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 旅の友「駅弁」。実際に食べた9,000個以上の駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。

JR北海道 函館(はこだて)駅 JR-Hokkaido Hakodate Station
2024(令和6)年6月訪問 GoogleMap「函館駅」

駅名標 駅舎 駅構内

札幌駅から特急列車で約4時間。函館市は北海道の南部で津軽海峡に面した、人口約24万人の港町。1859年の開港や1908年の鉄道連絡航路開設で北海道の玄関口となり、高度経済成長期は漁港や工業港としても栄え、現在は旧市街や函館山や海産物などが観光客を魅了する。駅弁は国鉄時代からの駅弁屋の経営がJR北海道の100%子会社に引き継がれ、駅弁が改札外の売店で売られる。1904(明治37)年7月1日開業、北海道函館市若松町。


JR北海道 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 JR-Hokkaido Shin-Hakodate-Hokuto Station
2016(平成28)年11月訪問 GoogleMap「新函館北斗駅」

駅名標 駅舎 駅構内

東京駅から新幹線で4時間強。函館本線の小さな中間駅であった渡島大野(おしまおおの)駅に新幹線の駅を併設するにあたり、現駅名に改称。駅の位置は函館の郊外であるが、函館市内ではなく北斗市内にあるため、同市が駅名に北斗の名を入れることを強硬に要求、政治的にこのような長い駅名にされてしまった。駅弁は新幹線改札内と駅舎内の各地の売店で売られる。1902(明治35)年12月10日開業、北海道北斗市市渡1丁目。

函館名産鰊(にしん)みがき弁当(1,180円)Hakodate Meisan Nishin Migaki Bento
2018年10月21日に東京駅の駅弁売店「駅弁屋 祭」で購入 Oct. 21, 2018

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

1966(昭和41)年の発売。函館駅で定番の駅弁。長方形の経木枠の容器に木目柄のボール紙でふたをして、ニシンの漢字「鰊」を大きく描いた掛紙をかけて、ひもで十字にしばる。中身は白御飯の上をニシン甘露煮と味付けカズノコで覆い、茎わかめと大根味噌漬を添えるもの。時の洗礼を受けた味わいには、古典の安心感がある。価格は2008年時点で840円、2014年時点で880円、2018年の購入時で980円、2022年時点で1,000円、2024年7月から1,180円。

ニシンは北海道を支えた。江戸時代に北海道から北陸地方までの日本海側でよく獲れたニシンは、保存食や肥料に加工され、北前船に乗り京都や江戸など各地へ出荷された。北海道の南部、道南の箱館(現在の函館)、福山(現在の松前)、江差は、かつて「蝦夷三湊」と呼ばれ、ニシン漁で大いに栄えた。後の開港で都市化された函館にその痕跡は薄いが、松前や、特に江差には、当時を偲ぶ建物が残されており、観光客が訪れることもある。

※2024年12月補訂:値上げを追記
※2022年4月補訂:値上げを追記
※2019年1月補訂:写真を更新
※2015年7月補訂:値上げを追記
※2008年5月補訂:写真の更新と紹介文の全面改訂
※2005年5月補訂:中身写真の掲載
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
北海道新幹線 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 1902(明治35)年12月10日開業 北海道北斗市市渡1丁目
調製元
北海道キヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288 https://www.hkiosk.co.jp/mikado/

みがき鰊(にしん)の甘露煮(750円)Migaki Nishin no Kanroni
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

函館駅弁「鰊みがき弁当」に入る、身欠きにしんのレトルトパック。そのため食べれば駅弁と同じ味がして、良い御飯の友になる。この商品の食品表示により、ニシンがアメリカ産であること、製造者が駅弁屋でないことが分かる。函館駅でも東京駅でも、一年中買える。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
有限会社 三協印カトウ食品 北海道函館市志海苔301−10 0138(58)4600
販売元
JR北海道フレッシュキヨスク 株式会社 函館みかど 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288 https://www.hkiosk.co.jp/mikado/

【終売】函館名産鰊(にしん)みがき弁当(840円)Hakodate Meisan Nishin Migaki Bento (end of sales)
2008年1月20日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 20, 2008

