2021(令和3)年までに京都鉄道博物館で発売か。東海道・山陽新幹線のN700A新幹線電車の先頭車の形状を模したプラ容器に、白飯、プレーンオムレツ、ベーコングラタン、鶏唐揚、肉しゅうまい、オレンジゼリーなどを詰めたお子様ランチ。
こどもの入館者も多い施設で、新幹線電車型容器の弁当を売ることは的を射ているし、ライバルのリニア・鉄道館や埼玉の鉄道博物館でも同じことをしているし、この車両は館内からも常時見ることができる。新大阪駅や東京駅などで買えるN700Aの駅弁とは調製元が異なり、名前も少し変えられた。2024年8月限りで弁当売店の営業事業者が変更されたが、この弁当に限り9月からも販売する模様。価格は2023年の購入時で1,400円、2024年9月時点で1,600円。
※2024年9月補訂:現況を追記京都鉄道博物館の売店で買えた「駅弁」。木目柄のボール紙でできた楕円形の容器に、赤しそ、香ばし青のり、ゴマ、しょうがのおこしと、ピーナッツのおこしが、それぞれ袋詰めで収まる。容器も丸ごと袋詰め。ということでこれは、駅弁の姿をしたお菓子。姿は小さく軽いのに、値段は普通の駅弁に匹敵する高さ。
かつて梅小路蒸気機関車館の敷地内では、京都駅の駅弁屋が京都駅弁を販売していた。また、交通科学博物館では、天王寺駅の駅弁屋が食堂車を営業したり駅弁を売り、後に新神戸駅の駅弁屋が引き継いだ。その両館を合併してできた京都鉄道博物館からは、本物の駅弁が一掃されている。
2021(令和3)年までに京都鉄道博物館で発売か。食品表示ラベルや売店掲示での商品名は「京都鉄博オリジナル巾着弁当」。その名のとおり、楕円形の小さな容器を、京都鉄道博物館の名とキャラクター「ウメテツ」と収蔵の233号機関車のイラストを載せたきんちゃく袋に詰める。
中身は白飯を鶏そぼろ、鮭フレーク、錦糸卵で覆い、チーズとグリーンピースと星形のにんじんで彩り、カレーコロッケ、フライドポテト、大根桜漬を添えるもの。過去に東京駅の駅弁や埼玉県大宮の鉄道博物館のお弁当でも採用された、この大きさと素材の巾着袋は、弁当箱向けでも小物向けでも使い回せるので、入館の記念になる。営業事業者の変更により2024年8月限りで終売、9月からは神戸の駅弁が売られる。
※2024年9月補訂:終売を追記2021(令和3)年までに京都鉄道博物館で発売か。東海道・山陽新幹線の923形新幹線電気軌道総合試験車の先頭車の形状を模したプラ容器に、カレーピラフ、コロッケ、プレーンオムレツ、チキンボール、ウインナー、パイナップル、オレンジゼリーなどを詰めたお子様ランチ。
こどもの入館者も多い施設で、新幹線電車型容器の弁当を売ることは的を射ているし、ライバルのリニア・鉄道館や埼玉の鉄道博物館でも同じことをしているし、この車両は館内からもまれに見ることができる。新大阪駅や東京駅などで買えるドクターイエローの駅弁とは調製元が異なるほか、他社の駅弁では必ず大きく明記してきたJR東海のT4編成がJR西日本のT5編成かの表記を、ここではスリーブと容器の窓部に小さくT5と書いただけで済ませた。営業事業者の変更により2024年8月限りで終売、9月からは神戸の駅弁が売られる。
※2024年9月補訂:終売を追記2016(平成28)年4月29日の京都鉄道博物館の開館と同時にデビューした館内弁当のひとつ。使い捨てるものでない市販レベルの青い弁当箱には、博物館のキャラクター「ウメテツ」や、収蔵車両のアイコン7点が描かれる。中身はチキンライスに鶏唐揚、ウインナー、フライドポテト、コロッケ、ハンバーグ、ソース、ケチャップなどという、サイズも分量もコンパクトなお子様ランチ。営業事業者の変更により2024年8月限りで終売、9月からは神戸の駅弁が売られる。
京都鉄道博物館の敷地は、かつて梅小路機関区があった場所。1877(明治10)年2月の京都駅の開業を前に、機関車など鉄道車両の車庫として開設、鉄道と鉄道網の発展で大正時代に鉄筋コンクリート製の扇形庫ができるなど機能を拡大し、東海道本線を走る大型蒸気機関車の運行を支えたが、戦後昭和の鉄道電化で衰退した。昭和40年代に国鉄は、動力近代化計画で減少する蒸気機関車をここで保存することを決定、全国各地から主なSLを運んできて、日本の鉄道百年の1972(昭和47)年10月に「梅小路蒸気機関車館」として開館した。
※2024年9月補訂:終売を追記2016(平成28)年10月25日に購入した、京都鉄道博物館のお弁当のふたと添付物。上記の2023年のものと、容器も中身もほぼ変わらない。当時は京都鉄道博物館のキャラクター「ウメテツ」のシールを添付したほか、ふたに描く収蔵車両のアイコンの数や位置が異なる。
