東京と日本の中央駅。東海道・山陽・東北・上越・山形・秋田・北陸の各新幹線、東海道・中央・総武・東北の各線、山手線や京浜東北線などの電車が、一日あたり3000本以上行き交い、100万人以上の利用者で終日賑わう。駅弁はJRの子会社が調製するもので100種類以上とも、エキナカの商品を含めて400種類以上とも、デパ地下の弁当を含めて1000種類以上ともいわれる、世界一の駅弁販売駅。1914(大正3)年12月20日開業、東京都千代田区丸の内1丁目。
調製元の前身の前身である日本食堂の創業80周年を記念し、2018(平成30)年7月1日に発売。どれくらい昔のものかは分からないが、この紙箱は「昔懐かしいパッケージ」だそうな。食品表示ラベルでの商品名は「1/3日分の緑黄色野菜BOXサンド」で、中身はトマト野菜、タマゴ、ハム野菜のサンドが2切れずつ。箱の絵柄に加え、薄手のパンと水気とマヨネーズ感が豊かな具にも、20世紀の駅や列車内で売られたサンドイッチの雰囲気を感じた。
2018(平成30)年11月25日に購入した、東京駅弁の紙箱。上記の復刻版サンドイッチの箱の絵柄が、4か月後に変化していた。いつのものを復刻したのかは、今回も分からない。中身や値段は変わらない。
東京駅の新幹線ホームの駅弁屋で買えた、箱入りサンドイッチ。トマトときゅうりを挟んだものと、タマゴとハムを挟んだものと、レタスとチーズとハムを挟んだものが2切れずつ、黄色い紙箱に収まっていた。そんな中身は15年前と変わらず、値段も20円上がっただけ。全国でコンビニやエキナカに取って代わられた駅弁屋のサンドイッチが、東京駅ではまだ生き残っていた。
2012(平成24)年までに発売か。黒糖の色と香りを持つ生地と、こしあんと、後から注入したホイップクリームを組み合わせた、丸っこいあんパン1個を袋詰め。店舗で焼かずに配送するパンとしては、フワサクの香りと食感に優れると感じる。
こういうクリームあんパンあるいはホイップあんぱんは、20年前くらいにブームになって各地のスーパーやコンビニに置かれていたと思うが、今ではほとんどお目にかかれないと思うので、駅弁売店で気軽に買えてうれしかった。調製元はなんと小田原駅の駅弁屋で、食品表示ラベルで「製造者」とあるので自家製造する模様。小田原駅や同社の駅弁売店では、まだ見たことがない。
価格は購入時で210円、2015年時点で220円。黒糖を名乗らない「箱根まろやかあんぱん」(160円)や、生地が白い「箱根の白いまろやかあんぱん」(210円)もある模様。調製元のベーカリー商品の販売終了により、2023年4月までに終売か。
※2024年11月補訂:終売を追記2012(平成24)年7月の東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」のオープンとともに発売か。食品表示ラベル上の商品名は「KスペシャルBOX」、レシートでは「神)祭スペシャル」と書かれていた。実物は見てのとおり、新幹線や大都会ではごく普通のサンドイッチなお総菜に「駅弁屋まつり祭」の紙帯を巻いただけ。タマゴとトマト、ハムときゅうり、チーズとレタスのサンドイッチがそれぞれ2切れ入っていた。2年間ほどの販売か。
※2018年8月補訂:終売を追記2012(平成24)年7月にリニューアルオープンした東京駅最大の駅弁売店「駅弁屋 祭」で、早朝に見つけた箱入りサンド。食品表示ラベル上の商品名は「海老アボガド(兵庫県産バジル風味)とサーモンの贅沢ミックス」。4切れの中身は写真のとおりすべて異なり、左からレタスとオリーブとスクランブルエッグ、エビとアボガド、レタスとスモークサーモンとポテトサラダ、ハムとチーズとレタスを挟んでいた。
コンビニや駅弁のサンドイッチでは見られない具を多種かつ多量に使い、見た目も美しく、味もジューシーで、これは確かな贅沢ミックス。神戸屋の売店は首都圏のJRや私鉄や地下鉄の駅構内に手広く展開されているが、それらのお店でも同じものが売られているのだろうか。駅弁屋では現存しない模様
※2018年8月補訂:終売を追記下記の商品「彩り野菜のBeauty小町」の姉妹品か。掛紙の色調と中身の写真は異なるが、同じ構造の容器を使用、中身はロースカツ、チキンカツ、メンチカツで3種のカツサンドと、生ハム、ペッパーポーク、ロースハムで3種のハムと、フライドチキンとガーリックチキン、エビカツにフライドポテトにポテトサラダなど。
掛紙を眺めると、ロースカツ、チキンカツ、メンチカツ、グリルチキン、生ハム、ペッパーポーク、ロースハムで七重奏というのだろう。確かに肉だらけで、しかも豚だらけで、飽きの来る内容。掛紙の東京駅弁らしからぬ野暮な手作り感は健在。販売は1年続かなかったのではないかと思う。