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

2008(平成20)年1月20日に購入した、函館駅弁の掛紙。東京のデパートでの実演販売で購入した。デザインも中身も味も、上記の2018年のものと変わらない。調製元が2012年に替わったので、社名の表記が異なる。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−13 0138(22)2690

【掛紙】函館名産鰊(にしん)みがき弁当(500円)Hakodate Meisan Nishin igaki Bento
調製年月日不詳

掛紙

1980年代のものと思われる、昔の函館駅弁の掛紙。上記の四半世紀後と変わらない。当時は注意書きがこれだけシンプルで済んでいた。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−19 (22)2690

【掛紙】鰊みがき弁当(価格不明)Nishin Migaki Bento
1978年1月5日調製 Jan. 5, 1978

掛紙

1978(昭和53)年1月5日の調製と思われる、昔の函館駅弁の掛紙。ただし食品表示が「製造者 株式会社 横浜高島屋」であり、同店の駅弁大会で販売されたものだろう。専用の掛紙を刷るくらいよく売れたか、毎年恒例の行事だったのか。大阪が全国で元祖とされる高島屋の駅弁大会は、昭和時代までは各店で恒例の催事であったが、2000年頃までにほぼ開催されなくなってしまった。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
株式会社 横浜高島屋 神奈川県横浜市西区南幸1−6−31(駅弁大会会場) 連絡先の記載なし

【掛紙】鰊みがき弁当(200円)Nishin Migaki Bento
調製年月日不詳 1970's

掛紙

1970年代のものと思われる、昔の函館駅弁の掛紙。200円の価格から、1972年頃のものか。掛紙の絵柄を含め昔も今もあまり変わらない、函館駅の名物駅弁。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−19 連絡先の記載なし

天然岩海苔二段弁当(1,480円)Tennen Iwanori Nidanbento
2024年6月29日に函館駅の駅弁売り場で購入 Jun. 27, 2024

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身 中身

2024(令和6)年3月30日に函館駅で発売。数量限定、予約不可、函館駅でのみの販売とあり、高価な海苔弁当なのに朝6時の開店時間でないととても手に入らない人気の商品。枠もトレーも真っ黒なプラ容器を、商品名とイメージイラストでできた真っ黒な掛紙で巻く。この容器に白飯を敷き、岩海苔を塗り、さらに白飯を載せて、岩海苔で覆い、真ホッケ焼、厚焼玉子、会席漬、松前漬を添える。北海道檜山(ひやま)産の天然岩海苔は、見た目では全国のスーパーで買える瓶詰めの海苔佃煮に似ていても、甘味や油や粘りのない、海苔とほのかな塩気の香りを持つ。普通の駅弁では追い付けない高みにある感じ。価格は2024年の発売時で1,400円、7月から1,480円。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
JR北海道フレッシュキヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288 https://www.hkiosk.co.jp/mikado/

函館みかどのいかめし(1,080円)Hakodate Mikado no Ikameshi
2024年6月27日に函館駅の駅弁売り場で購入 Jun. 27, 2024

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2024(令和6)年2月10日に函館駅と新函館北斗駅で発売。調製元は2012年頃まで函館駅で販売した駅弁「みかどのいかめし」をアレンジして復刻したと発表したが、資料でも記憶でもこのタイプのイカ飯があったかどうか探せない。森駅の有名な駅弁と同じように、イカの身にもち米とうるち米を詰めて「秘伝のタレ」で煮込んだものを、小さな箱に2個詰める。加えて乱切人参煮、いんげん、しば漬も詰める。こちらは爪楊枝を使わず、いかめしをスライスして詰めるため、箸で食べやすい製品になった。価格は2024年の発売時で980円、7月から1,080円。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
北海道新幹線 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 1902(明治35)年12月10日開業 北海道北斗市市渡1丁目
調製元
JR北海道フレッシュキヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288 https://www.hkiosk.co.jp/mikado/

