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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 Izukyu Railway Izukyu-Shimoda Station
2024(令和6)年11月訪問 GoogleMap「伊豆急下田駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から特急列車で約2時間半。下田市は静岡県の東部で伊豆半島の南東に位置する、人口約2万人の港町。幕末から昭和まで、風待ち港や開港場や造船や漁港と港で栄えたが、商工業が衰退した今では黒船来航と海産物や温泉などの観光に生きる。駅弁は改札外駅舎内の売店で販売。1961(昭和36)年12月10日開業、静岡県下田市東本郷。


伊豆急行 伊豆高原(いずこうげん)駅 Izukyu Railway Izu-Kogen Station
2024(令和6)年11月訪問 GoogleMap「伊豆高原駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から特急列車で約2時間。大室山から相模灘に至る八幡野や先原の緩斜面に広がった樹林は、1961年の鉄道の開通で伊豆高原や大室高原の名前で別荘地として開発された。最寄り駅の名前は伊豆高原になり、駅は商業施設になり、今も駅を一歩出ると別荘販売の案内所に出会う。駅弁は伊豆急下田駅と同じものが、商業施設内で買える。1961(昭和36)年12月10日開業、静岡県伊東市八幡野。

伊豆の贅沢釜飯(1,080円)Izu no Zeitaku Kamameshi
2019年6月8日に伊豆急下田駅の駅弁売り場で購入 Jun. 8, 2019

掛紙 中身
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2016(平成28)年に下記の駅弁「下田の贅沢釜飯」を改称。プラ製の釜型容器にヒジキの混ぜ御飯を詰め、キンメダイの味噌焼、焼鮭、鶏照焼、ニンジンとゴボウとレンコンとフキの煮物、うずらの卵、くり、枝豆を散らす。ヒジキとキンメダイで伊豆の駅弁を主張し、味も量もコンパクトに締まって詰まった、駅弁として個性的な釜飯。

一方で、「海の幸と山の幸を贅沢に」と宣伝されると、肉や魚の量が寂しいし、もし見本の写真を先に見てしまうと、金目も鮭も鶏も実物は半分だぞとガッカリする。つまり、下田の贅沢釜飯とほぼ変わらない。見た目もしかり。なぜ名前を変えたのだろうか。価格は2016年時点で1,030円、2024年時点で1,080円。

※2025年1月補訂:値上げを追記
販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 クックランド 静岡県下田市吉佐見949−1 0558(27)0991 https://cook-land.co.jp/

金目鯛押寿司匠の三種(1,420円)Kinmedai Oshizushi Takumi no Sanshu
2024年11月16日に伊豆高原駅の改札外店舗の駅弁売り場で購入 Nov. 16, 2024

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2016(平成28)年の発売か。伊豆急下田駅で主力の駅弁「金目鯛押ずし」の、上等版のようなもの。容器を共用し、パッケージを黒くして、商品名を金文字で記し、中身のカラー写真を並べる。中身はキンメダイの棒寿司に代えて、キンメダイの押寿司を2個、キンメダイの炙り押寿司を2個、キンメのそぼろと酢飯をわさびの葉の酢漬けで巻いたおぼろ寿司を2個詰めたもの。味の印象は、通常版とそれほど変わらない。価格は2016年時点で1,300円、2024年時点で1,340円、12月時点で1,420円。

※2025年1月補訂:写真を更新し値上げを追記
販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 クックランド 静岡県下田市吉佐見949−1 0558(27)0991 https://cook-land.co.jp/

【終売】金目鯛押寿司匠の三種(1,300円)Kinmedai Oshizushi Takumi no Sanshu (end of sales)
2019年6月8日に伊豆急下田駅の駅弁売り場で購入 Jun. 8, 2019

掛紙 中身
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上記の駅弁「金目鯛押寿司匠の三種」の、2019(令和元)年時点での姿。外箱は金文字以外は真っ黒だった。中身は上記の2024年のものと変わらない。

販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 クックランド 静岡県下田市吉佐見949−1 0558(27)0991

金目鯛の塩焼き弁当(1,410円)Kinmedai no Shioyaki Bento
2019年6月8日に伊豆急下田駅の駅弁売り場で購入 Jun. 8, 2019

