東京駅から電車で約25分。横浜市は神奈川県の東部で東京湾に面した、人口約380万人の港町。東京の衛星都市として人口日本一の市であるほか、異国情緒とウォーターフロントで多くの観光客も集める。駅弁は、大正時代からの駅弁屋がコンコースやホーム上や駅周辺各地に駅弁売店を構え、「シウマイ弁当」は日本一売れる駅弁とされる。1915(大正4)年8月15日開業、神奈川県横浜市西区高島2丁目。
2012(平成24)年から続く春の駅弁「彩りちらし弁当」の2023(令和5)年版で、1月8日から4月2日までの販売。JR東日本横浜支社と美しい伊豆創造センターの、2022年12月から2023年2月までの観光キャンペーン「伊豆・箱根・湯河原湯どき花どきキャンペーン」とのタイアップは2018年から外れたままであるが、駅弁はこうして毎年出てきている。価格は70円アップの950円、今回は「春爛漫三渓園」版が出なかった。
内容は前年とほぼ同じ。エビやとびこやアナゴのちらし寿司、菜の花と筍姫皮の生姜胡麻和え、筍煮、桜型花餅、シウマイ2個など。見た目も前年と同じ。
2012(平成24)年から続く春の駅弁「彩りちらし弁当」の2022(令和4)年版で、1月8日から4月3日までの販売。JR東日本横浜支社と美しい伊豆創造センターの、2022年1月から3月までの観光キャンペーン「伊豆・箱根・湯河原湯どき花どきキャンペーン」とのタイアップは2018年から外れたままであるが、駅弁はこうして毎年出てきている。販売期間は前年から半月繰り上がった。
内容は前年と同じ。エビやとびこやアナゴのちらし寿司、菜の花と筍姫皮と人参の和え物、甘酢生姜、桜型花餅、シウマイ2個など。見た目や値段も前年と同じ。
2022(令和4)年3月21日に購入した、横浜駅弁の掛紙。この年も3月14日から4月3日までの予定で、調製元と公益財団法人三溪園保勝会と横浜市交通局とのタイアップにより、横浜駅周辺と横浜市営地下鉄沿線の14店舗と三渓園催事店舗に限り、掛紙をこの三渓園バージョンに差し替えて販売した。この年から掛紙の三渓園の写真に「はまりん」と「ひょうちゃん」が登場しなくなった。中身と価格は、通常版と同じ。2022年は3月14日から4月3日までの予定で販売し、この時からKADOKAWAとのタイアップが外れている。
2012(平成24)年から続く春の駅弁「彩りちらし弁当」の2021(令和3)年版で、1月21日から4月30日までの販売。JR東日本の観光キャンペーンで、2021年1月から3月までのものはなんとJR東海も主催者に加わった「伊豆・箱根・湯河原湯どき花どきキャンペーン」とのタイアップは2018年から外れたままであるが、駅弁はこうして毎年出てきている。
内容はおおむね前年と同じ。エビやとびこやアナゴのちらし寿司、菜の花と筍姫皮と人参の和え物、甘酢生姜け、桜型花餅、シウマイ2個など。見た目や値段も前年と同じ。
2020(令和2)年も発売された彩りちらし弁当で、今回は1月8日から4月15日までの販売。加えて今回も、3月17日から公益財団法人三溪園保勝会とKADOKAWAと調製元、さらに横浜市交通局とのタイアップにより、横浜駅周辺と横浜市営地下鉄沿線の14店舗と三渓園催事店舗に限り、掛紙をこの三渓園バージョンに差し替えて販売した。
中身はエビやとびこやアナゴのちらし寿司、菜の花と筍姫皮と人参の和え物、ごぼうと大根と生姜の甘酢漬け、桜型花餅、シウマイ2個など。値段を100円下げて、内容をやや簡略化した。今回は通常版を入手できなかったが、掛紙の絵柄は例年どおりだった模様。
2019(平成31)年も発売された彩りちらし弁当で、今回は1月7日から4月15日までの販売。今回もJR東日本の観光キャンペーンとのタイアップがない。そもそも「伊豆・箱根・湯河原 温泉いっぱい 美・味いっぱい キャンペーン」の開催が4月から6月までに移転してしまった。見た目や中身は前年とよく似ていて、今回はちらし寿司、菜の花とタケノコ姫皮の和え物、きんぴらレンコン、タケノコとフキとニンジンの煮物、抹茶餡のくず餅、シウマイ3個など。値段が20円安くなった。
2019(平成31)年4月8日に購入した、横浜駅弁の掛紙。同年3月22日から4月15日まで、調製元と公益財団法人三溪園保勝会とKADOKAWAのコラボレーション企画で、上の駅弁「彩りちらし弁当」の掛紙を三渓園の風景写真にして、横浜駅や桜木町駅の9店舗と園内で、期間中に2,000個を販売した。
2018(平成30)年も発売された彩りちらし弁当で、今回は1月9日から4月15日までの販売。JR東日本横浜支社の観光キャンペーン「伊豆・箱根・湯河原 温泉いっぱい 花いっぱいキャンペーン」とのタイアップがなくなり、駅弁の掛紙からその記載を削除、さらに「春の」の名と駅弁マークも消えていた。
