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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR四国 徳島(とくしま)駅 JR-Shikoku Tokushima Station
2022(令和4)年6月訪問 GoogleMap「徳島駅」

駅名標 駅舎 駅構内

大阪から高速バスで3時間弱、新幹線と快速と特急を乗り継ぐと3時間強。徳島市は徳島県の東部で吉野川の河口に位置する、人口約25万人の城下町で県庁所在地。室町時代に細川頼之(ほそかわ よりゆき)の居城ができ、戦国時代に蜂須賀家政(はちすか いえまさ)の城下町として発展した。8月の阿波踊りは100万人以上の観光客を集める。駅弁は昭和時代からの駅弁屋が1990年代に撤退、以後数社の調製元が出入りしたが、2016(平成28)年8月の撤退により徳島駅の、そして徳島県の駅弁はすべてなくなった。1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目。

【終売】阿波結び(648円)Awa Musubi (end of sales)
2015年9月13日に徳島駅のホーム側のキヨスクで購入 Sep. 13, 2015

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

竹皮柄のボール紙容器を商品名や中身などを書いた紙帯で留め、ラップで丸ごと包む。中身は具が顔を出す天むすタイプのミニおにぎりが5個とタクアン。おにぎりの具は阿波尾鶏の照焼、鱧(はも)天ぷら、さつまいも「鳴門金時」の天ぷら、海老天ぷら、フィッシュカツ。分量、風味、価格ともお手軽な一品。2016(平成28)年8月の調製元の撤退で、徳島駅の駅弁はすべてなくなった。

※2017年1月補訂:終売を追記
※2015年11月補訂:写真を更新
販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
株式会社 ヨシダ 徳島市国府町敷地字北浦367番4 088(643)2558

【終売】徳島牛弁当(977円)Tokushimagyu Bento (end of sales)
2015年9月13日に徳島駅のホーム上のキヨスクで購入 Sep. 13, 2015

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

2009(平成21)年の発売か。五目飯を牛肉煮で覆い、ニンジン、レンコン、金時芋、紅生姜を添える。見た目ではどこにでもある牛丼駅弁でも、飯がニンジンやゴボウが混じる柔らかい炊込飯であることで、駅弁に入る銘柄牛として可もなく不可もない牛肉煮との組合せで、モリモリいける機能的に優れた味と口当たりが生まれている感じ。2016(平成28)年8月の調製元の撤退で、徳島駅の駅弁はすべてなくなった。

※2017年1月補訂:終売を追記
販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
株式会社 ヨシダ 徳島市国府町敷地字北浦367番4 088(643)2558

【終売】阿波尾鶏重(1,050円)Awaodori Ju (end of sales)
2008年1月20日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 20, 2008

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

2006(平成18)年までに発売。鶏が踊るイラストと商品名を描いたボール紙の専用紙箱を使用、半透明なプラ製トレーに収まる中身は、柔らかい茶飯の上に阿波尾鶏の塩焼きを2個と照焼きを4個ほど塊で載せ、金時を添付するもの。飯と鶏がよく合うし、中身に徳島が感じられる。

2003年の新規参入で誕生した新しい徳島駅弁「阿波地鶏弁当」は当初、食品表示ラベルにおける商品名を「阿波尾鶏重」としていた。鶏肉の登録商標である阿波尾鶏の使用に何らかの問題があったのではと想像したが、こういう名前の駅弁が堂々と出てきたから、どこかで解決したのだろう。2016(平成28)年8月の調製元の撤退で、徳島駅の駅弁はすべてなくなった。

※2017年1月補訂:終売を追記
※2009年5月補訂:調製元の所在地と電話番号の変更を反映
販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
株式会社 ヨシダ 徳島市国府町敷地字北浦367番4 088(643)2558

【終売】徳島食べくらべ(980円)Tokushima Tabekurabe (end of sales)
2008年1月19日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 19, 2008

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

2007(平成19)年に発売か。ふたが透明なプラ製容器をラッピングして、商品名だけを書いた中身がよく見えるボール紙製の枠をはめる構造は、駅弁というより惣菜弁当の雰囲気。中身はつまりミニ鶏飯とミニ牛丼のセットで、鶏炊込飯に細かい鶏そぼろと錦糸卵に小さな鶏照焼を載せて半分、白御飯に細かい牛そぼろと牛細切れなどを載せて半分。千円近いお金を出して買う弁当ではない気がした。2016(平成28)年8月の調製元の撤退で、徳島駅の駅弁はすべてなくなった。

※2017年1月補訂:終売を追記
※2009年5月補訂:調製元の所在地と電話番号の変更を反映
販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
株式会社 ヨシダ 徳島市国府町敷地字北浦367番4 088(643)2558