掛紙 中身
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2014(平成26)年に下記の駅弁「とろ金目の塩焼き弁当」を改称。白御飯に海苔を振り、キンメダイの塩焼きを載せ、ふきとレモンを添え、こんにゃく、さつま揚げ、シイタケの煮物を添付。メインのキンメダイがよいおかずになり、それよりも海苔の香りが素晴らしく、伊豆で味わうべき味がしっかり入る、おいしい駅弁。つまり、とろ金目の塩焼き弁当と何も変わらない。見た目もしかり。なぜ名前を変えたのだろうか。価格は2014年時点で1,030円、2017年時点で1,130円、2024年時点で1,330円、12月時点で1,410円。

※2025年1月補訂:値上げを追記
販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 クックランド 静岡県下田市吉佐見949−1 0558(27)0991 https://cook-land.co.jp/

キンメコロッケ(280円)Kinme Korokke
2024年11月6日に伊豆急下田駅の駅弁売り場で購入 Nov. 16, 2024

掛紙 中身
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伊豆急下田駅の駅弁売り場で買えたお惣菜。コンビニにあるような小さな加熱什器での販売。小さく丸いコロッケがひとつ、袋ごと温められて売られていた。キンメダイをタケノコやタマネギで炒めて味付けた具を入れているようだが、食べれば普通のじゃがいもコロッケ。観光地の駅の改札前で、電車に乗る前に伊豆らしい名の商品を気軽に買える点で、よい売り方をしていると思った。

販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 クックランド 静岡県下田市吉佐見949−1 0558(27)0991 https://cook-land.co.jp/

【終売】金目鯛押ずし(1,000円)Kinmedai Oshizushi (end of sales)
2019年6月8日に伊豆急下田駅の駅弁売り場で購入 Jun. 8, 2019

掛紙 中身
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伊豆急下田駅で最も推された駅弁。キンメダイの塩漬けの酢締めに白板昆布をあてて酢飯に載せた棒寿司を、笹の葉に包んでラップで巻き、細長い容器にわさび茎カップ、醤油、プラ製ナイフ、割りばしとともに収める。存在そのものが珍しいキンメダイの駅弁で、酸味を抑えて淡泊な味が生きている。2020年までの販売か。

伊豆急線沿線の稲取港や下田港は、キンメダイの水揚げ日本一を争っているそうな。かつて知名度も市場も小さかった、金魚の化け物のような深海魚に、伊豆では昭和50年代頃から釣り人や消費者が興味を示し始め、地元でも品質保持や流通ルートを整備していったことで、今は東伊豆の観光や漁業になくてはならない名物となった。

※2022年4月補訂:終売を追記
販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 クックランド 静岡県下田市吉佐見949−1 0558(27)0991

【掛紙】押ずし金目鯛下田港造り(840円)Oshizushi Kinmedai Shimodako Zukuri
2010年1月9日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 9, 2010

掛紙 掛紙 中身

2010(平成22)年1月9日に購入した、伊豆急下田駅弁のパッケージ。容器や中身や味は上の「金目鯛押ずし」と同じなのに、名前が異なる。伊豆急下田駅の駅弁は不思議と、名前のみを変えることがよくある。価格は2010年の購入時で840円、2014年4月の消費税率改定で870円、2017年時点で1,000円。

販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 伊豆急物産(レストランぷるみえ)静岡県下田市東本郷1丁目6−23 0558(23)0091

【掛紙】押ずし金目鯛下田港造り(840円)Oshizushi Kinmedai Shimodako Zukuri
2006年7月14日に熱川駅の売店で購入 Jul. 14, 2006

掛紙 中身

2006(平成18)年7月14日に購入した、伊豆急下田駅弁の紙箱。後のものより、だいぶけばけばしい絵柄で、棒寿司の駅弁としてはあまり見られない色遣いやデザインだと思う。容器や中身や味は、後のものと変わらない。

販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 伊豆急物産(レストランぷるみえ)静岡県下田市東本郷1丁目6−23 0558(23)0091

【終売】下田の贅沢釜飯(1,030円)Shimoda no Zeitaku Kamameshi (end of sales)
2013年6月21日に伊豆高原駅の駅弁売り場で購入 Jun. 21, 2013

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2013(平成25)年1月の発売。スリーブも容器も中身も風味も値段も、上記の駅弁「伊豆の贅沢釜飯」とほとんど同じ。価格は2013年の購入時で1,000円、2014年4月の消費税率改定で1,030円。