2021(令和3)年までに京都鉄道博物館で発売か。白飯を錦糸卵で覆い、タレたっぷりの牛焼肉で覆い、花れんこん、かまぼこ、玉子焼、野沢菜漬を添える。掛紙その他包装も特徴も何もない、駅弁らしさも京都らしさもない、まるでスーパーの惣菜弁当。しかし館内で弁当が買えるのはここだけで、ここも食堂も供給不足で行列ができる状況なので、これもよく売れていたようにみえる。施設の性格上、入館者にはお弁当を作って持ち込む家族連れも少なくない。営業事業者の変更により2024年8月限りで終売、9月からは神戸の駅弁が売られる。
※2024年9月補訂:終売を追記2021(令和3)年までに京都鉄道博物館で発売か。食品表示ラベルや売店掲示での商品名は「北山」。市販のボール紙製仕出し弁当向け容器を使用、器の絵柄を印刷した仕出し向けらしいプラ製トレーに、鶏飯、焼鮭とかまぼこと玉子焼、チキンカツ、鶏つくね串、チヂミ、きんぴらごぼう、里芋や椎茸などの炊き合わせ、山くらげ、野菜かき揚げなどを盛り付ける。まるで慶弔や会議のお弁当。こういうものが観光施設で買われることは、京都らしさなのかどうか、きっとそうでないと思う。営業事業者の変更により2024年8月限りで終売、9月からは神戸の駅弁が売られる。
※2024年9月補訂:終売を追記2021(令和3)年までに京都鉄道博物館で発売か。食品表示ラベルや売店掲示での商品名は「舞妓弁当」。市販のボール紙製仕出し弁当向け容器を使用、器の絵柄を印刷した仕出し向けらしいプラ製トレーに、五目ご飯、赤しそご飯、菜飯、ちらし寿司、サトイモなどの炊合せ、玉子焼と鯖塩焼き、きのこ醤油和え、蛋白しぐれ煮とかまぼこ、鶏肉の香り揚げ、野菜かき揚げ、生八つ橋と三色串天、漬物で12区画。営業時間も展示内容も客層も、酒向けでない施設で売られる、おつまみ弁当。営業事業者の変更により2024年8月限りで終売、9月からは神戸の駅弁が売られる。
※2024年9月補訂:終売を追記2016(平成28)年4月29日の京都鉄道博物館の開館と同時にデビューした館内弁当のひとつ。博物館の敷地内を往復するSL列車「SLスチーム号」の写真を印刷した専用の紙箱を用意、9区画の中身は真っ黒な太巻と梅御飯、抹茶いなり、真っ黒なかき揚げ、鶏照焼、肉春巻、玉子焼、ハンバーグとウインナーとポテトフライ、黒ごま豆腐など、主に黒いものと揚げもので固めた内容。調製元は京都市街で京都駅と京都鉄道博物館の間にあるホテル。値段は2016年の購入時で1,100円、2020年時点で1,050円またはイートインで1,069円。2021年から販売休止の扱いか。営業事業者の変更により2024年8月限りで終売、9月からは神戸の駅弁が売られる。
京都鉄道博物館は、JR西日本が京都府京都市に設けた博物館。日本国有鉄道(国鉄)が大阪環状線全通を記念して、大阪府大阪市弁天島で1961(昭和36)年10月に開館した交通科学博物館を、同じく国鉄が鉄道百年を記念して1972(昭和47)年10月に開館した梅小路蒸気機関車館に移転し統合、名称を改めた。梅小路の蒸気機関車に弁天島の客車や電車とJR西日本の車両を加えて53両もの鉄道車両を展示する、開館当時で展示面積日本一、現在も収蔵車両数で日本一(2022年10月から54両)の鉄道博物館。
※2024年9月補訂:終売を追記2016(平成28)年4月29日の京都鉄道博物館の開館と同時にデビューした館内弁当のひとつ。掛紙の意匠はまるで日の丸弁当。木質エコ容器の中身は半分がそんな日の丸弁当、御飯の中央に梅干しを配置したもので、半分は焼鮭、玉子焼、煮物類、漬物類。見栄えに加えて御飯の多さとおかずの少なさでも、古風な駅弁を思わせる。2017(平成29)年までに終売か。
梅小路蒸気機関車館では、SLの保管展示でなく動態保存を、整備をして車検を通して運行できる状態で活用することを目指し、隣接する東海道本線などでの営業運転も考えられていた。しかしSLブームの過熱で1976(昭和51)年9月には記念列車に小学生が轢かれて死ぬ事故が起きたことや国鉄の財政難で、1979(昭和54)年8月運行開始の山口線「SLやまぐち号」を除き営業運転は行われず、構内で現役の機関車も火を落としていった。
2016(平成28)年7月21日の京都鉄道博物館の食堂車で発売。掛紙や専用容器のようなものはとくになく、SL弁当に入っていた真っ黒な太巻きを3個と、鶏唐揚を2個詰めただけ。2017(平成29)年までに終売か。
1987(昭和62)年4月に国鉄は分割民営化、梅小路蒸気機関車館はJR西日本に引き継がれた。2007(平成19)年10月にJR東日本が収蔵車両数で当時日本一の鉄道博物館を埼玉県で開館、2011(平成23)年3月にはJR東海が愛知県に収蔵車両数で上回る「リニア・鉄道館」を開館した。JR西日本はこれに対抗したのかどうか、梅小路蒸気機関車館に敷地が狭く老朽化した大阪府大阪市の交通科学博物館を統合し、敷地面積でも収蔵車両数でも日本一の鉄道博物館を設けることとなった。