【終売】小鯛寿司(700円)Kodaizushi (end of sales)
2006年9月9日に徳島駅のホーム側のキヨスクで購入

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

小さなプラ製の惣菜容器に、商品名を書いた紙帯を巻いて、紙ナプキンと割りばしを挟む。中身は軽く丸まった小鯛寿司が6個にスダチ2片。小鯛の形も色も風味も美しく、この購入時期にしては酢が軽い酢飯はボリュームたっぷり。対岸の和歌山駅で有名な駅弁より、安くてうまい。4年前に購入した「寿司」と「御弁当」も、同じキヨスクで健在だった。調製元の撤退により、2013(平成25)年までに終売の模様。

※2016年7月補訂:終売を追記
販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
紀乃國屋 株式会社徳元浩一商店 徳島県徳島市南佐古六番町6−10 088(622)5377

【終売】徳島名物特選阿波地鶏弁当(1,000円)Tokushima Meibutsu Tokusen Awa Jidori Bento (end of sales)
2006年9月9日に徳島駅のホーム側のキヨスクで購入 Sep. 9, 2006

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

2004(平成16)年までに発売したらしい、徳島駅の駅弁「阿波地鶏弁当」のおかず付き版。通常版と同じ掛紙がいっぱいに広がるサイズのボール紙製汎用弁当箱を使い、中身は鶏飯に加えて鯖塩焼、レンコン挟み揚げ、椎茸などの煮物、大学芋、酢タコ、はんぺん揚げ、きんぴらごほう、オレンジなどが入る。通常版にたった50円のプラスで、これだけのおかずが付いてくるのはお徳。催事に出すのなら、鶏と飯でシンプルな通常版が人気になると思う。

京王百貨店その他の駅弁催事により、徳島駅弁の存在感が出てきたにもかかわらず、時刻表は今でも駅弁販売駅の扱いをしていない。しかし現地では最近3回の訪問でいつも複数の駅弁が積まれており、地方の公式な普通の駅弁販売駅よりも駅弁の入手が容易なのではないかと思う。駅や駅前のにぎわいも、まだまだある。2016(平成28)年8月の調製元の撤退で、徳島駅の駅弁はすべてなくなった。

※2017年1月補訂:終売を追記
※2009年5月補訂:調製元の所在地と電話番号の変更を反映
販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
株式会社 ヨシダ 徳島市国府町敷地字北浦367番4 088(643)2558

【終売】徳島名物特選阿波地鶏弁当(950円)Tokushima Meibutsu Tokusen Awa Jidori Bento (end of sales)
2004年1月19日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 19, 2004

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

赤いトレーを載せた容器に透明なふたをして、カラーコピーの掛紙をかけてゴムで留める。中身は茶飯の上に錦糸卵を敷き、徳島産地鶏「阿波尾鶏」を使用したという鶏照焼を5切れ載せ、隙間を鶏そぼろで埋める、鶏飯駅弁そのまんま。飯にも鶏にも甘いタレにも、やや締まりのない柔らかさを感じたものの、これは阿波尾鶏の水っぽくコクがあるという特徴が出たものか。美味いとは言えると思う。

2003年8月から徳島・阿南・阿波池田の各駅のキヨスクで販売するという駅弁。全47都道府県の駅弁を集めた2004年1月の京王百貨店の駅弁大会では、徳島代表として実演販売された。公式な駅弁屋がすべて失われた徳島県の貴重な駅弁は、徳島駅では上記や下記のふたつの駅弁の調製元とどう併存しているのだろうか。

「阿波尾鶏」とは、シャモを改良し徳島県畜産試験場が1988年に作出した肉用鶏。知名度はまだ高くないが出荷数は順調に伸び、2002年度には年間約180万羽を出荷。2001(平成13)年のJAS認定の頃から、首都圏や京阪神への出荷も増えているとか。

なお、2004年の夏頃の現況として、徳島駅では両社の駅弁がキヨスクで共存しているが、阿南駅や阿波池田駅への出荷は取り止めたとのこと。価格は2004年1月の購入時で800円、2004年の秋現在で950円に値上げ。空弁版も発売した。2016(平成28)年8月の調製元の撤退で、徳島駅の駅弁はすべてなくなった。

※2017年1月補訂:終売を追記
※2009年5月補訂:調製元の所在地と電話番号の変更を反映
※2005年2月補訂:新価格の反映と空弁版の追記
※2004年10月補訂:現況を追記
販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
株式会社 ヨシダ 徳島市国府町敷地字北浦367番4 088(643)2558

【終売】寿司(700円)Sushi
2002年7月14日に徳島駅のホーム側のキヨスクで購入 Jul. 14, 2002

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

ふたも底もすべて経木でできた長方形の容器を、鳴門の渦潮と鳴門大橋に淡路島に踊り人を描いた古風な掛紙で覆い、輪ゴムで止める。中身は太巻がたっぷり8個にいなりずしが2個、そして鯖寿司が3個。量が多く腹が満ちる上に味も美味い。それにしても駅弁の名前が「寿司」や「御弁当」とは、掛紙のデザインとともに特殊駅弁が華やぐ前の昭和30年代より前の雰囲気を十分に持っていた。調製元の撤退により、2013(平成25)年までに終売の模様。

