三島駅から駿豆線(すんずせん)の電車で約20分。伊豆長岡温泉へは駅からバスで約10分。伊豆の国市は2005(平成17)年4月に伊豆長岡、大仁、韮山の3町が合併してできた市で、温泉と農業の街。駅弁を名乗る弁当はないが、駅のヤマザキショップで地元の寿司が売られ、これが駅弁のように見える。1898(明治31)年5月20日開業、静岡県伊豆の国市南條。
温泉地の玄関口でもある、伊豆箱根鉄道の駿豆線の伊豆長岡駅で、以前から売られているらしい商品。透明なプラ容器に、いなりずし4個と、かんぴょうの細巻き4個と、ガリのみを詰めたお弁当。きれいな味に加えて、ただの惣菜にしては整った見栄えも印象的だった。調製元は地元の寿司割烹で、後にJR三島駅にも同社の商品が置かれるようになる。
温泉地の玄関口でもある、伊豆箱根鉄道の駿豆線の伊豆長岡駅で、以前から売られているらしい商品。棒寿司向けのボール紙製容器に、商品名の掛紙を巻く。中身は6切れ1本の太巻き寿司のみ。米一合に、かっぱ巻き(キュウリの細巻き)、海老、かんぴょう、伊豆産干し椎茸、玉子焼き、鰈(カレイ)のおぼろと、伊豆の食材を豊富に使った太巻という。駅弁というよりはむしろ、調製元の寿司割烹の名物料理として駅や農協売店、時には百貨店の催事でも売られる。
若舎人(わかとねり)とは、静岡県伊豆の国市で長岡温泉郷の約4km北方にある北江間横穴群あるいは大北横穴群で出土した石櫃(せきひつ)に掘られていた文字。1976(昭和51)年12月に国の史跡に指定された、狩野川の左岸域の崖面に古墳時代から奈良時代までに作られた横穴墓群のひとつで、1978(昭和53)年7月の調査で皇太子に仕えた役人を意味するこの3文字を刻む石が出てきたことから当時に話題となった。1993(平成5)年6月には国の重要文化財となり、その実物は市の長岡中央公民館「あやめ会館」の1階ロビーに置かれる。