鰤の小函(こばこ)すし(880円)Buri no Kobako Sushi
2023年12月10日に新函館北斗駅の売店で購入 Dec. 10, 2023

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 外観 中身 中身 中身

2023(令和5)年6月1日に北海道四季マルシェ札幌ステラプレイス店、つまり札幌駅ビルで発売。9月には函館駅と新函館北斗駅でも発売。小函と表現する小柄な長方形の容器に、酢〆のブリに大根酢漬とゆず皮を載せた握り寿司3個と、金時生姜で彩るブリのスモーク寿司3個を詰める。そんな小道具の香りが効いて、各地のスーパーやデパートで買えるブリの握り寿司とはひと味違う感じ。函館産ブリを使うとのことで、函館の駅弁となった。価格は2023年の発売時で780円、2024年7月から880円。

※2024年12月補訂:値上げを追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
北海道新幹線 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 1902(明治35)年12月10日開業 北海道北斗市市渡1丁目
調製元
JR北海道フレッシュキヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288 https://www.hkiosk.co.jp/mikado/

貝の贔屓(ひいき)めし(1,280円)Kai no Hiikimeshi
2023年12月10日に新函館北斗駅の売店で購入 Dec. 10, 2023

掛紙 中身
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2023(令和5)年9月1日に「鮭いくらごはん」「大沼べこ辨」とともに、函館駅と新函館北斗駅で発売。自分の気に入ったものを特別扱いする意味を込めた「贔屓」を名前に採用し、「鮑」 「帆立」「北寄貝」「つぶ貝」の4種類の貝をご飯の上にのせた貝づくしの駅弁、が公式な紹介文。掛紙の色彩や絵柄が、かつて昭和時代に青函連絡船内で販売されたお弁当「つぶ貝弁当」に似ており、これも意識したのではないかと思える。

長方形のプラ容器の全面に白飯を敷き、きんぴらごぼうとつぶ貝煮、蒸し北寄貝、蝦夷あわび酒蒸しで覆い、岩海苔あん、茎わかめ醤油煮、会席漬で彩り、帆立の燻製、花人参煮、厚焼玉子を添える。貝と磯のちらし弁当。普段は「ひいき」と平仮名で見ることが多いと思う文字に、貝が4匹も潜んでいたことを、この駅弁が教えてくれた。価格は2023年の発売時で1,200円、2024年7月から1,280円。

※2024年12月補訂:値上げを追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
北海道新幹線 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 1902(明治35)年12月10日開業 北海道北斗市市渡1丁目
調製元
JR北海道フレッシュキヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288 https://www.hkiosk.co.jp/mikado/

鮭いくらごはん(1,280円)Sake Ikura Gohan
2023年12月9日に函館駅の駅弁売店で購入 Dec. 9, 2023

掛紙 中身
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2023(令和5)年9月1日に「貝の贔屓めし」「大沼べこ辨」とともに、函館駅と新函館北斗駅で発売。過去の函館みかどで販売した人気駅弁の復刻商品という。小柄な長方形の容器に北海道産米の白飯を詰め、焼き海苔で覆い、秋鮭、いくら醤油漬け、れんこん酢漬、大根みそ漬、金時生姜を載せる。東北地方や北海道で普及するサケとイクラの駅弁も、海苔と酢の物で変化があり、味がふくらんでおいしい。価格は2023年の発売時で1,200円、2024年7月から1,280円。

※2024年12月補訂:値上げを追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
北海道新幹線 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 1902(明治35)年12月10日開業 北海道北斗市市渡1丁目
調製元
JR北海道フレッシュキヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288 https://www.hkiosk.co.jp/mikado/

みかどのかにめし(1,180円)Mikado no Kanimeshi
2016年11月26日に新函館北斗駅のキヨスクで購入 Nov. 26, 2016

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

黒く四角い小柄な容器に御飯を詰め、細かいズワイカニほぐし身の醤油煮で覆い、柴漬けを添える。今のみずみずしいカニのぶっとい脚やブロックの身を自慢するのではない、長万部駅など昭和の頃のカニ飯駅弁はこうだった、カニと飯が合う昔懐かしい感じの風味。接頭辞の「みかど」もまた、当時は駅弁屋の社名で、今はブランド名として使われる、昭和の頃からの名前。価格は2016年の購入時で900円、2019年時点で1,000円、2022年時点で1,100円、2024年7月から1,180円。。

