横浜スタジアムでプロ野球の試合が開催される際に、球場内でのみ販売されるお弁当。横浜駅弁のシウマイ弁当との違いは、掛紙のデザインが異なることと、価格が100円高いこと。容器と中身は、まったく同じ。ということで価格は駅売りのシウマイ弁当と連動し、2017年時点で930円、2019年時点で960円。
崎陽軒は横浜スタジアムでのプロ野球の試合日には、JR関内駅前や横浜市営地下鉄関内駅のコンコースで、横浜駅弁の各種を台売りする。崎陽軒の弁当を球場内より安く買えるので、観戦者の多くはそこで買ってきているように見える。
※2022年8月補訂:写真を更新2022(令和4)年8月17日から23日まで販売。普段の駅弁「シウマイ弁当」について、材料の供給不足のためこの1週間だけ、中身から鮪の漬け焼をなくし、鮭の塩焼きを加えた。その事実がイラスト付きで掛紙に記され、シールを貼るなどでなく刷り直して使われた。たしかによく見ると、中身のマグロがサケに替わっている。小粒の鮭塩焼はまるでタイか銀ムツのような脂と弾力を持ち、駅弁のサケでは出色の出来映えだと感じたが、ネット上の感想ではあの固くて醤油辛いマグロのほうがよいという意見が多かったように見えた。たしかに飯のおかずや酒のつまみには、サケよりマグロが向いていると思う。
調製元が必要量のマグロを調達できなかった理由について、報道では新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な物流の混乱や、円安で購買力が落ちたためと紹介され、政府の約30年に渡る失政で日本が貧しくなったとまで考察された。ネットやテレビなどでこの中身の一時的な変更が59年ぶりの出来事などと取り上げられ、これが客やファンに期間限定のシウマイ弁当と受け止められたことで、この1週間は連日完売の大人気、調製元が公式サイトに弁当供給不足のお詫び文を掲載する事態となった。本社工場や横浜工場と東京工場製のシウマイ弁当も、同様にマグロからサケに替わった。8月24日に、予定どおり元通りに。
2019(平成31)年4月23日に購入した、横浜スタジアム限定発売のシウマイ弁当の掛紙。絵柄は下記の2016年のものから変わらず、法令の強化で食品表示が激増した。この絵柄は2021年プロ野球ペナントシーズンまで使われた。
2016(平成28)年4月28日の調製である、横浜スタジアム限定発売のシウマイ弁当の掛紙。容器と中身は引き続き、通常版のシウマイ弁当と同じで、価格は100円高い。掛紙は変わらないように見えて、球場の写真が差し替わることがある。今回は弁当の名前が「お弁当」から、駅弁と同じ「御弁當」に変わっていた。
2012(平成24)年5月11日に購入した、横浜スタジアム限定発売のシウマイ弁当の掛紙。写真の撮り直しがなく、下記の前年のものとまったく同じであった。
2011(平成23)年10月13日の調製である、横浜スタジアム限定発売のシウマイ弁当の掛紙。下記の2008年6月時点のものと比べて、食品表示やリサイクル表示と価格に変化が見られるが、使われている写真はまったく変わっていない。
2008(平成20)年6月7日の調製である、横浜スタジアム限定発売のシウマイ弁当の掛紙。以前とまったく変わっていないように見えて、掛紙の写真には横浜スタジアムの改装が反映されているため、ちゃんと写真を撮り直して印刷をかけた模様。なかなか芸が細かい。他に上下の社名表示や右の食品表示などにも変化が見られる。
2004(平成16)年9月21日の調製である、横浜スタジアム限定発売のシウマイ弁当の掛紙。下記の2002年9月時点のものと比べて、右側の食品表示と左側の識別表示が変わったくらい。
2002(平成14)年9月5日の調製である、横浜スタジアム限定発売のシウマイ弁当の掛紙。駅弁と同じ弁当を、球場内で掛紙を変えて100円増しで販売しているもの。