それ以外は例年と、主旨や雰囲気は変わらない。中身はエビやとびこなどのちらし寿司、花レンコンの磯部揚、タケノコとフキとニンジンの煮物、菜の花とタケノコ姫皮の和え物、花餅、シウマイ2個など。
JR東日本横浜支社の観光キャンペーン「伊豆・箱根・湯河原 温泉いっぱい 花いっぱいキャンペーン」に伴い、2017年1月10日から3月31日まで販売された期間限定駅弁。発売期間が9日短くなった以外は、前年とほぼ同じ。ちらし寿司、エビやとびこなどのちらし寿司、花レンコンの磯部揚、タケノコとフキとニンジンの煮物、菜の花とちりめんじゃこの和え物、生姜甘酢漬、花餅、シウマイ2個。
JR東日本横浜支社の観光キャンペーン「伊豆・箱根・湯河原 温泉いっぱい 花いっぱいキャンペーン」に伴い、2016年1月1日から3月31日まで販売された期間限定駅弁。掛紙の絵柄は前年と同じだが、駅長の羅列に小田原が追加され、販売期間が1週間長くなった。
今回も掛紙の裏側に記される中身は、エビやイクラなどのちらし寿司、花レンコンの磯部揚、タケノコとフキとニンジンの煮物、菜の花とちりめんじゃこの和え物、生姜甘酢漬、花餅、シウマイ2個。こちらも昨年とは少しだけ異なる。
JR東日本横浜支社の観光キャンペーン「伊豆・箱根・湯河原 温泉いっぱい 花いっぱいキャンペーン」に伴い、2015(平成27)年1月9日から3月31日まで販売された期間限定駅弁。掛紙の絵柄は前年と同じだが、駅弁の名前が変わり、JRのキャンペーンの名称も地名がひとつ増える変化がある。
今回も掛紙の裏側に記される中身は、エビやイクラなどのちらし寿司、サクラエビ入り薩摩揚、タケノコとフキとニンジンの煮物、シラスと菜の花の和え物、生姜甘酢漬、花餅、シウマイ2個。従前の鯛飯のほうが、内容も見栄えも春らしく、食べ応えもあったと思う。横浜駅の駅弁にしては、価格相応でない感じ。
JR東日本横浜支社の観光キャンペーン「伊豆・湯河原 温泉いっぱい 花いっぱいキャンペーン」に伴い、2014(平成26)年1月10日から3月31日まで神奈川県内の東海道線16売店でのみ販売された期間限定駅弁。中身は前年と同じく、掛紙の裏側に記される。やっていることも含めてだいたい前年と同じであるが、容器が真っ黒から淡い木目調になり、見た目のイメージがだいぶ変わった気がした。
JR東日本横浜支社の観光キャンペーン「伊豆・湯河原 温泉いっぱい 花いっぱいキャンペーン」に伴い、2013(平成25)年1月11日(1日ではない)から3月31日まで神奈川県内の東海道線8売店でのみ、一日30個が販売された期間限定駅弁。やっていることは前年と同じ。
中身は大きく変わり、駿河湾のサクラエビを乗せたキンメダイ入り炊込飯、静岡のシラスの釜揚げ、キンメダイ塩焼、かまぼこ、玉子焼、タケノコやシイタケなどの煮物、菜の花漬、大根桜漬、シウマイ2個など。神奈川よりもむしろ静岡であり、そして崎陽軒東京工場の冬期駅弁「金目鯛ごはん弁当」にそっくりである。
JR東日本横浜支社の観光キャンペーン「伊豆・湯河原 温泉いっぱい 花いっぱいキャンペーン」に伴い、2012(平成24)年1月1日から3月31日まで駅構内の12売店でのみ、一日50個が販売された期間限定駅弁。神奈川や伊豆の味覚を詰め合わせたという。
桜の色と柄を持つ掛紙に包まれたサクラ色の容器の9区画の中に、山菜おこわ、赤飯、サクラエビの白御飯、鮭塩焼とかまぼこと玉子焼、有頭海老とイカ香り揚げ、シイタケやタケノコやニンジンなどの煮物、シラスと海藻の酢の物、シウマイ2個、梅花餅など。「おべんとう春」の豪華版という枠に収まらない、淡く赤い花の色がほのかにあふれる色彩がお見事。
JR東日本横浜支社の観光キャンペーン「伊豆・湯河原 温泉いっぱい 花いっぱいキャンペーン」の開催に合わせて、2011年1月1日から3月31日まで一日50個が販売された期間限定駅弁。正方形の容器を若葉色の和紙風な風呂敷で包む。中身は日の丸御飯、キンメダイ味噌焼にワカサギ南蛮漬に玉子焼やかまぼこ、シイタケやタケノコなどの煮物にセリと蒸し鶏の酢みそ和えにぐり茶まんじゅう、サクラエビかき揚げにシラス釜揚げ、シウマイ3個など。お品書きによると中身の多くが神奈川県と静岡県にこだわっており、コンセプトも分量も価格も「かながわ味わい弁当」の増強版という印象。
伊豆や箱根は今でも十分に魅力的な観光地であると思うし、行楽シーズンには道路の渋滞や電車の混雑も激しいし、外国人観光客にも親しまれているが、新聞記事を読む限りはバブル経済の崩壊以降一貫して不景気だ不景気だと伝えられる。確かにかつての職場単位などでの大規模な団体客や成金が来ることはなくなり、企業の保養所も少なくなったのだろうが、いつまでそんな過去の影響や古臭い商売にこだわり続けるのだろうか。あるいは単に観光入込客数を稼ぎたいのであれば、安宿と交通の改善が必要ではないかと思う。