※2024年12月補訂:値上げを追記
※2022年4月補訂:値上げを追記
※2019年8月補訂:値上げを追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
北海道新幹線 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 1902(明治35)年12月10日開業 北海道北斗市市渡1丁目
調製元
北海道キヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288 https://www.hkiosk.co.jp/mikado/

蝦夷ちらし(1,480円)Ezo Chirashi
2020年11月28日に札幌駅のキヨスクで購入 Nov. 28, 2020

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

JR北海道の車内誌によると、2003(平成15)年の発売で、2019(令和元)年9月のリニューアル。長細いプラ容器に、麻の葉文様と商品名を描いたシンプルな掛紙を巻く。中身は酢飯をホタテ、カズノコ、カニ、タコ、イクラ、ウニ、サーモン、錦糸卵、甘酢生姜で覆うもの。デパートの北海道催事でよく見るような豪華な海鮮丼を、ずいぶんと素っ気なく詰める。価格は2020年の購入時で1,300円、2022年時点で1,400円、2024年7月から1,280円。

※2024年12月補訂:値上げを追記
※2022年4月補訂:値上げを追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
北海道新幹線 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 1902(明治35)年12月10日開業 北海道北斗市市渡1丁目
調製元
北海道キヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288 https://www.hkiosk.co.jp/mikado/

【終売】蝦夷ちらし(1,300円)Ezo Chirashi (end of sales)
2016年11月26日に新函館北斗駅のキヨスクで購入 Nov. 26, 2016

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

上記の駅弁「蝦夷ちらし」の、2016(平成28)年時点での姿。名前と中身と値段は、上記の2020(令和2)年11月のものや、下記の2013(平成25)年12月のものと同じだが、見た目はずいぶんと異なり、この時は窓開きのスリーブに上げ底の容器を収める、北海道物産展の海鮮弁当のような姿をしていた。

※2020年12月補訂:新版の収蔵で解説文を手直し
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
北海道新幹線 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 1902(明治35)年12月10日開業 北海道北斗市市渡1丁目
調製元
北海道キヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288

【終売】名物蝦夷ちらし(1,260円)Meibutsu Ezo Chirashi (end of sales)
2013年12月31日に函館駅の駅弁売店で購入 Dec. 31, 2013

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

上記の駅弁「蝦夷ちらし」の、2013(平成25)年時点での姿。掛紙の絵柄を見ると、昭和の昔からありそうな感じ。容器は上げ底で上げふたな催事向けで、具の内容はカズノコ、ホタテ、イクラ、サケ、ニシン、ウニ、カニ、玉子焼、ワカメ、しば漬など。

函館駅の駅弁屋は、みかど函館営業所が2012年1月にJR北海道の子会社であるジェイ・アールはこだて開発へ事業を譲渡し、子会社の整理により2014年10月に北海道キヨスクへ吸収されたが、客から見たら気が付かないくらい以前と同じように、駅弁が販売され続ける。

※2016年12月補訂:新版の収蔵に伴い解説文を変更
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
ジェイ・アールはこだて開発 株式会社(函館みかど)北海道函館市若松町12番13号 0138(22)2690

【終売】鮑雲丹めし(2,000円)Awabi Unimeshi (end of sales)
2016年3月26日に函館駅の駅弁売店で購入 Mar. 26, 2016

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

北海道新幹線の新青森駅〜新函館北斗駅の開業に合わせて、2016(平成28)年3月26日に発売。おしながきを兼ねる掛紙にも「北海道新幹線開業記念駅弁」と明記される。「箱舘新景」「北斗七星」に続く、函館駅の北海道新幹線開業記念駅弁の第3弾。

中身は礼文島産むらさき雲丹の炊き込みごはんに、北海道産蝦夷鮑の酒蒸し、生海苔あん磯風味、礼文島産蝦夷ばふん雲丹、北海道産いくら醤油漬などを載せたもの。函館駅でとびっきり高価な駅弁であり、アワビとウニがふんだんに使われながら、豪華でも奇をてらわないつくり。2018年までの販売か。

