販売の商品にした。中身は当時の「東京・品川・新横浜」「名古屋」「京都・新大阪」の３種類から、いいとこどりをしたのだろうが、ほぼ「東京・品川・新横浜」版と同じく、深川めしと白御飯の俵飯、アナゴ蒲焼、黒はんぺん、べったら漬、エビフライ、みそかつ、玉子焼、イモ・たこ・カボチャの炊合せなど。価格は２０１５年の発売時で１，０００円、２０２３年時点で１，０８０円。
※２０２３年４月補訂：写真を更新し値上げを追記
２０２４（令和６）年９月２４日から１０月１４日までの予定で、東海道新幹線の東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪の各駅で発売。東海道新幹線の開業６０周年を記念して、ＪＲ東海リテイリング・プラスが「祝！東海道新幹線開業６０周年東海道沿線グルメフェア」を実施し、駅弁やおにぎりなどの食品にオリジナルグッズなどを、ベルマートやキヨスクやデリカステーションなどの売店で販売した。
駅弁は普段の「東海道新幹線弁当」について、玉子焼に焼き印を入れ、エビフライを追加し、ノベルティカード全１０種のうち１枚を添付し、パッケージ（ふた）を３期に分けて絵柄を変えて、価格を１，３００円に上げて販売した。これはそのうち第１期。ふたの表面では東京駅のレリーフを背景に１０００形と０系と１００系の新幹線電車イラストを並べ、裏面には１９５６年から１９６４年までの東海道新幹線の年表を載せた。
中身はあさりご飯に焼きアナゴ煮を載せ、煮物の数々と薩摩揚げ、味噌カツとエビフライ２本、玉子焼と海苔佃煮とたくあん。記念のふたを楽しむのもよし、ちょっと値上げした東名阪の駅弁を食事とするもよし。この第１期は９月２４日から１０月９日まで販売された。
上記の駅弁「東海道新幹線弁当６０周年記念Ｖｅｒ．」の第２期。ふたの表面では東海道・山陽新幹線の路線図イメージを背景に３００系と７００系とＮ７００系とＮ７００Ｓ系の新幹線電車イラストを並べ、裏面には１９６５年から１９８７年までの東海道新幹線の年表を載せた。ＪＲ西日本の５００系も路線図の片隅に小さく登場。中身は第１期と変わらない。この第２期は１０月１０日から予定の販売期間を超えて、名古屋で１０月２３日まで、その他の駅で１０月２５日まで販売された。
上記の駅弁「東海道新幹線弁当６０周年記念Ｖｅｒ．」の第３期。ふたの表面では黄色い背景に９２２形と９２３形の電気軌道総合試験車とＲ４００型確認車を並べ、裏面には１９８７年から２０２４年までの東海道新幹線の年表を載せた。中身は第１期から変わらない。この第３期は名古屋で１０月２４日から、その他の駅で１０月２６日から、１１月７日まで販売された。すでにドクターイエローと呼ばれる新幹線電気軌道総合試験車が２０２５年１月限りで東海道新幹線から引退することが発表されており、この駅弁はより注目を集めた。
２０１６（平成２８）年１月２日に購入した、東京駅弁のふた。その絵柄も、容器も中身も、上記の２０２３年のものと、ほとんど同じ。当時はふたに「お弁当 ＢＥＮＴＯ」の文字がある調製元のロゴマークがあったほか、ふたの裏に路線図と食材名が記されていた。
２０２０（令和２）年１月８日に購入した、東京駅弁のふた。同年３月の東海道新幹線からの７００系新幹線電車の撤退に合わせ、同年の１月上旬から３月中旬までの予定で販売された記念駅弁。中身は普段の「東海道新幹線弁当」と同じで、紙ぶたの絵柄を同電車の１９９９（平成１１）年のデビュー当時に売られた駅弁のものとし、「ありがとう東海道新幹線７００系記念カード」６種類中１枚を封入した。
２０１７（平成２９）年１月の京王百貨店の駅弁大会で、東京駅弁として売られたお弁当。掛紙にはＪＲ東海の新幹線電車の顔写真が勢揃い。中身は関東、東海、関西の東海道新幹線沿線グルメとうたうものの、価格を含めて上記の駅弁「東海道新幹線弁当」と同じ。これもやはり、デパートの駅弁大会限定で売られたものだと考えられる。
２０１６（平成２８）年１月の京王百貨店の駅弁大会で、東京駅弁として売られたお弁当。掛紙は東海道新幹線の９２２形電気軌道総合試験車と９２３形電気軌道総合試験車、通称「ドクターイエロー」の並び写真を掲載、中身と価格は上記の駅弁「東海道新幹線弁当」と同じ。デパートの駅弁大会限定で売られたものだと考えられる。ボール紙のふたではなく掛紙の使用も、普段のＪＲＣＰの東海道新幹線の駅弁では考えられないもの。
２０１５（平成２７）年１月の京王百貨店の駅弁大会で、東京駅弁として売られたお弁当。掛紙は１９６４（昭和３９）年デビューの東海道新幹線０系電車と、１９６３（昭和３８）年デビューの京王帝都電鉄（当時）５０００系電車のイラスト。毎年一度の駅弁大会の第５０回記念ということで、５０年前の調製元と百貨店親会社の花形車両を掛紙で並べた。中身は下記「東海道新幹線５０周年記念弁当」と同じ。「５０ｔｈ」と焼き印した玉子焼も、そのままの姿で収まる。
東海道新幹線の開業５０周年を記念して、「東京・品川・新横浜」「名古屋」「京都・新大阪」の３種類を、２０１４（平成２６）年４月１日から１２月まで販売した記念駅弁。販売期間の前半と後半で異なるデザインのパッケージを使い、写真は後半版。さらに全５０種類の中から１枚の記念カードを添付するという、東海道新幹線の駅弁では珍しく、コレクター仕様を取り入れている。
この「東京・品川・新横浜」バージョンの中身は、深川めしと白御飯の俵飯、アナゴ蒲焼、ワサビ昆布、べったら漬、エビフライ、みそかつ、イイダコ煮、５０ｔｈ焼き印の玉子焼、カボチャやニンジンなどの煮物など。箱にゆとりをもって、しかしスカスカにならずに、食材を立てて詰める、味も含めた立体感に美しさを感じる。