※2019年8月補訂:新版の収蔵で解説文を手直し
※2015年10月補訂:値上げを追記
販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 クックランド 静岡県下田市吉佐見949−1 0558(27)0991

【終売】とろ金目の塩焼き弁当(1,030円)Toro Kinme no Shioyaki Bento (end of sales)
2013年6月21日に伊豆高原駅の駅弁売り場で予約購入 Jun. 21, 2013

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下記の駅弁「とろ金目の塩焼き弁当」の、2013年時点での姿。見た目や内容や味に変化はないが、メインのキンメダイは「筋金目」の頃の半分くらいに小さくなってしまった。調製元が変更されているが、これは「ホテル伊豆急」を運営する伊豆急行の子会社なので、関連会社内での業務の移管か、または名目上だけの変化か。価格は2013年の購入時で1,000円、2014年4月の消費税率改定で1,030円。2014年に上記の「金目鯛の塩焼き弁当」へ改称。

※2017年10月補訂:改称と値上げを追記
※2015年10月補訂:値上げを追記
販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 伊豆観光ホテル 静岡県下田市白浜273 0558(22)8111

【終売】とろ金目の塩焼き弁当(1,000円)Toro Kinme no Shioyaki Bento (end of sales)
2009年1月8日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 8, 2009

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下記の駅弁「脂金目の塩焼き弁当」の後継品か。中身も風味もそれと同じで、写真ではキンメダイ塩焼きの形状が異なっているが、これはおそらくロットによるもの。伊豆急の駅弁は、というより私鉄の駅弁はその名がなかなか広がらないが、こうやって駅弁催事に出てきたり、最近の駅弁紹介本では掲載駅弁をJR駅に限っていなかったり、徐々に平等・公平な地位を獲得しつつあるのは、それぞれの商品の実力によるものだろう。

販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 伊豆急物産(レストランぷるみえ)静岡県下田市東本郷1丁目6−23 0558(23)0091

【終売】脂金目の塩焼き弁当(1,000円)Abura Kinme no Shioyaki Bento (end of sales)
2006年7月14日に熱川駅の売店で購入 Jul. 14, 2006

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やや小ぶりな長方形の容器に木目調の紙ぶたをかけて、駅弁の名前を大書きしたクラフト調の包装紙で包んで紙ひもでしばり、割りばしを挟む。中身は白御飯の上に焼き岩海苔をふりかけ、キンメダイの塩焼きを2切れ載せて、レモンと少々の煮物などを添えるもの。

焼き魚駅弁の最高峰級。脂が乗って柔らかく薫り高い、塩気控えめで素材の味を楽しめる脂金目でも、駅弁全体に香りと風味を付ける岩海苔でも、食事としての旨さと旅のうまみを引き出している。私鉄の駅弁なので全国的な知名度はないが、とりあえずで買って食べた人からの絶賛の声も聞かれる、伊豆急駅弁の事実上のフラッグシップとして、ローカルメディアでの紹介例も多い。

販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
株式会社 伊豆急物産(レストランぷるみえ)静岡県下田市東本郷1丁目6−23 0558(23)0091

【終売】しゃぶしゃぶ金目茶寿し(1,500円)Shabushabu Kinme Chazushi (end of sales)
2016年5月21日に伊豆急下田駅の弁当等売店で購入 May 21, 2016

掛紙 中身
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2016(平成28)年2月17日に「伊豆下田きんめ茶寿し」とともに、伊豆急下田駅の駅弁売り場に登場。調製元は伊豆急下田駅近くのとんかつ食堂。2015(平成27)年11月の下田商工会議所「伊豆大特産市」で最高金賞を得た商品「静岡茶めし寿司 下田金目鯛」の姉妹品が、食堂と駅で売られるようになったもの。

まきす風の細長い容器の中に、緑茶の酢飯を使う生タイプのキンメダイ棒寿司を1本置き、桜葉巻をひとつ添付。漬けのようなキンメダイがにゅりと飯にまとわり付き、緑茶の香りでスッキリした味になる、最高級のキンメダイ駅弁。2017年までの販売か。

※2019年8月補訂:終売を追記
販売駅
伊豆急行 伊豆急下田(いずきゅうしもだ)駅 1961(昭和36)年12月10日開業 静岡県下田市東本郷
調製元
有限会社 とん亭 静岡県下田市東本郷1−4−3 0558(22)5500