※2015年5月補訂:終売を追記
販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
紀乃國屋 株式会社徳元浩一商店 徳島県徳島市南佐古六番町6−10 088(622)5377

【終売】御弁当(1,000円)Obento
2002年7月14日に徳島駅のホーム側のキヨスクで購入 Jul. 14, 2002

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

写真では分からないが徳島名所のイラストを描いたボール紙の弁当容器に、なんとも古風な掛紙をかけて輪ゴムでしばる。中身はトレーに入り、梅干しを載せた俵飯に、焼き魚・蒲鉾・玉子焼に煮物や煮豆に加えて堂々と横たわる海老フライがおかずとして入る。

徳島駅に公式な駅弁はないが、この外観とこの中身、そして地元の業者の製造で駅の改札内キヨスクで販売されるこの弁当は、徳島駅弁と呼ぶにふさわしい。味は料亭の御料理弁当に匹敵する。調製元の撤退により、2013(平成25)年までに終売の模様。

※2015年5月補訂:終売を追記
販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
紀乃國屋 株式会社徳元浩一商店 徳島県徳島市南佐古六番町6−10 088(622)5377

【掛紙】TOUSHIMA 88LUNCH(価格不明)Tokushima 88 Lunch
調製年月日不詳

掛紙

1990年代に使われたのではないかと思われる、昔の徳島駅弁のパッケージ。「四国八十八ヶ所お弁当」の副題があり、駅弁の名前はこれにちなむものか。ふたには阿波踊り、阿波十郎兵衛屋敷、うず潮、鳴門大橋、眉山(びざん)、鷲の門、藍染め、瑞巌寺(ずいがんじ)、霊山寺(一番札所)の、徳島県内の観光名所のイラストが並ぶ。中身はおそらく幕の内だろう。

販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
株式会社 徳元浩一商店 徳島県徳島市南佐古6番町6番10号 0886(22)5377

【掛紙】御弁当(400円)Obento
調製年月日不詳

掛紙

入手状況から1977(昭和52)年の調製と思われる、昔の徳島駅弁の掛紙。掛紙に描かれる生首に見えるものは、江戸時代に現在の徳島県内で人気の人形芝居「阿波人形浄瑠璃」(あわにんぎょうじょうるり)に使われる木偶人形「頭」(かしら)のうち、立役方の主人公で使う角目(かどめ)というタイプらしい。

販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
寿し金 徳島県徳島市両国本町2 (22)3330

【掛紙】御弁当(500円)Obento
調製年月日不詳

掛紙

入手状況から1977(昭和52)年の調製と思われる、昔の徳島駅弁の掛紙。掛紙に描かれる母娘は、阿波人形浄瑠璃の演目である傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)でのヤマ場の「親を捜して巡礼に出た娘と再会した母。」であるそうだ。

販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
寿し金 徳島県徳島市両国本町2 (22)3330

【掛紙】御弁当(500円)Obento
調製年月日不詳

掛紙

入手状況から1977(昭和52)年の調製と思われる、昔の徳島駅弁の掛紙。掛紙に描かれるのは徳島県の観光名所ではあるが、徳島駅からは遠く離れている祖谷のかずら橋。掛紙左上の歌は「祖谷の粉ひき節」という民謡であるそうだ。

販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
寿し金 徳島県徳島市両国本町2 (22)3330

【掛紙】稲荷寿司(200円)Inarizushi
調製年月日不詳

掛紙

入手状況から1977(昭和52)年の調製と思われる、昔の徳島駅弁の掛紙。稲荷寿司の掛紙に鳥居とその前に立つ狐を描くという、画風は真面目だが実はユーモラスな内容。1993年の春に18階建ての高層ビルに建て替えられた徳島駅は、四国で2番目の乗降客数を誇るが、1990年代初頭に公式な駅弁は失われた。

販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
寿し金 徳島県徳島市両国本町 (22)3330

【掛紙】御弁当(500円)Obento
調製年月日不詳

掛紙

1980年代頃の調製と思われる、昔の徳島駅弁の掛紙。上記の1977年のかずら橋の掛紙の左下に、「(いい日旅立ち)」の表記を追加した。国鉄指定のロゴマークを使わないのは珍しいと思う。また、調製印が専用欄に隙間なく収まるところが格好良い。

販売駅
高徳線 徳島(とくしま)駅 1899(明治32)年2月16日開業 徳島県徳島市寺島本町西2丁目
調製元
寿し金 徳島県徳島市両国本町2 (22)3330