北海道新幹線の開業に伴い、新青森駅と函館駅を結ぶ特急列車「スーパー白鳥」「白鳥」が廃止になり、ついでに函館駅に発着するすべての夜行列車が粛清されたため、函館駅から本州連絡の機能が消えた。函館駅の改札内やホーム上では、それを前にした2015(平成27)年9月に、すべての売店と立ち食いそば店が閉店して淋しくなり、年末年始や開業・さよなら景気の商機を逃している。一方で改札外の売店群は拡充、訪問時には駅弁売店の位置を変えずにその裏手で売り場が広がり、様々な土産物が買えるようになっていた。

※2019年8月補訂:終売を追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
北海道新幹線 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅 1902(明治35)年12月10日開業 北海道北斗市市渡1丁目
調製元
北海道キヨスク 株式会社 北海道亀田郡七飯町字中島5−3 0138(83)7288

【終売】いくら弁当(880円)Ikura Bento (end of sales)
2010年8月9日に函館駅の駅弁売店で購入 Aug. 9, 2010

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身 中身

1990年代の発売だろうか。正八角形の小柄な容器に透明なふたをして、サケとイクラを描いたイクラ色の掛紙で包む。中身は白御飯の上に刻み海苔と錦糸卵を敷き、イクラの醤油煮を中央に盛り、カマボコと白生姜を添えるという、名前どおりのイクラ丼。小粒なイクラが珍しい感じ。駅弁大会でも物産展でもイクラは大粒こそが命だと競う感じがあるが、地元の駅弁であればこういうものがあっていい。2013年頃までの販売か。

※2016年12月補訂:終売を追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−13 0138(22)2690
催事駅弁

【終売】SEIKAN FERRY LUNCH(紅鮭弁当)(600円)Seikan Ferry Lunch (end of sales)
2007年1月20日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 20, 2007

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

2007(平成19)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売。かつて青函連絡船の船内で販売されたというお弁当。長方形の容器を大きな掛紙で包むが、その絵柄には惜別の雰囲気があり、鉄道連絡船廃止前の頃のものなのだろう。中身は日の丸御飯に大きな紅鮭を添え、昆布巻と枝豆を添えるだけ。

見栄えはシンプルというより安っぽいが、焼鮭をこのサイズで喰わせる駅弁は、なかなかない。催事場ではあまり人気を集めていなかったが、きっと昔の雰囲気を味わえる、地味だけど良い弁当だと感じられた。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−13 0138(22)2690
催事駅弁

【終売】つぶ貝弁当(700円)Tsubugai Bento (end of sales)
2007年1月20日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 20, 2007

掛紙 中身
掛紙 外観 外観 中身 中身

2007(平成19)年1月の京王百貨店の駅弁大会で実演販売された、かつて青函連絡船内で販売されたお弁当。ふた付きの赤いプラ容器に、巻き貝と函館山と鉄道連絡船を描いた掛紙をかけて、ビニールひもで十字にしばる。中身は白御飯の上にきんぴらと日高産つぶ貝を載せて、グリーンピースと錦糸卵とさくらんぼを散らし、ガリを添えるもの。

青函連絡船が廃止されて約20年が経過し、駅弁屋に当時の資料はなかったそうだが、その当時に駅弁を作っていた人と、印刷屋に掛紙の製販フィルムが残っており、駅弁をかなり正確に再現できたそうだ。しかし残念ながら催事場での人気はいまいちだった。つぶ貝という食材の人気度もあるが、青函連絡船が本州と北海道を結ぶメインルートの座から外れて約40年、この弁当を懐かしむ声は、主催者が思うほど大きくなかったのだろう。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−13 0138(22)2690

【終売】つぶ貝弁当(840円)Tsubugai Bento (end of sales)
2008年1月19日に京王百貨店の駅弁大会で購入 Jan. 19, 2008

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

上記の駅弁「つぶ貝弁当」の、2008(平成20)年時点での姿。容器は正八角形の発泡材と透明なふたに変わり、掛紙はボール紙の枠に変わり、味付けも今と昔は異なるというし、青函連絡船も廃止後20年も経過すると知る人も減ってきただろうが、駅弁の中身はあまり変わらない。通常は無地を使う、フタに中身が付かないようにするフィルムには、調製元の名前とロゴマークだろうか、金色でこれが印刷されており、駅弁の見栄えをぐっと締めていると思う。現存しない模様。