※2014年2月補訂:終売を追記下記の商品「カラダみなぎるがっつりスタミナ男前BOX」の、2011(平成23)年1月時点の姿。掛紙の色調が変わるとともに中身の写真がちゃんと印刷され、中身はトンカツ、チキンカツ、メンチカツのカツサンドが各1切れと、鶏のからあげというよりあんかけ、コロッケ、ゆで卵、ソーセージ、きんぴらごぼう、豆と穀物のサラダ、キュウリやレタスなどに変わっている。中身の分量はそれほど変化がないが、ずいぶんと簡略化された印象。販売は1年続かなかったのではないかと思う。
※2014年2月補訂:終売を追記上記の商品「男前BOX」の姉妹品か。掛紙の色調と中身の写真は異なるが、同じ構造の容器を使用、中身はタマゴサンド、海老サンド、ハムサンドとかぼちゃサラダ、ゆで卵、きんぴらごぼうと豆と穀物のサラダ、レタスやパプリカの生野菜サラダ、サーモンとクリームチーズを載せたパンなど。見栄えはともかく、彩りも内容も風味もよくできている。ただ、どうして千円も取るのだろう、とは思う。販売は1年続かなかったのではないかと思う。
※2014年2月補訂:終売を追記神戸屋のサンドイッチをたくさん置いている東京駅の駅弁売店「駅弁屋旨囲門」で、その中に紛れていた気になる商品。サンドイッチ用にしては大き過ぎる白いボール紙の箱に、中身の写真を後から貼り付けた空色の掛紙を巻く。中身はカツサンド、ハムチーズレタスサンド、蒸し鶏と野菜のサンド、ソーセージサンドが各1個と、メンチカツ、ピクルス串、スパゲティサラダ、パストラミビーフ、ミニトマト。
この程度で「がっつりスタミナ男前」とはずいぶんとひ弱な男だと思うが、駅売りのサンドイッチ弁当としては並外れたボリュームとカロリーが詰まっているとは思う。味は見た目のとおり。販売は1年続かなかったのではないかと思う。
※2014年2月補訂:終売を追記東の新幹線の車内販売で買えたサンドイッチ。透明なプラ製容器に、タマゴサラダサンド、ツナポテトサンド、ハムチーズサラダサンドを各2切れ収め、ラップで包んで食品表示ラベルを貼る。分量や風味や品質は価格相応かもしれないが、どうしても高コストで高い価格となる車内販売で、西の新幹線の1/3強、コンビニより安い値段でサンドイッチを売ってくれるサービスを評価したい。10年前はもっとパサパサしていたと思うが、今回はしっとり。この年にNREが神奈川県の大船駅弁の大船軒を傘下に収めてから、東の新幹線の車内販売で売られるサンドイッチが「大船軒サンドウヰッチ」になったため、このような商品が買えることはなくなったと思う。
※2019年9月補訂:終売を追記2008(平成20)年10月20日から11月3日までの「Tokyo Station City Festa」の開催に伴い、同期間に東京駅構内のパン屋さんで一日30個が販売された箱入りパンセット。真っ白い厚紙の紙箱に、第二次大戦で失われる前の東京駅赤レンガ駅舎の写真を載せた掛紙を巻く。中身は米粉が入った野沢菜味と明太ポテト味のおにぎりパン、きのこリゾットのデニッシュパン、鶏唐揚2個、ミニ鯛焼きパン。
販売意図や内容の意図がよく分からず、そもそもこの期間の東京駅で何かイベントをやっていたのだろうかと思うが、話題性を狙った商品なのだろう。掛紙での煽りの効いた宣伝が目障りだが、味もまあまあ、価格もそれなり。
駅で売られる大手パン業者のボックスサンド。車内販売のサンドイッチと同じようなプラ製容器を使用、これに玉子トマトレタスサンド2切れとハムチーズレタスサンド、鶏蒲焼レタスサンドを詰める。かつてここの駅売りサンドを独占していたと思う日本食堂ではこうは作れないだろうお上品な味は、餅は餅屋の駅売りサンドイッチ。ただ、販売箇所をほとんど見かけないような。
何の変哲もない大手パン業者のボックスサンド。市中で見掛ける意匠の紙箱の中にトレーを入れて、ハムチーズサンド、玉子レタスサンド、ツナサンドを二切れずつ入れる。東京駅構内のJR系駅弁業者が作るサンドイッチも近年は品質が向上してきているが、さすがに専門業者のものにはかなわないなと思わせる、程良い水分にノウハウを感じる高品質で高価少量なサンドイッチ。これも東日本キヨスクの弁当売店「膳まい」での取り扱い。現存しない模様。
※2018年8月補訂:終売を追記東京都内の各駅で売られる、普通のサンドイッチ。窓のある紙箱に、玉子サンド、ハムサンド、トマトサンドが2切れずつ入る。私が食べたものは辛子の分量が不均一で、ハムとトマトの各1切れだけが激辛だった。平成初期より品質は向上していると思うが、この手のサンドイッチを車内で食べるなら、安さならコンビニ、美味さなら高級スーパーかデパ地下で買ってきたほうが良いかも。この姿では現存しない。
※2018年8月補訂:終売を追記