※2015年7月補訂:終売を追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−13 0138(22)2690

【掛紙】つぶ貝弁当(200円)Tsubugai Bento
調製年月日不詳 1970's

掛紙

1970年代の調製と思われる、昔の函館駅弁の掛紙。200円の価格から、1972年頃のものか。後の復刻版や類似商品でもデザインが使われた、函館山と貝と赤白緑の絵柄。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−13 (22)2690

【終売】うに・いくら弁当(1,260円)Uni Ikura Bento (end of sales)
2006年頃撮影

中身

井形に組んだ正方形の容器を、中身の写真を大きく載せたボール紙の枠にはめる。中身は茶飯の上に錦糸卵を敷いて粒ウニとイクラを載せるシンプルな内容。高価なのはウニの分量に妥協がないためか。北海道の主要都市や特急列車車内販売には、こういう駅弁が必要だと思う。2013年頃までの販売か。

※2016年12月補訂:終売を追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−13 0138(22)2690

【終売】朝市名物海峡弁当(1,360円)Asaichi Meibutsu Kaikyo Bento (end of sales)
2003年2月1日に松坂屋上野店の駅弁大会で購入 Feb. 1, 2003

掛紙 中身
掛紙 外観 中身

1990年代の発売か。函館名物の朝市が駅弁になった。四角い容器に白飯を詰め、これを収めるボール紙箱に文字と写真で記すとおり、かに、いくら、数の子、ほたて、紅鮭、いか、にしんと錦糸卵を載せる。内容はそれなり、価格もそれなり。現存しない模様。

※2015年7月補訂:終売を追記
販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−13 0138(22)2690

いか大漁めし北海道コーンバター醤油味(1,259円)Ika Tairyomeshi Hokkaido Corn, Butter, Shoyu-Aji
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

これは駅弁でなく、函館駅の土産物店で買えたレトルト食品のイカ飯。森駅のものを含む10種類以上の袋入りイカ飯が商品棚を占領していた。これは駅弁より大きなイカ飯がひとつ、中身のもち米とうるち米の中に北海道産のバターとコーンも混ぜて収まる。これで北海道を演出し、袋のイラストもそうなっている。身と飯の醤油味が勝るので、それらは風味付けの程度であり、変な味が混ざった気はしない。調製元は札幌と東京と宮城県気仙沼にも展開する、函館市街の水産物加工卸輸出入業者。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
成尚 株式会社 北海道函館市昭和3丁目31番1号 0138(40)6646 https://seisyou-hakodate.jp/

いか大漁めしうに・帆立入(1,179円)Ika Tairyomeshi Uni, Hotate-Iri
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

これは駅弁でなく、函館駅の土産物店で買えたレトルト食品のイカ飯。森駅のものを含む10種類以上の袋入りイカ飯が商品棚を占領していた。これは駅弁より大きなイカ飯がひとつ、中身のもち米とうるち米の中に、ホタテとウニも混ぜて収まる。身と飯の醤油味が勝る中で、ホタテの食感と滋味は感じたが、ウニはどこにあったのだろうか。調製元は札幌と東京と宮城県気仙沼にも展開する、函館市街の水産物加工卸輸出入業者。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
成尚 株式会社 北海道函館市昭和3丁目31番1号 0138(40)6646 https://seisyou-hakodate.jp/

函館名産エビスのいかめし(702円)Hakodate Meisan Ebisu no Ikameshi
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

これは駅弁でなく、函館駅の土産物店で買えたレトルト食品のイカ飯。森駅のものを含む10種類以上の袋入りイカ飯が商品棚を占領していた。これは駅弁よりやや大きなイカ飯がひとつ収まるもの。身と飯には駅弁より粘りのある感じがして、駅弁よりおいしく感じるかもしれない。調製元はいかごはんのレトルト食品「エビスのいかめし」を主力とする、函館市街の農海産物食品製造業者。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
株式会社 ヱビスパック 北海道函館市昭和3−23−6 0138(45)1359 https://www.ebisupack.com/

函館名産エビスのいかめし(2,052円)Hakodate Meisan Ebisu no Ikameshi
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
掛紙 掛紙 掛紙 掛紙 外観 外観 外観 中身 中身

これは駅弁でなく、函館駅の土産物店で買えた、おみやげ品のイカ飯。「真いかにうるち米ともち米」とホタテを詰め、特製の醤油タレでじっくり丁寧に炊き上げ」たという、イカ飯2個をレトルトパックにして、ボール紙の化粧箱に2パック収める。醤油味のイカ飯にホタテの滋味を加えた感じ。箱入りのイカ飯を土産とする場面を想像しがたいが、こうやって売店にあるのだから、そんな場面があるのだろう。調製元はいかごはんのレトルト食品「エビスのいかめし」を主力とする、函館市街の農海産物食品製造業者。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
株式会社 ヱビスパック 北海道函館市昭和3−23−6 0138(45)1359 https://www.ebisupack.com/

弁慶いか飯(1,620円)Benkei Ikameshi
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
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これは駅弁でなく、函館駅の土産物店で買えたレトルト食品のイカ飯。森駅のものを含む10種類以上の袋入りイカ飯が商品棚を占領していた。これは駅弁よりかなり大きな、通常の3倍と紹介される大きなイカ飯をひとつ収めたもの。それでいて大味になることはなく、身の厚さや中身の食感は通常サイズのものと変わらない。約500グラムもあるので、食べ応えは十分。調製元は森町で東森駅近くの線路際にある、主にレトルト食品のイカ飯を製造する食品業者。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
株式会社 マルモ食品 北海道茅部郡森町字東森町22−4 連絡先の記載なし http://www.marumo-shokuhin.com/

ひとくちいかめし(864円)Hitokuchi Ikameshi
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
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これは駅弁でなく、函館駅の土産物店で買えたレトルト食品のイカ飯。森駅のものを含む10種類以上の袋入りイカ飯が商品棚を占領していた。これは「ひとくち」と表現された小さなイカ飯を、4個で180グラム分収めたもの。イカ飯からあふれた飯とともに、4個分がひとかたまりとなって詰まっていた。写真のように皿に広げても、あるいは道中で封を切りかじりついても、こんな一口サイズは食べやすいと思う。調製元は森町で東森駅近くの線路際にある、主にレトルト食品のイカ飯を製造する食品業者。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
株式会社 マルモ食品 北海道茅部郡森町字東森町22−4 連絡先の記載なし http://www.marumo-shokuhin.com/

いかごはん(980円)Ikagohan
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

これは駅弁でなく、函館駅の土産物店で買えたレトルト食品のイカ飯。森駅のものを含む10種類以上の袋入りイカ飯が商品棚を占領していた。これは駅弁より小振りなイカ飯を、4個で250グラム分収めたもので、レシートには「お徳用いかごはん250g」と印字された。身も飯も見てのとおり、ふにゃふにゃになったおつまみ品。袋で「北海道森町名産」を名乗るとおり、調製元は森町で東森駅近くの線路際にある、主にレトルト食品のイカ飯を製造する食品業者。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
株式会社 マルモ食品 北海道茅部郡森町字東森町22−4 連絡先の記載なし http://www.marumo-shokuhin.com/

いか飯になれなかったいか(810円)Ikameshi ni Narenakatta Ika
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

これは駅弁でなく、函館駅の土産物店で買えたレトルト食品。その名のとおり、イカ飯でなくイカのみが、ぶつ切りにされてレトルトパック。いかめしを作る時に、大きすぎたり小さすぎて、いかめしになれなかったイカを、いかめしのタレで煮込んだとする。そんな説明文や商品名を見てかわいそうな気がしてきたら、それはきっと思うつぼ。食べれば甘辛な醤油だれにどっぷり使った、ただのイカ。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
株式会社 マルモ食品 北海道茅部郡森町字東森町22−4 連絡先の記載なし http://www.marumo-shokuhin.com/

いかのふる里函館駅弁いかめし(864円)Ika no Furusato Hakodate Ekiben Ikameshi
2024年6月30日に函館駅の土産物店「北海道四季彩館」で購入 Jun. 30, 2024

掛紙 中身
掛紙 掛紙 外観 外観 中身 中身

これは駅弁でなく、函館駅の土産物店で買えたレトルト食品のイカ飯。森駅のものを含む10種類以上の袋入りイカ飯が商品棚を占領していた。森駅の駅弁と同じような大きさと形を持つイカ飯が2個。これは東京など各地でも函館駅でも、記憶では2000年代から「函館駅弁」と書かれて売られる商品。こんなのは疑義駅弁だと思いながら、その間に森駅の本家本元もレトルト化したり、上記のように様々なイカ飯が駅で山積みになると、これもありだったのかと思えてくる。調製元は森駅弁「いかめし」誕生の2年前の1939年に創業したという、函館市街の水産物総合商社。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
有限会社 マルナマ食品 北海道函館市日乃出町12−10 連絡先の記載なし http://www.marunama.co.jp/shokuhin/

【掛紙】かにずし(600円)Kanizushi
調製年月日不詳

掛紙

昭和50年代、1980年前後の、8月26日22時の調製と思われる、昔の函館駅弁の掛紙。毛ガニをまるごと描く、北海道の各地に類例があった、駅弁の掛紙としておなじみの絵柄。今も道内の各地にカニ飯の駅弁はあるが、かにずしの駅弁は残らなかった。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−19 (22)2690

【掛紙】かにずし(600円)Kanizushi
調製年月日不詳

掛紙

昭和50年代、1980年前後のものと思われる、昔の函館駅弁の掛紙。上記のものと、まったく同じ。こちらには調製印がない。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−19 (22)2690

【掛紙】かにずし(600円)Kanizushi
調製年月日不詳

掛紙

昭和50年代、1980年前後のものと思われる、昔の函館駅弁の掛紙。上記の掛紙「かにずし」2枚と、まったく同じ絵柄。600円の価格が印刷でなく押印となっている。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−19 (22)2690

【掛紙】かにずし(400円)Kanizushi
1976年5月7日調製 May 7, 1976

掛紙

1976(昭和51)年5月7日18時の調製と思われる、昔の函館駅弁の掛紙。白い掛紙の絵柄は、網にかかったケガニにみえる。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−19 (22)2690

【掛紙】ほたてめし(価格不明)Hotatemeshi
1977年1月9日調製 Jan. 9, 1977

掛紙

1977(昭和52)年1月9日の調製と思われる、昔の函館駅弁の掛紙。ただし食品表示が「製造者 株式会社 横浜高島屋」であり、同店の駅弁大会で販売されたものだろう。専用の掛紙を刷るくらいよく売れたか、毎年恒例の行事だったのか。大阪が全国で元祖とされる高島屋の駅弁大会は、昭和時代までは各店で恒例の催事であったが、2000年頃までにほぼ開催されなくなってしまった。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
株式会社 横浜高島屋 神奈川県横浜市西区南幸1−6−31(駅弁大会会場) 連絡先の記載なし

【掛紙】ほたてめし(200円)Hotatemeshi
調製年月日不詳 1970's

掛紙

価格から1970年代前半のものと思われる、昔の函館駅弁の掛紙。文字のみでできた掛紙でも、この当時でのその内容から、北海道らしい印象を受ける。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 所在地の記載なし 連絡先の記載なし

【掛紙】ほたてめし(価格不明)Hotatemeshi
調製年月日不詳 1970's

掛紙

1970年代のものと思われる、昔の函館駅弁の掛紙。文字と絵柄でホタテをアピールした、大きな掛紙。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 株式会社 函館営業所 北海道函館市若松町12−19 連絡先の記載なし

【掛紙】いか弁当(100円)Ika Bento
調製年月日不詳 1960's

掛紙

1960年代前半の調製と思われる、昔の函館駅弁の掛紙。イカと海と、函館山と教会を描く。いか弁当、またはいかおぼろ弁当は、1956年の春に発売したという函館駅弁で、一日に2000個が売れたという人気の駅弁だった。1970年代前半まで販売か。

販売駅
函館本線 函館(はこだて)駅 1904(明治37)年7月1日開業 北海道函館市若松町
調製元
みかど 函館駅桟橋 (2)2690